===== P2-3 ===== わたしたちが描く としまの未来図 SDGs未来都市 区立小・中学校では「SDGs達成の担い手育成事業」を実施しています。 今回は、日頃からSDGsを学んできた小学生が豊島区の未来を語り合った 「豊島区こども未来国連会議」の様子を紹介します。 [問い合わせ]SDGs未来都市推進課SDGs未来都市推進グループ電話4566−2520 「SDGs達成の担い手育成事業」 区立小・中学校全校で、地域・企業・大学などとの協働による取組みを推進し、SDGs達成の担い手を地域の中で育成。子どもたちは地球規模のSDGsを自分ごととして捉え、行動にうつしています。 豊島区こども未来国連会議をのぞいてみよう! 今年9月、区内小学校高学年の子どもたち約50名が集まり、「住み続けられる未来の豊島区」をチームで考え、本会議場で発表しました。当日の様子をCチームに密着してお届けします! [キャプション] 「豊島区こども未来国連会議」 Cチームサポーター 久米川 夏穂さん (早稲田大学本庄高等学院2年) 私が当日の様子についてリポートします! Step1 ワークショップ <1>アイデア出し 4〜5人ずつ10チームに分かれてアイデアを出し合いました。初対面で最初は緊張している様子でしたが、「観光地がない」「ごみ問題」など、徐々に意見が出るように!ほかのチームからも、「公園や緑が少ない」など、子どもたちの目線でとらえた豊島区の課題が出ました。 <2>グループ分け・図解化 アイデアごとに意味が近いものをグループ分けした結果、Cチームのテーマは、「観光地」「AIスマート化」に決定。 <3>文章化 テーマを実現するために自分たちは何をするか、おとなたちには何をしてもらうかを話し合いました。 [キャプション] こんな風に伝えるのはどう? いいねそれ! Step2 プレゼンテーション ワークショップで議論した内容について発表しました。議場の厳かな雰囲気に息をのむ子どもたちでしたが、各チームが自由で柔軟なアイデアを自分の言葉で発表しました! 白熱した答弁は実際の議会さながら。「としまポイントはどのようなところで使えるのか?」など質問も続々。「様々な場所で商品の売買に使えるようにし、お金の循環を増やす」など、真剣に回答していました。 Cチームのプレゼンテーションは見事優秀賞に輝き、来年3月開催の「第3回こども未来国連会議」への参加権を獲得。世界の子どもたちと平和で豊かな世界について話し合います。 Cチームのアイデアを紹介 「未来的な自然の多い観光都市、豊島区」 かつて豊島区が消滅可能性都市とされたことから、観光地、観光客を増やしていくことを提案。自分たちにできることとして、様々な人に来てもらえるようにマンガのポスターを作ってPRを行うこと、障害のある方に小学生がツアーを行うことをあげました。そして、おとなたちに対して、ごみ削減でもらえる「としまポイント」の導入、AI技術を用いた効率的な観光地の整備などを提案しました。 [キャプション] ▲区の木ソメイヨシノが立ち並ぶ、自然いっぱいで誰もがハッピーな未来の豊島区 小坂拓磨さん●多角的な視点がいかに大事かを改めて感じました。今地球上で戦争など色々な問題が起きていますが、持続可能な社会に向けて何ができるか考えていきたいです。 師岡飛向さん●チームのみんなとSDGsについて意見を言い合い、楽しかったです。最初は緊張しましたが仲良くなったので気分がいいです。 中島信弦さん●障害のある方のために点字ブロックを増やしたり、AIをつかって住みやすいまちにしたり、みんなで助けてあげるという意見を出しました。みんなが住みたいと思えるまちにしたいです。 大瀧 輝さん●チーム内でのアイデアの整理がうまくいったことがうれしかったです。今度のこども未来国連会議では世界のお友達とお話しできるのを楽しみにしています。 大西 菜々美さん●最後の10分間で何とかイラストを完成させました。議場で質問するなどして、終わった後とても達成感がありました。 [キャプション] 優秀賞おめでとう! ▼写真左から 小坂拓磨さん、師岡飛向さん、中島信弦さん、大瀧 輝さん、大西 菜々美さん おとな顔負けの議論を通して、仲を深めていく姿が印象的でした。3月の再会を心待ちにしています! SDGs アイデアコンテスト 受賞者決定! 豊島区こども未来国連会議の開催前に、アイデアコンテストを実施。約160通のアイデアの中からグランプリ賞・区長賞が選ばれ、当日会場で表彰されました。受賞者2名は、来年3月開催の「第3回こども未来国連会議」に参加予定です。 アイデアコンテストグランプリ 高原莉央(たかはらりお)さん ●アイデア 「誰もが毎日おいしい給食が食べられるまち」を実現するため、「SDGs給食センター」を提案。不要になった食材を自動運転のイケバスで給食センターに配送し、AIロボットが自動で調理。完成した給食は、食べ物が買えない、忙しくて作る時間がないなど、困っている人たちにドローンで配送するという仕組みづくりが、フードロス削減の観点から評価を得た。 \豊島区こども未来国連会議にも参加しました/ ●コメント こんなにたくさんの人がいるところで前に出て話すことがなかったので、とても貴重な機会となりました。意見を出し合い共有できて良かったです。様々な意見をひとつにまとめるのが難しかったですが、話し合いながら自然、文化、国、人などジャンルごと分類していき、時間内にまとめることができました。来年のこども未来国連会議では、SDGsの課題を解決するためのアイデアをもっと出していきたいです。 アイデアコンテスト区長賞 望月颯馬(もちづきそうま)さん ●アイデア 「住み続けたくなるぼくの未来の豊島区」をテーマに、発電スポットの設置、屋上の緑化推進などSDGsの視点から様々な提案を行った。「S…そだてよう、D…だれもが、G…げんきで、S…すめるばしょ」という言葉も考案。 \豊島区こども未来国連会議にも参加しました/ ●コメント 自分のアイデアを出してみたいと思ってSDGsアイデアコンテストに応募しました。会議ではうまく自分の意見を出すことができず、知らない人の前で話すことが難しいと感じました。次回のこども未来国連会議では、どんな人の前でも自分の意見を伝えられるようになりたいです。 ●区長からのメッセージ SDGs未来都市豊島区の未来の主役は子どもたちです。その子どもたちと豊島区の未来図を描きたいというのが、私の切なる願いだったので、当日のすばらしい発表に感銘を受けました。SDGs目標年である2030年。ちょうどその頃おとなになり、社会の主役になっている皆さんが考えてくれた未来の豊島区を実現できるよう、一緒に頑張っていきましょう! ●教育長からのメッセージ 区立小・中学校全校で「SDGs達成の担い手育成事業」を開始して1年余。地域の皆さんに支えられながらSDGsを「自分ごと」として学んできた子どもたちは、その成果を存分に発揮してくれました。明るい未来へとつながるバトンを次世代に引き継ぐため、私たちおとなこそ、子どもたちとともに学び、行動に移す必要があります。おとなも子どもも一緒にSDGs達成を目指し、一緒に輝く未来を描きましょう! 豊島区はこれからも「豊島区こども未来国連会議」の活動を「SDGs達成の担い手育成事業」と連携し、継続的に行っていきます!