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『新庁舎整備の検討のまとめ-整備方針(案)-』について

意見提出期間

平成20年6月5日~平成20年7月10日

結果公表日

平成20年10月5日

改定案の閲覧場所

広報課、行政情報コーナー、区民事務所、図書館、庁舎建設室

意見等の受付方法

  • 意見提出用はがき:143件
  • FAX・メール:25件
  • 持参・電話:5件
  • 説明会での意見:60件

意見件数

意見・要望件数 399件

  1. 新庁舎建設の必要性
  2. 2つの整備案について
  3. 建物計画
  4. 資金計画
  5. 新庁舎や他の計画への提案・要望など
  6. 現庁舎地区周辺の街づくり
  7. 現庁舎地区の公共施設のあり方
  8. 市街地再開発事業
  9. 周辺環境整備
  10. 新庁舎整備の進め方

決定された計画等

お寄せいただいたご意見等を考慮しながら検討を行った結果、整備方針(案)に一部修正を加え、「新庁舎整備方針」を策定しました。
新庁舎整備の検討のまとめ-整備方針-

ご意見の概要と区の考え方

  1. ここにご紹介するご意見は、プライバシーの関係からいただいたかたの住所、氏名は掲載しておりません。
  2. ご意見を概要としてまとめさせていただき、区の考え方を掲載させていただきました。

意見・要望件数 399件

1. 新庁舎建設の必要性

(1) 庁舎建設は不要

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

  • 現庁舎を改修しできるだけ使用するべき。(8件)
  • 税金の無駄遣いである。(6件)
  • 現在の庁舎で十分である。(4件)
  • 新庁舎の必要性が理解できない。(3件)
  • 新庁舎よりも他の区民サービスや小中学校の改築を優先すべき。(3件)
  • 出先機関を充実するべき(2件)
  • 緊急性がない。(1件)

本庁舎は今年で築47年を迎え、23区の中で最も古く、分庁舎も築53年を経過しています。とりわけ分庁舎A館やB館は、著しく老朽化が進んでおり、耐震性が確保されていません。本庁舎も耐震性能は確保してありますが、設備面を中心に老朽化が激しく、抜本的にリニューアルを施さない限り今後8年程度が耐用の限界と考えられます。8年を越えて将来も使用する場合は、本庁舎、分庁舎、区民センター、公会堂に関する改修経費は約44億と試算しています。
また、災害時には、本庁舎が災害対策本部として機能しなければなりませんが、スペースや非常用電源施設などが不十分な状況です。
さらに、窓口を抱える組織が本庁舎以外の6か所(分庁舎A館・B館、別館、区民センター、生活産業プラザ、保健所)に分散しており、区民の皆様にとって、わかりにくい上、移動等で不便をおかけしています。また、窓口は待ち合いスペースが少なく常時込み合っている状況です。
こうしたことから、できるだけ早期に新庁舎を整備し、区民サービス機能や防災拠点機能等の向上を図る必要があります。今回の新庁舎整備は、区有財産を最大限活用し、財政負担の少ない方法で実現する手法で計画しており、他の区民サービスや学校改築の財源に影響を与えず、財政的な視点で見た場合でも、他の方法に比べ最も無駄のない方法であると考えています。
新庁舎整備を契機として、区民サービスのさらなる向上についての検討を深めます。

(2)その他

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

23区の再編の話があるなかで、仮に再編される場合は新庁舎の必要性と密接な関係があるので、考慮すべきである。(1件)

現在のところ23区を再編する具体的な話はありませんが、将来的な状況の変化へも、柔軟かつ効率的な対応が可能となるよう計画づくりを進めます。

2. 2つの整備案について

(1) 旧日出小地区案がよい

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

  • 比較検証結果から総合的に旧日出小地区案を支持する。(34件)
  • 財政負担が少なく新庁舎を整備できる。(13件)
  • 環境面、資金計画、利便性の点から旧日出小地区案を支持する。(4件)
  • 災害時の防災拠点として早期に建替えるべき。(3件)
  • フロア面積が広いことは、区民が利用しやすく、職員も働きやすいと思う。(3件)
  • 少し遠くなるが、地下鉄有楽町線が利用でき便利である。(2件)
  • 市街地再開発事業は大変厄介であるが、覚悟して行うのであれば結構である。(1件)
  • 旧日出小地区案がよいと思うが、住宅棟をもう少し低くできないか。(2件)

