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更新日:2019年11月22日

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[区長あいさつ]令和元年第4回区議会定例会招集あいさつ

 本日、ここに令和元年第四回区議会定例会を招集申し上げましたところ、議員各位におかれましては、ご出席を賜わりまして深く感謝申し上げます。

 

 今月は、Hareza池袋をはじめとする数々の施設がオープンし、お祝いのムードが高まる中、素晴らしいニュースが飛び込んでまいりました。

去る11月3日、人間国宝であり本区の名誉区民でもある野村萬さんが、文化芸術の最高峰の勲章であります文化勲章を受章されたのです。

私たち区民にとってこの上ない大変な喜びであり、衷心よりお祝い申し上げます。

 これは、野村さんの65年にも及ぶ能楽師の活動はもとより、伝統的な狂言の継承保存への尽力、そして狂言の芸術性を広く国民に知らしめた功績を高く評価されたことによるものです。

 また野村さんは、今年で32回を数える「としま能の会」に第1回からご出演いただいており、これまで多くの区民の皆さんに、伝統芸能の奥深さ、素晴らしさを伝えてくださいました。

 数々の要職を歴任され、ご多忙の中でも、現役で舞台に立たれている野村萬さんの益々のご活躍を、心よりお祈りいたします。

 1.国際アート・カルチャー都市の推進

(1)国際アート・カルチャー都市の推進

 それでは、はじめに「国際アート・カルチャー都市の推進」について申し上げます。

 消滅可能性都市の指摘以降、「官」と「民」とが力を合わせることにより、新庁舎、南池袋公園など、様々なプロジェクトが実現してきました。

 そして、この11月1日、国際アート・カルチャー都市の発信拠点「Hareza池袋」が、満を持してオープンの日を迎えました。

ようやく、ここにたどり着くことができました。

 ここから、「としま新時代」の幕が開けるのです。

 

 いま、トキワ荘マンガミュージアム、大塚駅周辺整備、巣鴨地蔵通り無電柱化など、23のリーディング・プロジェクトが、区内各所で一斉に動いています。

 東アジア文化都市のまちづくり記念事業として位置付けた、将来の世代へのレガシーとなるこれらの事業は、一つひとつが豊島区の価値を高める、オンリーワンのプロジェクトばかりであります。

 東アジア文化都市、東京2020大会と続く、豊島区が世界から注目されるこのときが、最大のチャンスです。

 この機を逸することなく、集中的な投資による相乗効果のインパクトで、まちのイメージを大きく変えることによって、地域経済を活性化させ、豊島区全体を発展させていく、これこそ私の目指す「稼げる」行政経営の姿であります。

 

 また、11月1日付けで、文化芸術に関して広い知見を持つ2名の有識者を芸術顧問に任命することとしました。

 就任いただくお一人は、元文化庁長官、そして本区の国際アート・カルチャー都市懇話会の会長を務める近藤誠一さんです。

 そしてもうお一人は、日本を代表する指揮者であり、「炎のマエストロ」とも呼ばれている小林研一郎さんです。通称「コバケンさん」です。

 近藤誠一さんには文化芸術顧問として、小林研一郎さんには音楽監督として、既に都市政策顧問にご就任の隈研吾さんとともに、国際文化都市に向けて、大いにご助言をいただきたいと思っております。

 そして、これまでの文化活動や思いを後世につなげ、将来にわたって文化によるまちづくりの機運を持ち続けていくため、例えばHareza池袋をオープンした11月1日の記念日制定など、将来に向けた文化の「シンボル」を、これから広く意見を聞きながら、区民の皆さんとともに創り上げたいと考えております。

 (2)Hareza池袋

 次に、「Hareza池袋」について申し上げます。

 豊島区のランドマークHareza池袋は、「まち全体が舞台の誰もが主役となれる劇場都市」のメイン・ステージであり、世界的なエンターテインメントを楽しめるメインカルチャーから、マンガ・アニメに代表されるサブカルチャーまでの異なるコンテンツが融合する、ここにしかない情報発信拠点です。

 

 11月1日のHareza池袋のオープニング・セレモニーと、2日から3日にかけて開催した「池袋アニメタウン フェスティバル」は、新しい時代の幕開けにふさわしい、賑わいの祭典となりました。

