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豊島区焼失_文芸坐のある風景

  • 展示期間1997年7月5日から1997年9月28日
  • 図録なし

豊島区焼失

今年もまた、「戦争を考える夏」がめぐってきました。当館では、開館当初から毎年、戦争に関する特別展・企画展を開催してきました。そして、一昨年はこれまでの戦争関連展示の集大成という意味も込めて「戦争と豊島区」と題した特別展を開催しました。もちろんこれで戦争関連の特別展・企画展を終わらせたわけではありません。歴史講座「戦争体験継承講座」とともに今後とも継続していく予定です。今年は、当館に収蔵されている空襲関連の資料を中心として「豊島区焼失」と題して収蔵品展を行います。

ご苦労さま!文芸坐!

1997年3月6日、名画座の老舗、文芸坐が休館となりました。最後のプログラムは「戦前日本映画大回顧展」で、最終日の上映作品は黒沢明監督の「一番美しく」(1944年・東宝)と成瀬巳喜男監督の「歌行燈」(1943年・東宝)でした。

文芸坐は1955年(昭和30年)の設立当初から独自のプログラムで数々の名画を上映し、多くのファンを持っていました。姉妹館である人生坐や弁天坐なきあと、数々の名プログラムや凝った企画で名画を上映し続け、他とは違う名画座としての地位を確立していきました。

また、文芸坐の建物では映画館の他、「文芸坐しね・ぶてぃっく」や「文芸坐ル・ピリエ」が開設され、落語会の開催など、東京の文化拠点のひとつとして活躍しつづけてきました。

ところが残念なことに、建物の老朽化の進行により、この度休館を余儀なくされました。休館に伴って、文芸坐のご好意で、モギリのカウンターやプログラム案内板、かつて姉妹館であった人生坐の事務服などを含む400点余りの貴重な資料を郷土資料館にご寄贈いただきました。これらの資料の一部を収蔵品展で展示致します。

(かたりべ46号より)

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更新日:2018年3月14日