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近年、梅毒の感染者報告数が増加しています。特に女性は2010年から2015年で約5倍に増えています。東京都内では、2015年には1044例の報告がありましたが、2016年は7月10日までに864例が報告されています。梅毒は適切な治療をすることで治癒しますが、一度治っても再び感染することがある性感染症です。機会のあるときにパートナーと一緒に検査を受け、症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。
梅毒は、感染している人との性的な接触(粘膜や皮膚と直接接触すること)などによってうつる感染症です。具体的には、性器と性器、性器と肛門(アナルセックス)、性器と口の接触(オーラルセックス)等が原因となります。病気の時期によって、感染した部位にできものや潰瘍、リンパ節の腫れ、全身の発しんなどの症状がみられますが、適切な治療をすることで治癒します。ただし、検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。
妊娠している人が梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、死産、早産、新生児死亡、奇形などが起こることがあり、先天梅毒といわれます。妊婦健診(無料)で検査し、早期に発見・治療すれば母子感染を防ぐことができます。
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