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[区長あいさつ]平成30年 第4回区議会定例会 招集あいさつ

 本日、ここに平成30年第四回区議会定例会を招集申し上げましたところ、議員各位におかれましては、ご出席を賜わりまして深く感謝申し上げます。

1 東アジア文化都市

 さて、2019年、豊島区は日本の代表として、中国西安市、韓国仁川広域市と国境を越えて文化による国際交流を行います。

 いよいよ「国際アート・カルチャー都市」豊島区が、世界に躍進する日が目前に迫ってまいりました。

 まず、「東アジア文化都市2019豊島」のうち、「キックオフとなるシンポジウム」について申し上げます。

 去る11月6日に帝京平成大学の冲永記念ホールをお借りしてシンポジウムを開催いたしました。各団体や区内企業、そして学生の方々も多数ご参加いただき、まさにオールとしまのイベントとなりました。しかし、最悪の雨天にも関わらず、会場の定員をはるかに超える1,500名もの皆さんにお集まりいただいた結果、会場にお入りいただけなかった方も多数出てしまい、大変申し訳ございませんでした。

 当日は、3か月後に迫るオープニングに向け、中韓開催都市の紹介をはじめ、アニメ産業100年の歴史紹介、いまや日本の文化として世界が認めるマンガ・アニメの力をアピールするパフォーマンス披露等を行い、大いに盛り上がりました。

 また、新たに制作した「東アジア文化都市2019豊島」のプロモーション映像も、初めて公開しました。少女が、豊島区の歴史と魅力を発見していく様子を、実写を元にしたアニメーションの手法「ロトスコープ」で表現しており、「アニメの豊島ここにあり」と強く印象付ける仕上がりとなっておりました。

 

 また、株式会社アニメイトと共同で制作を進めております「池袋PRアニメ」も、年内には完成の見込みです。年明け1月の本編公開に先立ち、12月、金沢での「東アジア文化都市」クロージング・イベントで、予告編となるCMを上映いたします。

 この「池袋PRアニメ」は、ハレザ池袋や4つの公園など、大きく変貌を遂げる2020年の池袋を舞台に、色彩感、躍動感あふれる作品に仕上がってくると聞いております。まさに、先に触れました東アジア文化都市PRアニメとともに、日本のアニメ文化の広がりを、豊島区から世界に発信する原動力になるものと大いに期待しております。

 1月のインターネットでの公開後、同月の「台北国際動漫節」など、国際的なイベントにも積極的に出展してまいりたいと考えております。

 豊島区では、池袋ハロウィン・コスプレフェス、アニメイト・ガールズ・フェスティバル、マンガ・アニメフェスタなど、「アニメの聖地」にふさわしい数多くのイベントが、年間を通じて開催されております。

 マンガ・アニメは、今や、世界のメインカルチャーと言っても過言ではありません。豊島区が誇るマンガ・アニメの文化を、今後、国内外に強く発信してまいります。

 

 さらに、来年1月に開催する名刺交換会においても、東アジア文化都市開催年にふさわしい企画構成を検討しております。3つの大きな柱である、舞台芸術、祭事・芸能、マンガ・アニメについてまとめ、映像でご覧いただけるようにしたいと考えております。

 成人式においても、「アニメ成人式」と銘打ち、若い方々にとりわけ親しみやすいマンガ・アニメ部門に特化した企画を実施し、東アジア文化都市を積極的にPRしてまいります。例えば、コスプレーヤーによるお出迎えや、新成人が子どもの頃に流行したアニメソングなどのスペシャルステージの実施を計画しております。

 また、このたび、区内大学から60人を超える学生による国際アート・カルチャー学生特命大使が誕生しました。11月2日には大使の認定式が行われ、各学生は自ら国際アート・カルチャーで取り組むことを高らかに宣言しましたが、その言葉には自由な発想と強い意志の力を感じたところであります。

 学生特命大使の皆さんには、今後、「東アジア文化都市」を始め、様々な都市構想事業に参画して、そのパワーと熱い想いを、いかんなく発揮していただきたいと期待しております。

 

 次に「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」について申し上げます。

 東アジア文化都市の開催によって本区が世界中から注目された翌年には、いよいよ「東京2020大会」であります。大会期間中には、組織委員会公式のライブサイトが、都内八つの会場の一つとして池袋西口公園において開催されます。大会のパブリックビューイングだけではなく、文化プログラムなど、様々な事業を通じて、大会の熱気を区民の皆さまにお届けできるよう、組織委員会や東京都と協力して取り組んでまいります。