今回の整備方針(案)では、現庁舎地区案と旧日出小地区案とを利便性、建物計画、資金計画、実現性の観点から総合的に検証し、利点の多い旧日出小地区案の優先化を図っています。個々の条件で見るとそれぞれ、利点、欠点はありますが、総合的に判断すると、方針案のとおり旧日出小地区案を新庁舎の候補地として絞り込み、事業の実現に向け取り組んでいきます。

(2) 現庁舎地区案がよい

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

  • 池袋駅から近く、親しみのある現庁舎地区案を支持する。(21件)
  • 周辺にオフィスや店舗が多く、前に公園があるので周辺環境がよい。(1件)
  • 旧日出小地区案の資金計画や整備方法があまりに無謀である。(1件)

今回の整備方針(案)では、現庁舎地区案と旧日出小地区案とを利便性、建物計画、資金計画、実現性の観点から総合的に検証し、利点の多い旧日出小地区案の優先化を図っています。個々の条件で見るとそれぞれ、利点、欠点はありますが、総合的に判断すると、方針案のとおり旧日出小地区案を新庁舎の候補地として絞り込み、事業の実現に向け取り組んでいきます。

(3) 旧日出小地区案、現庁舎地区案以外の場所に新庁舎を整備すべき

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

  • 現在の本庁舎敷地に建てるべき、公会堂と合築すればよい、民間ビルはいらない。(15件)
  • 日出小地区に庁舎のみを建てるべき。(5件)
  • サンシャインのビルを賃貸したらどうか。(1件)
  • 造幣局周辺で整備したらどうか。(1件)

今回示した二つの案以外にも、様々な方法を検証しましたが、仮庁舎の確保、必要な床面積、位置、財政負担などの問題等でこの案に絞り込みました。

(4) その他

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

池袋駅から遠くなり不便となるので、旧日出小地区への移転は反対である。(9件)

お住まいの地域により便、不便が出ると思いますが、現庁舎との比較では、池袋駅から3分程度遠くなる一方、地下鉄有楽町線「東池袋」駅から約1分程度であり、さらに地下通路で直結させる予定となっています。

2

  • 周辺環境が悪化するので、旧日出小地区への庁舎移転は反対である。(6件)
  • 市街地再開発事業による新庁舎建設には、反対である。(3件)

旧日出小地区を含む市街地再開発事業区域は、東京都のしゃれた街並みづくり推進条例に基づく、街並み再生地区のなかにあります。この地区では、池袋副都心に隣接した立地特性を活かし、副都心内のサンシャインシティや東池袋の再開発街区と連携した地域の拠点的なまちとなるよう、土地がまとまれば高度利用を図るとともに、安全で快適なまちづくりを進めていくことを目標としています。

3. 建物計画

(1) 規模について

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

  • 新庁舎整備方針素案と比較して延べ床面積を縮小しているが、縮小しないほうがよい。機器増加や区民参加も配慮に入れて、充分慎重に検討すべきである。(1件)
  • 現庁舎は狭い。しっかりしたスペースと構造を造ってほしい。(1件)
  • 新庁舎の面積を増やせば、省エネ化してもCO2の排出量は増加する。環境面からもコンパクトにすべきである。(2件)
  • 少子高齢化・人口減少をふまえ、23区の将来にわたる統合を視野においた時、庁舎スペースがこれほど必要とするのか。(1件)

