===== P4-5 ===== 8つのまちづくり(1) 関東大震災から100年 誰もが安全・安心に 暮らせるまち 首都直下地震は、今後30年以内に70%の確率で発生するといわれています。関東大震災から100年の節目を迎え、 区民の皆さまの命と暮らしを守るために、安全・安心なまちづくりを進めていきます。 [問い合わせ]木密地域のまちづくりに関すること…地域まちづくり課事業第1・第2グループ電話3981−0489・1464 木密地域の不燃化 〜大地震や火災から区民を守る〜 木密地域は老朽化した木造の建物が多く、公園などの空き地が少ないため、火災の延焼拡大や建物倒壊などの危険性が高くなっています。また、入り組んだ細い道路が多いため、消防車などの緊急車両が入れず、消火作業が滞ってしまうことが課題です。 木密地域は区内の約4割を占めます。区は昭和58年から取組みを開始し、現在に至るまで東京都と連携し、木密地域の不燃化・耐震化を進めています。 \近隣の皆さまのご協力により、まちが変わっています/ ●東池袋4・5丁目地区(昭和58年〜) 道幅(1.8m〜3.5m)が狭く、老朽住宅が密集していましたが、用地買収などを経て6mに道路を拡幅しました。建物倒壊時にも道路がふさがりにくくなり、避難や消火活動をスムーズに行えるようになっています。 ●雑司が谷・南池袋地区(平成28年〜) 地域のコミュニティと防災の拠点だった旧高田小学校跡地を、拡張整備により、「雑司が谷公園」にリニューアル。防災機能はもちろん、「雑司が谷らしさ」を大切に、地域コミュニティを育む場になっています。 ●池袋本町・上池袋地区(平成17年〜・平成3年〜) 広い公園が少なかった池袋本町地区に、かまどベンチや防災機能を備えた「池本だんだん公園」が開園。園内の高低差(だんだん)を活かした大すべり台や大階段があり、親子でにぎわっています。 東池袋5丁目で、 防災機能をもつ公園を 新たに整備します 災害時だけでなく、日頃から地域の方に愛される公園となるよう、計画の段階から町会をはじめ周辺に住む皆さまとともにワークショップを開催し、検討を重ねてきました。 9月ごろ工事が始まり、令和6年3月末までに完成する予定です。 \ワークショップ参加者にお話を伺いました/ 三輪 緑さん(東池袋5丁目本町会) 公園ができると聞いたときに、「日陰でほっと一息つけるベンチがほしい」「子どもが遊べる遊具があればいいね」など、近所の方と話をしたりすることもありました。日頃から公園に色々な世代の方が集い、顔の見える関係ができていったらいいですね。もしも地震が起きて心細くても、一時的に集まってお互いの安否確認ができますし、声をかけあうことで何よりも安心につながると思います。私は生まれも育ちもここなんです。公園を中心に、自然とにぎわいが生まれるとうれしいです。完成後は、災害時にマンホールトイレやかまどベンチを活用できるように訓練などをしていきたいですね。 HINODE GARDEN PARK 【公園のコンセプト】 ●幅広い世代が集い、遊び、憩える場 多様な世代がベンチやウッドデッキでくつろぎ、子どもが遊具で遊べる公園。日陰を作る棚や小噴水などを整備。 ●日陰のある憩いの散歩道 ●災害時の一時(いっとき)避難場所として住民を守る場 広く平坦(へいたん)な場の確保、かまどベンチやマンホールトイレ、緊急車両の通行が可能な舗装(インターロッキング)を整備。 [キャプション] ▲かつての町名「日出」にちなんだ愛称に。ワークショップ参加者のアイディアやアンケートから、名前が決まりました。 100年前を振り返る 関東大震災100年 幾多の災害を乗り越えてきた東京 備えよう、明日の防災 23区が連携した広報紙です 多くの方々に災害対策への関心を高めてもらうため、23区の広報紙に、同一の写真とロゴマークを掲載しています。 1923年9月1日午前11時58分、神奈川県相模湾を震源地としてマグニチュード7.9の地震が発生しました。家屋被害(全半壊・焼失含む)は37万2千棟余、死者・行方不明者は10万5千人余にのぼりました。東京下町に発生した火災が強風と火災旋風により延焼し、日本橋、京橋、神田、浅草、本所、深川の旧6区は焦土と化しました。 [キャプション] 東京駅前の焼け跡、日本橋方面(気象庁ホームページより) 当時の豊島区域の様子は? ▼被害状況 死者11名、負傷者10名、家屋被害は101戸(『豊島区史』より)。旧東京市内と比べて被害は比較的小さかったものの、各方面への交通の要路にあたり、避難者が殺到し、救援隊や物資の経由地ともなって非常な混乱を来したようです。 ▼救助者、避難者の受け入れ地として 震災翌日には、小学校など18か所に収容所がおかれ、巣鴨駅・池袋駅付近に救護品受渡所、池袋に配給品集積所が設けられました。9月中旬には区域内の避難者は約7万5千人を数え、救助者・避難者の受け入れ地としての役割を担っていました。 \開催中/ 郷土資料館 収蔵資料展「関東大震災100年、新着資料展」 10月8日(日)まで 午前9時〜午後4時30分  ※休館日…月曜日、第3日曜日、祝日、9月19日(火) ◇関東大震災に関する絵はがきや文書、雑誌、書籍などを通して、当時の影響や復興の様子を振り返ります。 [問い合わせ]郷土資料館電話3980-2351 [キャプション] 震災直後の立教大学本館の棟(立教大学立教学院史資料センター所蔵)▲