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医療従事者のかたへのインタビュー

医療の最前線で、日々懸命に新型コロナウイルスの治療・看護にご尽力されている医療従事者のかたに、現場の状況やワクチン接種などについてお話をお聞きしました。
なお、本インタビューの内容は科学的根拠に基づいたものではございません。個人の意見で、必ずしも全員に当てはまるものではないことをご了承下さい。

取材先

医療法人社団豊迪会 大同病院

事務長 加藤 進 様
副院長補佐・看護師長 隅田 みどり 様

取材日

6月3日(木)

取材内容

新型コロナウイルスに関連する大同病院の対応について

当病院は令和2年の3月より、新型コロナウイルス罹患者の受け入れを行ってきました。PCR検査は月平均して100~150人程です。
最初は分からないことだらけでスタッフに対する教育も大変でした。戸惑うことばかりでしたが、感染医を中心に日々の経験の積み重ねで、スタッフ全員でコロナ対応を学んでいきました。当初は防護服など治療や看護に必要な物も限られており、小さいお子さんのいるスタッフは、「自分がわが子に感染させてしまうのではないか」と極度の緊張状態にあったと思います。それでも、音を上げるスタッフは一人もいませんでした。スタッフ全員がコロナ対応を行うことで、ローテーションなど柔軟に対応できますし、何より一体感がありました。先が見えない中でしたが、互いに励ましあい、みんなで一日一日を乗り超えてきました。今ではノウハウや知見も積み重なってきましたが、未知のウイルスとの戦いは想像を絶する厳しさがありました。それでも元気になって退院されていく姿を見ると、とても励みになり、我々も頑張ることができました。

患者の受け入れも、はじめは3床でしたが、都の要請を受け、現在は5床に拡大し、対応しています。当初は陰性確認を2回取れないと退院できない仕組みだったので、入院が長期に渡ることもあり、患者さんも精神的に辛いと感じられたと思います。
(患者数は)一時落ち着いていた時もありましたが、現在はコロナの患者さんが退院したらすぐ別のかたが入院するという状態です。
私たちは救急対応も行っている医療機関ですので、コロナの患者さんについては積極的に受け入れるようにしています。ただ、医療機関によっては「診療室が隔離できない」「マンパワー不足」等の事情から、患者さんを受け入れたくても受け入れられない場合があります。
時々「〇〇のクリニックでは、熱があっても受け入れてくれなかった」などのお話を患者さんからお聞きすることがあります。「身近なクリニックで診てもらいたい」というお気持ちは十分理解できますが、すべての医療機関が対応可能な訳ではありませんので、発熱された場合は、まず「東京都発熱相談センター」にご連絡ください。何卒、ご理解とご協力をお願いします。

最近話題になっている新型コロナウイルスの後遺症については、線引きがすごく難しく、一概には何とも言いにくい問題です。実際に入院・治療を行い、ある程度の日数が経過して体調がよくなったかたでも、退院間際や退院後に味覚障害・嗅覚障害を訴えるかたもいました。若いかたでも数時間で一気に容体が悪化し、退院後も倦怠感に悩まされ、以前のような日常生活になかなか戻れないかたもいらっしゃいます。もちろん、完治して元気に帰るかたもいらして、人によって症状は様々です。
また、退院されて体調は復活されても、勤務先などで「心の壁」を感じ、再度不調になってしまわれたかたもいらっしゃいます。「コロナにかかるのは予防を怠ったからだ」「コロナがうつるのではないか」などの偏見に苦しまれてしまったのです。コロナは誰もが感染する恐れがあり、決して特別なものではありません。コロナに感染したことで精神的にも肉体的にも辛い経験をされたかたを、あたたかく見守ってあげていただきたいと思います。

そして、やはり一番大事にしていただきたいのはコロナにかからないように予防を徹底していただくということだと思います。
今は緊急事態宣言が東京全域に出されていますが、緊急事態宣言が解除されたとしても、不要不急の外出は避けていただき、外出をしなければならないときは、マスク着用、手指の消毒など感染予防対策を徹底していただきたいです。外出しなくて済むのでしたら、今はなるべく外出してほしくはありません。皆さん一人ひとりが、不要不急の外出を避け、密を避け、ソーシャルディスタンスを保つことを心がけてください。

ワクチン接種について

医療従事者として、先行してワクチンを接種しました。
ワクチン接種を受けるにあたっての心境ですが、ワクチンがどういうものかというメカニズムは分かっているものの、初めて打つため、多くのスタッフが不安を感じていました。インフルエンザの予防接種等と比べると、やはり一線を画しているものです。
副反応やアナフィラキシーショック等のメディア報道が先行していたことも不安に感じる要素の一つだと思います。ただ、医療従事者なので打つことによる予防効果や重症化のリスクを下げられるということも理解していました。
実際に接種してみた結果(大同病院ではファイザー社のワクチンを使用)1回目の接種では3割程度のスタッフが、2回目の接種では5割程度のスタッフが頭痛や倦怠感などを訴えました。その他の副反応としては、筋肉痛、打った側の腕の痛み、発熱などが多かったです。科学的なエビデンスは別として、1回目に副反応が出なくても、2回目には出たり、アレルギーがあるスタッフは1回目も2回目も副反応があり、中には強く副反応が出てしまったスタッフもいました。アレルギーがあるかたは副反応が強く出てしまうケースもありますので、ワクチンを接種する前には、可能な限りかかりつけ医へ相談をしていただきたいです。
また、医療機関も企業もご事情はあるかと思いますが、最低でも接種の翌日はお休みできるよう調整された方がよいと考えます。1日しっかり休んだとしても、怠さが残るかたもいらっしゃるので、週休二日制の企業であれば金曜日に接種するなど2日以上休むことができるように配慮いただけるとさらによいと思います。
そして接種後に何か違和感を感じたら自己判断は絶対にせず、かかりつけ医の先生に相談し、先生の指示で動いていただくというのが一番望ましいです。かかりつけ医がいない場合には、お近くの医療機関へ相談してください。

これから64歳以下のかたのワクチン接種も始まりますが、年齢を問わず、かかりつけの先生と連携することが、ワクチン接種の重要なポイントになってきます。
豊島区は医師会がしっかりしており、医師会のホームページを見ると自宅付近の病院が分かるように細かくマッピングされていますので、是非お近くのお医者さんを探してほしいです。
最後になりますが、改めて手洗いやうがい、マスクの着用などご自身でできる感染予防対策を徹底していただきたいです。
その上で、「医療資源は限りがあるもの」ということを、お一人おひとりに意識していただき、「ご家族や友人と会いたいかもしれないですが、今は我慢・辛抱してほしい」というのが医療機関からの切なる願いです。
そして忘れてはいけないのが、コロナはもうどこで感染してもおかしくないということです。コロナになってしまったことでご自分を責めてしまうかたもいらっしゃいますので、社会全体で認識を改めて、身近に感染されたかたがいれば、そのかたをみんなで支えていく社会にしていくことが重要だと考えます。

更新日:2021年6月11日