 東京建物BrilliaHALLでは、クラシック・バレエから始まり、島田歌穂さん、石丸 幹二さんのコンサート、東アジア文化都市の交流事業 特別公演と続き、ラストを飾った小林 幸子さんのスペシャル・ライブまで最高潮の盛り上がりをみせました。

 中池袋公園は、オープンしたばかりの「アニメイト カフェ」に長蛇の列ができ、特設ステージでは、アニメ関連のイベント参加者や、たくさんの来場者が出演者と一体になって盛り上がるなど、アニメの聖地に相応しい熱気でありました。

 未来型ライブ劇場「Harevutai」では、スペシャル・ゲストによるライブが開催され、ネットとリアルの融合を実現するスタジオ「ハレスタ」からは、この記念すべきハレの日の様子が世界に配信されるなど、エリア全域が活況を呈しておりました。

 Hareza池袋に対する期待と関心は、現時点で把握しているだけでも160を超える記事が、新聞やWEBなどで報道されたことにも現れています。

 今般の「池袋アニメ タウン フェスティバル」によって、豊島区のポテンシャルを 世界に発信することで、「アニメの聖地」としての池袋のブランドを確立する礎を築くことができました。

 

 現在、こけら落としシリーズとして、東京建物BrilliaHALLでは、連日素晴らしい公演が行われております。例えば、人間国宝の井上八千代さんが出演した、「百花繚乱」は、日本人の美意識がつまった日本舞踊の公演でありましたが、その客席には華やかに着飾った和装の方が多く見られ、池袋を訪れる人の流れが変わったことを実感しました。

 

 そして12月には、待ちに待った「宝塚歌劇」の2週間にわたる公演が始まります。

 宝塚歌劇の小川友次理事長も、「Hareza池袋は、礼真琴の星組トップとしての初舞台となりますが、まさに最高の舞台です。」とおしゃっていました。

 国際アート・カルチャー都市の中核「Hareza池袋」からお届けする、ワクワクするような、そしてドキドキするような感動のプロクラムに、ぜひご期待ください。

 (3)区民センター

 次に、「区民センター」について申し上げます。

 区民センターは、15の会議室を備え、最大117人の集会にまで対応します。また、多様な交流と文化発信の拠点となる約500人規模の「多目的ホール」、区民の皆さんの身近な自己表現をかなえる約160人規模の「小ホール」は、秩父産の木材に包まれた、誰もが主役となって活躍できる舞台です。

 また、3階まで吹き抜けのエントランス・ホールの「大型ビジョン」や多言語対応の「インフォメーションセンター」、子育て世代のお出かけをサポートする

 「パパママ☆すぽっと」など、多彩な設備が揃った、おもてなしと交流、観光の拠点でもあります。

 そして、Hareza池袋を訪れる皆さんに快適に使用していただけるよう、2階と3階には、あわせて35室、全国の公共施設の中でも最大規模の女性用トイレを設置いたしました。

 「自治体の文化レベルは、トイレに現れる」というのが、私の信条です。この実現に向けて、世界でトップのノウハウを持つ花王株式会社と、10月2日にパートナーシップ協定を締結しました。花王との連携の効果は、この大規模女性トイレを「日本一きれいな公共トイレ」にすることに加え、「おやこトイレ」や「ベビーカー置き場」のパステル・カラーでのラッピングなど、あたたかい空間の演出にも現れております。

 また、トイレのチェックや、フィッテングルーム、パウダールームへのご案内のほか、きめ細かなお客様対応を担う、画期的な「サクラーヌコンシェルジュ」を常時配置し、「いつでもきれい」と「安心で安全なおもてなし」を実現してまいります。

 (4)IKEBUS

 次に、「IKEBUS」について申し上げます。

 おとぎの国からやってきたような、この印象的な「池袋レッド」の電気バスが区内を走ることにより、豊島区のまちの魅力と価値がさらに高まります。

 11月1日の出発式では、初お披露目となる黄色1台を含めた、6台のIKEBUSが勢ぞろいしました。その愛らしい姿に、たくさんの人々の笑顔で、会場の中池袋公園は包まれました。

 11月2日には、自由学園明日館で結婚式を挙げた新郎、新婦及びその関係者が、貸し切りの第1号としてIKEBUS乗車し、私もお二人にお祝いを申し上げました。

 池袋駅周辺の4つの公園を基本として運行する乗合バスは、11カ所の停留所の整備も完了し、いよいよ今月下旬より運行開始となります。

 その運行にあたっては、ビックカメラ、サンシャインシティ、東京国際大学をはじめとする18の企業等に、サポーターとなっていただくこととなりました。

 