 また、「東京2020大会」を契機としたホストタウン相手国として、かねてから池袋西口公園でのイベントを中心として交流してきたバングラデシュ人民共和国を、内閣官房より登録いただきました。今後、更なる交流を進め、バングラデシュ選手団の応援を通じて、大会を盛り立てていくとともに、外国籍の区民の皆さんとの相互理解についても促進してまいります。

2 東アジア文化都市2019まちづくり記念事業について

  次に、「東アジア文化都市2019まちづくり記念事業」について申し上げます。

 まず、「(仮称)マンガの聖地としまミュージアム」について申し上げます。

 ミュージアムの整備・運営費用に充てるため、本年2月より寄附の募集を開始いたしました。もちろん、ふるさと納税としての一環でもあります。7月からは区内関係団体の皆様に対して、さらに9月からはインターネットのふるさと納税サイトを活用して全国の皆様に対して、ご支援を呼びかけているところであります。

 このような取組みの結果、11月18日時点で、個人・法人を合わせて544名の方々から1億8,448万6,331円ものご支援をいただいております。

 こうした状況を踏まえ、寄附の目標額を3億円に上方修正するとともに、今定例会には、基金積立額の増額にかかる補正予算案を上程しております。

 ミュージアム整備については、2020年3月のオープンを目指して、今月から事前工事として南長崎花咲公園の整備を行い、施設の本体工事は来年1月の着工を予定しております。また、12月には地域の皆様に向けて、工事の事前説明会を予定しております。

 

 次に、「真っ赤な電気バス」について申し上げます。

 2019年11月の運行に向けて、電気バスの制作、運営の骨格が固まる段階に入ってまいりました。バスのデザインは、水戸岡鋭治先生の奥深い経験と知見を土台にした繊細かつ大胆な発想で完成しました。外装色は、ロンドンバスのいわゆるロンドンバス・レッドを参考にしながら、日本の気候にあわせて少し明るい赤とし、池袋・レッドともいうべき新色になります。その中の1台は、幸せの黄色をモチーフにした外装にすることで、まちに変化と楽しさを演出したいと考えております。内装は1台1台に特徴を持たせた上品な設えを計画しています。

 このわくわくする真っ赤なバスの運行事業者として、国内の高速バスを中心に毎日299台の運行をしております、最多のバス路線を持つ「WILLER株式会社」を選定いたしました。また、バスを活用して、地域の活性化に向けた活動を行うまちづくり団体として、「一般社団法人としまアート・カルチャーまちづくり協議会」を本年7月に選定したところです。今後、今定例会に提案している電気バス7台を購入する議案の議決に併せて、基本的な事項についての協定を締結してまいります。

 今後は、本区、まちづくり団体、バス運行事業者の3者で協議することによって、さらなる連携強化等を図りながら、より事業内容の具体化を図ってまいります。

 なお、明日、21日より、この電気バスの愛称について募集を開始いたします。来年2月1日の東アジア文化都市オープニング・イベントの中で愛称をお披露目できればと考えております。

 

 次に、「4つの公園」のうち、まず「池袋西口公園」について申し上げます。

 来年1月から、本体工事に入る池袋西口公園は、これまで築き上げてきた文化やにぎわいを継承し、そして新たなまちの魅力を世界に発信していく、豊島区のシンボルとなる施設としていきます。劇場空間を演出するシンボリックなグローバルリング、上質な音響や照明設備が備わった常設の舞台、新たなにぎわいを創出する大型ビジョン、そしてインフォメーション・カフェなど、全く新しい、他に類を見ない「劇場公園」としてリニューアルすることで、豊島区の都市像である「国際アート・カルチャー都市」の実現に大きく寄与するものと確信しております。

 舞台の使用料や実際に行うイベント等、劇場公園の運営については、現在、地域の皆さまのご意見等をいただきながら検討を進めているところでございます。また、これから公募いたします、カフェ事業者につきましても、本公園への想いを十分に理解して、公園の魅力をさらに高めていける事業者を選定してまいります。

 

 次に、「中池袋公園」について申し上げます。

 現地では既に工事に着手しており、来年の8月には「ハレザ池袋」に相応しい新たな中池袋公園が誕生いたします。整備後は、8つの劇場に囲まれたイベント広場として、また、アニメの聖地として豊島区の魅力を世界に発信する拠点となります。

 現在、整備後の管理運営を担う「指定管理者」の選定を行っています。指定管理者の提案によって、公民連携のさらなるにぎわいが創出され、また、公園の価値が最大限に引き出されるものと期待しています。

 年内には事業者が選定されますので、来年の第一回定例会には、指定管理者の承認について議案を提出させていただく予定です。

  工事期間中は公園の利用が出来ず大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解の程、よろしくお願いいたします。

