熊谷榧「陶絵展」開催中
更新日 平成20年7月4日
池袋モンパルナスの地に立つ 区立熊谷守一美術館で企画展報道発表日:平成20年3月14日
問い合わせ:担当:区立熊谷守一美術館 電話:03-3957-3779
11日(火曜日)から30日(日曜日)まで、区初の区立美術館「豊島区立熊谷守一美術館」の3階ギャラリーで、「熊谷 榧(くまがい かや)『陶絵展』」が行なわれている。ギャラリーのみの見学は無料。
「熊谷守一美術館」は守一氏が45年間住み続けた千早の旧宅跡に、1985年(昭和60年)5月、次女の榧氏が個人美術館として開設したもの。守一氏が創作活動を行なった地域はかつて「アトリエ村」と呼ばれた、芸術文化の一大発信拠点としての歴史がある。昨年11月、榧氏より守一作品153点の寄贈を受け、22年間運営されてきた美術館を新たに区立美術館として開館した。区立として開館約4か月で入場者数は3,000人を超えた。昨夏から国内4か所の美術館で開催している熊谷守一没後30年巡回展の影響で、遠方からの来場者も多い。
企画展概要
榧さんが「陶絵」と呼ぶ陶器の絵画は、粘土板を少し乾かした上に、白化粧の土をかけ、細い棒状のもので粘土を削って下絵を描き、色を付け、最後に透明釉を掛けて窯で焼いたもの。穂高や槍ヶ岳など山の風景や植物を描いた作品は、昨年、高野山麓の森岡 シゲ(成好)さんの窯で、薪で1週間かけて焼いてもらった作品など37点。他に陶器の彫刻などを展示している。
榧さんは、「陶絵は色が思ったように出ないのですが、シゲさんの窯で焼いた作品はいい色が出ています。陶絵は珍しいので散歩がてらに見に来てください」と語っている。金曜日、日曜日は榧さんも来場している。
開催期間
平成20年3月11日(火曜日)から30日(日曜日) ギャラリー入場無料
美術館概要
開館時間
午前10時30分から午後5時30分
(注釈)金曜日はギャラリー除き午後8時まで
休館日
毎週月曜日、年末年始(12月25日から1月7日) 臨時休館あり
観覧料
一般:500円(団体割引あり450円)、中・高・大学生:300円、小学生:100円
所在地
千早2-27-6
館内展示
1階第1展示室(常設展示):絶筆「アゲ羽蝶」や守一の「自画像」など油彩を中心に展示
2階第2展示室(常設展示):主に墨絵や書を展示
3階ギャラリー:67平方メートル 区民等の美術作品発表の場として貸し出す(1週間単位)
背景・補足事項
- 熊谷守一(1880年から1977年)
守一氏は自然を愛し、俗世間を超越した芸術家といわれた画家。日々、馴れ親しんでいるものを描き、蟻などはその筆頭であった。来館者の目に飛び込む、美術館の入り口にあるレリーフは守一が91歳の時の油絵「赤蟻」を15倍に拡大したもの。 - 「アトリエ村」
1930年頃から40年代にかけて旧長崎村(現在の長崎、千早、要町)一帯にアトリエ付き賃貸住宅が建てられ、多くの美術学生や新進気鋭の画家、彫刻家、作家たちが住んでいた。その中の一人、詩人・評論家の小熊 秀雄が、これらの自由奔放な芸術家たちの集まりを「池袋モンパルナス」と名づけたという。
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