千川上水展─うつりゆく流域のくらしと景観─
更新日 平成23年1月17日
- 展示期間1992年2月14日から3月19日
- 図録品切れ
豊島区立郷土資料館では、これまで「失われた歴史的景観」というテーマで、様々な展示や講座・体験学習を実施してまいりました。
これら一連の事業では、豊島をとりまく地域の都市化に伴って、人々の暮しや生産活動の変容を背景とする「景観」の変化に着目し、そこから豊島区の歴史的な変遷について、様々なアプローチを試みてきました。
講座・体験学習については、1989(平成元)年度の「豊島区の川を歩く~谷端川・弦巻川~」で、現在ではすっかり暗渠となってしまい、水流を見ることができない豊島区内の河川に着目したフィールドワークを行いました。また今年度実施しました体験学習「水辺探索フィールドワーク~千川上水を歩いて・見て・記録する」は、豊島区域を潤し、江戸へも給水していた千川上水をその水源までさかのぼるものでした。
これらの、体験学習には大変多くの参加希望者があったことも、河川や水辺への関心がいかに高まっているかということを示すものと言えるでしょう。
また、展示では、1987(昭和62)年度の冬期特別展として「失われた耕地~豊島の農業~」を、1990(平成2)年度の夏期特別展として「ミルク色の残像~東京の牧場展~」を実施しました。
この2つの特別展では、都市化が豊島地域に波及し、耕地や牧場が失われていく過程で、人々の生活にどの様に関係していたかについての問題提起を行いました。
今回は、これら過去2回の特別展と、体験学習を踏まえたうえで、千川上水に関わる特別展を企画いたしました。
この特別展では、かつて区内を流れ、江戸時代から豊島区域と密接な関係をもちながらも、現在ではすっかり暗渠となって姿を消してしまった千川上水が、その昔は水が流れ、いろいろな産業に利用され、人々の暮しを様々な意味で潤していたということを、もう1度考え直し、都市生活における「水」と「人」とのかかわりあいについて、改めて見直す機会としたいと思います。 (図録序文より)

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