===== P2-3 ===== 新たな区政運営の柱 “ひと”が主役 みんなでつくる“としまの未来” 誰もが住みたくなる8つのまちづくり 豊島区長 高際みゆき 「豊かな未来につながる」「子どもや若者、女性の声がつながる」「全ての人・企業がつながる」。この3つの「つながる」は、私が最も大切にしている区政の基本姿勢です。 区役所自ら区民と寄り添う視点を持ち、もっと区民に身近な区役所になるための第一弾として、6月に始めた「子ども版広聴(子どもレター)」。開始後1月半で約200通もの意見が子どもたちから寄せられ、今も日々届いています。8月から開始した「豊島区民による事業提案制度(→P16)」とあわせて、区民の皆さまの想いをしっかり受け止め、実現してまいります。 区民の皆さまに実感いただける「ひと」にやさしく、一人ひとりが主役となれるまち。 この「としまの未来」を切り拓くため、全力を尽くしてまいります。 P4〜7 (1)誰もが安全・安心に暮らせるまち 区民の皆さまの命と暮らしを守るため、ハードとソフトの両面から安全・安心のまちづくりに取り組みます。ソフト面では、避難時に支援が必要な方にも配慮した災害対策、繁華街や商店街の防犯パトロールの強化などによる防犯対策を推進します。ハード面では、無電柱化とあわせ、区内の約4割を占める木密地域の不燃化・耐震化を進めます。 ●発災時における避難行動要支援者の個別避難計画の作成 ●災害時に備えた地域コミュニティの強化 ●地域との連携強化による防犯力の向上、事故防止 など P8 (2)切れ目のない支援で子育てしやすいまち 安心して子どもを産み、育てることができる環境づくりのため、妊娠から出産・子育て期まで切れ目のない支援を行います。給食費や出産費用などの経済的支援をはじめ、健康・出産・保育・教育などの相談を充実し、子育ての不安を解消するとともに、在宅での子育てなど、それぞれの子育てに合わせた支援に取り組みます。 ●区立小・中学校給食費無償化、出産費用の実質無償化 ●児童福祉と母子保健の連携強化 ●おむつの宅配を通じた見守り支援 など P9 (3)笑顔で元気な“としまっ子” が育つまち 深い学びと豊かな心を育む教育を基軸とし、スクールソーシャルワーカーや放課後支援などを強化することで、不登校やヤングケアラーなどの課題に対応し、未来を切り拓く「としまっ子」を健やかに育んでいきます。また、子ども若者総合相談などを充実するとともに、民間団体との連携を図り、悩みや孤立を抱える若者の支援を進めていきます。 ●一人ひとりに合わせたインクルーシブ教育の充実 ●不登校児の支援強化および居場所づくり ●児童養護施設退所者の支援 など P10・11 (4)“アート・カルチャー“が日常にあふれるまち 池袋モンパルナスから続く文化・芸術に加え、「トキワ荘」をはじめとする世界で注目されるマンガ・アニメ・コスプレの聖地を世界に発信し、世界中から人々が訪れる、にぎわいある文化都市としてのブランド力を高めます。また、区民の皆さまが、クラシックやジャズ、伝統芸能などのアートやカルチャーを、身近に楽しむことのできるまちづくりを進めます。 ●池袋西口公園を中心とした「音楽のまち」づくり ●マンガ・アニメ・コスプレの聖地のプロモーション ●オンラインで鑑賞する「バーチャル展示」の推進 など P12・13 (5)シニアライフが輝くまち 一人暮らしの高齢者の割合が日本一高い豊島区だからこそ、高齢者の皆さまが、住み慣れたこのまちで、いつまでもいきいきと生活を送ることができるよう、認知症対策の強化、フレイル対策の充実、スポーツなどアクティブシニアへの支援、高齢者でも使いやすいデジタル環境の整備などに取り組みます。 ●認知症対策、フレイル対策のさらなる充実 ●民間事業者と連携したシニアスポーツへの支援 ●「だれでも食堂」を通じた多世代交流の推進 など P14 (6)商店街を元気に!起業・創業を応援するまち コロナ禍の影響や物価上昇など、厳しい状況が続く区内商店街や中小企業へのサポートを充実します。また、民間のアイデアなどを活かし、社会課題の解決に取り組む公民連携のプロジェクトを進めます。さらに、ふるさと納税の返礼品制度を活用し、伝統工芸品を応援するとともに、隠れた地元名産品の掘り起こしを進め、地域産業を活性化させます。 ●商品券事業など地元商店街への支援強化 ●公民連携による起業・創業支援  ●ふるさと納税などによる地場産業の振興 など P15 (7)地球にも人にもやさしい持続可能なまち SDGs未来都市として、脱炭素化や再生可能エネルギーの利用促進、省エネルギーの普及に、行政・事業者・区民が一体となって取り組みます。省資源・資源循環や食品ロス対策など、行動変容につながる意識改革や環境教育を進めます。本年10月からのプラスチック資源回収を契機として、環境都市づくりを加速していきます。 ●環境にやさしいエネルギーの利用促進  ●公共空間への植樹による緑被率の向上 ●未来を担う子どもたちへの環境教育の推進 など P16 (8)人が主役の“ウォーカブル” なまち まちや施設のバリアフリー対策を進めるとともに、まちを歩きながら、音楽・食・癒やし・学び・遊びなど様々なヒト、コト、モノと出会い、楽しむことができる「ひと」が主役のまちを実現します。公民連携で取り組み、池袋をはじめ区内全体をウォーカブルな回遊性の高いまちへと発展させます。 ●池袋駅東西をつなぐ“ウォーカブルなまちづくり”の実現 ●民間企業と連携した歩いて楽しい街並みづくり ●車椅子などでも、まちに出かけたくなる環境づくり など