素案では、庁舎の規模については、国の起債基準に基づく庁舎面積の算出と人口20~30万人の区庁舎の区民1人当たりの平均面積による算出の数値を参考にコミュニティ機能や防災機能などの多目的スペースを勘案し、30,000平方メートルと想定しました。
前回のパブリックコメントでの庁舎規模に関する意見を踏まえ、本整備方針(案)では、会議室などを多用途に活用することや廊下・階段などの共用スペースを中心に見直しを行い、28,500平方メートルに縮小しています。

2

庁舎規模を職員1人につき、4.5平方メートル、会議室は1人につき7平方メートルという基準で算出しているのは大雑把で納得がいかない。会議室や議会傍聴席の利用率を算出するなど、きちんと視察・調査をして見積をだすべきである。(1件)

今後、庁舎室内のレイアウトを計画していくなかで、現況調査等を行い、さらに適正な規模を検証します。

3

公社等の外郭団体は団体数そのものの減少とその人員の削減にまだまだ努力する余地がある。そうすれば新庁舎の床面積も減る。(1件)

原則として、公社や外郭団体は新庁舎に入る計画にはなっていません。

(2) 形状など

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

48階の高層マンションには反対である。(9件)

高層ビルによっておこる風害、照り返し等の影響が心配である。(5件)

エアライズタワーからの富士山の眺望が損なわれるので、旧日出小地区の庁舎は低層にしてほしい。(4件)

電波障害について、今から検討したほうがよい。(1件)

今後、土地利用、再開発事業の都市計画を決定する前の諸手続きのなかで、周辺環境への影響も含め、検証していきます。

2

  • サンシャインに並ぶシンボル的な建物にしてほしい。(2件)
  • 豊島区のランドマークとなるデザインと機能性をもった庁舎としてほしい。(1件)
  • せっかく造り変えるのなら、50年先も、これが文化都市豊島区の庁舎だと誇れるものを造ってほしい。(1件)
  • 新庁舎は芸術味もある爽やかな建物で、内部は質素で効率的な庁舎にしてほしい。(1件)
  • 旧日出小地区の建物イメージはまるで墓石のようだ。もっとユニークな建物にしてほしい。(2件)

今後、新庁舎の設計を具体的に検討していきますので、参考とさせていただきます。

(3) 区分所有について

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

  • 単独の庁舎がよい。(9件)
  • 民間との合築は、将来建替え時に問題が起きそうで不安である。(7件)
  • 日常の維持管理や修繕等がうまくいかないのではないか。(1件)
  • 災害時に共用部分の公平な管理が難しいのではないか。(1件)
  • 管理費や修繕積立金に区税がつぎ込まれ、公金が使われていると誤解のないようにしてほしい。(2件)
  • 庁舎部分と住宅部分の設備や空調を分離設計するべきである。(2件)

旧日出小地区案では、中低層部を庁舎、高層階を住宅とすることで、低層階の面積を大きくすることが可能なことから今回の建物イメージとなっています。低層階のワンフロア面積を大きくすることによる、区民サービス、防災機能面でのメリットの方が、住宅や店舗等との複合建築によるデメリットより大きいと考えます。
また区分所有の建物では、多くの権利者間の調整が必要となりますが、事前に維持管理や建物の利用についての詳細な管理規約を定め、設備機器等も分離して整備することで解決できると考えています。
寄せられたご意見を踏まえ、区分所有建物に関する記載内容を追加します。

2

  • 庁舎の入る箱ものの将来のメンテナンスコストもしっかり見積もって開示してください。(3件)
  • 完成後ビルの管理費と人件費がかからないようにしてほしい。(1件)
  • 当面の収入以外に維持費、老朽化、撤去などについて、考えておく必要がある。(1件)
  • 20年30年先の管理、修復の金のかかり方は大変である。(1件)

整備方針(案)は建物イメージでの検討であり、メンテナンスコストの算定はしておりません。今後、具体的に建物の用途・規模・設備機器が明確となる実施設計段階で、維持費や改修工事費等のライフサイクルコストを検討して公表します。
検討にあたっては、省エネ・効率的な設備機器や標準品、汎用品の採用で、極力ライフサイクルコストの低減を図っていきます。

