旧丹羽家蔵が国の登録有形文化建造物になりました
更新日 平成20年7月4日
染井の歴史を残す広場として整備中報道発表日:平成20年1月10日
問い合わせ:担当:教育総務課 文化財係 電話:03-3981-1190
平成19年12月7日、「旧丹羽家蔵(駒込3-12-8)」が国の登録有形文化財建造物に登録された。昨年8月に区の有形文化財指定をした旧丹羽家腕木門とともに、現在保存修理工事を行なっており、今後は地域のシンボルとして保存・活用していく。
区内の国指定有形文化財は、重要文化財として、有形民俗文化財 豊島長崎の富士塚(高松2-9-3 浅間神社 昭和54年5月21日指定)、同じく有形文化財(建造物)の自由学園明日館(西池袋2-31-3 自由学園 平成9年5月29日指定)がある。文化財登録制度は、平成8年から開始された文化財を活用しながら保存する制度。他の文化財制度よりも規制が緩やかなもの。
丹羽家の旧敷地は、平成18年に区が取得し、母屋は取り壊したが、北西角の蔵と西側の門は現地保存し、区の広場として整備を進めている。この広場は駒込地域の歴史的な要素を盛り込み、これらの歴史的建造物を一体的に生かしたものとなる。蔵は、広場竣工後には、地域住民の活動の場として活用しつつ保存する。
旧丹羽家
駒込の染井地域は、江戸時代から植木の一大産地として知られ、植木職人が多く集住した地域だ。旧丹羽家は、天明年間(1780年代)から明治後期まで染井を代表する植木職人として活躍し、代々茂右衛門(もえもん)を襲名した。造り菊、石菖(せきしょう)、蘭、ツツジなどを得意とし、津藩や尾張藩などの大名屋敷に出入りするなど厚い信用を得ていた。8代目茂右衛門(明治29年生まれ)の代で植木屋をやめたが、地域の地主として知られた旧家である。
蔵の概要
名称・・・旧丹羽家蔵
登録種別・・・国有形文化財(建造物)
所在地・・・豊島区駒込三丁目12番8号
所有者・・・豊島区
構造・形式・・・ 桁行:5.454メートル・梁行:4.545メートル、鉄筋コンクリート造 地上二階地下一階、桟瓦葺、切妻
建築面積(一階床面積)・・・24.78平方メートル
建築年代・・・昭和11(1936)年建築
登録基準・・・「登録有形文化財登録基準」の「二 造形の規範となっているもの」に該当する。
特徴
旧丹羽家蔵は、8代目茂右衛門が建てた、鉄筋コンクリート造りの蔵。内装、外装ともに当時の建築の特徴をよく表わし、職人の丁寧な仕事ぶりや建築主のこだわりがうかがえる。築70年以上が経過しているものの、保存状態は良い。関東大震災後に急速に進んだ東京山の手地域における旧家の住宅蔵の事例として貴重である。
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