 

 

 そして、「造幣局跡地の防災公園」について申し上げます。

 

 防災公園は、その名の防災機能はもとより、緑豊かな景観や運営面の全てにおいて、世界に誇れる「多彩な魅力を創出する公園」にしたいと考えており、現在、事業者と精力的に協議を進めています。

 170mあるイチョウ並木、開放的なカフェ、災害時や大規模なイベントに対応できるトイレの設置など、次世代につながる魅力的な整備を行ってまいります。詳細については、12月の副都心委員会でご説明させていただきます。

 

 次に「ハレザ池袋の進捗状況について」申し上げます。

 33階建てのハレザタワーは、来年2月の上棟を目指して、20階まで鉄骨が組み上がり、中層部の木立をイメージした外装もほぼ完了いたしました。その堂々たる姿は、池袋のランドマークがまたひとつ誕生することになるとともに、国際性豊かなビジネス拠点になることへの期待が高まるばかりです。

 8つの劇場の中心となる芸術文化劇場の低層部には、高さ10mに及ぶ全面ガラスが取り付きました。完成すれば中池袋公園から見たガラス越しの表情は、レッドカーペットをイメージした大階段と色彩豊かな屏風スクリーンが誰もが主役になれる劇場都市を強烈に印象付けることになります。

 9階建てのとしま区民センターは、今月下旬の上棟を目指して急ピッチで工事を進めています。ハレザ池袋のデザインを特徴づける石張りの外壁が取り付く来年2月頃には、3棟一体となった圧倒的なにぎわいと多様な文化を創造する国際アート・カルチャー都市のシンボルにふさわしい迫力あふれる姿がご覧いただけます。

 今後、工事は佳境を迎えることになりますが、来年4月の竣工、11月からのこけら落とし公演、「東アジア文化都市」のクロージング・イベントに向けて、万全の体制にて準備してまいります。

 また、芸術文化劇場のネーミングライツにつきましては、現在、募集要項について検討を進めております。スケジュールを前倒すこととし、年明けにネーミングライツの募集を開始し、年度内の決定を目指してまいります。

 この時期のネーミングライツの決定・発表は、ハレザ池袋の全容が感じ取れる期待感が高まるタイミングに合わせたものであり、「東アジア文化都市」の開催、2020年7月のグランドオープンなど様々な機会を捉えながら、効果的なピーアールができるものと考えております。

 審査・選定にあたっては、命名権の金額や設定期間のほかに、ハレザ池袋や東池袋エリアとの親和性や企業のブランド力など、様々な観点を加味しながら着実かつ慎重に進めてまいります。

3 子どもと女性にやさしいまち

 次に、「子どもと女性にやさしいまち」について申し上げます。

 まず、「子育てしやすいまち」への取り組みについて申し上げます。

 昨年度、本区は、民間事業者の「共働き子育てしやすい街ランキング」で全国総合第1位となりましたが、先日には、この事業者から本区が「23区で最も保育園に入りやすい区」であったとの発表がありました。

 本区で認可保育園への入園を希望した区民のうち、実際に入園が決定した割合を示す「入園決定率」が、今年4月時点で88%と、昨年度に続き23区で第1位となったのであります。この特集を見ますと、豊島区は保育園に入りやすいので、本区に引っ越したという方も紹介されておりました。

 

 本区の保育需要は、これまでの取り組みにより、需要を満たしつつある地域も出てまいりました。

 今後の保育施設の誘致は、3月から実施している妊婦さんへのアンケートによる需要調査によって、地域別・年齢別の需要の予測を基に進めております。

 この調査結果の分析によって、誘致を必要とする地域は、かなり絞り込まれてきており、今月からは、さらに、生後3・4か月の赤ちゃんの健診の際にあらためて調査を行い、より正確な需要の把握に努め、誘致計画の精度の向上に努めております。

 この需要調査の分析に基づく32年4月の誘致計画は、次回、第一回定例会にお示しして参ります。

 今後も、区民の皆さんの求める保育需要を正しく把握し、必要な時期、必要な地域に、必要な規模の保育施設を的確に整備し、待機児童ゼロを堅持して参ります。

 

 そして、こうして新規の施設が増え続け、多様な主体が保育に関わる中で求められているのが、保育の質の向上であります。

 「保育の質ガイドライン」の策定につきましては、8月に立ち上げた、学識経験者や保育事業者、区民などによる「保育の質ガイドライン検討会」で、鋭意、検討を進めているところであります。