 そして、IKEBUSを活用した、子どもたちの区内周遊体験も、11月5日から始まりました。

 道行く人々の注目を浴びて、車窓からの眺めに歓声を上げながら、子どもたちは夢中になって手を振っていました。また、乗車した子どもたちばかりでなく、まちの皆さんからも想定以上の反響があり、体験ツアーは、大盛況でのスタートとなりました。

 12月5日までのこの体験ツアーには、公立・私立の保育園、希望のあった幼稚園の5歳児約1,000人が参加します。お近くで見かけた折には、どうぞ手を振って応えてあげてください。

 (5)池袋西口公園

 次に、「池袋西口公園」について申し上げます。

 約1年間の工事を終えて、11月16日に完成の式典を行うことができました。東京消防庁、警視庁、そして陸上自衛隊の音楽隊のすばらしい演奏によって、

グローバル リングシアターの誕生を祝っていただきました。

 今週末には、こけら落し公演として、東アジア文化都市の舞台芸術部門総合ディレクターを務める、宮城聰さんの代表作「マハーバーラタ」が上演されます。グローバル リング シアターの特性を活かした圧巻の360度の大パノラマ舞台で繰り広げられる、豊島区バージョンとして新たに創作された、絢爛豪華な絵巻物の世界に、大変期待をしております。

 また、池袋のナイト・ライフを、「楽しく、素敵に、安全に」過ごしていただく「アフター・ザ・シアター」のメインコンテンツとして、「TokyoMusic Evening ”Y ū be”」をスタートします。

 12月18日のオープニング・コンサートでは、「炎のマエストロ」小林研一郎さんに、豊島区管弦団の指揮をお願いすることになりました。当日は、区内中学生の応募者の皆さんにも、ご協力いただく予定です。

 併設の「グローバルリング カフェ」もご利用いただきながら、豊かな時間を過ごしていただきたいと考えております。

 (6)ウイロード

 次に、「ウイロード」について申し上げます。

 今年の3月に池袋駅前公園で公開制作をスタートした、ウイロードの改修事業が、11月24日に完成します。

 美術作家の植田志保さんは、実際にウイロードを見た上で、これを全く異なるものに作り替えるのではなく、「今ある壁の上に絵を描きたい」と提案されました。

 それは、これまでウイロードを通った数えきれない人々の声に耳を澄ませるように壁面の起伏等を確かめ、受けた感覚を色に変換し描画するという、過去を塗りつぶすのではなく、伝えながら蘇らせていく手法であります。

 アーティストの感性によって、ウイロードが、「池袋」の文化を伝える新たなスポットに再生されるものと確信しています。

 (7)(仮称)としまみどりの防災公園

 次に、「(仮称)としまみどりの防災公園」について申し上げます。

 この公園は、防災性の向上はもとより、池袋のにぎわいの広がりや、みどり豊かな自然とのふれあい、そして新たなコミュニティ形成の場となるよう、「4つの公園」の最後の一つとして取り組んできました。

 現在、管理棟の基礎工事やイチョウ並木となる通路の工事、深井戸の掘削などを行っており、東京2020大会までに開園する予定です。

 また、公園の愛称については、先日の副都心委員会でご報告させていただいたように、「イケ・サンパーク」に決定いたしました。605件という沢山の応募をいただき、本当にありがとうございました。

 末永く愛される公園となるよう、施設整備に全力で取り組んでまいります。

 (8)グリーン大通りの再生

 次に、「グリーン大通りの再生」について申し上げます。

 10月には、橋本聖子東京オリンピック・パラリンピック競技大会担当大臣も出席した「beyond2020」プログラム・イベントや、「池袋 リビング ループ」が開催され、グリーン大通りや南池袋公園などの会場周辺は、区民の皆さんをはじめ多くの来街者で賑わいました。

 現在、この通りを賑わいが連続した回遊性の高い空間とするための再整備を行っています。既に先月には第一工区の工事が終わり、歩道上の街灯の移設やサークル・ベンチを新たに3基設置するなど、歩行者空間として拡充を図りました。

