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「池袋モンパルナス」を代表する作家のひとり、いのちとかたちに満ちた作品展

寺田政明展 -発芽する絵画- 開催中

報道発表日:平成25年2月14日

問い合わせ:文化デザイン課電話03-3980―3177

本日14日から3月3日まで、豊島区立熊谷守一美術館3階ギャラリーにおいて、「寺田政明展-発芽する絵画-」を開催している。
寺田政明は、1912年福岡県八幡市に生まれ、1989年に没するまで、大正・昭和を生きた画家。絵画を志し16歳で上京した寺田は、吉井忠や松本竣介、麻生三郎らと行動を共にし、豊島区長崎、千早、要町などに暮らし制作に励んだ。戦争に傾斜していくこの時期、若い画家たちにとって「描く」ことは生きることと分かつことができない行為であり、その直情が「池袋モンパルナス」(注釈)の熱気を生んでいたとも言える。寺田はそのエネルギーの渦の中心にいたひとりだった。
本展では、1930年代から1950年代にかけての、豊島区やその周辺の風景を描いた油彩画をはじめ、観るものの豊かな連想を誘いだす素描作品を多く展示している。植物と昆虫とを見紛うような表現、人体や内臓、身体の器官や貝類、断面図…。寺田は生きものを愛し、生きものへのあたたかな視線を絶やさなかった。寺田の視線によって絵画が芽を出し、濃密ないのちがうごめきだす様子を紹介している。
会場には、寺田政明の長男で俳優の寺田農さんが姉妹(長女・三富夏芽さん、次女・中山史さん)とともに訪れ、「今回は豊島区やその周辺を寺田政明が若い時に描いた作品が多く展示されています。当時のアトリエ村の熱気がご覧になる皆さんに伝わるとうれしいですね」と語っていた。
なお、Echika池袋ギャラリー(東京メトロ副都心線池袋駅構内、エチカ池袋内)においても2月27日まで「寺田政明パネル展」を同時開催しているほか、すでに満員御礼となり、参加者募集は終了しているが講演会なども開催される(関連事業参照)。

日時

平成25年2月14日(木曜日)から3月3日(日曜日)まで

午前10時30分~午後5時30分(金曜日のみ午後7時30分まで)

毎週月曜日(期間中は2月18日、25日)は休館日。

場所

豊島区立 熊谷守一美術館 3階ギャラリー(千早2-27-6)電話03-3957-3779

観覧料

無料(1階及び2階の常設展示室は別途観覧料が必要)

主催

豊島区

補足事項

(注釈)池袋モンパルナス…昭和戦前期、豊島区にはいくつものアトリエ村(アトリエ付貸家群)があり、多くの芸術家たちが活躍した。その雰囲気を「池袋モンパルナス」と呼んだのは、詩人で画家の小熊秀雄。小熊と深い親交のあった寺田政明は、「池袋モンパルナス」を代表する作家のひとり。

関連事業

  1. 講演会「寺田農氏に聞く 父、寺田政明について」(満員御礼)
    3月2日(土曜日)午後2時~3時30分 千早地域文化創造館1階第一会議室
    講師…俳優・東海大学文学部文芸創作学科教授/寺田農氏
    聞き手…平塚市美術館館長代理兼学芸主管/土方明司氏 60名
  2. アトリエ村さんぽ道「アトリエ村の最盛期を訪ねる 寺田政明とそのなかま」(満員御礼)
    2月23日(土曜日)午後2時~4時
    長崎・千早・要町地域を中心に、寺田政明やその仲間、吉井忠・古沢岩美・小熊秀雄といった芸術家たちにゆかりの場所を歩く
    講師…アトリエ村資料室/本田晴彦氏 20名

写真

左から三富夏芽さん(長女)、寺田農さん、中山史さん(次女)

展示風景

《発芽A》1940年、油彩・カンヴァス

お問い合わせ

更新日:2015年2月25日