 外国籍の方が多い、あるいは、人口密度が高いといった豊島区の特色を踏まえ、子どもたちの遊びの充実や生活の充実のために必要なこと、また、職員の資質・専門性の向上に必要なことなどの内容を盛り込み、各保育施設の保育者が日々の保育で活用できるガイドラインにしていく予定です。

 今後、12月中旬のパブリックコメントを経て、年度末までには「保育の質ガイドライン」を策定してまいります。また、ガイドライン策定後も、講演会の開催等により、普及に努めてまいります。

 

 今後も、豊島区は「待機児童ゼロ」、そして、「保育・子育て環境の質の向上・充実」に全力で取り組んでまいります。

 

 次に「児童相談所の進捗状況」について申し上げます。

 長崎健康相談所は、保健福祉拠点として長年地域に愛され、親しまれてきました。そこで、老朽化した長崎健康相談所を現在地で建て替えるとともに児童相談所と一体で整備することで、母子保健と子育て支援との密接な連携を図り、妊娠・出産から育児支援まで、切れ目のないきめ細やかな支援を行う、地域の子育てのシンボルとなる施設にしたいと考えております。

 また、児童相談所職員の人材育成も着々と進めております。昨年から23区初となる児童養護施設への職員派遣も実施し、今年度は、東京都や千葉県など各地の児童相談所や一時保護所に職員5人を派遣しております。

 さらに、現在、14世帯の本区の里親家庭をできる限り増やしていくため、職員及び関係機関を対象とした研修を開催するとともに、10月には区と地域、企業・団体が連携しての「としまの里親プロジェクト」を立ち上げ、推進体制を整備したところです。虐待を受けた子どもや様々な事情によって、家庭で生活できない子どもたちに、家庭のぬくもりと適切な家庭環境を与えるため、里親家庭の普及も進めてまいります。

 今後も、「豊島区の子どもは豊島区が守る」という強い決意のもと、全力で児童相談所の開設準備を進めてまいります。

 なお、建設にあたっては、周辺の住民の方々、特に隣接してお住いの方々には、きめ細かい対応をして、ご理解とご協力を賜ってまいります。

 

 次に、「中高生センタージャンプの若者相談と支援」について申し上げます。

 中高生や若者は、自らが相談窓口に訪ねてくることが少ないのが現状です。そこで、対策の一つとして、中高生センタージャンプで18歳以上の若者の相談に、積極的に対応することにいたしました。今後、中高生センタージャンプを、若者にとっても頼れる場所として相談と支援の機能を強化してまいりたいと考えております。

 

 次に、「男女共同参画状況 第1位」について申し上げます。

 先日の新聞報道にありましたように、都内23区26市の男女共同参画ランキングで、本区が第1位に輝きました。評価項目の中でも、『全管理職における女性管理職比率』と『男性職員の育休取得数値目標が50%であること』などが、特に高く評価されました。今後も、職員の働き方改革を推進し、職員のワーク・ライフ・バランスを図っていくことにより、女性が活躍できる職場環境を構築してまいります。

4 福祉・保健

 次に、「福祉・保健」について申し上げます。

 まず、「総合高齢社会対策プロジェクト」について申し上げます。

 8月に私を本部長とするプロジェクト本部を立ち上げた「総合高齢社会対策プロジェクト」で、この間、これからの一段と進展する高齢社会において、豊島区はどうあるべきかについて、精力的に議論を重ねてまいりました。

 高齢化に対応するためには、福祉・保健、健康づくり、コミュニティづくり、生涯学習、災害対策、交通安全対策などの、各部局にまたがる取り組みを総動員し、持続的な対策を総合的に講じていく必要がございます。また、区に関わるさまざまな関係者が共通の認識を持ち、「オールとしま」で取り組んでいくことも重要であります。

 現在、特に重視すべきと考えられる「予防・健康」、「安全・安心」の各分野について、具体的な取組内容を鋭意検討しているところであります。

 また、来年度には、大規模な実態調査を予定しており、結果を施策に活かすべく、現在、対象範囲や調査方法、調査の頻度等について精査しているところであります。

 来年1月には、「(仮称)総合高齢社会対策推進ビジョン」をとりまとめ、「文化」や「子育て」で成功した豊島区ならではの、全国に誇れる豊島区モデルをつくってまいります。

 

 保健所の移転につきましては、現在、造幣局跡地に建設する仮施設の設計を行っております。

 引き続き保健所内に入る「池袋休日診療所」、「あぜりあ歯科診療所」、「池袋あうる薬局」をそれぞれ運営する、豊島区医師会、豊島区歯科医師会、豊島区薬剤師会など、関係団体とも、逐一、協議を重ねながら、区民にとっての利便性の向上を第一に考えた、最適なレイアウトを、慎重に検討してまいりました。