 池袋のメイン・ストリートであるグリーン大通りの再整備は、令和3年度の完成に向けて着実に推進いたします。

 (9)大塚駅北口のリニューアル

 次に、「大塚駅北口のリニューアル」について申し上げます。

 昨年5月にオープンした「ОMО5東京大塚」や「東京大塚のれん街」の進出が、これまで地元商店街の方々が作り上げてきた賑わいと融合し、現在の大塚は夜でも安心して楽しめる「アフター・ザ・シアター」を実現できる街として、多方面から大きな注目を集めています。

 そして11月1日から、いよいよ大塚駅北口駅前広場のリニューアル工事が本格的に始まりました。8月21日に開催した工事説明会以降、これまで警視庁やJR東日本、東京都と多方面に渡り施工協議を進めており、着工時期が若干伸びることとなりましたが、そのぶん施工の精度は高まったものと考えています。

 また、大リングや各モニュメントは、東京2020大会の前には完成します。

 工事中は、地元の皆様にご不便をお掛けすることもあるとは思いますが、誰もが安心して利用できる素晴らしい駅前広場を実現しますので、ご協力の程よろしくお願いします。

 (10)巣鴨のまちづくり

 次に、「巣鴨のまちづくり」について申し上げます。

 9月18日に上陸した台風15号の影響により、千葉県内を中心に多くの電柱が倒壊し、広範囲で長期間停電が続いたことから、自然災害の影響を受けにくい「無電柱化」の必要性が改めて注目されています。

 豊島区では、平成26年に大正大学で「電柱ゼロ宣言」を行って以来、先駆的に無電柱化に取り組んでいると自負しております。

 特に全国的にも知名度の高い巣鴨地蔵通りでの事業は、他の自治体やマスコミからも、大きな注目を集めているところです。

 10月4日には、小池百合子東京都知事が現地を視察され、本路線で採用する新しい技術を確認するとともに、巣鴨地蔵通りが、狭あいな区市町村道のモデル路線となることに、期待を寄せられました。

 今後、東京都が実施する歩道橋の落橋工事とも連携しながら、無電柱化事業を着実に推進してまいります。

 なお、真性寺前の新しいアーチにつきましては、今年度中に設置する予定です。

 

2.2つの国家的なプロジェクト

 次に、「2つの国家的なプロジェクト」について申し上げます。

(1)東アジア文化都市2019豊島 閉幕

 まず、「東アジア文化都市2019豊島」閉幕について申し上げます。

 2月1日に開幕した豊島区の東アジア文化都市事業は、11月24日に、いよいよ閉幕式典を迎えることとなります。

 当初、豊島区にとって、この東アジア文化都市事業は、大変無謀な挑戦ではないかとの声もありました。また、中国・西安市、韓国・仁川広域市の規模や歴史と比べると、分不相応ではないかと懸念しておりましたが、文化交流に関して、特に「マンガ・アニメの聖地」として、本区を有意義にアピールできたことは、大きな自信につながりました。

 9月初旬に実施した総勢151名からなる大視察交流団の派遣は、文化交流だけではなく人的な交流も深まり、新しい相互交流のモデルを示すことができたと考えています。

 また11月2日の特別公演では、中・韓から100名に及ぶ派遣団をお迎えし、東アジア文化都市を実施したパートナーとして「縁」を繋ぐこととなりました。

 「東アジア文化都市2019豊島」はフィナーレを迎えますが、いま、新しい時代につながる扉を未来に向けて大きく開こうとしています。

 その感動を区民の皆さんとともに分かち合いたいと考えております。

 是非、閉幕式典にお越しください。

 (2)東京2020大会

 次に、「東京2020大会」について申し上げます。

 観光庁によると、平成30年度に都を訪れた外国人観光客は1,424万人であります。そのうち、豊島区には約300万人が訪れています。

 東京2020大会を迎えるにあたり、本区の外国人観光客は、大きく増加することが想定されます。本年3月に策定した本区の「観光振興プラン」では、この外国人観光客を900万人にまで増やすことを、令和5年の目標に定めたところです。

 このような状況を踏まえ、成田空港と池袋間をストレスなく行き来できる新たな路線の設定について、複数のバス運行事業者が、関係者との協議を進めております。

 また、11月1日には新区民センター1階に、そして16日にはグローバル・リング・カフェ内にそれぞれ「観光案内所」を設置するなど、外国人観光客を受け入れる環境は整いつつあります。

