高次脳機能障害を理解し・支援するための講演会を開催
更新日 平成20年7月4日
楽しい記憶・同じ目線で体を使って記憶報道発表日:平成20年1月30日
問い合わせ:担当:心身障害者福祉センター 電話:03-3953-2811
本日、区立心身障害者福祉センターで、講演会「高次脳機能障害を理解し、支援をしていくために」を開催した。障害者やその家族、区内の介護事業者など36人が参加した。
体の障害は軽くても、目に見えない障害がある人が増えている。講演会は、事故や病気の後、脳機能障害が残り、一般には理解されにくい行動や、情緒面の状態に悩む人と、その家族を支援する目的で開催した。また、心身障害者福祉センターの取り組みを知ってもらうとともに、障害のあるかたを支えていこうと、地域のケアマネージャーにも参加を呼びかけた。
日時
平成20年1月30日(水曜日) 午後1時30分から3時30分
場所
区立心身障害者福祉センター(目白5-18-8 所長:松田美穂)
講師
渡邉 修 氏(医師、首都大学東京 健康福祉学部教授)
当日の様子・参加者の声など
見る、聞く、触る感覚、それらを理解する部分など脳の損傷を受けた場所によって現れる障害が違う。リンゴを見てもそれを理解できなければ「これはリンゴです」と話しかけることで理解できる場合もある等、渡邉講師は、脳の模型や、患者の実例の映像を使って分かりやすく講義を進めた。また、次のようなアドバイスや、リハビリテーション終了後にめざす社会生活への対応訓練の例など、豊富に語られた。
「記憶障害が軽い人には、メモやスケジュール表などの記憶を補う補助手段を使い、中度以上の人には、体を使って記憶する工夫を。作業所などでなかなか作業を覚えられない場合は『体を使った経験を覚えるので、初めから失敗しないように、同じ目線で一緒に行なうこと』」「歩行、言語障害、注意機能などの障害は、スピード・緊張・ストレスが増すほど顕著になるので、充分な時間をかけた対応、リラックスできる環境をつくって」
松田所長は「目で見る資料がわかりやすく、当事者や家族のかたの理解が深まればいいです。また支援する側も非常に勉強になりました」と語った。
補足事項
高次脳機能障害:
脳血管障害や、脳外傷、低酸素脳症などの病気や、頭部外傷が原因で引き起こされる脳の障害。生命の危機が去り、社会参加を阻害する情緒・行動障害や意欲の減退などが残っている状態。
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