 今後、平成31年第1回区議会定例会において、そのレイアウトの詳細を報告いたしたいと考えております。

 さらに、池袋保健所の本移転については、昨年の平成29年3月23日付で、南池袋二丁目C地区市街地再開発準備組合から要請のあった「豊島区庁舎の行政機能等と連携可能な公共公益施設」の導入について、私自らが今年の9月6日に準備組合理事会に出席し、同地区への保健所導入の意思を回答し、同時に、準備組合の協力についても、お願いをしてきたところであります。

 また、来月、「池袋保健所機能拡充検討会議」を立ち上げ、保健所の機能拡充の検討を開始します。今後、来年5月まで、保健所のあり方と、その機能の拡充について検討を進め、その結果を、仮移転及び本移転後の保健所機能の充実に反映させたうえで、来年の第2回区議会定例会に、新たな保健所の機能拡充の方向性をお示しいたします。

 

 また、池袋保健所移転後の跡地活用は、10月5日に公募プロポーザル実施要項を公表し、活用事業者の募集を開始いたしました。10月19日に現地見学会を実施したところ、11社の参加がございました。

 募集にあたっては最低売却価格30億円、目標売却価格40億円という価格設定に加え、国際アート・カルチャー都市構想を踏まえた活用コンセプト、ハレザ池袋との一体性・連続性の確保や、池袋駅東口エリアの回遊性向上、転売禁止や用途変更の制限など、施設移転に伴う財政負担等、将来のまちの発展に資する様々な条件を設定しています。

 このような中でも、多くの事業者の皆さんが関心を持っていることは、この物件が、池袋副都心にあってきわめて稀少なものであり、周辺エリアを含めた将来性が高く評価されていることの証明であると考えております。

 今後、10月に設置した「池袋保健所跡地活用事業者審査委員会」において、年内に受けた事業者からの提案を公正かつ慎重に審査いただいたうえで、3月には本区にとって最も望ましい事業者を選定したいと考えております。

 

 次に、「手話言語の普及及び障害者の多様な意思疎通の促進に関する条例」について、申し上げます。

 平成26年1月の「障害者の権利に関する条約」批准までの間、「障害者基本法」をはじめとする関係法の改正・制定が行われました。これらの法には、手話が言語であることや、障害者が自ら選択する手段等による意思疎通、表現・意見の自由、権利行使を確保する措置の必要等について定められていますが、実態としては、法の理念の普及、理解は十分とはいえません。

 このため、区の姿勢をもっとも明確に示す条例という形で、まずは区の責務、区民・事業所の役割を明確にし、手話が言語であることを、区民の皆さまと確認してまいりたいと考えております。あわせて、手話を用いる聴覚障害者と同時に、視覚障害等それぞれの障害の特性に応じた多様な意思疎通手段の理解の促進と環境づくりについても定めることといたしました。このように「手話言語」と「意思疎通」を一体の条例として制定することは、23区では初の取組みとなります。

 本条例の制定を機に、区民及び事業者が障害者について関心を持ち、理解を深め、「こころのバリアフリー」が推進されるよう積極的に取り組んでまいります。

5 環 境

 次に、「環境」について申し上げます。

 それでは初めに、「いのちの森・学校の森10万本達成」について、申し上げます。

 去る10月28日にみらい館大明で、「いのちの森」・「学校の森」10万本達成記念イベントを開催いたしました。当日は、342名もの多くの方に参加していただいて、「いのちの森」・「学校の森」づくりを指導いただいた横浜国立大学名誉教授の 宮脇 昭 先生も駆け付けてくださいました。

 日本一の高密都市豊島区を緑いっぱいにする取り組みとして「グリーンとしま」再生プロジェクトを立ち上げ、小さなところでも森はできるという信念をもって森づくりを進めてまいりました。学校の敷地にも、「学校の森」と命名して植樹や苗木の手入れなどを続け、緑と触れ合う環境を活用した学習を展開してきたところです。

 10月28日の記念式典では、区内植樹10万本達成を祝い、池袋小学校の児童が自分たちの取組の発表と合唱を披露してくれました。

 今後、「グリーンとしま」再生プロジェクトは、区民1人1本の植樹による「29万本」という壮大な計画を目標として、学校、家庭、地域が一体となって推進してまいりますので、関係各位にもご支援をお願い申し上げます。

 

 次に、「環境基本計画の改定」について、申し上げます。

 現在、第2次豊島区環境基本計画の策定作業に取り組んでおります。これまで5回の環境審議会で委員の皆様から貴重なご意見を伺い、素案を作成いたしました。12月1日からパブリックコメントを実施いたします。

