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写真は、ミツバチ(体長約11~13ミリメートル)
ミツバチは、ハチミツやローヤルゼリーなどを作ったり、果実・樹木などの受粉を助ける大切な益虫です。都心部でも、庭やビルの屋上で飼っているかたもいます。
おとなしいハチで、巣を直接刺激しなければ刺すことはありませんので、特別な理由がない限り駆除する必要はありません。
ミツバチを知らない子ども達には、いたずらをしないよう指導して、自然の教材として観察させるぐらいの気持ちがほしいものです。
しかしながら、自然の少ない都会に育つ多くのかたにとって、おびただしい数のハチは恐怖の対象でしかないようです。
分蜂(巣分れ)時期・分蜂群
都内では、4月・5月がニホンミツバチの分蜂(巣分れ)時期です。ミツバチが大群(分蜂群)で新たな場所をもとめて移動するため、飛んでいるものを目撃・発見した通行人や住人などが、驚いて役所などに相談することがあります。
分蜂群はおとなしい
分蜂中に一時的に樹木や壁などに群がる(休憩?)ことがあります。
分蜂群は特におとなしいので、手でつぶそうとしたり、握ったりしない限り、決して刺しません。
あわてて殺虫剤をかけない
分蜂時期や外敵に襲われ逃げたミツバチが、新しい営巣場所を求めて、一時的に木の枝や壁などに群がりつつある場合、殺虫剤をかけないでください。ハチがさらに興奮して乱舞し、大変な状況になってしまいます。
移動直後は乱舞していても、何もしなければ、30分から1時間くらいで、しだいにおとなしくなり、写真1のようにかたまりになります。また、その場所が気にいらなければ、数時間から数日で移動してしまいます
(人が大勢通行する場所では、すぐ移動する場合が多いようです)。
一週間以上そこに留まっているようでしたら、巣の場所として気に入ったのかもしれません。最もよい方法はそのまま飼っていただくことです。
上記のような相談が寄せられることがありますが、こちらから手を出さない限り人を襲うことはまずありません。何もしないで、しばらく様子を見てください。ほとんどが、数時間から3日以内に移動していまいます。
不特定多数の方が間近に通行するような場所に営巣し、通行人がハチに驚いて道路などに飛び出してしまう場合は駆除が必要です。
このような場所の駆除であっても、ミツバチが落ち着いてからの駆除になります。乱舞しているハチの駆除は、危険なだけでなく、被害を広げてしまいます。駆除時間も長くなります。
写真1
写真2
移動直後乱舞していたミツバチもしばらくすると写真1のようにかたまって、おとなしくなります。
写真2は、業務用の掃除機でゆっくりと下からミツバチを吸いとっているところですが、本来は駆除する必要はありません
日本にいるミツバチはおとなしく、人を刺すことは滅多にありませんが、一匹でもミツバチに刺された場合は、被害がさほどでなくても巣からできるだけ早く離れてください。
ミツバチは刺すと針がとれてしまい、興奮物質が周りに広がります。その興奮物質によって他のミツバチから攻撃されることがありますので注意をしてください。
安全なところまで来たら、針を抜き、流水で良く洗いながら毒をしぼり出し、興奮物質をできるだけ取り除きます。
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