(4) 環境機能

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

  • 新庁舎は日本で一番よい、環境に優しい建物としてください。(1件)
  • 自然エネルギーを活用するなら、風力の利用も考えたらどうか。(2件)
  • 新庁舎では、トイレの流水は雨水を地下にためて使用してほしい。(1件)
  • 太陽光発電を採り入れたら良い。(1件)

今回の整備方針(案)では、新庁舎整備の基本的方向のひとつに、「環境保全・自然エネルギーの利用」を掲げており、地球環境に配慮した、経済効率の高い施設をめざします。太陽光発電をはじめ風力や雨水利用など自然エネルギーの活用について検討していきます。

2

  • ビルの規模を縮小し、緑化等を採り入れる方向はないか。または緑地公園等豊島区のマスタープランとどのように対応しているか。(1件)
  • 庁舎周りの敷地には広場や公園等のオープンスペースを設けて区民が誰でも利用できるようにして、メリットを区民全体が共有できるようにするべきである。(1件)

旧日出小地区の施設計画では、建物の壁面を周囲の道路境界線から10メートル以上後退させることにより、建物周辺をオープンスペースとして、区民の皆様が利用できる歩道状空地や広場状空地を整備して緑化を推進します。
また、「みどりと広場の基本計画」に基づき、屋上緑化や接道部の緑化を図り、公共施設の緑化と開かれた空間づくりを実現します。

(5) 駐車場・駐輪場

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

  • 庁舎の駐輪スペースがあまりにも狭い。新庁舎では、駐輪場の拡大を考えるべき。(2件)
  • 自動二輪車(バイク)の駐輪場も考慮してほしい。(1件)
  • 無料の駐輪場を必ず設置すること。(1件)
  • 地下駐車場の設計(柱等)は慎重に行う必要がある。車が大型化しており、従来の設計では駐車不可能になってきている。(1件)
  • 是非駐車場を整備してほしい、駐車場には段差のない出入口を設けてほしい。(1件)

新庁舎に整備する駐車場は、法令に定める駐車台数以上を確保する予定です。また、自転車・自動二輪車の駐輪場は、現庁舎周辺の利用状況を考慮し、十分な台数を確保します。また、駐車スペースやバリアフリーについては、新庁舎の設計を検討する中で、参考とさせていただきます。駐車場・駐輪場の管理運営方法などは、今後検討します。

(6) 防災関係

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

  • 今後長く利用する主要な拠点なので、防災機器など可能な限りの機能を設置してほしい。(1件)
  • 防災拠点機能向上のひとつとして、24時間対応できるよう宿泊設備を建物の一部に準備しておいてほしい。できれば職員の30%程度は区役所に近い地域の人を確保すべき。(1件)

今回の整備方針(案)では、新庁舎整備の基本的方向のひとつに、「防災拠点機能の強化」を掲げており、庁舎全体が防災拠点となることを前提に災害時に諸機能が維持できる設備面での十分な対策を検討していきます。
低層階に防災課専用室を中心とした災害対策センターを設置し、災害時には、多目的スペースや会議室等を関係機関の待機・宿泊スペースとして利用する予定です。また、24時間態勢で災害関係情報の収集を行う災害警戒機能について検討していきます。
なお、区では、夜間および休日における災害対策要員として40名の職員を区内に居住させています。

(7) その他

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

  • 庁舎が分散化して使い勝手が悪いので、行政サービスの面からも改善してほしい。(1件)
  • 敷地が広いとワンフロア内の移動が大変である。車椅子利用者は、ワンフロア内の移動より、エレベータで上下に移動するほうが楽である。(1件)

庁舎はフロア面積が広いほうが、区民の皆様の利用が多い区民課や税務課、国民健康保険課、子育て支援課などを、ワンフロアに集約することができ、各課の連携によるサービスの改善が図れ、移動の距離も少なくなります。また、階段やエレベーターなどの共用施設の面積割合が相対的に少なくなり経費の節約になります。