 これと併せて、東アジア文化都市で培われたネットワークや広報連携のノウハウ、海外メディア対応の経験等を活かし、豊島区の魅力を内外にアピールすることで、観光需要を喚起し、来街者で賑わう「国際文化都市」を目指してまいります。

 

 3.子どもと女性にやさしいまちづくり

 次に、「子どもと女性にやさしいまちづくり」について申し上げます。

(1)保育園の危機管理

 まず、保育園の危機管理について申し上げます。

 予想を超える暴風雨をもたらす大型台風の接近・直撃等、極端な気象事象が、各地に甚大な被害をもたらしています。

 そんな災害時においても、保育園は働く保護者を支える児童福祉施設として、開園を基本とし、休園等の明確な規定はありません。

 実際、台風19号が直撃した10月12日は、公私立併せて8施設が開園し、13人の園児をお預かりしました。

 しかしながら、登降園中の飛来物によるケガや、在園中の施設の破損等の発生も危惧される昨今の災害の状況を踏まえ、家庭保育のお願いや休園・時間短縮等についての何らかの基準を、年内を目途に設定し、災害時における子どもと保護者、保育者のさらなる安全確保に努めてまいります。

 また、災害だけではなく、散歩時の交通安全対策について、この夏、警察や道路管理者・保育園関係者等が経路の合同点検を行い、危険箇所を確認しました。

 給食時のアレルギー対策については、保育巡回を通して指導を行っています。

 今後は、このような様々な危機対応・リスク管理について、統一的なマニュアルや指針等を区としてできるだけ速やかに作成し、公私立全ての園において活用してもらう予定です。

 子どもの安全を最優先にする保育が、区内どの保育施設でも受けられるように、環境整備をすすめ、安全・安心の質を高めてまいります。

 (2)「(仮称)豊島区子ども・若者総合計画」の策定

 次に、「(仮称)豊島区子ども・若者総合計画」の策定」について申し上げます。

 現在、策定を進めている「豊島区子ども・若者総合計画」は、本区で初めて「子どもの権利推進計画」として位置付けるものでございます。また、子ども・若者の健やかな成長を促し、貧困などの困難を抱える子ども・若者及びその保護者を地域全体で支援するための、文字どおり、総合的な子ども・若者のための計画となっております。

 計画策定にあたり、12月中旬からパブリック・コメントを開始いたします。区民の皆さんからご意見をいただきながら、豊島区が、すべての子ども・若者の権利が保障され、豊かな文化の中で自分らしく成長できるまちとなるための計画となるよう、鋭意取り組んでまいります。

 (3)「わたしらしく、暮らせるまち。」関連施策

 次に、「わたしらしく、暮らせるまち。」関連施策について申し上げます。

 「小さな公園活用プロジェクト」では、区内に点在する小規模公園や遊休地を区民の憩いの場、地域の庭として地域コミュニティの場に再生していくことを目指しています。

 上り屋敷公園と西巣鴨二丁目公園の2公園において、「ともに育つ公園。」を地域の方々と一緒に考えるワークショップを昨年度より開催してまいりましたが、今年度ご意見を反映させた改修を行い、11月末にリニューアル・オープンの予定です。

 12月14、15日には、これを記念して、地域のかたがたとともに考えた公園の使いかたを実践するイベントを開催します。移動可能な遊具やテーブル・イスなどの設置、公園で本を読みながらコーヒーを飲んでくつろげるようなキッチンカーの試験運用などを行い、結果を踏まえて、他の区内の小規模公園での横展開も検討してまいります。

 

4.福祉・健康

 次に、「福祉・健康」について申し上げます。

(1)(仮称)池袋2丁目グループホームの整備

 まず、「(仮称)池袋2丁目グループホーム」について申し上げます。

 旧区民ひろば池袋の跡地を活用した、重度心身障害者向けのグループホーム等整備事業は、来年7月の開設に向けて、順調に工事が進められております。

 グループホームを中心とし、障害者の高齢化・重度化や「親亡き後」に備えるとともに、各種相談への対応や緊急時の受け入れなど、障害のある方の地域生活を総合的に支援する拠点として位置づけております。

 今月の25日に、募集要項を区のホームページで公表し、来年1月から3月にかけて、入居者の決定を行う予定となっております。

 本事業は、本区初となる、障害を持つ方々の地域生活の支援拠点であることを踏まえ、地域の皆さんや事業運営法人との緊密な連携に留意しながら、着実に事業を進めてまいります。

