資料第7号 第2回精神障害者包括支援部会会議録(案) 全9ページ 1ページ目始め 別記第1号様式(第7関係) 会議録 附属機関又は会議体の名称 第7期豊島区障害者地域支援協議会  第2回精神障害者包括支援部会 事務局(担当課)障害福祉課 開催日時 令和5年2月1日(水曜)午後6時半から午後8時半 開催場所 区役所本庁舎8階レクチャールーム 議題 1. 開会 2. 報告事項 (1) 委員自己紹介、出席者紹介 (2) 前回部会振り返り (3) 前回本協議会報告 (4) 研修会実施報告 3. 検討事項 (1) にも包括協議の方向性について (2) ガイドブックの作成について (3) 密着アドバイザーについて (4) その他 4. 閉会 公開の可否 会議 非公開 非公開・一部非公開の場合は、その理由 協議の中で、具体的な個人名や団体名が出てくるので、個人及び団体の個人情報を保護する為、会議は非公開とする。 会議録 非公開 非公開・一部非公開の場合は、その理由 協議の中で、具体的な個人名や団体名が出てくるので、個人及び団体の個人情報を保護する為、会議は非公開とする。 出席者 委員 田中 慎吾、古俣 孝浩、蓮沼 和音、山井 美佐子、中野 学、内田 暁彦、小澤 元美、川口 竜弥、竹村 敏 【オブザーバー】沖倉 智美、山本 賢、横田 勇貴 事務局 障害福祉担当係長、健康推進担当係長、障害福祉課主事 1ページ目終わり 2ページ目始め 1 開会 2 報告事項 (1)委員自己紹介、出席者紹介 資料第1号に基づき、新規委員紹介及びオブザーバー紹介。 ・新たに当事者委員として、山井委員、中野委員が参加。 ・オブザーバーとして、にも包括構築支援事業広域アドバイザー山本賢氏、東京都地域移行事業受託事業者相談支援センターあらかわ横田勇貴氏、本協議会より沖倉智美会長が参加。 ・豊島区民社会福祉協議会地域相談支援課より小林聖子課長が参加。 (2)前回部会振り返り 資料第2号に基づき、内容を確認。 ・委員に内容を確認いただき、修正等ある場合は事務局まで報告。 ・前回は自己紹介や課題意識の共有。 ・リーフレット作成の検討。 (3)前回本協議会報告    資料第3号に基づき、内容を確認。 ・各部会からの進捗確認及び今後について報告。 ・地域支援協議会の変遷等について共有。 ・精神障害者包括支援部会は最も新しい部会である。 ・今後について、部会として課題設定が必要だと考えていることを報告した。これまで出されたきた地域課題をどのように解決していくかが課題。しかし、課題が多いため、絞り込みが必要。 ・研修会の実施報告。にも包括の概念や他自治体の例について学んだ。 ・部会にてテーマ決めを行っていく。 ・地域包括ケアの範囲が広く、成果を形にするのが難しい。地域に必要な取組をまとめ、その過程でネットワークができるようなものでも良いのではと考えている。 ・障害者地域支援協議会全体のテーマを作っていきたいという方向性を共有した。 ・今年度は本協議会のみ3回開催する。本日の部会の報告を行う。 ・地域課題を部会研修や地域生活拠点PTからの事例から拾っていく。 ・研修のアンケートからも課題を拾っていきたい。 2ページ目終わり 3ページ目始め (4)研修会実施報告    資料第4号に基づき、事務局より報告。 ・1月13日(金)「にも包括の“にも”って?〜みんなで考え・つくる みんなが主役のまち〜」を開催。参加者計43名。部会員、自治体関係者、地域の就労継続支援・就労移行事業所の職員、社協CSW、身体・知的障害支援事業所、高齢分野から包括の職員などが参加。 ・前半は山本賢氏の講演。地域共生社会に向けた一人一人の役割を確認。 ・後半は、部会員が中心となり、それぞれの所属の取組などを紹介。 ・最後にグループトークを実施。人と人との繋がりを再確認した会との感想。 【質疑・意見交換】 ・講師の立場として参加したものの、にも包括は守備範囲が広く、分かりにくいため、自分自身も悩みながら行っているところである。実際、飯能市は、豊島区の取組をもとに作ってきた。感想としては、医療とのネットワークが気になっている。にも包括は、予防の概念も大切である。当事者が、まちで当たり前に暮らしていけるようなシステムができれば良い。 ・重層的支援体制整備事業の観点から講演を聞くことができたのは良い機会だった。共生社会が最終的なゴールであることが確認できた。 ・訪問看護事業所として地域に協力できる部分は多くあると感じた。一緒に何かできれば良いと思った。 ・色々な立場から話を伺うことができ、楽しかった。今後としては構造を見える化することやロードマップ作りなどから始めていくと良いかと思っている。豊島区の強みをいかして進めていきたいと改めて思った。 ・以前も、にも包括の研修には参加したことがあった。共生社会という理念は分かるが、どこから手を付ければ良いのか、という疑問があった。グループワークを行ったことで、どの立場の人もその悩みは共通していることが分かった。特に、飯能市の例を聞くことができたのは面白かった。 ・最後のグループワークが良かったと感じた。登壇者の話を聞き、共有でき、良い研修だった。イメージが図式化していたのは分かりやすいが、どのように対応すべきなのか、自分はどの立場のか、分からない部分はあると感じた。 3ページ目終わり 4ページ目始め ・大枠としてはよく理解はできた。「にも」という言葉に少し抵抗があったが、理念は理解できた。今持っている既存のシステムを再利用していくことで、様々な可能性が広がると感じた。横の連携については、豊島区は既に進んでいる。さらに、どのように繋げていくかが今後の課題なのではないか。自分自身は、子ども食堂に携わっている。子どもの頃から福祉施設等と関わり、繋がりを持って実際に会っていれば、偏見はなくなると思う。子ども時代であることが重要だと思う。 →(部会長)精神障害に対応するシステムを構築することだけを目標とするのではなく、精神障害の有無に関係なく繋がることも良い。それが、高齢者の包括ケアシステムとのつながりや、子どもの虐待防止にもつながるのではないかと感じた。システムや構造や枠というものに捕らわれすぎず、他の分野をいかに巻き込んでいけるかが重要。今回は障害福祉関係者を中心に参加の声掛けをしたが、高齢者との繋がりという視点でもっと周知を進めれば良かった。これからも研修を展開していきたい。 ・最初は、にも包括が何を示すものか分からなかったが、徐々に理解できてきたと感じている。参加者それぞれの知識には幅があったが、共通認識を持てたことは良かった。一次予防から三次予防までの取組を広く紹介する機会は少なかったと気づいた。周知の必要性を再認識した。予防という点では、入院となる前に繋がっていれば、と思うケースがある。 3 検討事項 (1)にも包括協議の方向性について    資料第3号、4号に基づき、部会長より提案。 ・今までの議論の中からテーマをピックアップしていきたいと考えている。 ・地域生活支援拠点(精神/面的整備)PTについて参加委員より報告。 【質疑・意見交換】 ・拠点PTを開催しているが、毎回、地域課題を参加者から出し、検討を行っている。もともとは地域生活支援拠点の精神については面的整備となっていることから、PTはスタートした。しかし、精神障害の例だけに限定している訳ではない。8月は身体障害の事例検討も行っている。精神障害の事例を通して、地域課題を考えている。 →(部会長)課題を認識することがスタートになる。部会としての課題も、PTの事例検討を通じて考えることができれば良い。 ・区民ひろばやCSWからも情報発信ができれば良いと思う。区民ひろばでは、小さい子供が利用するようなスペースには色々な情報が掲示されている。CSWという存在をもっと知っていただく必要がある。 →(部会長)CSWは、啓発や予防を担う役割として重要であると感じている。 4ページ目終わり 5ページ目始め ・精神障害のある方の中で、それに気付かずに家族や本人が悩んでいるようなこともあるのではないか。そういった悩みを持つ方ともつながることができれば良いのではないか。 →(部会長)早期発見や相談のあり方について、その役割を整理する必要はあるかと思う。周りがどのように気づいてあげられるのか、という視点は地域共生の視点の一つだと思う。 ・(事務局)拠点PTの報告の中の気になった記載として、CSWは孤独だとの記載がある。CSW頼りすぎるのは良くない。この部会では、CSWを孤独にしないような取り組みを行っていきたい。 →(部会長)CSWは、障害内容や、障害の有無などの対象を問わずに相談を受けている。にも包括に必要なのは連携なのではないか。その連携の仕組みがうまく機能して、区民に還元されたら良い。 ・委員の皆さんの意見を聞き、連携が大切だと改めて感じた。精神保健福祉ガイドブックを作るだけでも、大変な取組だと思う。連携促進のベースとなるのは、相互理解である。そして、連携とは、点と点と繋いでいくことであると思う。個別の課題をどのように施策につなげていくことができるか。ガイドマップを作る事務局側の立場になると労力は相当なもの。そこに力を注ぐよりも分かりやすい相談先リストのようなものがあれば良いのかもしれないとも思う。会議が持っている役割を今一度確認し、ガイドブックを作りながら、事例検討を進めていけば良いのではないかと思った。