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竹本焼と園芸・盆栽文化─中島英雄コレクションを中心に─

  • 展示期間2001年10月21日から2002年1月13日
  • 図録なし

竹本焼は現在、盆栽愛好家の間で稀少品として珍重されていますが、一般にはあまり知られていないやきものです。竹本焼とは、明治初年から大正期にかけて旧旗本の竹本家3代(要斎・隼太・皐一)にわたって作った陶磁器をいいます。

窯と工場は神田川に近い竹本家の屋敷「含翠園」にありました。やきものに必要な水は敷地から湧き出る豊富な清水を利用し、土は瀬戸などから取り寄せたほか、地元雑司が谷や落合の粘土も使用していました。竹本焼はまさしく豊島区の水と土から生まれたやきものであり、近代の地場産業としても貴重な郷土資料であるといえます。

特に名陶工といわれた竹本隼太(1848年から92年)は、いちはやく西欧の技術を導入して釉薬の改良・発明に取り組み、国内外の博覧会で高い評価を受けました。その一方、園芸愛好家であった竹本家は、直径20センチメートル以上の中品から3センチメートル足らずの小品まで実に多彩な盆栽鉢を数多く作り、明治期の盆栽ブームの一翼を担ったことも注目されます。

今回の展示では、竹本焼の歴史をたどるとともに、竹本焼の特徴でもある盆栽鉢を中心に、江戸時代から園芸・盆栽文化をリードしてきた駒込・巣鴨の植木屋や盆栽家たちとのかかわりについて探ってみます。

(展覧会チラシより)

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更新日:2018年3月14日