豊島区ゆかりの『赤い鳥文学賞』授賞式典開催!!
更新日 平成20年6月23日
第37回赤い鳥文学賞、第25回新美南吉児童文学賞、第21回赤い鳥さし絵賞受賞者決定報道発表日:平成19年7月2日
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担当課:文化デザイン課
国内の優れた児童文学作品に贈られる『赤い鳥文学賞』『新美 南吉 児童文学賞』『赤い鳥さし絵賞』の今年度の受賞者が決定し、本日2日(月曜日)午後3時から、日本出版クラブ会館(新宿区袋町6)で贈呈式が行われた。
2007年受賞作品
第37回 赤い鳥文学賞 佐藤 さとる 『本朝奇談 天狗童子』 あかね書房
第25回 新美南吉児童文学賞 高木 あきこ 『どこか いいところ』 理論社
第21回 赤い鳥さし絵賞 村上 豊 『本朝奇談 天狗童子』 あかね書房
最終選考委員(松谷 みよ子(赤い鳥の会世話人代表)ほか3名)によって、赤い鳥文学賞と新美 南吉 児童文学賞の対象作品は、平成18(2006)年の一年間に出版された創作と詩集約320点の中から選考され、赤い鳥さし絵賞は、赤い鳥文学賞・新美 南吉 児童文学賞の候補作品から選考された。
なお、豊島区は童話童謡雑誌『赤い鳥』創刊の地として、同誌を区の重要な文化遺産と位置づけ、その功績を顕彰するとともにその理想を継承するため、区制60周年を機に平成4年から支援をおこなっている。
日時
平成19年7月2日(月曜日) 午後3時から
場所
日本出版クラブ会館(新宿区袋町6)
主催
赤い鳥の会 後援:豊島区・愛知県半田市(半田市は新美 南吉の出生地)
「赤い鳥」概要
童話童謡雑誌『赤い鳥』は、大正デモクラシーを背景として大正7(1918)年7月に、当時 夏目 漱石 門下の鈴木 三重吉が、現在の豊島区目白で創刊した月刊の児童文芸誌で、北原 白秋らの献身的な協力を得て、わが国の近代児童文学の基礎を築いた。
昭和11(1936)年の三重吉の他界とともに廃刊したが、「子どもたちのために芸術として真価ある純麗な童話と童謡を創作する」という三重吉の理想と、功績は今も色あせてはいない。
賞の概要
- 赤い鳥文学賞
三重吉の遺志を継承した児童文学者・坪田 譲治(故人)らが発起人となり昭和46(1971)年に制定。年間の創作児童文学作品(童話・小説など)の中から優れた作品に贈られるもので、『赤い鳥』の歴史を記念して、創刊日である7月1日前後に毎年贈呈式を開催している。 - 新美 南吉 児童文学賞
『赤い鳥』出身の作家・新美 南吉の業績を記念して新美 南吉 著作権管理委員会(現在は『新美 南吉 の会』に改称)が昭和57(1982)年に創設、新進気鋭の作家の作品を対象としている。 - 赤い鳥さし絵賞
児童図書出版社として『赤い鳥』の理想を継承する小峰書店(新宿区市谷台町4-15)の小峰 広恵 前社長(故人)を記念し、昭和62(1987)年に創設された『挿絵(童画)』のための賞である。
受賞者略歴
- 第37回 赤い鳥文学賞 佐藤 さとる 著『本朝奇談 天狗童子』(あかね書房)
1928年横須賀生まれ。児童文学作家。小学校5年の途中、横須賀市から鎌倉郡戸塚町へ。ここが翌年横浜市に編入、以後そのまま横浜に住む。旧制工専建築科卒。編集者となり、その後童話を書く。そして、物書き一筋で暮らす。代表作『コロボックル物語』(1~6)(講談社)、『おばあさんのひこうき』(小峰書店)など。野間児童文芸賞、毎日出版文化賞、巌谷小波文芸賞、神奈川文化賞など受賞。 - 第25回 新美南吉児童文学賞 高木 あきこ 詩『どこか いいところ』(理論社)
1940年東京四谷生まれ。東京学芸大学学芸学部国語科卒。在学中にサトウハチロー主宰木曜会に入会、数年にわたり童謡を学ぶ。1972年詩集『たいくつな王様』(松の実社)により日本児童文学者協会新人賞を受賞。童謡、絵本、かみしばい、小中学生の合唱曲などを手がける。2002年幼児のための詩集『おやつのうた』(リーブル)で日本童謡賞受賞。 - 第21回赤い鳥さし絵賞 村上 豊 画『本朝奇談 天狗童子』(あかね書房)
1936年、静岡県に生まれる。1960年、司馬遼太郎『風の武士』週刊サンケイでデビュー。その後、新聞、雑誌、絵本に携わる。1983年、小学館絵画賞、1984年、絵本にっぽん賞、1991年、BIB世界絵本原画展金牌賞、1998年、第46回菊池寛賞受賞。
当日の様子・受賞者のことば(小冊子より)
授賞式は、「赤い鳥の会」世話人代表の松谷 みよ子 氏の挨拶が行われ、赤い鳥文学賞、新美 南吉 児童文学賞の選考経過が選考委員である砂田 弘、あまんきみこの両氏から報告された。また、賞の贈呈は松谷 みよ子 氏らによって行われ、会場は満場の拍手に包まれた。受賞者の感想は以下の通り。
- 佐藤 さとる 氏 『思いがけないこと』
この賞には『赤い』という言葉がはいっているためか、なんとなくキラリと光るルビーのような賞というイメージが私にはありました。(略)そのような賞をいただけるとは、人生には思いがけないことがときに起こるようです。世に長生きも芸のうちという俗語もありますが、長生きをするといいこともあるなぁと、心からの実感です。 - 高木 あきこ 氏 『大きな励まし』
(略)大きな励ましをいただき、ここからまた新たな1歩を踏み出したいと気持ちを引き締めております。詩はまだまだ小さい分野ですが、詩に出会う子どもたちがことばの面白さを感じ、心を「広いこころ」へ解き放っていける、そんな詩が書けるようこれからもことばを探し、ことばと遊びつつことばとカクトウしていきたいと思います。 - 村上 豊 氏 『ありがとう』
(略)私が贔屓にしている天狗どんと、幸運の女神のいたずらかも知れませんが、ありがたい一言につきます。(略)これまで各出版社、編集者のかたがたのお力添えにささえられて今日まで仕事を続けてこられました。心より感謝し御礼申し上げます。
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