戦火をくぐり抜けて、実践的な栄養学が花開いた地「駒込」
更新日 平成22年1月29日
女子栄養大学学長による想い出と健康の講座報道発表日:平成22年1月29日
問い合わせ:駒込地域文化創造館 電話:03-3940-2400
27日の水曜日、駒込地域文化創造館で、女子栄養大学学長の香川芳子(かがわよしこ)氏を講師に招き、「栄養学と駒込での想い出 人間が生きる限り、栄養学の道に、終わりはない」が開催された。この講座は「ふるさと染井・駒込歴史探訪」(注釈1)の第19回目として行われたもの。
香川氏は駒込にあった大和郷(やまとむら)で生まれ、駒込周辺の幼稚園や女学校などに通ったという。講義では、主に昭和8年ごろから20年ごろまでの香川氏の想い出話や戦時中の話、氏のご両親が手掛けた栄養学の歴史話、食事でいかに健康になれるかといった話まで多岐にわたった。
日時・会場
1月27日(水曜日) 午後7時から8時30分まで
駒込地域文化創造館(駒込2-2-2)
当日の様子
会場には60名以上が集まり、満員状態。香川氏は、両親が脚気治療に代表される食事療法の実践を、駒込で始めたことから話を進めた。「いくら体に良いと言っても、美味しくないものを食べるのは難しい」ということで、美味しくて健康にいい食事の作り方を周りの人に教え始めたご両親。評判を呼び徐々に人が集まり、ついには学校を設立するにいたった経緯や、安定して料理を作ることができるように「計量スプーン・カップ」を開発したエピソードに参加者は耳を傾けていた。
自身も駒込で育った香川氏が、当時駒込にあった建物や橋、川の話、「当時の駒込には文化人が多く住んでいた」など、当時の地図をなぞりながら話すと、「懐かしい」と言わんばかりにうなずいているかたが大勢見受けられた。特に、東京大空襲の前後の「せっかく完成した栄養学園の新校舎がすぐに破壊されてしまった」話や、「女学校の授業中に、軍の秘密兵器を作らされていた」話などは、参加者の興味を引いていた。
最後は、脳梗塞の予防に有効で妊婦のかたには必須の栄養素である「葉酸」についての話や、健康に生きるための食事法「四群点数法」の紹介なども行われた。
補足
(注釈1)ふるさと染井・駒込歴史探訪…古くから住んでいるかたが駒込の街の歴史等を次の世代に語り継いでいくことや、新しく移り住んできたかたに街を理解してもらうことを目的に、平成20年3月から行われている。「染井よしの桜の里駒込協議会」のメンバーと駒込地域文化創造館が協働事業として企画運営している。今まで、江戸時代における植木職人、染井霊園における歴史的な話、地域の神社仏閣、大名屋敷であった松平家屋敷、昭和時代の駒込界隈などについて紹介してきた。今後も毎月1回開催する予定。
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