寺田農さんや「六篠社」のご子息が、父の作品の前で集う
更新日 平成22年7月29日
「第5回 新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館」報道発表日:平成22年7月28日
問い合わせ:文化デザイン課 電話03-3981-1270
7月22日から開催されている「第5回新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館(主催:同美術館実行委員会)」内で、「池袋モンパルナス」に関係した画家展が、東京芸術劇場(西池袋1-8-1)で開かれている。
一つは、区内で制作した作家たちの作品に見られる「パララックス(視差の意味)」から芸術活動の多様性を考える「池袋パララックス~赤い空の街の作家たち」。池袋モンパルナスの名付け親でもある小熊秀雄や桂川寛、榑松正利、寺田政明など16名の作品42点と7点の資料が展示されている。
もう一つは、吉井忠、大野五郎、加藤栄三、三浦文治、山田申吾など9名の池袋モンパルナスに関連する作家や11名の池袋モンパルナスの会の会員の日本画と洋画73点が展示されている「池袋モンパルナスの作家と会員展」だ。同展の目玉は、「六篠社」(1931年東京美術学校 現在の東京芸術大学を卒業した東山魁夷、橋本明治、石橋吉路、加藤栄三、三浦文治、山田申吾の6名が作った)による手描きのポスターだ。
本日(7月28日)、それぞれの美術展に、作家のご子息が訪れた。
「池袋パララックス~赤い空の街の作家たち」には、寺田政明のご子息であり、俳優としても活躍している寺田農さん。今回展示するにあたり、農さんからも個人所蔵の作品や資料を提供していただいた。
「池袋モンパルナスの作家と会員展」には、「六篠社」の三浦文治、山田申吾のご子息が訪れた。父親同士は、ともに制作をし、芸術などについて語り合っていたが、ご子息が顔を合わせたのは今回が初めてだ。
作品展日時等
「池袋パララックス―赤い空の街の作家たち」「池袋モンパルナスの作家と会員展」
7月28日~8月4日 10時~19時 ※最終日は17時まで 入場無料
■吉井爽子ギャラリートーク「父 吉井忠の旅」 8月1日 14時~15時
当日の様子
「池袋モンパルナスの作家と会員展」には、三浦文治の長男文吉さん、長女板垣桃子さん、次女小野田ユリ子さん、山田申吾の長男敬伸さんと妻素直さんが訪れた。三浦文吉さん(71歳)は、「子どもが70年経ってから親父たちが作ったサークルの家族とお会いできるのは、運というか…。巡り合わせを嬉しく思います」と話した。また、山田敬伸さん(66歳)は、「正直初めてお会いした気がしない。画家の雰囲気をお互いに継いでいるのですかね」と話した。
「池袋パララックス」に訪れた寺田農さんは、「池袋モンパルナスは、時代が生んだ世界でも珍しい一つの解放区だ。池袋モンパルナスで制作した作品が、この地で、ご当地で出展されるというのに意味がある」と話した。
池袋モンパルナス
1930年代頃から旧長崎町(現長崎・千早・要町一帯)には、100軒以上のアトリエ付貸家が軒を並べ、新進の画家や彫刻家、詩人達が住み着いた。住み集った芸術家達は、毎夜のように池袋西口界隈の喫茶店や飲み屋に繰り出しては芸術論をたたかわせていたと言う。中心的人物の小熊秀雄が、自由奔放な芸術家たちの集まりを「池袋モンパルナス」と名づけた。
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