ホテルメトロポリタンにおける嘔吐・下痢等の集団発生の調査結果について
更新日 平成20年6月19日
報道発表日:平成18年12月12日
問い合わせ:広報課 報道係 電話:03-3981-1111(内線 2131)
担当課:池袋保健所健康推進課
去る12月2日(土曜日)・3日(日曜日)の利用客を中心に発症した、ホテルメトロポリタン(西池袋1-6-1)の嘔吐・下痢等の集団発生について、経過及び検査の結果をまとめ、下記のとおり発表する。
ホテルメトロポリタンにおける嘔吐・下痢等の集団発生の調査結果について
平成18年12月12日
池袋保健所
(1) 事件発生の届け出日時:平成18年12月5日
(2) ところ:ホテルメトロポリタン 豊島区西池袋1-6-1
(3) 事件の概要
平成18年12月5日(火曜日)、池袋保健所はホテルメトロポリタンから12月2日、3日の宴会等の利用客で複数グループから嘔吐・下痢等の症状を呈しているものがいるとの報告を受けた。
池袋保健所は食中毒および感染症の両面から調査を開始し、ホテルへの立ち入り調査、主厨房等の拭き取り検査、残品食材の収去・検査、12月2日・3日の宴会場の利用客を中心とした健康状況調査、従業員の健康状況調査と便検査、利用客の有症状者の便検査等の疫学調査を実施し、消毒の指導を行なった。
ホテルは、食中毒の可能性も考慮し、12月6日より宴会主厨房や一部レストラン等の営業を自粛し、体調不良従業員の出勤停止、数回に及ぶ全館の消毒を実施した。
池袋保健所は12月11日現在までの疫学調査や便検査の結果から、ノロウイルスが検出されたが、食中毒によるものとは断定できず、ノロウイルスによる感染性胃腸炎である可能性が濃厚であると推測した。このことからホテルに対し自主的に使用停止としていた厨房等の営業は、施設の消毒や従業員の健康管理の徹底のもと、再開可能であるとの見解を示した。
(4) 発症者推計(12月11日現在)347名
ホテルに発症の連絡をした利用客292名
(内126名は池袋保健所で確認、12月2日、3日に引き続き4日、5日、6日、8日、9日の利用客)
ホテル従業員55名
(5) 原因物質 ノロウイルス
(6) 分析結果
ホテルメトロポリタンにおける嘔吐・下痢等の集団発生の原因は、総合的に判断して、最終的には感染経路が特定できなかったため、食中毒ではないと断定はできないが、何らかの原因で外部からホテルメトロポリタンにノロウイルスが持ち込まれ、集団感染性胃腸炎の発生に至った可能性が高いことが推測された。
<理由>
- 宴会食そのものからはノロウイルスは検出されていない。
- 厨房の調理員には症状がなく、検便からもノロウイルスが検出されていない。
- 宴会食以外のホテルで調理した食事を食べた利用客からも発症者が出ていることから、発症者全員の共通食がない。
- ホテルで調理した食事を食べていない利用客やホテル従業員からも発症者が多数出ている。
- 現在、例年より早く、ノロウイルスによる感染性胃腸炎が全国的に流行している中で、12月2日に、発症者が集中している3階と25階で嘔吐していたホテル利用客がいた。
- その際、嘔吐物の処理がノロウイルスの消毒に関しては不十分であったため、かなりのノロウイルスが絨毯に付着し、乾燥して、その絨毯の上を歩く事などにより空気中に浮遊して、経口感染につながった可能性があること。またトイレを利用していることからトイレにもノロウイルスが付着し、接触して経口感染につながった可能性があること。但し、これらのことは絨毯やトイレのふき取り検査を行っていないことから推測に過ぎない。
- 嘔吐した利用客を介助した従業員からもノロウイルスが検出された。
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