第4章 知的障害者調査 1.知的障害者調査の結果のまとめ (1)福祉に関する相談や情報(88ページ〜90ページ) ・健康・福祉に関する情報の入手手段は、「区役所窓口(障害福祉課、東部・西部障害支援センター、保健所、健康相談所を含む)」、「広報紙(東京都・豊島区)」、「通っている学校、事業所など」、「障害者福祉のしおり」、「家族・親戚」などが多くなっています。 ・よく利用する相談窓口は、「障害福祉課」、「通っている学校、事業所など」が多くなっています。また、「特にない」が26%となっています。 ・相談対応の満足度は、「とても満足している」と「だいたい満足している」をあわせた《満足》が64%となっています。 ・相談対応に不満を感じる理由は、「十分なアドバイスがもらえない」が最も多く、以下、「曜日・時間が限られている」、「窓口がわかりにくい」などが多くなっています。   (2)介助(91ページ) ・介助の必要性は、「外に出かける時に必要である」は28%、「家の中で必要である」は17%となっています。また、「必要でない」は45%となっています。 ・主な介助者は、「父・母」が68%となっています。   (3)サ−ビスの利用状況や今後の利用意向(92ページ〜93ページ) ・サ−ビスの利用状況について「今後利用を増やしたい」は、“ショ−トステイ(福祉ホ−ムさくらんぼの利用を含む)”、“移動支援”が比較的多くなっています。「今後利用したい」は、“グル−プホ−ム”、“移動支援”、“ショ−トステイ(福祉ホ−ムさくらんぼの利用を含む)”、“ホームヘルプサービス(介護保険サービスを含まない)”、“通所サービス(就労継続支援、生活介護など)”が比較的多くなっています。 ・サ−ビスについての考えは、「満足している」が29%で最も多くなっています。また、「特にない」が23%となっています。 (4)外出の状況(94ページ〜100ページ) ・外出の頻度は、「ほぼ毎日」が65%で最も多くなっています。 ・よく利用する外出手段は、「電車・地下鉄」が47%で最も多くなっています。 ・外出時にけがをした経験は、「ある」が6%となっています。 ・外出時に危険を感じたことは、「走っている自転車」が最も多く、以下、「走っている自動車・バイク」、「歩道の段差」などとなっています。 ・自宅内でけがをした経験は、「ある」が6%となっています。 ・まちのバリアフリーについての満足度は、「とても満足している」と「おおむね満足している」をあわせた《満足》は33%、「とても不満である」と「やや不満である」をあわせた《不満》は28%となっています。 ・急いでバリアフリーを進めてほしい施設は、「歩道」、「電車・バスなどの公共交通機関」の2項目が多くなっています。また、「特にない」が26%となっています。 (5)住居の状況(101ページ) ・住居形態は、「持ち家(一戸建)」が43%、「借りている家(アパ−ト・マンションなど)」が19%、「持ち家(分譲マンションなど)」が16%などとなっています。 ・住まいについて困っていることは、「火事や泥棒などについて不安」、「家賃が高い」などが多くなっています。また、「特にない」が56%となっています。   (6)就労状況(102ページ〜106ページ) ・現在の就労状況と今後の就労意向は、「今、仕事・作業などをしており、今後も続けたい」が69%で最も多くなっています。 ・仕事・作業などをしている方の現在の就労の形態は、「福祉作業所・生活実習所・生活介護・就労移行支援・就労継続支援B型・地域活動支援センター」、「契約社員・パート・アルバイト」が多くなっています。 ・仕事・作業などをしている方の現在の月収は、「1万円未満」が36%で最も多くなっています。 ・仕事・作業などをしている方の現在の仕事・作業などを見つけた方法は、「区の機関(障害福祉課、障害支援センタ−・就労支援グループなど)」、「学校の紹介」などが多くなっています。 ・仕事・作業などをしている方の現在の仕事・作業などに対する悩みや不満は、「人間関係がうまく行かない」、「給料や仕事の時間などに不満がある」、「障害に対する理解が足りない」などが多くなっています。