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組紐・トラムとメトロ・花見の名所

図録なし

組紐-新着資料から-

日本の伝統工芸として代表的な組紐は、武具甲冑に使用された歴史を経て、現在では”羽織紐”や”帯締め”として知られています。生産地として京都、滋賀、三重、そして東京があげられますが、東京では明治時代後期から昭和10年代にかけてこれらの生産量が高まるとともに、最も充実したものが生産されたといわれています。このことから、昨年度の第4回収蔵資料展では、東京の伝統「組紐の技と職人」を開きましたが、今回はそのなかから「帯締めの製造工程」と「撚り場の作業」のコーナーを再編成し、展示終了後に新たに寄贈された資料を加えて展示しました。

トラムとメトロ再び

1998年7月18日から11月1日にかけて、豊島区立郷土資料館では新宿区立新宿歴史博物館・板橋区立郷土資料館・北区飛鳥山博物館と四館合同で企画展示会「トラムとメトロ」を開催しました。

今回は本年度第1回目の収蔵品展の一部に「トラムとメトロ再び」と題名のコーナーを設けました。これは、昨年の展示会のきっかけとなって本館に寄贈・寄託された新しい資料をご紹介するものです。今回は、昨年の展示会で展示した資料はもちろん、展示できなかった資料も展示してあります。

橋本久司氏からご寄贈いただいた資料のうち乗務員の勤務カードや携行品は、前回の企画展では展示できなかったものです。また、大山恭一氏の都電とトロリーバスの17枚の写真は開催の直前にご寄贈いただいたものなので、複写が間に合わなかったため、今回の展示となりました。石原洋二氏の戦後の記念乗車券や都電・トロリーバスの定期券も企画展の際には戦前の資料のスペースを取られてしまって、多くは展示できなかったものです。特に定期券購入申し込み書は残る機会が少ないので、一緒に展示できるということは大変貴重です。

花見の名所-今・昔-

”花見といえば桜、桜といえばソメイヨシノ”というくらい、今日ソメイヨシノは日本の桜の代表品種となっています。ソメイヨシノ(染井吉野)のルーツは諸説あって確かなことはわかりませんが、これまでの研究から以下の3点を指摘することができます。

  1. オオシマザクラとエドヒガンの雑種であること。
  2. 明治33(1900)年に藤野寄命が上野公園の桜を調査した際、これまで「吉野桜」と呼ばれていたサクラに、初めて「染井吉野」と命名したこと。
  3. 「ソメイ」は、江戸時代に上駒込村(現豊島区)の小字であった「染井」をさしており江戸時代末期~明治期に染井の植木屋が売り出した品種であること。

つまり、ソメイヨシノが全国的に急速に広まったのは明治期に入ってからで、それ以前は山桜・里桜・彼岸桜・しだれ桜などが花見の主役だったのです。江戸の桜の名所としては、上野・向島・御殿山・飛鳥山・墨田堤・小金井などが有名で、お花見の時期には庶民の日帰りの行楽地として大勢の老若男女でにぎわっていました。

(展覧会チラシより)

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更新日:2018年3月14日