2

  • プライベートな相談ができるスペースを確保してほしい。(1件)
  • 生活福祉の窓口は、入口を別にして、障害のある人に配慮した備品を備え付けてほしい。(1件)
  • 車寄せを広めに造り、高齢者や障害者に少しでも便利で安全な庁舎にしてもらいたい。(1件)
  • 道路やアプローチを工夫して安全な往来ができるよう整備してほしい。(1件)
  • 新庁舎では、24時間安心安全な街づくりのための警備システムを構築してほしい。(1件)
  • 新庁舎では、多機能な個別空調を導入してほしい。(1件)
  • 非常口、直通エレベータ、エスカレータや構内放送を完備してほしい。(1件)

今後、新庁舎の設計を検討するなかで、参考とさせていただきます。

4. 資金計画

(1) 定期借地方式

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

  • 定期借地契約は売却に等しいのではないか。(3件)
  • 現庁舎地は売却をしたほうがよい(3件)
  • 一般定期借地契約は満期を迎えた契約がないので不安である。(1件)
  • 50年後どう再契約になるのかとても不安。(1件)

今回想定している一般定期借地方式は、平成4年に創設された制度で、契約期間満了時に契約の相手方(借地人)が建物を取り壊し更地にして区に土地を返還する契約です。
これにより、従来の借地権とは異なり、契約期間が満了すれば確実に土地が戻る制度です。したがって、売却とは大きく異なります。
契約の詳細については、今後時間をかけて詰めていきます。

(2) 試算について

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

  • 資金計画の検証を十分にすべき(8件)
  • 試算どおりにいくのか、不安である。(7件)
  • 定期借地契約の借り手があるか心配である。(3件)
  • 景気変動の影響を受け、後年度負担になるのではないか。(2件)
  • インフレが近づいてる現在、時期が悪い。(1件)
  • 庁舎建設に伴う住民税の負担は避けてほしい。(1件)
  • 一括受け取り期間の25年は、黒字になるように年数を決めているようだ。(1件)
  • 民間資金を導入せずに、区独自で資金計画をたてるべき。(1件)
  • 豪華な調度品の新調はせずに、机、椅子などはそのまま使用すること。(1件)
  • PFI方式も再検討しては。(1件)

新庁舎整備は、極力財政負担の少ない方法で整備することを大前提としています。本計画では、現庁舎地を定期借地方式により民間活用し、その賃付料25年分を事前に受け取るという条件で試算していますが、この期間でしかできないというわけではありません。土地を資産活用する時期(新庁舎の完成時)の経済状況等により、柔軟に対応します。いずれにしろ、後年度負担や住民税等の負担は発生しません。
支出部分である新庁舎整備に要する経費についても、できるだけ抑制し、コストを縮減する方法を検討していきます。

2

健康センター新築経費は新庁舎建設に関係があるのか。これがなければ区の赤字が減るのではないか。(1件)

整備方針(素案)では、区民センター敷地は、分庁舎の建設または資産活用の対象としていました。
今回の整備方針(案)の「現庁舎地区の公共施設のあり方」では、区民センター敷地は、区民センターの建替えにあわせ、保健所との一体的な連携を図り、区民の健康づくりの拠点となる「健康センター」構想の実現を検討することとしています。
寄せられたご意見を踏まえ、健康センター新築経費を除いた事業収支が明確になるよう、記載内容を修正します。

(3) その他

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

現庁舎地区案の民間ビルをもっと高層にし、収入を増加させるべき。(2件)

現庁舎地区案の場合、新庁舎を建設する「公会堂・分庁舎敷地」の容積率を上限まで使用しているため、民間ビルは現行法規で認められる最大限の規模で案を作っています。

2

現庁舎地案の不足する資金は、寄付を募集してはどうか。(1件)