 前計画の策定以降、環境行政を取り巻く状況は大きく変化しております。2016年に、「豊島区基本計画」を策定し、国際アート・カルチャー都市を掲げ、区が持てる魅力を最大限に引き出し、都市のイメージを向上させるまちづくりにチャレンジしています。また、世界においては、SDGsの採択やパリ協定の発効など、世界各国が協力して温室効果ガス削減を含む持続可能な発展に取り組んでいます。

 こうした背景を踏まえ、次期計画では、目指すべき環境都市像に「みんなが主役文化とともに発展するエコシティ としま」を掲げ、国際アート・カルチャー都市の実現に環境の側面から寄与すると共に、文化と環境の融合により都市の魅力や活力にあふれるまちづくりを進め、緑あふれる防災公園の整備や4つの公園を結ぶ環境に配慮した電気バス、豊島の森や公園を活用した環境学習、食品ロスの削減など高密都市豊島区だからこそできる環境対策に取り組んでまいります。

6 安全・安心なまちづくりについて

 次に、「安全・安心なまちづくり」について申し上げます。

 まず、「区立小中学校体育館の冷暖房化」について申し上げます。

 冷暖房化の必要につきましては、昨年の第一回定例会での公明党豊島区議団からの一般質問において、主に防災上の観点からご指摘をいただき、その後も強く要請をいただいております。また今年の記録的な猛暑を受けまして、第3回定例会において全会派からご質問いただいたところであります。

 その後、6,234名からなる町会長やPTA会長から署名をいただくなど、体育館の冷暖房設置は区民の皆さまの切実な願いであると感じております。

 ご承知のとおり、本区の学校体育館は、児童・生徒の体育や部活動をはじめ、子どもスキップや学校施設開放で利用されておりますほか、救援センターとして、体育館は避難所としても活用されます。

 私は、セーフコミュニティの認証都市として、さらなる安全・安心なまちづくりを実現していくうえで、この度の全小中学校体育館の冷暖房機器の設置は最優先課題の一つであると考え、来年度中にこれを導入することといたしました。

 導入にあたっては、何よりもスピードを重視しておりますが、大変大きな事業であるため財政的な負担も自ずと大きくなってまいります。国や都の補助制度の活用を図りながら、鋭意準備を進めて参ります。

 

 次に、「防災・テロ対策の推進」について申し上げます。

 11月15日に、区と池袋駅周辺混乱防止対策協議会が連携し、池袋駅周辺において帰宅困難者対策訓練を実施しました。

 今回の参加者は1,000名を超え、昨年度の916名から増加するとともに、防災行政無線に代わる新たな通信機器の試験運用、埼玉県と連携したバスによる要支援者の移送、外国人の日本語研修生による通訳支援など実践的な訓練となりました。

 また、11月21日には、区と東京都が連携して、「防災ウーマンセミナー」をとしまセンタースクエアで開催いたします。セミナーでは、「女性の視点を生かした災害対応の重要性」や「災害時に働く女性に起きること」、「池袋駅周辺での防災対策」の講演を予定しています。

 区内をはじめ都内や埼玉県などから参加される女性従業員の皆さんに、女性の視点からの防災対策の理解を深め、池袋駅周辺での取組を知っていただく機会にしたいと考えております。

 最後に、昨年度に続き、第2回となる「豊島区危機管理フォーラム2018」を、12月18日にとしまセンタースクエアで開催いたします。2019年の東アジア文化都市、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、地域の皆さんとテロや犯罪に関する知識を共有し、一体となってテロや犯罪の標的とならないまちづくりの機運を高めてまいります。

 こうした防災・テロ対策を通じて、地域の皆さんや警察・消防などとの連携を強化し、安全・安心を実感できる国際文化都市に向けた取組を更に進めてまいります。

7 教 育 

 次に、「教育」について申し上げます。 

 まず、「インターナショナルセーフスクール」について、申し上げます。

 今年度は、区内7校目となる高南小学校がインターナショナルセーフスクールの認証取得を目指し取組を行いました。さらに、朋有小学校は再々認証、富士見台小学校は再認証の取組をそれぞれ行いましたので合わせて申し上げます。

 11月1日、これら3校のISS認証に係る現地審査が、順次各学校で実施されました。3校ともに、地域と一体となった「安全・安心な学校づくり」の取組が、国際認証委員であるワン・シュウメイ氏、白石陽子氏から認められ、見事、認証・再認証を取得することができることとなりました。児童生徒、教職員はもちろんこと、保護者、地域の方々と喜びを分かち合うとともに、年明けに予定されている認証式の準備を進めてまいります。

