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少人数学級の実施を求める意見書

Society5.0時代の到来など子供たちを取り巻く環境が大きく変化する中で、全ての子供たちの可能性を引き出す個別最適な学びと、協働的な学びを実現し、教育の質の向上を図る必要がある。また、今般の新型コロナウイルス感染症対応を踏まえれば、新たな感染症や災害の発生等の緊急時にあっても全ての子供たちの学びを保障する環境を整備することが喫緊の課題である。これらを踏まえ、「GIGAスクール構想」の実現を前提とした新しい時代の学びを支える学校教育の環境整備を図ることが必要である。

豊島区においては、「GIGAスクール構想」については、既に1人1台端末の配備を行うなどを積極的に取り入れ、多くの自治体からの問い合わせも受けており、先進的に取り組んでいる。

10月16日に行われた文部科学省の中央教育審議会において初等中等教育分科会による「令和の日本型学校教育」の構築を目指して(中間まとめ)が報告された。この中で、「新しい生活様式」を踏まえた身体的距離の確保に向けて、教室等の実態に応じて少人数編成を可能とするなど、少人数によるきめ細かな指導体制等の検討を進め、教師の人材確保を含め、新時代の学びを支える指導体制や必要な施設・設備の計画的な整備を図るべきとの報告がなされた。

また9月30日に財務省に提出した文部科学省の令和3年度概算要求には少人数によるきめ細かな指導体制の計画的な整備についての事項要求がなされた。

少人数によるきめ細かな指導体制については計画的に整備し、合わせてICT化の更なる推進を実施するためには、様々な教育課題に柔軟に対応できるよう段階的かつ計画的に整備を進める必要がある。

よって、豊島区議会は、国会及び政府に対し、少人数学級を実現できるよう環境整備を含め必要な予算措置を行うよう求める。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 令和2年10月23日

                                                          豊島区議会議長 村上 宇一

衆議院議長

参議院議長

内閣総理大臣

文部科学大臣

財務大臣

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更新日:2020年10月29日