このような多額の寄付は困難であると考えています。また、できるだけ具体的な資金計画を検討する必要があることから、不確定な寄付等を前提とすることはできません。

5. 新庁舎や他の計画への提案・要望など

(1) 本庁機能以外の施設の導入

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

  • 新庁舎にエポック10を入れてほしい。(4件)
  • 障害者の作業所や心障センターを新庁舎に入れてほしい。(1件)

新庁舎には、現在の本庁舎や分庁舎等事務所を構成している本庁機能を想定しています。
エポック10などの公共施設や外郭団体等の移転、整備については、基本計画等と整合を図りながら、別途検討していきます。

2

  • 新庁舎に豊島税務署や都税事務所、社会保険事務所など、諸機関をいれてほしい。(3件)
  • 新庁舎の中に展望レストラン、コンサートホールなど、利益を生む施設をつくってはどうか。(3件)

面積等の制限もあることから、現在、国や都などの行政機関や収益施設等の設置は想定していません。

(2) コミュニティバスの設置等

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

  • 新庁舎へのコミュニティバスなどを設置してほしい。(7件)
  • 遠くなった地域の利便性を確保すべきである。(1件)
  • 高齢者や子供連れの利便性を考慮すべき。(1件)

コミュニティバスなど、新庁舎や他の施設も含め区内の交通利便性の向上の方法を別途検討しています。

(3) 新庁舎へのその他の要望等

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

  • 工事の際の振動、音など細心の注意を払ってほしい(1件)
  • 新庁舎は館内・敷地内とも全面禁煙とすべきである(1件)
  • 区役所などで、新庁舎の模型などを展示してほしい(1件)
  • 新庁舎低層部を夜間等に開放してほしい。(1件)

今後、新庁舎整備の計画を進めるなかで、検討していきます。

2

道路や敷地の中空にプラットホームの整備を。(1件)

道路の計画や周辺の街区の方針が定まった段階で検討します。

(4) その他の提案・計画など

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

  • 地下通路(雑司が谷駅、東池袋駅、都電、サンシャイン、JR池袋)をつくり、防災兼用施設としてはどうか。(1件)
  • 池袋駅前グリーン大通りの最初の交差点まで、地下道を延長してはどうか。(1件)
  • 観光ブランド育成のため、新庁舎周辺の散策コースの街計画づくりを。(1件)
  • LRTを導入したらどうか。(3件)
  • LRT計画は反対である。(2件)
  • LRT計画は無理がある。新庁舎整備の収支計画に組み込むべき。(1件)
  • 東西デッキを整備してほしい。(3件)
  • 東西デッキは将来性に乏しい。(1件)
  • 副都心線に新駅をつくってほしい。(2件)

ご提案の内容は、まちづくり全般に係わる問題ですので、今後の検討のなかで参考にさせていただきます。

2

新庁舎整備とあわせて出先機関も充実するべき(2件)

今回の新庁舎の整備では、来庁者への窓口サービスの充実はもちろんのこと、区民の皆様が身近なところでより多くのサービスが受けられるよう、検討を進めます。

3

  • 区が実施するすべて事業を、区内業者優先に使うべき。(1件)
  • 区民生活も考え、財政堅持に努力してほしい。(1件)
  • 旧日出小地区の高層住宅に人口が増えた場合の児童、生徒の受け入れ体制を検討すべき。(1件)

区政全般に係わるご提案・ご要望ですので、参考とさせていただきます。

6. 現庁舎地区周辺の街づくり

(1) 現庁舎地区跡地活用

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

  • 本庁舎跡地の活用をどのようにするか、しっかりした計画が必要である。(2件)
  • 現庁舎地区の敷地の活用について区民の声をもっときいてほしい。(1件)
  • 現庁舎跡地を商業施設とし、東口を広大なマーケットゾーンとして活性化すべき。(1件)
  • 区有地の活用は子どもや高齢者のために利用すべき。(1件)
  • 積極的に企業を呼び戻すべき。(1件)

