<予告>「池袋モンパルナスの集い」明日21日開催
更新日 平成20年7月4日
『池袋モンパルナス』の名付け親、小熊秀雄を偲ぶ「長長忌(じゃんじゃんき)」報道発表日:平成18年10月20日
問い合わせ:広報課 報道係 電話:03-3981-1111(内線 2131)
昭和初期、かつて芸術家の"解放区"として名を馳せた「池袋モンパルナス」の名付け親である、詩人・画家の小熊秀雄(おぐま・ひでお)を偲ぶ「池袋モンパルナスの集い」が、明日21日(土曜日)に開催される。これは、小熊秀雄を偲び、毎年開催されている「長長忌(じゃんじゃんき)」の催しのひとつ。主催:小熊秀雄協会(代表:玉井五一氏)、池袋モンパルナスの会(会長:玉井五一氏)。参加費:1,000円(学生500円)。
日時
平成18年10月21日(土曜日) 午後2時から午後4時30分(開場午後1時30分)
会場
豊島区立勤労福祉会館 6階大会議室(西池袋2-37-4)
主催
小熊秀雄協会、池袋モンパルナスの会 後援:豊島区
参加費
1,000円(学生500円)
開催概要
- 第1部
記念講演:小熊秀雄の詩と池袋モンパルナス
講師:田中益三 氏(昭和文化研究・法政大学文学部講師)
スピーチ:池袋のポエジー 粕谷一希 氏(元「中央公論」編集長・評論家) - 第2部
池袋モンパルナスの彫刻家たち
入江比呂の人と作品 門田秀雄 氏(美術史家『構造』主宰)
アトリエ村界隈の彫刻家たち 尾崎眞人 氏(美術史家、「池袋モンパルナスの会」顧問)
背景・補足事項
1930年代頃から旧長崎町(現長崎・千早・要町一帯)には、100軒以上にものぼるアトリエ付借家が軒を並べ、ここに新進の画家や彫刻家、詩人たちが住み着いた。このアトリエ付き借家群は、若き芸術家たちによってそれぞれ「さくらが丘パルテノン」「すずめが丘アトリエ村」「つつじが丘アトリエ村」などと称され、芸術至上主義的な集落を形成していた。ここに住み集った若き芸術家達は、毎夜のように池袋西口界隈の喫茶店や飲み屋に繰り出しては芸術論をたたかわせていたと言う。そうした若者たちの中心的人物だった詩人の小熊秀雄は、1983年頃、パリのモンパルナスに因んで、この自由奔放な芸術家たちの集まりを「池袋モンパルナス」と名づけた。
小熊秀雄は、1901年に北海道小樽で生まれ、1928年に上京し、後に豊島区長崎町に転居。プロレタリア文学運動退潮期には、プーシキン・ネクラーソフ・マヤコフスキーに学びながら口語・日常語を巧みに生かし、諷刺の効いた長編詩のほか、文学・絵画・人形劇などを多くの作品を残した。1940年に千早町1丁目のアトリエの自室で39歳の若さで亡くなっている。1935年に発表した小熊氏の代表作ともいえる長編叙事詩「長長秋夜(じゃんじゃんちゅうや)」は、朝鮮の老婆の悲しみを詠った作品。1982年から毎年行われている「長長忌(じゃんじゃんき)」は、「長長秋夜」から名をとった命日の集いで、毎年北海道や大阪、沖縄などからも参加者が訪れる。命日は11月20日だが、寒い季節ということもあり、遠方からの参加者に配慮して、一か月早い10月20日前後に行なわれている。
「池袋モンパルナスの会」は、池袋を仕事や生活の場としている人たちを中心に、平成11年に発足した団体。アトリエ村の歴史や芸術的な意義を辿ることを通じて、池袋の街のアイデンティティを再発見するとともに、かつてこの街から発信された文化のエネルギーを蘇らせ、街の活性化につなげていこうと結成された。これまで、アトリエ村の跡を辿るフィールドワークやマップ作り、講座や講演会を開催してきたほか、池袋モンパルナスの芸術家の作品を紹介する冊子『池袋モンパルナスそぞろ歩き』シリーズの刊行など、幅広い活動を続けている。「池袋モンパルナスの会」会長である玉井五一さんは、『小熊秀雄全集』の出版を手がけ、「小熊秀雄協会」の会長を務めている人物。
このページに関するお問い合わせ
政策経営部 広報課 報道グループ
電話:03-3981-4122 ファクス:03-3981-1375
Eメールでの問い合わせは専用フォームをご利用ください。