会議が持っている役割を今一度確認し、ガイドブックを作りながら、事例検討を進めていけば良いのではないかと思った。地域課題を通じて、新しいものを作り出すのではなく、今ある強みをふくらませていけば良いのではないか。また、居住支援や相談支援体制の研修も入れていくと良いのではないかと思った。高齢などの関係機関がどのようなことを行っているのか知ることだけでも連携のきっかけとなると思う。 ・点と点をつなぐことの重要性を感じた。既にある事業や取組をアピールするだけでも違うのではないか。また、それであれば無理をしないでできると思う。豊島区は他区にはない取組が多くある。 ・ゆるく、長く続く取組にしていきたい。持続力が必要。人事異動等で人が変わればなくなるものではなく、つなげていくことも大事である。そのような意味でもロードマップがあると良いかと思う。 ・訪問看護の立場から、まだ豊島区の資源を全ては分かっていないと感じた。知ることで、様々なつながりができてくると思っている。 5ページ目終わり 6ページ目始め ・民生委員は現場に一番近いところにいる。異変にはいち早く気付くようにしているが、自ら困難事例を拾いにいくことはできないというジレンマがある。警察や病院と連携することもある。どこにつなげれば良いのか、を考えていくことが役割。対応してきた中で、医療と介護の連携ができていないように感じる。現場レベルでは分野別の枠組みを取り払い、うまくいっているところもある。必要なのは、できるできないではなく、楽しいかどうかという目線。 ・医療の立場として考えると、「障害者」をどう考えるか、ということだと思う。精神障害であっても、人によって、レベルも状況も全く異なる。また、手帳の有無だけが線引きなのか、と思う。そこで線引きをしないことが現実的で、にも包括の指すものはそういうものではないかと思う。相談先がはっきりしていることが重要。それには、保健所の果たす役割が大きい。問題をどう解決していくか、生活上の問題をどのように片づけていくのか、精神障害の場合は個別ケースにより、パターンには当てはまらない。都度、その人に対応したチームを作っていく。そのような事例を共有し、引き出しを増やしていくことが重要であり、情報の共有をする場があれば良い。 医療と介護の連携については、確かにシステムとしてはない。それぞれが個々で対応しているが、知らないこともたくさんある。そういったことを共有できれば良い。 ガイドブック案について、9ページに、進行状況によるサービス等が紹介されているが、精神障害の場合、順を追ってゆっくり進むとは限らない。治療を受けていると、普通に生活できる確率があがるだけである。 →(部会長)連携とは、チームとなっていることである。精神の分野ではアウトリーチも行っているが、知られていないということもある。 ・連携が重要だと実感した。これまで検討した事例では、困っていることがあっても、行政にはつながりたくない、福祉サービスを受けたくない、といった方の例があった。相談はハードルは高くないことを知っていただければ良いと思っている。相談先、相談体制がしっかりしていることが必要だと思った。 ・自分の家族の件を思い出した。不登校の段階で相談していたが、状況がより深刻な人がいると言われ、対応が後回しにされた結果亡くなった。それがとても悔しく、先に助けて欲しかったという思いがある。相談につなげたいが、本人やその家族が支援を求める意思がないという例もある。 ・発言で共通しているのは、誰が、どこで、何をやっているのか、を整理することである。既存の取組をまとめる必要性がある。研修やワークショップといった機会を作り、部会の中だけでなく、外部と繋がることもあっても良いと感じた。見える化できるように整理し、その過程で、相互理解を進めていくのも良いのではないか。足りていない部分、分断されている部分を確認し、知ることや整理することから始めていきたい。 6ページ目終わり 7ページ目始め ・見える化することで、違う気づきもあると思う。  →それぞれの取組を知っていく過程として、ガイドブックを作っていくのも良い。 ・(本協議会会長)今回は、3部会全てに出席した。どの部会でも、「相談する場はどこか」「どんなものが欲しいのか」、という議論が出ている。しかし、誰が読むのか、ということより、自分が携わっている内容を盛り込み、お互いの業務を知るために作るということでも良い。相手が先ではなく、自分たちができること、考えられることを先に考える。「相談窓口」「連携」はどの部会でも言われている。その先に進む方法を考えられれば良い。 →(部会長)以前出席していた相談支援部会では、自分たちが知りたい情報を入れたガイドブックを作成しようとしていた。