===== P10-11 ===== みらいのために、 いま平和を考える 区は、昭和57年に23区で初めて「非核都市宣言」をしてから40周年を迎えます。非核都市宣言40周年、区制施行90周年という節目の年を記念し、平和推進事業を展開します。戦争の悲惨さ、平和の大切さを改めて考えてみませんか。 [問い合わせ]総務課総務グループ電話3981−4451 区内中学生が学ぶヒロシマ 8月5・6日に区内中学生14名を被爆地である広島に派遣。大和ミュージアム、広島平和記念資料館や原爆ドームの視察、被爆体験伝承者の講話や、平和記念式典を通し、戦争の悲惨さ、非核平和の重要性について理解を深めました。 参加者の声(派遣報告書より抜粋) 駒込中学校2年 立山朝啓さん 戦争による多くの悲惨な行為によって本当に多くの大切な命が奪われていきました。原爆での死傷者数はとても多く悲惨なものですが、戦争の悲惨さは数で比べられるものではなく、大切な人の命が奪われたという事実はどの地域においても同じです。今私が言いたいのは原爆が戦争のすべてではないということです。 西池袋中学校2年 菊池凜音さん 資料館で見学が始まって少し経つと涙がポロポロ、ボロボロ落ちてきました。(略)たった数秒の出来事が今の自分を、未来の人生を、こんなにもガラリと変えてしまう恐怖、いや絶望を初めて目の当たりにした瞬間でした。(略)相手への理解を深めることが平和への第一歩だと思います。ヒロシマを知ることは平和を考えること。平和を考えることはじぶんを見直すこと。 西巣鴨中学校2年 武田いろはさん 被爆体験伝承者のお話は、私たちのためだけでなく、私の子どもやその子ども、未来の全ての人たちのためのものだということを、強く感じました。(略)私の毎日の勉強や食事を大切にし、人や自然に対して、いつも思いやりや感謝の気持ちを持つことが、結局は、戦争や核兵器のない世界をつくっていくことにつながるのではないかと考えました。 [キャプション] ▲広島平和記念資料館で見る、原爆投下後のまち ▲熱心に解説を読んでメモをとる生徒たち ▲被爆体験を語り継ぐ、   橘 光生さんの話を聴く 4つの公園から平和を伝える 池袋駅周辺4つの公園によるまちづくりの中で、すべての公園が平和を願うシンボルとなり、その尊さを伝えていきます。7月には、としまみどりの防災公園に「円盤を投げる平和の青年像」を設置しました。 <1>池袋西口公園 (GLOBAL RING) ▲平和の像 製作…彫刻家/竹内不忘氏 ハトをテーマにした女性ブロンズ像。非核都市宣言を刻んだ碑が足元に。 <2>南池袋公園 ▲被爆アオギリ2世 広島で被爆したアオギリの種から育てられた。 ▲哀悼の碑 昭和20年4月城北大空襲の犠牲となった方々の冥福を祈る(豊島区/死者778人・負傷者2,523人ほか)。4・13根津山小さな追悼会実行委員の声により設置。 <3>中池袋公園 ▲被爆クスノキ2世 長崎で被爆したクスノキの種から育てられた。 <4>としまみどりの防災公園(IKE・SUNPARK) ▲円盤を投げる平和の青年像 製作・寄贈…画家・彫刻家/ 田渕隆三氏 \7月に除幕式を行いました/ 製作・寄贈者の田渕隆三氏に区長より感謝状を贈呈。未来を担う子どもたちの代表として、朋有小学校の児童の皆さんと一緒にお祝いしました。土に還る素材の風船を、平和への祈りを込めて空高く飛ばしました。 平和祈念展in豊島〜戦争を知らない子どもたちへ〜 11月9日(水)〜14日(月) 午前9時30分〜午後5時  としま区民センター7階会議室、8階多目的ホール 平和祈念展示資料館の代表的な資料や、戦争体験者が戦争 を知らない方に向けて描いたマンガや紙しばいなどを展示。 ◆特別展示「マンガで学ぶ戦争と平和」 「これも学習マンガだ!」選出作品の「風太郎不戦日記」と当時の豊島区の写真を交えた展示や、漫画家/ちばてつや氏の子ども時代の引揚体験を描いたマンガを通し、戦争と平和について学ぶ。 ◆映画「硫黄島からの手紙」上映 11月12日(土) 午後1時30分〜4時(午後1時開場) ※映画上映中、特別展示は観覧不可。 [申し込み]当日直接会場へ。 [キャプション] ▲兵士を見送る女性たちが勝利や無事に家族のもとへ帰ることを祈り作った千人針 平和祈念展示資料館所蔵 ▲「風太郎不戦日記」 (C)Keiko Yamada/Bun Katsuta ▲ちばてつや画 「トモちゃんのおへそ」 平和祈念展示資料館所蔵