大切な命を失わないために、今わたしのできること
更新日 平成21年9月7日
自殺についての5つの誤解
自殺について一般に信じられていることは、事実と異なっています。
1.「『死ぬ・死ぬ』という人は、本当は自殺しない」という誤解
自殺した人の8~9割は、実際に行動におよぶ前に何らかのサインを他人に送ったり、自殺するという意思をはっきりと言葉に出したりして周囲に伝えているのです。「救いを求める叫び」をきちんと受けとめることが大切です。
2.「自殺の危険度が高い人は死ぬ覚悟が確固としている」という誤解
自殺の前にまったく平静な人などほとんどいません。むしろ、自殺の危険の高い人は「生」と「死」の間で心が激しく動揺しているのが普通です。絶望しきっていて死んでしまいたいという気持ちばかりではなく、生きたいという気持ちも同時に強いということです。
私たちが本人の「生きたい」、「助けてほしい」という気持ちをどこまで汲み取れるかが自殺を止める鍵となります。
3.「未遂に終わった人は死ぬつもりなどなかった」という誤解
自殺の危険の高い人でも、その心の中には「死にたい」という気持ちと「助けて欲しい」という気持ちの相反する気持ちが揺れ動いているのであり、それが自殺行動にも反映されているのです。
自殺におよび、未遂となった人は、その後も同様の行動を繰り返し、結局は自殺によって生命を落としてしまう率が一般よりも高いという事実を忘れてはなりません。
4.「自殺について話をすることは危険だ」という誤解
自殺したいという絶望的な気持ちを打ち明ける人と、打ち明けられる人の間に信頼関係が成り立っており、救いを求める叫びを真剣に取り上げようとするならば、自殺について率直に語り合うほうがむしろ自殺の危険を減らすことになります。
また、自殺について言葉で表現する機会を与えられることで、絶望感に圧倒されていた気持ちに対して、ある程度距離を置いて冷静に見ることが可能になります。
5.「自殺は突然起き、予測は不可能である」という誤解
自殺が突然のように見える場合でも、実は自殺に至るまでには長い苦悩の道程があるのが普通です。一見最近の事件が原因のようで、それは引き金になっただけに過ぎないことが多いのです。一般に、自殺の動機は深刻で長期にわたる場合が多いのです。
「死にたい」と打ち明けられたら
「死にたい」などと打ち明けられると、誰でも不安に感じ、どのように振舞ってよいか迷います。辛い心境を聴いてもらうことによって打ち明けた人の気持ちが楽になることがあります。話をそらさず、聞くことからはじめましょう。
相手の訴えに耳を傾けましょう
せかさず相手のペースに合わせ、真剣な態度で話を聴きましょう。
打ち明けた人を責めたり、叱咤激励したり、世間一般の常識を押しつけない
「気を強くもて」「命を粗末にするな」「逃げてはダメだ」「そのうちどうにかなるよ」などと打ち明けた人を責めたり、世間一般の常識を押し付けることは避けましょう。本人の気持ちを批判するのではなく、受け止めましょう。
不眠、食欲の低下、気分の落ち込み等の症状がある時
体調の話が相手から出た時、不眠や食欲の低下、気分の落ち込み等の症状は、治療で良くなることを伝えましょう。
黙りこんでしまう時は
沈黙は相手にとっては自分の考えをまとめるなど必要な時間です。こちらから話しかけたりせかしたりせず、静かに待つようにしましょう。
専門家に相談するように勧めましょう
健康問題や経済問題、家庭問題、うつ病などさまざまな要因が絡み合って辛い心境となっています。問題を一人で抱え込まず、それぞれ専門機関へ相談するよう勧めてください。
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