優秀賞 へんけんから「未来」へ 長崎小学校 6年生 本田 更紗さん  へんけんは、生きている人全員が持っているものだと考えます。女子はスカート、ピンクや赤。男子はズボン、青と黒。などです。  僕は以前、へんけんで話されたことがあり、とてもいやな気持ちになったことから、他の人とかかわる時は、できるだけへんけんを使わず、相手の気持ちによりそうようにしています。  僕はある日、学校で、こんなことを言われました。  「女子なのになんでかみが短くて、ズボンはいてるの。男になりたいの。」  と。僕は女性として生まれました。でも、僕はかっこいいのが好きだったし、スカートはきらいでした。この言葉を言われた時、僕はとてもいやな気持ちになりました。そして最近、これが差別になるということを知りました。そこで、差別について、少し調べてみました。すると、障害がある人に対しての差別があることを知りました。そこには、ほとんどの人が「無意識でやってしまっている。」ということが書いてありました。僕はそれを見て、無意識でやってしまっていることでも、その人をいやな気持ちにさせてしまうと思いました。そして次の日、ぐうぜん、視覚障害者の人に会い、そこで差別のことを思い出しました。障害があるだけで差別を受けないといけなくなるのはひどいと思い、その人を助けに行きました。その人は、点字ブロックの上に自転車が倒れていて、こまっていました。僕はその人に  「大丈夫ですか。」  と声をかけ、自転車をどかしました。するとその人は  「助けてくれて、ありがとう。」  と言ってくれました。  この経験から、社会をよりよくしていくためには、へんけんをなくすことが大切だと思いました。なぜなら、へんけんによって人がいやな気持ちになってしまうことがあるからです。そこで、へんけんをなくすめに、僕たちは「他の見方をする」ということができると思いました。  明るい社会を作っていくために、これからは、人や物、障害がある人たちに対しての見方を変えて、〜なのに、〜だからなどではなく、その人の気持ちになって、よりそって話したり、かかわったりしていきたいです。 優秀賞 「コミュニケーションの大切さ」 明豊中学校 3年生 國分 稟生さん  近年、SNSが急速に普及している。SNSには自分のことをネット上で発信するものが多い。そこには自分のことを知って認めてくれる人がたくさんいる。その一方で心無い言葉を容赦なく浴びせてくる人も少なくはない。最近、SNSトラブルに関連したニュースで誹謗中傷という言葉を見かけることが多い。見えない相手からの鋭い言葉は刃となって深く心を傷つけ、時には死に追いやってしまうこともある。  では、なぜ誹謗中傷が起きてしまうのか。誹謗中傷を行う側である加害者において、主に四つの理由が考えられる。一つ目は歪んだ正義感の押し付けである。他人を叩くことによって自分の正義感を正当化させたいという心理が考えられる。二つ目は自分自身にコンプレックスを抱いているということである。劣等感から自分が持っていないものを持っている人に対して嫉妬心を抱き、攻撃的になってしまうことがある。三つ目はストレスの発散方法を知らないことである。そのためネット上で誰かのことを攻撃することで自分のストレスを発散しているという場合もある。四つ目は相手の反応を楽しんでいるということである。このケースでは何らかの精神的な病を抱えていることが多い。この四つの理由には共通していることである。それは、加害者が心に傷を負っているということだ。その傷は人によって様々だと思うが、これを治癒することが誹謗中傷をなくすことに繋がる。  そこで私達には何ができるのか。それは、人の心に寄り添うことだと思う。「寄り添う」というとすごく難しいことのように感じるかもしれない。しかし、私達が普段から行っている人とのコミュニケーションも「寄り添う」ということの一つだと思う。  例えば、人の話に耳を傾けることだ。以前学校で自分の悪口を言われていたことがあった。わざと聞こえるように悪口を言われるような状態が毎日続いていた。仲良くしてくれている友達にはそのことを知られたくなかったため言うつもりはなかった。しかし、自分だけでは抱えきることができなくなり、つい苦しい気持ちをこぼしてしまった。そのとき友達は静かに私の話を聞いてくれた。言葉を挟むことはせず、ただひたすらに私の言葉に耳を傾けてくれた。そのことが私はすごく嬉しくて心が軽くなった。このときの私のように、自分の話を聞いてくれる人がいるだけで救われる人はたくさんいる。  