 (2)池袋保健所

 次に、「池袋保健所」について申し上げます。

 池袋保健所の移転作業中に台風19号が関東を直撃しましたが、対策には万全を期したため、大きなトラブルや建物の損傷なども無く、10月15日には開所式を迎えることができました。

 新施設は、住宅地に隣接していることや、工事が進んでいる防災公園、プレーパークなどとの調和も考慮し、無味乾燥ではない、温かみのある外観デザインを取り入れました。

 今後、充実した新施設をフルに活用して、「母子保健」や「子育て支援」、「女性の健康支援」などを強化し、これまで以上に「子育て世代」や「女性」の活躍を後押ししてまいります。

 また、「生活習慣病対策」や「がん対策」など、現役世代から高齢者まで、広い世代を対象にした健康増進施策のさらなる充実を図りつつ、自然災害や新型インフルエンザに対処するための機能を高め、新たな保健衛生行政の拠点としてまいります。

 

5.環境

 次に、「環境」について申し上げます。

 (1)もっときれいな街づくり推進事業

 まず、「もっときれいな街づくり推進事業」について申し上げます。

 池袋を訪れる方々に、安全、安心できれいなまちを楽しんでいただくため、路上の清掃に重点をおいた「もっときれいな街づくり推進事業」を立ち上げました。

 従事するシルバー人材センターの皆さんを「としまシルバースターズ」と命名したところですが、元気で明るく笑顔がよく似合う50人の方に集まっていただきました。 

 10月28日の団結式では従事する心構えを宣誓していただき、Hareza池袋オープンの11月1日には、IKEBUSとともに出発式を行い、活動がスタートしました。

 真っ赤なユニフォームは、IKEBUSと同じく、水戸岡鋭二先生によるものです。そのスタイリッシュなデザインは、まちのイメージ向上、そして従事する皆さんの仕事に対する誇りにつながるものと思っております。

 今後、状況を見ながら活動日を拡大するなど、きれいなまちづくりに全力で取り組んでまいります。

 (2)食品ロスの削減

 次に、「食品ロスの削減」について申し上げます。

 10月14日の「食品ロス削減区民の集い」には、約100人の方にご参加いただき、理解と共感を広げる契機とすることができました。

 また、「フードドライブ」事業は、9月の区政連絡会で協力を呼び掛けて以降、本庁舎において2か月間で154個、32kg分の寄附をいただきました。10月21日から受付を開始した東西の区民事務所においても、10日間で36個、14kg分の寄附をいただいております。

 さらに、11月8日には町会の清掃担当者36人と、食品ロス削減に取り組む食品リサイクル工場を見学し、参加者からは「運ばれてくる食品の多さに驚いた」、「普段から食品ロスを減らすことを心掛けたい」などの感想をいただきました。

 そして、飲食店向けの取組みである「食べきり協力店」では、立教大学内の「日比谷松本楼」、「ホテル第一イン」などが新たに登録されました。引き続き、区内大学の食堂やホテル、百貨店など幅広く協力を呼びかけ、登録店舗をさらに増やしていきます。

 このような重層的な取り組みによって、食品ロス削減を推進してまいります。

 

6.安全・安心

 次に、「安全・安心」について申し上げます。

(1)台風19号対策

 まず、「台風19号対策」について申し上げます。

10月12日に関東地方を直撃した令和元年台風第19号は、豊島区がかつて経験したことのない強力な台風でした。

幸い本区に人的被害はなく、物的被害も最小限に留まりましたが、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災者の皆様に心よりお見舞いを申し上げ、一日も早い復旧・復興を祈念いたします。

 豊島区では、台風19号最接近の前日の11日8時30分、いち早く災害対策本部を立ち上げ、区民の安全・安心を守るため、様々な対策を取りました。

 台風の最接近が予想される12時間前の12日9時には、「警戒レベル3」を発令し、7カ所の救援センターを開設し区民の受入れを開始しました。区民の避難状況を確認し、12時に新たに開設した救援センターを含め、8カ所の救援センターに約1,100人の区民を収容し、安全を確保いたしました。

