体験レポート!「第4回新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館」
更新日 平成21年8月25日
コンセプトは「街全体が美術館」

7月23日(木曜日)から8月5日(水曜日)まで開催された
「第4回新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館」。
この期間中は、デパートや喫茶店、街の通りまで、街全体が美術館一色に染まります。
今年は、全部で40か所が会場になりました。
今回、街を巡り歩いた体験レポートをお届けします!
主な展示
- まちかどこども美術展:小学生から募集した「こんな動物いたらいいな、会いたいな」作品525点を東京メトロ有楽町線池袋駅出口や東京芸術劇場のアトリウム等4か所に展示
- 東武百貨店6階1番地美術画廊「榑松正利絵画展」
- 郷土資料館「アトリエ村の作家展」
- 池袋モンパルナス展:小熊秀雄、桂川寛、田中佐一郎、鶴田五郎、廣本了、峯孝などの作品の特別展示(東京芸術劇場展示ギャラリー 7月25日~29日)
- 100通のはたはた:まちの人々の100通のメッセージが、池袋西口のフラッグに
- 「ビバ!アートする池袋」
西口まちかど回遊美術館マップ

会場番号1:東武百貨店6階

東武百貨店の6階では、昨年4月に91歳で亡くなるまで椎名町のアトリエ村に住んだ画家・榑松正利絵画展が行なわれました。お気に入りだったパリやモロッコを描いた風景画、ロマネスク彫刻を組み合わせた「エヴァ翔く」(1991年)などのほか、1960年に描かれた鮮やかな色合いの「アトリエ村」などを展示しました。意外にも、榑松さんの区内で初の展覧会だそうです。
お孫さんの杉村そのこさんが、おじいさまの思い出や作品を紹介してくれました。

東武百貨店の榑松正利絵画展。一番手前の作品が「アトリエ村」。
榑松さんにとってアトリエ村は、このような明るいイメージだったのでしょう。

榑松さんのスケッチや取材記録も展示されました。
杉村さんによると、榑松さんはパリが大好きで、年に1~2か月はパリに滞在し描いていたそうです。
そして
「戦前から最近までの作品までの変遷を見られのは初めて。今回は、回顧展にもなりました」
とお話くださいました。
池袋駅西口の商店街には

池袋駅西口の商店街のフラッグも手作りです。
街への想いをこめたメッセージ100通が、商店街のフラッグになった「100通のはたはた」 作品です。
みなさんのメッセージが、色鮮やかな旗になって空にはためいています。メッセージを読みながら歩いていくと、楽しい気分になります。でも、あまり上を見ながら歩いていると足元が・・・。
会場番号5:東京芸術劇場

こちらは、東京芸術劇場のアトリウム。
まちかど子ども美術館の会場のひとつでもあります。
「こんな動物いたらいいな、会いたいな」をテーマに小学生から募集した作品が、4会場で525点展示されました。
会場には、子どもの創造性が発揮された楽しい絵が並んでいました。
お兄ちゃんの絵を見に来た小さなお嬢さんも、スキップしながら楽しそうでした。
会場番号5:東京芸術劇場の展示ギャラリー 「池袋モンパルナス展」
展示ギャラリーで7月25日から29日に開催された「池袋モンパルナス展」。
小熊秀雄、桂川寛、田中佐一郎、鶴田吾郎、廣本了、峯孝などの作品と、池袋モンパルナスの会会員の作品が展示されました。
1935年に描かれた小熊秀雄の「夕陽の立教大学」(区所蔵)も見られました。

会場には、区の所蔵品40点と、豊島区にゆかりのある作家の作品と池袋モンパルナス会の会員の作品34点が展示されました。西村喜久子さんの大作にも目がひきつけられました。

彫刻家、峯孝さんの「ガンバレ老犬」も展示されていました。
思わず「がんばれ」と、応援したくなってしまう哀愁をが漂ってました。
ギャラリーの一番奥に展示されていたのが桂川寛さんの作品。
都電を描いた作品など、どこか可愛らしい雰囲気。また、雲の上に作られた町並みを描いた「都市計画」もユニークで、色使いが素敵でした!
桂川寛さんギャラリートーク

桂川寛さんのギャラリートークには、50人を超えるお客様がいらっしゃいました。
桂川さんは「小熊秀雄が呼んだ『池袋モンパルナス』には、昭和初期から上野の美術学校の学生が住み始め、家賃の安いアトリエ集落には1000人もの芸術家がいました」「(池袋モンパルナス)は空間的には今と全然違っていました。時間・歴史的にどんな位置にあったかを語りたいと思います」と話し始め、戦中、戦後の画家が置かれた状況などを熱を込めて話されました。
来場者は、その一言一言を聞き逃がさないようにと真剣。熱心に質問をされるかたが多かったのが印象的でした。
Echika(エチカ)池袋ギャラリー

Echika(エチカ)池袋ギャラリーで、「丸木位里・俊 展」が、8月31日まで開催されています。
戦中戦後を通じ十数年池袋モンパルナスに住んだ丸木夫妻の展示をしています。
お二人は、「原爆の図」や絵本「ピカドン」の制作など平和・反戦への取り組みを続け、1995年にはノーベル平和賞候補にもなりました。
途中、展示換えがありましたが、8月末まで見られます。
会場番号22:東京三協信用金庫池袋支店

「加藤時子展」アートビレッジガラシャ企画の様子。
歩道からも目立つ大作がどーん!と迫ってきます。
花や蝶が描かれた作品に、お散歩中の親子も目を留めて会話が弾んでいました。
会場番号23:池袋クリニックモール

「茂登山東一郎展」アートビレッジガラシャ企画 池袋クリニックモールの待合室。その雰囲気にマッチした作品が、心を落ち着かせてくれます。
会場番号25:喫茶マコ

「池袋モンパルナスとその仲間たち展」.
今回は、駆け足の回遊だったのですが、次回はゆっくり芸術に浸りながらお茶をいただきたいです!
会場番号28:光文社ビル

アートビレッジガラシャ企画展。エントランスが美術館に変身。
「わぁ、これぞ、街中が美術館だ!」と感動しました。
会場番号20:リビエラ東京

「立教大学サパンヌ美術クラブ展」。
リビエラ東京のラウンジには、立教大学のサパンヌ美術クラブの作品が展示されました。
リビエラ東京は結婚式場でもあるので、少し入るのをためらいましたが、「こちらにも回遊美術館の作品が飾られているのですよね」とお尋ねすると、快く「どうぞ!」と案内してくださいました。
学生さんらしい元気な作品が、出窓を華やかに演出していました。
会場番号18:旧江戸川乱歩邸(立教大学大衆文化研究センター)

「乱歩邸特別公開」。
乱歩の幻影城も見学ができる貴重な機会です。
写真は、乱歩邸の応接間。ユトリロの絵や乱歩の肖像画は、ほぼ当時から同じ場所に飾られているとのこと。インテリアもそのままだそうです。
レトロな扇風機や黒電話が昭和初期にタイムスリップした気分にさせてくれます。
怪人二十面相はここから生まれたのですねー。
来年度の開催をお楽しみに
新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館は、例年この時期に開催しています。
池袋西口がまるで美術館のようになる、不思議な瞬間です。
皆さんもぜひ街を回遊して、その雰囲気を感じてください。
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