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館内には紐を組む時に使った道具がありますが、そのひとつが高台です。この高台は、職人さんが実際に使っていたものですが、その職人さんが高齢により仕事をやめ、使わなくなったため資料館へ寄贈してくださったものです。高台が資料館に着いた時は解体されてあったのですが、平田晃さんが帯締めを組んでいる状態にしてくださいました。平田さんは、現在区内でただひとりの組紐職人さんです。忙しい合間をぬって来館してくださった時、ちょうど小学校3年生の社会科見学があり、急きょ、組紐体験教室の開催となりました。平田さんの手助けで、子どものしなやかな手が絹糸を操り(?)ました。その真剣な眼差しと紅潮した頬は忘れられません。これからはこの高台に限らず、資料館にある実際の資料を使って、多くの人に体験学習する機会を提供できればと考えています。
(かたりべ53号より)
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