追悼・二人の社会派巨匠「今村昌平と黒木和雄」 開催
更新日 平成20年7月4日
新文芸坐・巨匠の語る世界報道発表日:平成18年8月2日
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今年惜しまれつつ逝去した二人の巨匠、今村昌平監督と黒木和雄監督。二人は奇しくも豊島区と縁の深い映画監督であった。池袋の新文芸坐(東池袋1-43-5)で、夏恒例の<映画を通して戦争を語り継ぐ>特集として、8月5日(土曜日)から25日(金曜日)社会派二人の巨匠の特集上映が行なわれる。
追悼 二人の社会派監督 今村昌平と黒木和雄
- 日程:
8月5日(土曜日)から16日(水曜日) 今村昌平監督作品
8月16日(水曜日)から25日(金曜日) 黒木和雄監督作品 - 会場:
新文芸坐(東池袋1-43-5) - 入場料:
一般1,300円、学生1,200円、友の会・シニア・身障者1,000円、ラスト800円 - 舞台挨拶:
8月14日(月曜日) 18時20分から 柄本明さん
8月21日(月曜日) 18時20分から 石橋蓮司さん×後藤幸一監督
8月25日(金曜日) 18時から 原田芳雄さん×後藤幸一監督のトークショーもある
長門裕之さんも来場するが日程は未定
豊島区内には、戦前から映画館が多く立ち並び、昭和30年代の最盛期には池袋を中心に30館余りが興業していた。名画座として全国的に有名な「文芸座」は、作家三上寛が経営にあたった「人世坐」の映画館として、昭和30年12月「文芸地下劇場」、翌31年3月「文芸坐」が開館した。平成9年、惜しまれつつ閉館した「文芸坐」は、閉館から3年9か月後の平成12年12月12日、株式会社マルハンが経営を引き継いで、「新文芸坐」の新名称で開館し、現在も全国の映画ファンの期待に応えるべく、様々なプログラムで映画の感動を伝え続けている。
新文芸坐では、毎年夏には3週間にわたり恒例の特集<映画を通して戦争を語り継ぐ>を行なっている。戦後60年を過ぎ、戦争体験のない人々が増えるなか、中・高生や若い人に観てもらい、悲惨な戦争を風化させないことが目的。共に"巨匠"と呼ばれる同世代の今村・黒木両監督は、青少年時代に太平洋戦争に遭遇し、空襲、敗戦の体験から、それまでの価値観を覆された混沌とした状況の中で青春時代を過ごした。そして二人の映画に共通しているのは、戦争体験が色濃く反映され、生活する人々の悲しみ、苦しみ、笑い、愛、欲望、など時代に流されながらも懸命に生きる"さま"を描いていることである。両監督の作品を上映し、作品や言動を後世に残していきたいと、追悼特集を組んだ。
今回の目玉は、黒木監督の戦争レクイエム三部作。長崎の原爆投下の前日からの庶民の生活を描いた「TOMORROW/明日」、監督の少年時代の体験を基にした「美しいキリシマ」、原爆から生き残ったことを負い目に思う娘と幽霊の父の交流を描く「父と暮せば」。今村監督の反戦映画「黒い雨」、カンヌ国際映画祭グランプリ受賞の「楢山節考」、同パルムドール「うなぎ」なども。
二人の巨匠と豊島区の縁
5月30日に亡くなった、カンヌ国際映画祭2度のパルムドールに輝く今村昌平監督は、大正15年大塚の生まれ。実家は、大塚の天祖神社仲見世に近い開業医。その末っ子として、幼少期から青年期を大塚の繁華街、映画館や寄席、バーに囲まれた地域で育ったという。4月12日に亡くなった黒木和雄監督は、宮崎から上京し岩波映画制作所に入社した昭和30年頃、椎名町に住んだ。池袋西口や東口の路地裏で飲み歩き、「人世坐」で、新作日本映画を観ては、制作に携われないもどかしさに悩んだと述懐している。
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