 インターナショナルセーフスクールは豊島区として進めているセーフコミュニティの取組と車の両輪であり、学校を中心としたコミュニティをあげて「安全・安心な学校とまちづくり」に取り組んでいることに大変大きな意義がございます。

 今後とも学校、地域、家庭、関係機関の協働のもと、インターナショナルセーフスクールの成果を地域防災の充実等につなげていくことに大きな期待を寄せるものであります。

 

 次に、秋田県能代市との教育連携について申し上げます。

 平成24年度より能代市と教育連携を結び、教員派遣交流や中学生いなか体験、教育フォーラムにおけるシンポジウムの開催等の事業に取り組み、今年で7年目を迎えました。

 この教育派遣交流ですが、区立小・中学校から3名の主任教諭を、6月と11月に1週間ずつ、能代市の小・中学校に研修派遣し、能代市での授業の実際について学び、その成果を持ち帰っているところです。

 今年度は、この11月の8日から9日の両日にわたり、校長、副校長、教員で結成された9人の教員派遣団と教育長はじめとした教育委員全員が能代市を訪問し、研修派遣の成果を参観し、研究協議会に参加したとの報告を受けております。

 ご案内のとおり、例年8月には、能代市からの教員派遣団を豊島区に迎え、豊島教育フォーラムにおける実践発表を共同して行うなど連携を見える形で実施してまいりました。わたくしも、フォーラムに参加いたしましたが、今年度は、「道徳科」に焦点を当て、能代市の先生方と本区の先生方が、互いに学びを深めたところです。

 また、中学生いなか体験は、7月末に能代市より14名の中学生をお迎えし、豊島区の中学生と生徒会交流を行ったり、立教イングリッシュキャンプに共に参加したりして、交流を深めているところです。同じくこの11月には、豊島区の中学生16名が能代市を訪問し、農家のお宅へ民泊をさせていただき、農作物の収穫体験や風の松原散策等、東京では味わうことのできない貴重な体験をさせていただいております。

 今後も、教育連携を継続し、互いの教育のよさを学び合い、豊島区の教員の授業向上、ひいては児童・生徒の学力向上につながるものと期待しております。

8 内部統制

 次に、内部統制の改善・強化について、2点申し上げます。

 まず、「内部統制」について申し上げます。

 区では、今年4月に「豊島区リスクマネジメント指針」を策定し、多様化するリスクへの対応や区長までの迅速な報告体制の強化に取り組んでまいりました。6月には「リスクマネジメント推進本部」を設置し、現在、区として構築すべき内部統制のあり方について検討を進めております。

 このうち、事務執行上のリスクについては、2020年4月に改正地方自治法が施行され、都道府県及び指定都市の長は、適正な事務執行を確保するため、内部統制に関する方針を策定し、方針に基づく内部統制体制の整備と運用が義務づけられます。

 その他の区市町村は、努力義務とされておりますが、豊島区においては、改正地方自治法の施行にあわせて、内部統制体制の整備に取り組み、「区民の皆様から安心していただける区政運営」に努めてまいります。

 今年に入り、個人情報の不適正な取り扱いや主管課契約による違法な廃棄物処理委託など、法令遵守を問われる事務執行上の事案が続いて確認されております。

 区政への信頼が揺らぎかねない事態に、区政の最高責任者である私自身の責任を深く自覚し、反省するとともに、私自ら先頭に立って、職員の声を聴きながら、コンプライアンスを徹底する組織づくりに取り組んでまいります。

 

 次に、「(仮称)公文書管理条例」について申し上げます。

 国が「公文書等の管理に関する法律」を制定した平成21年をはさみ、年金記録や防衛省の文書問題などがマスメディアでも大きく取り上げられ、公文書は住民共有の知的資源として認識されるようになりつつあり、その後、他の地方公共団体においても公文書管理条例の制定が進められております。

 本区は、「豊島区自治の推進に関する基本条例」で定める、「区民が必要な情報を知る権利」の行使に応えるための公文書管理を行う責務を担っており、また、適切な公文書管理は情報公開の前提であるとの認識から、公文書管理を区民合意のもとで実施すべく、条例化を検討しております。

 本年4月からは、学識経験者および区民の参画のもとで、「豊島区公文書管理のあり方検討委員会」を設置し、これまでに、公文書管理の理念や、具体的な公文書作成・整理・保存・廃棄の方法、さらに、歴史的公文書の考え方などについて議論が進んでいます。

