(予告)「豊島区新収蔵作品 小熊秀雄展1」 夕焼け色の池袋モンパルナス。
更新日 平成21年2月27日
すべては彼から始まった報道発表日:平成21年2月26日
問い合わせ:文化観光課文化芸術係 電話番号03-3981-1270
3月5日から15日にかけて、豊島区立熊谷守一(くまがいもりかず)美術館3階ギャラリーで「小熊秀雄(おぐまひでお)展1」が開催される。豊島区は平成20年度に、区に縁のある芸術家、小熊秀雄(おぐまひでお)の絵画作品を収集してきた。今回、それらの作品を初公開。1930年代に制作された小熊の油彩画、水彩画、素描など約30点が展示される。
小熊秀雄(おぐまひでお)は、「池袋モンパルナス」の名付け親である(注釈1)。詩人・批評家として知られる小熊だが、絵画の才にも恵まれていた。昭和戦前期に、貧困そのものといえる暮しの中で、自らを「参考画家」と称しながら、庶民の労働、暮し、憩いの場、風景や家族を軽妙に切り取った作品を多く残している。
現存する数少ない油彩画の中で、鮮やかな夕焼け色に染まった立教大学を描写した「夕陽の立教大学」が今回の目玉作品。小熊が、「それは小さな無数の夕焼け色をした雲のやうなものだ。」とうたう「夕焼け色の雲の断片」と題された詩と本作は、互いに豊かな連想を誘う。
今回展示される作品の中には、当時小熊が絵具も買えない状況で、安価な墨汁に割り箸やマッチ棒をつけて素描したものも多い。そこでは、喫茶店や飲み屋、働く人たちがよく題材になり、当時の人々の生活を垣間見ることができる。一方で、色がほどこされた作品では、透明感のある色彩が小熊の抒情性を感じさせる。
区は、これらの小熊作品を契機にして、貴重な文化財産である「池袋モンパルナス」を検証していく。
日時
3月5日(木曜日)から15日(日曜日) 午前10時30分から午後5時30分まで(入館は午後5時まで)
3月9日は休館。
場所
豊島区立熊谷守一(くまがいもりかず)美術館 3階ギャラリー(豊島区千早2の27の6)
観覧料
無料
なお、熊谷守一(くまがいもりかず)美術館1・2階の常設展は有料。
背景・補足事項等
(注釈1)…小熊秀雄(おぐまひでお)は、1929年から没する1940年まで、転々としながらも豊島区旧長崎・旧池袋町内に住み続けた。芸術家や学生たちが集まった池袋の喫茶横町や飲み屋、映画館などの雰囲気や空間を「池袋モンパルナス」と初めて呼んだ人物。これは、1920年代のパリ・セーヌ川左岸で芸術家たちが集った地「モンパルナス」になぞらえたもの。
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関連事業
アトリエ村さんぽ道「小熊秀雄のあるいた道~さくらが丘パルテノンから立教大学へ」
3月8日(日曜日) 午後2時から午後4時30分まで アトリエ村資料室(千早2の39の3 西部区民事務所)に集合し、小熊秀雄展を見た後、街に出かける。(参加申込み受付終了)
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