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こどもの本_児童文化の担い手たち

  • 展示期間2000年1月27日から2000年3月31日
  • 図録なし

大正デモクラシーと呼ばれる時代、童話作家・文学者・芸術家などによる、こどものための文化運動が豊島区に誕生しました。今回の展示では、1991年度に開催した特別展「こどもの再発見─豊島の児童文化運動と新学校」の成果をもとに、児童文化運動を担った豊島区ゆかりの人々(童話・童話作家、童画家)の活動を、当館所蔵の児童雑誌・絵本・作品を中心に紹介しています。

  1. 赤い鳥のはばたき
    1918年に鈴木三重吉が目白で創刊した『赤い鳥』を中心に、三重吉の童話集『湖水の女』『家なき児』や、表紙絵を担当した清水義雄・深沢省三などの童画家たちを紹介しています。
  2. こどもたちは芸術家
    ここでは、『赤い鳥』・『金の星』・『子供之友』などの児童雑誌に掲載された、当時の豊島区の小学生たちの綴方(作文)・詩・絵を紹介しています。
    山本鼎の児童自由画運動によって、堅苦しい模写から開放され、自由でのびのびとした子供たちの絵が印象的です。
  3. 児童文化の担い手たち
    ここでは、豊島区に在住した児童文化関係者45名をとりあげ、在住期間と住所を表と地図で紹介しています。童話研究者の廬谷廬村、童話作家の小川未明と坪田譲治、抒情画家の竹久夢二の作品のほか、童謡の譜面・レコード、童謡かるたなどの「童謡コーナー」が目玉です。
  4. 童画の父・武井武雄
    1918年から1945年に空襲にあうまで池袋のアトリエで活動を続けていた童画家・武井武雄を紹介しています。
    『子供之友』や『コドモノクニ』などに描かれた独創的でモダンな童画のほかに、郷土玩具の収集家・研究者として、また138冊の刊行作品をうみだした造本美術家としての活動もあわせて紹介しています。
    今回の展示で紹介した児童雑誌は、昭和に入って戦時色が濃くなるとともに、その芸術性が時勢に合わなくなり、『赤い鳥』も1936年に終刊となります。
    この展示会がこどもの文化を見つめ直すきっかけとなれば幸いです。

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更新日:2018年3月14日