そして、これらは傷を負っている人に限った話ではない。その日あった出来事や思ったことを友達や家族に話したり、それを聞いたりする。そんな些細なことが人の心を救うのだ。それをみんなが知っていれば誰も傷つくことはない。辛いことや苦しいことがあったときに「自分は一人じゃない」とみんなが思えるようにすること。それが私の考える明るい社会だ。だから、当たり前のように感じる人とのコミュニケーションを大切にしていきたいと思う。 “社会を明るくする運動”とは  すべての国民が、犯罪や非行の防止と犯罪や非行をした人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場で力を合わせ、犯罪や非行のない安全で安心な地域社会を築くための全国的な運動です。 豊島区推進委員会の活動  “社会を明るくする運動”豊島区推進委員会では、例年7月の強調月間を中心に各団体の協力のもと、様々な趣向を凝らしたPR活動を実施しています。  また、「いのち」「社会を明るくする運動」をテーマに募集した作文コンテストには、区内在住、在学の小・中学校の児童・生徒の皆さんからたくさんの応募をいただきました。 中央大会「区民のつどい」  令和6年7月14日(日曜日)に本庁舎1階としまセンタースクエアで中央大会「区民のつどい」を実施しました。セレモニー、チアダンス(Studio∞AXIS)、合唱(すがも児童合唱団・社明合唱団)、作文コンテスト表彰式と推進委員長賞・常任委員長賞の作品発表を行いました。 “社会を明るくする運動”豊島区推進委員会(50音順) 警視庁(巣鴨署・池袋署・目白署・巣鴨少年センター)、東京商工会議所豊島支部、東京都薬物乱用防止推進豊島地区協議会、豊島区、豊島区環境衛生協会、豊島区教育委員会、豊島区更生保護女性会、豊島区商店街連合会、豊島区青少年育成委員会連合会、豊島区町会連合会、豊島区BBS会、豊島区保護観察協会、豊島区保護司会、豊島区民生委員児童委員協議会、豊島区立小学校PTA連合会、 豊島区立中学校PTA連合会 地区優良賞 受賞作品 地区優良賞は、応募者の中から学校ごとに1名ずつ選出しています。 ●小学生の部 学校名 仰高小学校 受賞者氏名 桑原 瑠里 作品名 私の居場所 学校名 駒込小学校 受賞者氏名 近 莉理子 作品名 「やさしさ」をつくろう 学校名 巣鴨小学校 受賞者氏名 金田 悠花 作品名 あいさつでつながるもの 学校名 清和小学校 受賞者氏名 青木 優里 作品名 助け合いの輪を広げるために 学校名 朋有小学校 受賞者氏名 清水 一伊 作品名 「命」とは 学校名 朝日小学校 受賞者氏名 澤 花歩 作品名 「生きる」という事 学校名 池袋本町小学校 受賞者氏名 阿部 陽 作品名 命を粗末にしないために、 学校名 池袋第三小学校 受賞者氏名 池谷 雫 作品名 わたしが思う社会を明るくする運動 学校名 池袋小学校 受賞者氏名 関 怡萓 作品名 いじめによる自殺 学校名 南池袋小学校 受賞者氏名 八木原 愛茉 作品名 犯罪を防ぐ、ご近所付き合い 学校名 高南小学校 受賞者氏名 吉見 奏翔 作品名 「命の大切さ」 学校名 目白小学校 受賞者氏名 勝浦 みつき 作品名 社会のために、私ができること 学校名 長崎小学校 受賞者氏名 須藤 世真 作品名 相手の立場で考える 学校名 要小学校 受賞者氏名 三幣 圓佳 作品名 いじめ・さべつはいつなくなるのか 学校名 椎名町小学校 受賞者氏名 河越 知花 作品名 この社会をもっと明るくするために 学校名 富士見台小学校 受賞者氏名 立石 七輝 作品名 自殺、いじめがなくなる世界 学校名 高松小学校 受賞者氏名 亀山 茉希 作品名 地域のみんなで仲良くしよう 学校名 さくら小学校 受賞者氏名 岩端 慧那 作品名 私が大人になるころには ●中学生の部 学校名 駒込中学校 受賞者氏名 滝澤 英理子 作品名 地域の人と良好な関係を築く大切さ 学校名 巣鴨北中学校 受賞者氏名 古川 暖 作品名 人生最高の贈り物 学校名 西巣鴨中学校 受賞者氏名 並木 蓮 作品名 向き合うために 学校名 池袋中学校 受賞者氏名 鍋谷 菜々夏 作品名 未来が明るい社会を目指して 学校名 西池袋中学校 受賞者氏名 山本 朱莉 作品名 「広がれ、思いやりの心」 学校名 千登世橋中学校 受賞者氏名 木村 美月 作品名 差別を知ってもらうために 学校名 千川中学校 受賞者氏名 澤田 大飛 作品名 命の大切さ 学校名 明豊中学校 受賞者氏名 木村 真秀 作品名 大切なチャレンジ精神