高齢者虐待防止講演会 開催!!
更新日 平成20年10月16日
高齢者虐待のとらえ方 ― 地域・家族・法律の視点から報道発表日:平成19年2月2日
問い合わせ:広報課 報道係 電話:03-3981-1111(内線 2131)
担当課:中央保健福祉センター
本日2日(金曜日)、高齢者虐待防止講演会「高齢者虐待のとらえ方 ― 地域・家族・法律の視点から」が開催された。本講演会は虐待防止に関わる関係者を対象に、高齢者虐待の実情や対応方法について学び、また、互いの情報交換の目的で実施するもの。
昨年4月、「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」が施行され、具体的な対策の担い手として市区町村に早期発見、早期対応を図る責務が生じている。区では、他自治体に先駆けて、保健師が中心となって、平成7年から高齢者虐待問題に関して取り組んできているが、昨年1年間(12月末)で、区に寄せられた虐待通報件数は28件。虐待問題は養護者本人と介護者との関係性、認知症、権利擁護等の様々な事例が複合的に絡みあい、時によっては区単独で解決するには難しい場合があるという。区への通報は、本人に限らず、地域の民生委員、介護保険サービス事業者、医療機関などから寄せられることもある。対応は、地域包括支援センターがケア会議を実施し、中央保健福祉センターがこれをバックアップする。また、弁護士や精神科医といった専門家を交えた専門ケア会議を設け、解決にあたっている。このほか、相談事例やケースワークを含めたマニュアルの作成、講演会、講座を実施し、担当職員のスキルアップや情報の共有化を図っている。
日時
平成19年2月2日(金曜日) 午後1時30分から午後4時
場所
上池袋コミュニティセンター 多目的ホール(上池袋2-5-1 健康プラザとしま7階)
主催
中央保健福祉センター
当日の様子・参加者の声など
関係者約70名を集め、大越扶貴氏(日本高齢者虐待防止学会評議委員)は『高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせるための地域での見守り方』、橋場隆志氏(弁護士)は『「高齢者虐待防止法」施行後の現状』を、遠藤優子氏(臨床心理士)は、『家族関係から高齢者虐待を考える ― 豊島区10年の取り組みから ―』の各テーマで講師のそれぞれの立場から講演が行なわれた。
大越氏は、現在生活拠点の福井とかつて保健師として携わった豊島区との地域性の違いなど、経験からの講演。70歳の長男から虐待を受けている92歳の母が「何でヘルパーさんに分かるような殴り方をしたの?私の育て方が悪かった」の言葉を紹介し、「介護者が親の老いを認めたくない、虐待と一口に言っても問題は奥深いのだ」と話した。橋場氏は弁護士の立場から虐待防止法の内容を分かりやすく紹介し、「法律が整備されたといっても、実際に行政が立ち入りを実施したケースは昨年、ほとんどない」という。遠藤氏はスーパーバイザーとして豊島区の相談に関わった経験から区の対応を評価した。「豊島区が10年以上前から高齢者虐待に取り組んだことや、継続してケースに関わっている点がほかと違いすばらしい。虐待している人だけが悪いのでなく、家族全体の問題として考える必要を、そして現場の実感を大事にチーム全体で取り組むように」と話した。
今後も、区では高齢者虐待防止に向けて一般への周知や職員間の情報共有、スキルアップを行うほか、19年度新規事業として、「高齢者虐待対応決定会議」を設置する。これは、専門ケア会議を一歩進め、区の立ち入り調査を含む対応を決定するもので、一層強固な虐待事例に対応する体制となり、他に例のない取り組みで虐待防止を進めるとしている。
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