現庁舎地区は池袋駅からも近いため利便性も高く、区有財産の中でも最も資産価値の高い土地であります。
この敷地の民間活用にあたっては、副都心エリア全体の賑わい創出に向けた街づくりの重要なポイントであり、新たな拠点とする必要があると考えています。
また、街づくりの観点だけではなく、民間活用による収入を庁舎整備費に充当する計画となっていることから、財政的視点も必要です。
今後、時間をかけて慎重に検討していきます。

7. 現庁舎地区の公共施設のあり方

(1) 公共施設の整備について

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

  • 公会堂を旧日出小地区にもっていく考えはないか。(3件)
  • 健康センターは、旧日出小地区の新庁舎とあわせて整備する考えはないのか。(1件)
  • 旧日出小地区に区の施設を集めているようだ。(1件)

区民の皆様にとって歴史的にも馴染みが深い現庁舎地区は、今後も区の公共施設の拠点として整備していきます。
今後も計画の段階ごとにご意見をいただきながら検討を進めていきます。

(2) 公会堂について

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

  • 公会堂はあうるすぽっとなど他の施設で代替できるのでいらない。(3件)
  • コンサートホールをつくってほしい。(1件)
  • 舞踊ができるような舞台を設置してほしい(1件)
  • 内容的によいものをつくってほしい。(1件)

区民が低料金で気軽に多様に利用できる公会堂は、文化・集会施設として極めて重要な施設だと考えています。新たな公会堂は、区民の文化活動や集会の需要を調査した上で、どのような機能、形態で整備するか十分に検討する必要があります。
なお、平成19年9月に開設した舞台芸術交流センター「あうるすぽっと」は、演劇を中心とした舞台芸術の創造・発信と文化、芸術の担い手の育成に取り組むことを主目的としたものであり、公会堂とは、機能・形態等ですみわけを図ります。

8. 市街地再開発事業

(1) 再開発事業に反対

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

住民が追い出されてしまい、定住化が見込めない。(1件)

権利変換方式の再開発事業は、権利者が、従前資産を新しい再開発ビルの床に置き換え、施行地区内に残留することが基本の事業です。希望すれば、地区外に転出することもできますが、追い出すものではありません。
また、再開発事業の都市計画では、ファミリー世帯の都心居住を促進するため、住宅建設の目標を設定します。

2

区域内の所有者であるが、再開発事業で進める旧日出小地区案には同意していない。整備方針案を速やかに撤回してほしい。(3件)

再開発事業については、今後、事業化に向けた調整、手続きが具体的に進められます。そのなかで解決を図っていきます。

(2) 再開発事業と企業等の関係

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

設計事務所や施工業者の協力が入っているのではないか。(1件)

旧日出小地区の再開発事業では、準備組合が財団法人首都圏不燃建築公社と準備組合運営に関する契約を締結し、事業推進の協力を受けています。また、都市計画手続きの依頼に必要な資料作成や事業の検証のため、設計や不動産鑑定、測量の会社などと契約しています。

2

  • 全体の事業計画は、区か民間のデベロッパーかどちらが行っているのか。また、デベロッパーの選定について、透明性が確保されているか。(1件)
  • 民間の住宅48階とあるが、この計画について詳しく触れていない。民間住宅の一部居住者の利益となるような行為が絶対ないように。(2件)
  • 住宅部分を40階まで高くせずに、会社・商業施設などに使うようにしたらよいと思う。(2件)

再開発事業の事業計画は、再開発組合が作成します。区は組合の一員として、事業計画の作成に携わります。参加組合員(権利者の床以外を購入する事業者)の選定については、再開発組合が公正な手続きで行います。
事業計画や権利変換計画の策定については、「都市再開発法」に規定され、都や区の厳格な審査が必要となります。一部居住者の利益となるようなことはありません。
今回の整備方針案は、あくまでも「庁舎整備」について検証しています。庁舎以外の住宅や生活支援施設の詳細については、今後再開発事業のなかで再開発組合が具体的に詳細な計画、設計を行っていきます。

