===== P2-3 ===== もうすぐ夏休み ミュージアムに行こう 美術館や博物館は、いつでもだれでも新しい発見があり、様々な体験ができます。見て・聞いて・感じて、あなたの「好き」「楽しい」を探しに行きませんか。今回は、鈴木信太郎記念館、古代オリエント博物館、切手の博物館を紹介します。 [問い合わせ]文化デザイン課施策調整グループ電話3981−1476 ※いずれも6月23日時点の展示です。各展示内容は会期や都合により異なります。 message 区内にはミュージアムがたくさんあり、本物に触れ体験する場が身近にあります。皆さんもミュージアムで色々な経験をしてくださいね。きっと人生の道しるべになりますよ! 豊島区長 高際みゆき 5周年を迎えました 豊島区立鈴木信太郎記念館(東池袋5-52-3) 住宅地にたたずむ当館。書斎、茶の間、座敷の3つの棟から成り、鈴木信太郎の研究の業績や旧宅を紹介しています(区指定有形文化財)。学芸員の案内で子どもたちがその魅力に触れてみました。 鈴木信太郎(1895〜1970)はどんな人? フランス文学者、詩人マラルメなどの研究者、東京大学名誉教授。神田の米問屋に生まれ、15歳の時にメーテルリンクの本との出会いをきっかけにフランス文学を志す。30歳でフランスへ私費留学。貴重な本集めに熱中し研究を続ける。74歳で書斎で教え子の本を読みながら病没。チーズやワインが大好きで、若い頃は能をたしなみ、ゴルフなど多趣味。自分の好きなものを大切にして人生を楽しんだ人です。 [キャプション] 菅原幸男氏撮影 フランスからの帰国時に、船火事で約1,000冊の本を失ったことをとても悲しみ、二度と同じ思いはしないという決意のもと造られました(1928年建築 鉄筋コンクリート造)。1945年の空襲の炎にも堪えました。最も愛した研究生活の拠点で、尊敬する文豪や友人から贈られた本もたくさん保管されています。友人と集まってワインを飲んだり語り合ったりするサロンでもありました。 [キャプション] ▲愛用していたタイプライター ▲机と椅子は信太郎の体格(身長約160cm)に合わせたオーダーメイド ▲5枚の上下の文字をつなげると「世界は一冊の美しい書物に近づくべくできている ステファヌ・マラルメ」。下絵は信太郎によるデザイン。 座敷 ▲明治20年代に埼玉県春日部市に建てられた鈴木本家の離れを1948年に移築。縁側で庭園を見ながら、ほっと一息。 茶の間 ▲終戦後に増築され、家族だんらんや 食事の場に(1946年建築)。 開催中 開館5周年記念展示 「5 cinq(サンク)〜5人のフランス文学者たち〜」 感想を聞いてみました  ●信太郎さんはたくさん本を読んでいた人だと思いました。ステンドグラスがきれい、ここで勉強したいな。(中尾志帆さん〈左〉) ●書斎で本を読んでみたいな!(中尾美和さん〈中央〉) ●昔の家の造りがおもしろいです。区内にこういう場所があると知らなかったので、もっとまちを歩いてまちのことを知りたいですね。また来ます!(児玉 豊さん〈右〉) DATE 開館時間…午前9時〜午後4時30分 休館日…月曜日(祝日と重なる場合はその翌日も)、第3日曜日、祝日、年末年始 ※入口に階段、館内に段差あり。 [問い合わせ]電話5950−1737、[ファクス]5950−1735 プレゼント クイズ! 正解者に抽選で10名にイケバス ペーパークラフトと1日乗車券をプレゼント! 鈴木信太郎がフランス文学を志すきっかけとなった作家は?(1)〜(3)から選んでください。 (1)サン=テグジュペリ(「星の王子さま」の作者) (2)メーテルリンク(「青い鳥」の作者) (3)ジュール・ヴェルヌ(「八十日間世界一周」の作者) ◇応募方法…Eメールかファクスかはがき((1)クイズの答え、(2)広報としまへの感想・意見〈100字程度。今号で興味深かった内容、今後読んでみたい特集など〉、(3)氏名、(4)住所、(5)年代を記入)で7月28日(必着)までに「広報課広報グループ[EM]A0010509@city.toshima.lg.jp、[ファクス]3981−1375」へ。 ※個人情報は、アンケート集計事務と賞品の発送以外には使用しません。  ※当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。答えは8月1日頃区ホームページに掲載(予定)。 [問い合わせ]広報課広報グループ電話4566−2532 予告 8月1日〜9月30日 豊島区ミュージアムラリー「としま みんなで大冒険!」 昨夏、好評の区内ミュージアムラリー第2弾。今年は11施設が参加します。チラシ(対象施設で配布)にクイズの答えを記入し、対象施設で提示した方に記念品をプレゼント※数量限定、先着順。 ◇対象施設…庁舎まるごとミュージアム、古代オリエント博物館、切手の博物館、郷土資料館、雑司が谷旧宣教師館、鈴木信太郎記念館、中央図書館、熊谷守一美術館、豊島ふくろう・みみずく資料館、トキワ荘通り昭和レトロ館(昭和歴史文化記念館)、トキワ荘マンガミュージアム。 [申し込み]参加方法などの詳細は、区ホームページかチラシ(7月中旬に対象施設で配布予定)参照※期間中は入館料が割引になる場合があります。 [キャプション] \関連展示を開催中/ 「ミュージアムに行こう!」 庁舎まるごとミュージアム(区役所本庁舎4または8階) 古代オリエント博物館 (東池袋3−1−4 サンシャインシティ文化会館ビル7階) 日本で最初の古代オリエント専門の博物館。オリエントはラテン語で「日の出」、「東方の地」という意味。メソポタミア・エジプトといった古代文明やユーラシア東西の文化をつなぐシルクロードなどの考古資料や美術品を展示しています。 シリアでの現地発掘。実際に出土した品々も展示 シリア発掘コーナーの展示は当館がシリアで現地発掘し、シリア政府との協定により日本に持ってこられたからこそ。研究機関として、研究でわかった最新情報を伝えています。 [キャプション] ▲コブウシ。あっけらかんとした顔がかわいい。 ▲動物の頭モチーフのリュトン(角杯)。どうやって飲んでいたのかな? 誰でも楽しめる工夫がたくさんのユニバーサル・ミュージアム 子ども向けのパネルや手作りの立体模型などが各所に。解説ガイドの多言語対応はもちろん、館内は車いすやベビーカーでもまわりやすい! [キャプション] ▲展示物がぐっとおもしろくなる「こどもかいせつパネル」 ▲触れられる立体模型は標高の高低や、まわりの自然環境なども想像しやすい。 開催中&予告 ●7月9日(日)まで 館蔵品展「タイムスリップ!古代オリエントの世界」 ●7月15日(土)〜9月10日(日) 夏の特別展「西アジアのいきもの」 古代オリエント博物館 高見さん ここには生活に密着した展示品が多く、形は変わっても意外と古代から仕組みは共通していることがわかります。例えば、楔形文字を記した粘土板文書は、今でいうレシートや給料明細などとして、もめごとのないように契約や記録に使われていました。現代とのつながりを探してみてると楽しいですよ。博物館は自分の世界を深めて広げられる場所。どんなきっかけで訪れたとしても価値観がより豊かになります。実はオリエント専門の博物館は日本では岡山とここだけ。地域の皆さんに「こんな身近に気軽に資料を見に来られる場所があるんだね」と誇ってもらえるような館でありたいです。 DATE 開館時間…午前10時〜午後5時(午後4時30分最終入場) 休館日…年末年始、展示替え期間(7月10〜14日も) 入館料…(1)館蔵品展/一般600円、高校生・大学生500円、小・中学生200円(土・日曜日は高校生まで無料)、(2)夏の特別展…一般1,000円、高校生・大学生800円、小・中学生500円 [問い合わせ]電話3989−3491、[ファクス]3989−3608 切手の博物館(目白1−4−23) 日本・外国の切手を所蔵して、郵便文化を紹介する珍しい博物館。生活に身近なテーマの企画展示、図書室やミュージアムショップもあります。10月1日まで企画展示「奇想天外な植物」展を開催中。 切手の博物館 田辺さん 切手はり絵の材料となる古切手は、雑誌で呼びかけ100名以上の収集家の方から寄贈をいただきました。切手は手紙を出すのに使い、収集家が集める。そして最後の輝きがこのはり絵なんです。平成14年から子どもスキップなどで出張講座を行っていますが、子どもたちの楽しみ方はそれぞれ自由。切手を通して、家族の会話のきっかけになったり、世代を超えた交流につながるとうれしいですね。 DATE開館時間…午前10時30分〜午後5時 休館日…月曜日、年末年始 入館料…高校生以上200円、小・中学生100円、 障害者手帳を提示の方は無料(介添者1名無料)。 ※毎月23日(ふみの日)は入館無料。 [問い合わせ]電話5951−3331、[EM]info@kitte-museum.jp 予告 「きて★みて★きって2023」 7月22日(土)〜8月20日(日)※月曜日を除く。 (1)夏の特別展示…世界の切手「ワールド・トピックス」 (2)切手はり絵体験…テーマ「私の好きな花」 切手はり絵に挑戦 使用済み切手を利用した「切手はり絵」は、世界で一つだけのアート作品を作れます(毎月第3日曜日 午前10時30分〜午後2時30分〈受付は午後2時まで〉)。 <1>100種類以上の古切手から好きな切手、台紙を選ぶ。 <2>台紙に好きなように切手を貼る。そのままでも、カットしてもOK! <3>完成!世界で唯一のアートです [キャプション] ▼おなじみの切手から海外の切手など様々 「どうしてこの切手は41円なんだろう?」と子どもが興味をもつようで、消費税とか社会の変化をいっしょに考えて楽しんでいます。 鳥の台紙に、鳥模様の切手を使って作ったよ。目白に来たから、鳥のメジロにしたんだ。切手が好きで集めてるよ。 アサガオの葉っぱのふちどりをがんばりました! たくさん切手があって選ぶのも楽しい。ピンクでかわいい感じに。