 この経験から、本区も多くの教訓を得ることができました。

 例えば、救援センターの運営においては、職員の配置、医療機関との連携の重要性や、町会、消防団、PTA等との連携のあり方です。更には、区議会との連携、区民の皆さんへ防災情報を確実に伝達するための方策、警察・消防・自衛隊との連携要領等であります。

 今後は、速やかにこれらの課題を区の災害対策に反映させ、区として「公助」が担うべき役割を強化していくとともに、区民の皆さまの「自助」及び地域が担う「共助」の取り組みを充実させ、豊島区の地域防災力の向上に全力で取り組んでまいります。

 

 また、災害に強いまちづくりを進めるために、防災公園やIKEBUSをはじめとして、日常時も災害時も両方のフェーズでより便利に役に立つ施設やサービスといった意味合いの「フェーズ・フリー」という発想を、全国に先駆けて積極的に取り入れてまいります。

 (2)慰霊碑

 次に、「慰霊碑」について申し上げます。

 去る4月19日、東池袋の日出町第二公園前交差点で発生した交通事故で犠牲になったお二人の慰霊碑について、9月末日をもって募金を締め切りましたが、お一人おひとりの交通安全への思いが詰まった、1,140万9,496円もの支援が集まりました。

 改めて皆様からのご厚志に対し、心から御礼を申し上げます。

 12月ごろにプロポーザル方式により設置事業者を選定し、来年3月末までに日の出第二公園内に慰霊碑を設置したいと思います。

 

7.教育

  次に、「教育」について申し上げます。

(1)第58回音楽の集い、小学校、中学校の連合音楽会と第3回子どもスキップまつり

 まず、「第58回音楽の集い」と「小学校、中学校の連合音楽会」そして「第3回子どもスキップまつり」について申し上げます。

 10月19日(土)、豊島区立小中学校PTA連合会と教育委員会が開催する「音楽の集い」が豊島区立芸術文化劇場 東京建物BrilliaHALLのこけら落としに先がけて開催されました。区の価値ある施設を特に子供たちに伝えたいという強い想いで、1年前から計画をしておりました。当日は、私も参加しました。1,300席の会場は満員となり、趣向を凝らした演奏や合奏、そして赤と緑のあでやかな光の演出で彩られました。

 11月11日(月)12日(火)には豊島区立小学校、中学校の連合音楽会が開催されました。特に中学校は、72回目の開催で初めて、全校一同に会しての音楽会となり、子供たちからは、気持ちよく歌え、晴ればれした気持ちになったと感想を頂いております。

 いずれの舞台も、文字通り子供たちのHARE舞台となり、感動の「音楽会」となりました。

 また、11月10日(日)には、としまセンタースクエアで「第3回子どもスキップまつり」を開催いたしました。舞台発表では、東アジア文化都市関連事業として、日・中・韓の文化を取り入れ、日本舞踊や長崎獅子舞、太極拳やKポップダンスなどの中国・韓国のパフォーマンスが東アジア文化都市関連事業の特長を演出し、中高生センタージャンプの発表も加えて放課後の子供たちの生き生きした活動が感動を呼びました。

 文化を楽しみ、継承する子供たちの体験は、必ずやレガシーとして、来年の東京オリンピック・パラリンピックへ引き継がれていくと確信するものです。

 (2)新しい学習指導要領の全面実施に向けた準備状況

 次に、「新しい学習指導要領の全面実施に向けた準備状況」について申し上げます。

 令和2年4月より小学校、令和3年4月より中学校において、新学習指導要領を全面実施いたします。教科化された「特別の教科 道徳」、小学校外国語科、プロミング教育などに先行的に取り組み、全面実施に円滑に移行できるよう準備を進めていると報告を受けております。

 これからの社会を創り出していく子供たちが、社会や世界に向き合い、自らの人生を切り拓いていくために求められる資質・能力を、様々な体験を通じて育成していくものであります。

 今後も家庭や地域と連携して「教育都市としま」が誇る教育を更に高めていけるよう支援してまいります。

 (3)コミュニティ スクールの進捗状況

 次に、「コミュニティスクールの進捗状況」について申し上げます。

本年4月より、小・中学校の2校を指定し、コミュニティスクール モデル校事業を開始いたしました。

 本区が目指すコミュニティスクールは、これまでインターナショナル セーフ スクールの取組を通して構築してきた地域と一体となった安全・安心な学校づくりの手法を生かして、学校と地域、そして保護者の皆様が力を合わせて学校運営を行う「地域と共にある学校」へと発展させることであると考えております。