9. 周辺環境整備

(1) 環状5の1号線

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

  • 環状5の1号線の整備状況の説明も加えるべきである。(2件)
  • 旧日出小地区案の前面道路である環状5の1号線は、居住者専用の暫定道路であり、区役所の主要な出入り口として利用するのは好ましくない。(1件)

環状5の1号線は東京都施行の都市計画道路事業です。東京都では、当初の計画を変更し、地下通過道路の整備を準備していますが、完成までの期間、計画の内容は、現在のところ明らかになっていません。
新庁舎の交通計画については、都市計画を決定する前の諸手続きのなかで道路管理者、交通管理者と十分協議します。

(2) 周辺地区の再開発

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

  • 旧日出小地区の周辺を巻き込んでの再開発は絶対にやめてほしい。(2件)
  • 旧日出小地区に隣接する地区(Bゾーン)は静かなまちを守る会が結成され、都市整備事業に反対している。(1件)

旧日出小地区を含む周辺地区の街づくりについては、平成16年12月に東京のしゃれた街並みづくり推進条例にもとづいて指定された「南池袋二丁目地区街並み再生方針」で方向性が示されていますが、ゾーンごとで整備方針を決めることができる制度となっています。

(3) 道路等の整備

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

  • 周辺道路や建物、地域を分断した縦割りの考え方ではなく、街全体として考慮してほしい。(1件)
  • 道路整備など、周辺地域の全体像について、明確にしてほしい。(1件)
  • 新庁舎だけでなく環境整備、住民の生活整備をトータルに考慮した計画をしてください。(1件)
  • 南池袋地区は、狭い道路に通行人、自転車が多いので対策をしっかりしてほしい。(4件)
  • 南池袋二丁目地域全体のインフラ等見えない部分も考慮してほしい。(1件)

新庁舎を整備する街区についての道路など、基盤整備は都市計画の段階で明確になります。広範囲のまちづくり全般にかかわる問題については、区の全体施策のなかで整理していきます。

10. 新庁舎整備の進め方

(1) 旧日出小地区の優先化について

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

旧日出小地区案を前提に進めているようである、決まっているように聞こえる。(10件)

今回の整備方針(案)では、新庁舎整備の候補地である現庁舎地区案と旧日出小地区案の2つの案について比較検証を行いました。
比較検証の結果や市街地再開発事業の動向を踏まえ、今後は旧日出小地区を新庁舎整備の候補地として絞込み、事業の実現に向け取り組んでいくとする区の考え方をお示ししたものです。
新庁舎の位置については、旧日出小地区の市街地再開発事業の成立が確実となる段階である権利変換計画認可の前に、庁舎の位置変更条例案を区議会に提案し、議会出席議員の3分の2の特別多数議決で決定します。

(2) 今後の進め方

番号

ご意見の概要

区の考え方

1

  • 区民の意見集約・投票により決定してほしい。(7件)
  • 詳細なデータやプランなどの情報を提示してほしい。(7件)
  • 区民の意見を聞きながら、よりよい庁舎にしてほしい。(7件)
  • やり直しができないので、慎重に検討してほしい。(2件)
  • 説明会の回数や時間を増やしてほしい。(2件)
  • 業者を決める前に、入札結果をわかりやすく公開してほしい。(1件)
  • 区民の声を吸い上げる工夫をしてほしい。(1件)

新庁舎の整備は、できるだけ多くの区民の皆様からご意見をいただきながら進めていく必要があります。今年度は区民会議体を設置し、新庁舎における窓口サービスのあり方などについて検討し、今後の新庁舎整備に意見等を反映させていく予定となっています。
今後は、今回の整備方針(案)に基づきパブリックコメントを実施したように、計画の段階ごとに、区民の皆様のご意見等を聞きながら検討を進めていきます。また、区民の皆様のご理解を得るため、よりわかりやすくお知らせするよう資料作成に努めます。

お問い合わせ

財産運用課庁舎グループ

電話番号:03-3981-4439

更新日:2017年12月27日