ホーム > 文化・観光・スポーツ > 文化 > 文化事業 > 戦後70年企画「戦後池袋―ヤミ市から自由文化都市へ―」
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池袋は、立教大学、豊島師範学校、自由学園などが並立する学園都市でしたが、戦争によって焼野原と化しました。池袋駅周辺には、“ヤミ市”と呼ばれるマーケットがつくられ、復興や人々の生活再建を支えてきました。
本企画では、戦前の機運を背景とする“自由文化都市”の視点から池袋を捉え直し、新たなる出発の起点となったヤミ市の生活風景、混沌から生まれた多義的な文化を肯定的に検証します。
戦後70年の節目の年に、ヤミ市という歴史のターニングポイントを直視することで、戦後日本の歩んできた道と“自由文化都市・池袋”の未来を考えるための契機としたいと考えます。
池袋学(講座)については、従来から、立教大学と芸術劇場により実施されてきましたが、上記の趣旨から、豊島区も主催者に加わり、豊島区の文化的風土と国際アート・カルチャー都市への継続の視点からの検証を行います。
9月12日(土曜日)
立教大学
川本三郎氏(評論家)、吉見俊哉氏(東京大学教授)、マイク・モラスキー氏(早稲田大学教授)
9月14日(月曜日)から9月22日(祝日)
東京芸術劇場ギャラリー1・2、豊島区立郷土資料館、立教学院展示館、ミステリー文学資料館
9月18日(金曜日)から9月20日(日曜日) (注釈)18日は前夜祭
池袋西口公園
昭和20年代の食べ物・飲み物販売、古書・古着の販売、音楽演奏(歌謡曲、ジャズ)など
店舗チームと舞台チームに分かれて実施予定
9月にヤミ市関連映画特集を予定 (注釈)7月戦後の歩み特集、8月戦争・反戦映画特集
落語協会企画による戦中禁演落語、戦後の時代性を反映した落語などを実演予定
各イベント等の詳細は実行委員会ホームページ、広報としまをご覧ください。
郷土資料館で開催される展示内容については、下記リンクをご覧ください。
文化庁、平成27年度文化芸術振興費補助金(文化芸術による地域活性化事業)
対象事業として実施します。
豊島区は、多様な人々を受け入れながら受容性に富んだ歴史風土を受け継ぎながら発展してきました。
2020年には、東京オリンピックパラリンピックが開催されます。
そこで、存在感を発揮していくために、豊島区は、多様な文化資源を有する強みを最大限に発揮しながら、表現の舞台として都市空間を解放していくことで、世界からアート・カルチャーの魅力で人々を惹きつける都市づくりを進めます。
ヤミ市があったのは、豊島区の歴史の中の一時期にすぎません。しかし、今回の特集をご覧いただくことで、ヤミ市に暮らす人々の「生きる力」を感じていただきたいと思います。それこそが、豊島区に流れる「自由文化都市」の息吹きであると考えるのが、この企画のテーマです。
そこに溢れる「生=自由」へのエネルギーは今も、私たちに流れています。それを、未来に「国際アート・カルチャー都市」として受け継いでいきましょう。
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