部会員として知り合うことがまず最初のスタートとなり、実際どのように連携できるのか考えるのは次の課題である。連携は難しいが、どこで、誰が、何をしているのか、を落とし込めるものがあれば良いのではないか。 (2)ガイドブックの作成について    資料第5号に基づき、事務局より説明。 ・ガイドブックは事務局案である。何も知らない状態の人にも伝わるように、という作りになっている。相談場所を整理すると共に、豊島区の特徴である地域活動支援センターの特徴を活かして案内したい。 【質疑・意見交換】 ・精神は領域が広く、ターゲットや内容を絞る必要はあるのではないか。 ・相談支援部会と重複するかもしれないが、豊島区版の資源を地図上に落とし込むのはどうか。 ・(本協議会会長)参照しようとする枠組みが違うだけで、やろうとしていることは同じ。豊島区版を作る動きは同じである。 →(事務局)相談支援部会では、地域ごとのサービスをまとめ、事業所を紹介する内容のガイドブックを作ろとしている。  →(部会長)他の部会とも事務局会議にて共有を行っていきたい。 7ページ目終わり 8ページ目始め (3)密着アドバイザーについて    資料第6号に基づき、事務局より説明。 ・厚生労働省が実施する「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築推進(構築支援)事業」に令和4年度より豊島区が参加しており、広域アドバイザーとして山本賢氏がついている。事業の組み立てとしては、地域から推薦する密着アドバイザーもあるが、今年度は推薦を見送っており、次年度以降に密着アドバイザーについても選出するかを検討する。 【質疑・意見交換】 ・豊島区は既に協議の場があり、広域アドバイザーがおり、進んでいると感じている。さらに、区の現場の状況を知っている人が密着アドバイザーとしていれば、豊島区の取組はより進むのではないかと思う。密着アドバイザーが広域アドバイザーと連携し、推進メンバーとして活動していただくのが良いと思う。推進サポーターもあるが、そちらは兼務も可能である。国の想定では、保健・医療・福祉から1名ずつとなっているが、例えば訪問看護から2人行政から1名、といった自治体もある。必ずしもそのようにする必要はないが、事業の推進にあたってはキーパーソンとなる人が必要に思う。 ・地域を知っている方に密着アドバイザーになっていただけると良い。全てを網羅するのではなく、それぞれが詳しい分野を埋めていけば良い。生活圏、顔が見える範囲での連携から始めていく。区には、既にせいほれんガイドブックがあり、良い取組と思った。ガイドブックを新たに作ることは、行政への負担もある。例えば、2年後には入院者訪問支援事業が開始となるため、それに備え、退院時の不安を解消するものがあれば良いのではないか。また、マッピングについては学生の協力を得て、という可能性もあるのではないか。 ・推薦する際には、区における密着アドバイザーの役割をはっきりさせておく必要がある。国のスキーム上の動きをそのままやるというわけではなく、区としてどのようなアドバイザーが必要なのかを示した方が、密着アドバイザーに手を挙げやすいのではないか。 (4)その他 参考資料により、区より連絡事項。 ・地域生活支援拠点コーディネート事業の開始について。 ・障害福祉サービス従事者研修費用助成事業の開始について。 ・振り返りシートにて、感想や気づいた点等を事務局へ提出する。 【質疑・意見交換】 ・まずはやってみて、振り返ってみることが大事だと感じた。連携が大事だが、繋がっていく力、つまり人材育成も必要である。ロードマップを示すという話もあったが、何年後に区がどうなっていたいのか、共有できれば良いと思う。 8ページ目終わり 9ページ目始め ・今後は課題を整理し、絞り込みを行っていく。 4 閉会 提出された資料 資料第1号  第7期豊島区障害者地域支援協議会精神障害者包括支援部会委員名簿 資料第2号  第1回精神障害者包括支援部会会議録(案) 資料第3号-1  第7期豊島区障害者地域支援協議会(第2回)会議録 資料第3号-2 精神障害者包括支援部会 今後の取り組み 資料第4号-1  部会研修 次第 資料第4号-2  部会研修 資料 資料第4号-3 部会研修 アンケート・グループトークまとめ 資料第5号  精神保健福祉ガイドブック(案) 資料第6号  にも包括アドバイザー説明資料 参考資料 地域生活支援拠点(精神/面的整備)PT事業開催報告 参考資料  地域生活支援拠点コーディネート事業における拠点コーディネーターについて 参考資料  障害福祉サービス従事者研修費用助成事業 別紙  振り返りシート その他 9ページ目終わり 以上