 「公文書」の定義としては、職員が職務上作成し、又は取得したものであること、職員が組織的に用いるものであること、実施機関が保有しているものであることの3つの要素を採り入れ、「電子メール」に代表されるような電磁的記録もこれに含まれる点を明確にするという点が、この条例の大きな特徴の一つとなっております。

 本年中には答申をいただける段階となったことから、来年の第一回定例会の上程を目指し、12月からパブリックコメントを実施し、区民の皆さんのご意見をいただく予定であります。

 この条例を制定することで、区行政の透明性・公平性を推進し、現在及び将来の区民に対してより一層の説明責任を果たして、区民のみなさんの信頼を得て参りたいと考えております。

9 一年を振り返って

 早いもので、今定例会が今年の納めの区議会となります。

 今年は、豊島区が未来へ大きく飛躍するため、着実に準備を進めるべき年であり、また「持続発展都市」への転換に向けた総仕上げの年でもありました。改めて、今年1年を振り返り、終わりに一言、所感を申し上げたいと思います。

 まず、1月には、アートトイレの第1号が完成しました。保育園の多くが区内の公園を利用している中、誰もが使いやすい公園としていくための象徴となる事業であります。4月には、昨年に続き、2年連続で待機児童ゼロを達成することができました。

 今年度から、保育園で出た使用済み紙おむつを園で処分する新たな取り組みを始め、ロタウイルスワクチンの接種費用の一部助成、子ども若者総合相談窓口の「アシスとしま」の設置など、子どもと女性にやさしいまちづくりに向けて加速度的に取り組んでまいりました。

 8月には、第10回日中韓文化大臣会合の場での三か国の文化大臣の合意により豊島区が2019年の「東アジア文化都市」に正式決定し、本区の国際アート・カルチャー都市に向けた取り組みが、まさに国際的に認められました。来年の開幕に向けた準備を、しっかりと進めてまいります。

 9月には、秩父市長と一緒に共同記者会見を行いました。人口を奪い合うのではなく、区民の皆さんのライフスタイルの選択肢を広げ、豊かな生活を実現するため、会見の中では「二地域居住」のライフスタイルを提案したところであります。今後、この取組みが全国的なモデルとなるよう推進してまいります。

 そして現在、全国トップレベルの高齢社会対策を実現するため、私自身を本部長とする全庁的なプロジェクト本部を立ち上げ、検討を開始したところであります。来年1月の推進ビジョン策定に向けて、鋭意検討を進めてまいります。

 

 4年前の忘れもしない平成26年度に、消滅可能性都市と指摘された本区でありますが、本年7月5日には、40年ぶりに人口が29万人を突破しました。また、この4年間で、納税義務者が17,000人増加し、過去最高の区民税収入として23億円増えました。

 区民の皆さんと一緒に先進的な取り組みを進めてきた結果、豊島区は「消滅可能性都市」から脱却し、まさに「持続発展都市」へ変貌を遂げたのであります。

10 終わりに

 無謀な挑戦、不可能な挑戦と言われた東アジア文化都市の開催は、見事にその栄冠を勝ち取ることができました。

 豊島区は今、最大のチャンスの時を迎えております。

 豊島区が真に国際都市として、世界にその存在をアピールするときが来たのです。

 さる11月6日の「東アジア文化都市2019豊島」キックオフシンポジウムにおいて、会場である帝京平成大学冲永記念ホールにたくさんのポスターを掲示いたしました。これは「幕」をデザインしたもので、次のようなメッセージが掲げられました。

 「都市は、劇場だ。文化で豊島の幕が開く」

 2019年は、文化交流による3都市交流の「幕開け」であり、芸術文化劇場や池袋西口公園など、新たな劇場が次々とオープンすることにより、文字通り新たな舞台の「幕が開く」年でもあります。

 平成が終わりを告げ、新たな元号となる2019年、豊島区にとっても新たな時代の幕開けにふさわしい、素晴らしい1年になります。86年間の豊島区の歴史の中で、こんなにもまちのイメージが変わることはありませんでした。この訪れたチャンスを最大限に生かして、皆で力を合わせ、オールとしまで挑んでいく所存であります。

  議員の皆様におかれましては、引き続き最大限のご理解とご協力を賜りますよう切にお願い申し上げます。 

 

   本日、ご提案申し上げる案件は、条例5件、補正予算1件、その他9件、合わせて15件であります。

 各案件につきましては、後ほど、日程に従いまして、齊藤副区長よりご説明申し上げますので、よろしくご審議のうえ、ご協賛賜わりますようお願い申し上げます。

 以上をもちまして、私の招集あいさつといたします。

 

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更新日:2018年11月22日