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今から44年前の夏、豊島区の子どもたち約1,000人は、突然、区内からすがたを消し、長野県・福島県・山形県の町や村へ移されました。
そのころ日本は、アメリカやアジアの国々を相手にながいながい戦争をしかけていたのです。けれども、日本軍は占領地を次々にうしない、1944年ころには、とうとう大都市や工場がアメリカ機による爆撃をうけるようになりました。日本の指導者たちは、それでも戦争をつづけようとして、都会の子どもたちを田舎へ移すことに決めたのです。こうして、豊島の子どもたちは、家族と遠くはなれて、1年以上も暮らさねばならなくなったのです。これを「集団学童疎開」といいます。
ある少女は親と別れるさびしさをこらえるため日記を書きました。
「悲しんでゐても仕方ないから、兵隊さんになったつもりでぐわんばらう。」
(展覧会チラシより)
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