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豊島区では、平成19年6月に、区、東京都、警察・消防、鉄道事業者、百貨店、大学等から構成される「池袋ターミナル駅等災害対策連絡会」を設置し、池袋駅周辺の帰宅困難者対策の検討に着手しました。翌年20年6月には、同連絡会の体制を拡充し、「池袋駅周辺混乱防止対策協議会」と改称して、池袋駅の地域特性を踏まえた災害時の初動対応を「池袋ルール」としてまとめました。この行動ルールに基づき、平成21年から帰宅困難者対策訓練を毎年実施しています。
しかしながら、平成23年3月11日の東日本大震災では、円滑な初動態勢が取れなかったことを教訓として、具体的な行動計画の策定が求められ、平成24年3月に豊島区帰宅困難者対策計画を策定しました。
平成25年12月には、区と事業所等との間で、帰宅困難者に対する連携協力に関する協定を締結し、区と事業所等との連携による帰宅困難者対策の推進を発展させました。(平成27年5月現在、21事業所等を締結)。
平成26年7月には豊島区防災対策基本条例に基づく「池袋駅周辺エリア防災対策協議会」を設置し、これまで推進してきたソフト面の対策に加えハード面における帰宅困難者対策の推進について協議し、平成27年3月に「池袋駅周辺エリア安全確保計画」を策定しました。
多くの人が一斉に帰宅しようとすると、駅周辺や道路が大混雑し、集団転倒、火災や建物からの落下物などの危険な状態があるほか、救助・救命活動、消火活動や救援物資輸送などの応急対策活動の妨げにもなります。
「むやみに移動を開始しない」で安全が確認できるまで、職場や学校等にとどまりましょう!
地震発生当初は、固定電話や携帯電話はかかりにくくなる可能性があります。安否確認の手段として、災害用伝言ダイヤル171や携帯電話災害用伝言板等を利用し、家族や職場と連絡をとり、冷静に行動できるよう気持ちを落ち着かせましょう。
体験利用もできます。詳しくはご利用各社のホームページなどをご覧ください。
大地震が起きると、デマや根拠のない噂が飛び交うこともあります。間違った情報により、さらなる混乱や二次災害の危険につながることがあります。
テレビやラジオ、区の防災無線、防災関係機関等の広報などから正確な情報を入手し、状況に応じてどのような行動(帰宅、一時移動、待機など)が安全なのか自ら判断しましょう。
区では、豊島区防災関連公式ツイッター・フェイスブック、豊島区安全・安心メールにより情報配信を行っています。
帰宅することだけを考えるのではなく、状況に応じて自分がいる地域の救援活動に協力することも考えましょう。
一時待機できる屋内施設では、災害時要援護者(高齢者、乳幼児、妊婦など)を優先して収容しましょう。
大地震が発生した場合、通勤・通学、買い物、行楽などで外出中の人は、公共交通機関が不通となる可能性が高く、多くの人が徒歩で帰宅すると考えられます。徒歩で帰宅できるようになった場合、「災害時帰宅支援ステーション」等を活用して、安全に帰宅しましょう。
災害時帰宅支援ステーションでは、水道水の提供、トイレの使用、地図等による道路情報、ラジオ等で知り得た通行可能な道路に関する情報の提供などを受けることができます。
防災首都圏ネット「災害時帰宅支援ステーション」(九都県市首脳会議~防災・危機管理対策委員会)(新しいウィンドウで開きます)
豊島区では、平成21年から毎年帰宅困難者対策訓練を実施しています。平成26年度は3年ぶりに東京都と合同で、豊島区、東京都、埼玉県、池袋駅周辺混乱防止対策協議会、東京商工会議所等が参加した訓練となりました。この訓練は、東日本大震災に伴い交通機関の停止により駅周辺に混乱が生じたことを教訓に、首都直下地震の発生により駅周辺で大量の滞留者が発生を想定して訓練を実施しました。
訓練当日は、雪も混じる悪天候の寒い中、一般公募等による約1,000人の方が帰宅困難者役としてご参加いただきました。
※この訓練にご参加ご協力いただきました、事業所、団体、商店会等を始めとする多くの皆様、寒い中、誠にありがとうございました。
区役所内に設置され、災害情報の収集・伝達、避難勧告・指示、避難所の開設、都や他自治体との調整を行います。
区及び池袋駅周辺混乱防止対策協議会の事業所等により運営され、被害状況、交通機関運行状況、一時滞在施設開設状況等を情報収集するとともに、災害対策本部との連絡調整等を行います。
池袋駅東西口に設置される情報提供ステーションでは、駅周辺の状況の把握及び鉄道の運行状況や一時滞在施設の開設状況等を収集し、帰宅困難者へ情報提供を行いました。またデジタルサイネージ、豊島区防災ツイッター・フェイスブック、豊島区安全・安心メール配信等、様々な媒体を活用し、帰宅困難者に対する情報提供を行いました。
交通機関の運休等により、自宅に帰ることができない帰宅困難者を受け入れる一時滞在施設の設営・運営訓練を行いました。「帰宅困難者対策の連携協力に関する協定」に基づき、各事業所では、一時滞在施設の設営並びに帰宅困難者受入訓練を行い、また池袋駅地下通路においては、一時待機場所の開設訓練を行いました。
豊島区は、帰宅困難者対策の一環として「震災時対応マニュアル」「帰宅支援マップ」を作成しました。
「震災時対応マニュアル」は、次の5つの内容と地図で構成しています。
地図面には、池袋駅を中心に概ね5キロメートル範囲について、帰宅支援対象道路や災害時帰宅支援ステーション、災害時サポートステーションなどを掲載しています。
帰宅支援マップは、両面とも主に池袋駅周辺の地図(概ね5キロメートル範囲の地図と駅周辺図)で構成されています。
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