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平成27年度区内中学生「税の作文」 東京国税局長賞

命をつなぐ税金 本郷中学校二年 山内颯 さん

 僕の祖母は、今、ほぼ一日おきに、腎臓の血液透析を受けに、病院へ通っています。数年前、様々な原因によって腎臓が老廃物や余分な水分などをろ過することができないという腎不全になってしまったのです。

 腎臓の血液透析とは、腎不全にかかった人が受ける治療方法で、血液透析器を通して、血液を体内から取り出し、血液中の老廃物や余分な水分を取り除き、浄化された血液を体内に戻す方法です。

 しかし、その透析を自己負担で受けることとなると一ヶ月あたり約四十万円かかってしまいます。年間の費用が約四百八十万円かかってしまうことになり、非常に大きな負担です。

 日本で人工透析療法が導入されたのは、一九六〇年代後半のことであり、一九六七年に血液透析が健康保険の適用対象となりました。しかし、自己負担がないのは患者本人のみであり、当時の健康保険制度下では、社会保険の家族は、五割の負担があり、国民健康保険の家族は、三割の負担がありました。そこで、多くの腎臓病患者が力を合わせて腎友会という団体を作り、団体の要望を行政や政府が受け入れてくれ、今のような自己負担が少ない助成制度になりました。この制度が公的扶助なのです。

 この結果、東京都の場合では人工透析の自己負担費用が月額一万円、年間所得が六百万円以上の高額所得者は二万円となっています。

 上記であげた公的扶助とは、健康で文化的な最低限度の生活を維持しえない生活困窮者に対して、国家がその責任において行う扶助制度のことです。公的扶助は、地方公共団体や政府が支出する社会保障によって賄われており、病気によって苦しんでいる人達を救ってくれる、生命をつなぐ制度なのです。

 腎不全にかかると、いろいろと大変です。透析を受けていても、全く元通りの生活に戻れるというわけにはいきません。例えば、泊りがけの旅行に行くことは難しくなります。一回の透析は半日がかりで、病院への行き帰りの負担や、身体への負担も非常に大きいと祖母はいつも話しています。食事も、腎臓に負担がかからないように、食材や調理方法に制限が多くあります。それでも、透析を受けることで、生きていくことができるのです。これも公的扶助のおかげです。

 僕の祖母が、腎不全で人工透析を受けなくてはならない必要があり、その費用を大幅に負担してくれる税金に対しとても感謝しています。そのため、僕が社会人として税金を納める時には、生命をつなぐ税金の意義をよく考えて納め、多くの病気の人達を助けることができるように、役立つ大人になりたいと思っています。

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更新日:2017年1月18日