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令和4年11月28日
「Hareza池袋」が第63回BCS賞(主催:一般社団法人日本建設業連合会)を受賞し、25日The Okura Tokyoで表彰式が催されました。「Hareza池袋」は建物3棟と隣接公園を含んだエリアでかつて豊島区本庁舎があった土地も含まれます。
BCS賞は、日本の良好な建築資産の創出を図り、文化の進展と地球環境保全に寄与することを目的として毎年、優秀な建築作品を表彰しています。過去には日本電波塔(東京タワー)や国立劇場など、日本を代表する作品が名を連ねる歴史ある賞です。
現在の本庁舎は、としまエコミューゼタウンの愛称で親しまれ、税金を投入せずに建設した全国初の庁舎と民間マンション一体の建物として注目され今なお全国から視察が絶えません。この建築もまた第58回(2017年)BCS賞受賞作品です。
区が床を所有する建築の受賞はこの2作品で、いずれも強力な官民連携で進められ、庁舎建設(としまエコミューゼタウン)のための資金を、庁舎跡地(Hareza池袋)の土地活用により調達するなど両プロジェクトは密接に関係しています。
そこに至るまで、それ以前の本庁舎建設計画はバブル崩壊とともに資金は底をつき白紙に、公共施設の売却、職員給与と人員の削減など行財政改革の断行、破綻寸前の区財政の立ち直りを目指しました。先が見えない中で将来を見据えたのは文化を基軸としたまちづくりです。
区は「国際アート・カルチャー都市」としての道を歩みます。そのシンボルプロジェクトとして旧庁舎跡地(現Hareza池袋)を民間活用し、その資金を本庁舎の建設費に充当、そこに文化拠点となる劇場を建設、まちのにぎわいと回遊性の最大化を目標に掲げました。
ところが、プロジェクトの募集要綱が公表された2014年3月の2か月後、23区唯一「消滅可能性都市」の指摘を受けます。挽回のために区長、職員、区民がオールとしまで懸命に立ち向かったその過程の先に今の姿があります。
Hareza池袋と豊島区役所本庁舎(としまエコミューゼタウン)がBCS賞の仲間入りできたのは、建築自体のデザインや文化・環境性能に加えて、多くの人々の創意工夫や果敢に挑戦した背景も考慮して頂けたものと考えています。
今年90周年を迎える豊島区。区制100周年の未来を見据えて、池袋が大きく変わるきっかけになったこのプロジェクトの受賞は、後世に伝える栄誉の証として歴史に刻まれることになります。
■Hareza 池袋 | BCS賞 | 日本建設業連合会
https://www.nikkenren.com/kenchiku/bcs/detail.html?ci=1009
Hareza池袋(庁舎跡地等)
63回(2022年)受賞
としまエコミューゼタウン
(豊島区本庁舎)
57回(2017年)受賞
模型(豊島大博覧会)
未来の池袋姿