 現在、モデル校では、学校運営協議会を設置し、学校と地域の特色を活用して学校運営を検討し、進めているところです。令和2年度まで、事業の検証を経て、豊島区らしいコミュニティスクールを実現化していけるよう支援してまいります。

 

8.おわりに

 早いもので、今定例会が今年の納めの区議会となります。

 思い返せば、これまで23区で唯一の「消滅可能性都市」の指摘など、言葉に尽くせないほど様々なことがありましたが、私は一貫して「ピンチはチャンス」と捉え、知恵を絞り、工夫を重ねた施策を展開してきました。

 区有地の権利変換による「新庁舎」の建設、民間事業者等と連携した「南池袋公園」の運営、寄附による「トキワ荘マンガミュージアム」の整備、自立的な「IKEBUS」の運行、そして「東京建物BrilliaHALL」のネーミングライツなどもその成果であります。

 今後も、豊島区の発展のため、「稼げる自治体」として、公民連携による区民本位の地域経営を推進してまいります。

 

 それでは改めて、今年1年を振り返り、終わりに一言、所感を申し上げたいと思います。

 まず、1月、成人式を「アニメ成人式」と銘打ち、コスプレーヤーによるお出迎えや、新成人が子どもの頃に流行したアニメソングのスペシャル・ステージを実施しました。

 そして2月の東アジア文化都市開幕式典を皮切りに、中国・西安市、韓国・仁川広域市と様々な文化交流を行ってまいりました。いよいよ24日にクロージングを迎えますが、3か国の文化交流と相互理解は事業終了後も継続してまいります。

 4月に豊島区議会議員、区長選挙があり、令和元年を迎えた5月は健康寿命を延ばすフレイル対策専門のセンターを全国初で開設いたしました。日本一高齢者にやさしいまちを目指して、引き続き、総合高齢社会対策を推進してまいります。

 7月には、36年にわたり交流を続けている秩父市と森林整備協定を結び、区内のカーボン・オフセットや環境交流事業を開始いたしました。また、4月に起きた痛ましい交通事故を風化させないため、慰霊碑の設置呼びかけと、23区初となる高齢者の安全運転を支援する取り組みを開始いたしました。

 10月には花王と協定を結び、としま区民センターに日本一きれいな公共トイレを設置することで、女性にやさしいまちづくりを連携して推進することといたしました。

 

 そして、11月1日にはHareza池袋がオープンし、また2日、3日の池袋アニメ タウン フェスティバルは、かつてない盛り上がりと感動を見せました。

 

 今年、初の日本開催となったラグビーワールドカップは、ラグビーを知らない方々も含めて多くの感動をもたらしました。感動は人々の心を元気にする、そして文化を生み出す大きな原動力であります。

 

 いま豊島区は、感動の舞台が次々と誕生しております。

 

 ノーベル平和賞を受賞し、今回のワールドカップで優勝を収めた南アフリカ共和国の政治家ネルソン・マンデラ氏は、「成功するために大切なのは、どこから始めるのかではなく、どれだけ高く目標を定めるかである」という言葉を残しました。

 

 本区の「国際アート・カルチャー都市構想」は、その具体的な都市像の実現に向けて、東アジア文化都市開催を契機に、23のリーディング・プロジェクトを来夏までに完成させるという、高い目標を掲げました。

 

 完成のたびに多くのマスコミが注目し「豊島区のまちは変わった」との声をいただくようになりました。

 そして区民の皆さまから、豊島区への期待、これからの夢を語る声もお聴きするようになりました。

 

 11月のハレザ池袋完成の余韻がいまだに残っています。

 さらには、先日の世界に類を見ない池袋西口公園グローバルリングの完成も、感動の連続です。

 いよいよ、としま新時代が始まりました。

 

 豊島区史上かつてないこのチャンスをしっかりとつかみ、新たな感動を生む舞台を、区民の皆様とともに、職員も一丸となって、取り組んでまいります。

 

 本日、ご提案申し上げる案件は、補正予算2件、条例6件、その他8件、合わせて16件であります。

 各案件につきましては、後ほど、日程に従いまして、齊藤副区長よりご説明申し上げますので、よろしくご審議のうえ、ご協賛賜りますようお願い申し上げます。

 

 以上をもちまして、私の招集あいさつといたします。

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