平成20年度「赤い鳥文学賞」他2賞 贈呈式開催
更新日 平成20年9月19日
「赤い鳥」創刊の地で受賞者の感激もあらたに報道発表日:平成20年7月1日
問い合わせ:文化デザイン課 電話:03-3981-14
わが国の優れた児童文学作品に贈られる『赤い鳥文学賞』、『新美南吉児童文学賞』、『赤い鳥さし絵賞』の今年度の受賞者が決定し、本日7月1日(火曜日)午後3時から、自由学園明日館で贈呈式が行われた。赤い鳥の会(小峰書店内:新宿区市谷台町4-15)主催。
受賞作品
(平成19年1月1日~同12月31日までに出版された創作文学の中から選定)
第38回 赤い鳥文学賞 たかし よいち 「天狗」 ポプラ社
第38回 赤い鳥文学賞特別賞 脇坂 るみ 「赤い鳥翔んだ―鈴木すずと父三重吉―」 小峰書店
第26回 新美南吉児童文学賞 本多 明 「幸子の庭」 小峰書店
第22回 赤い鳥さし絵賞 スズキ コージ 「旅ねずみ」 金の星社
日時・会場
平成20年7月1日(火曜日) 午後3時~5時 、自由学園明日館(西池袋2-31-3)
主催
赤い鳥の会 後援:豊島区、愛知県半田市(半田市は新美 南吉の出生地)
当日の様子・参加者の声など
赤い鳥文学賞に選定された「天狗」は、古来から日本人に親しまれている天狗についておおらかに面白く語られたファンタジー。受賞者の たかし よいち さんは「80歳にして赤い鳥文学賞をいただけるとは思わなかった。身に余る光栄。新たな元気が湧いてきました」と受賞の感想を述べた。また、創刊者・鈴木 三重吉の娘すずさんの半生を語った「赤い鳥翔んだ―鈴木 すずと父 三重吉―」で特別賞に選定された、脇坂 るみさんは「『赤い鳥』創刊90周年の年に受賞できて嬉しい。この賞を励みに今後も精進したい」と語った。
本多さんは「目白の地での授賞式に縁を感じる」。スズキさんは「日本の誇るべき世界『挿絵』での受賞がすごく嬉しい」と語った。
背景・補足事項
童話童謡雑誌『赤い鳥』は、大正デモクラシーを背景として大正7(1918)年7月に、当時 夏目 漱石 門下の逸材と呼ばれていた鈴木 三重吉が、現在の豊島区目白で創刊した月刊の児童文芸誌で、北原 白秋らの献身的な協力を得て、わが国の近代児童文学の基礎を築いた。昭和11(1936)年の三重吉の他界とともに廃刊したが、「子どもたちのために芸術として真価ある純麗な童話と童謡を創作する」という三重吉の理想と、児童文学界に残したその功績は今も色あせてはいない。
赤い鳥文学賞は、三重吉の遺志を継承した児童文学者・坪田 譲治(故人)らが発起人となり昭和46(1971)年に制定。年間の創作児童文学作品(童話・小説など)の中から優れた作品に贈られるもので、『赤い鳥』の歴史を記念して、創刊日である7月1日前後に毎年贈呈式を開催している。新美 南吉 児童文学賞は、『赤い鳥』出身の作家・新美 南吉の業績を記念して新美 南吉 著作権管理委員会(現在は『新美南吉の会』に改称)が昭和57(1982)年に創設、新進気鋭の作家の作品を対象としている。また、赤い鳥さし絵賞は、児童図書出版社として『赤い鳥』の理想を継承する小峰書店の小峰 広恵 前社長(故人)を記念し、昭和62(1987)年に創設された『挿絵(童画)』のための賞である。


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