また、「特に悩みや不満はない」が60%となっています。 ・現在仕事・作業などをしていない主な理由は、「障害の程度にあった仕事がないため」、「病気のため」、「自分の生活にあった仕事がないため」、「重度の障害のため」などが多くなっています。 (7)社会参加等(107ページ〜112ページ) ・最近1年間に行った活動は、「買い物」、「外食」、「散歩」の3項目が多くなっています。 ・活動しにくい理由は、「友人がいない」、「興味を感じる活動がない」などが多くなっています。また、「活動しにくいと感じない」が31%となっています。 ・近所つき合いは、「あいさつ程度はしている」が59%となっています。 ・現在楽しんでいる余暇活動は、「テレビを見る、音楽を聴く」、「家族や友人などとの外出(食事、買い物など)」の2項目が多くなっています。 ・地域の方々の障害・疾病に対する理解は、「わかってもらえている」と「だいたいわかってもらえている」をあわせた《わかってもらえている》が56%、「わかってもらえていない」と「あまりわかってもらえていない」をあわせた《わかってもらえていない》が39%となっています。 ・運動やスポーツへの活動意向と現況は、「運動やスポーツに興味があり、すでに行っている」が27%となっています。 ・運動やスポーツを行っている人の実施頻度は、「週に1〜2日」が最も多く、以下、「週に3日以上」、「月に1〜3日」などとなっています。 ・運動やスポーツを行いにくいと感じることは、「一緒に運動やスポーツをする友人がいない」、「運動やスポーツに興味がない」などが多くなっています。また、「行いにくいと感じていない」が22%となっています。 (8)障害者の権利(113ページ〜118ページ) ・障害者の権利を守るために充実すべき内容は、「いろいろな障害への差別がなくなること」、「自分が希望する施設やサービスの利用ができること」などが多くなっています。 ・成年後見制度の利用希望は、「今後利用したい」が31%となっています。 ・虐待を受けた経験の有無は、「ある」が14%となっています。 ・虐待を受けたことがある方の虐待の内容は、「心理的虐待(怒鳴る、悪口を言う、仲間に入れない、わざと無視するなど)」が最も多くなっています。 ・虐待を受けたことがある方の虐待を受けた相手は、「働いている場所の人など」が最も多くなっています。 ・虐待を受けたことがある方の虐待について相談した相手は、「家族」が特に多くなっています。 ・障害者に対する差別は、「よく感じる」と「時々感じる」をあわせた《感じる》は33.0%、「全く感じない」と「あまり感じない」をあわせた《感じない》は54%となっています。 ・障害者に対する差別を感じる方がどのようなときに差別を感じるかでは、「区の施設や電車やバスを使うとき」が最も多く、以下、「病院にかかるとき」、「働きたいとき、働いているとき」などとなっています。 ・差別の相談経験は、「ある」が8%となっています。 ・選挙投票への参加状況は、「毎回行く」と「時々行く」をあわせた《行く》は59%、「行っていない」と「ほとんど行かない」をあわせた《行かない》は40%となっています。 ・選挙投票に行かない理由は、「選挙や候補者のことが分からない」、「選挙に関心がない」が多くなっています。   (9)豊島区等への要望(119ページ) ・行政に対する要望は、「病気の人や障害者、高齢者が、地震や火事などの災害や事件、事故の時に身を守るための取組み」、「グループホームなどを作る」、「障害を理解してもらうための活動」、「給付金や手当の充実」などが多くなっています。 2.回答者の属性 (1)生活の本拠 あなたがいま、生活しているところは、どちらですか。(○は1つ) ※上記の設問で、「知的障害者施設に入所している」、「病院(介護療養型を含む)に入院している(3か月以上)」に回答された方:アンケートはそのままお返しください。ここで終了です。    生活の本拠は、「在宅(自宅、寮など)で暮らしている」が67.7%と多くなっています。   (2)アンケート記入者 問1 アンケートを書いている人は、アンケートのあて名になっていた方からみて、どなたにあたりますか。(○は1つ)    調査票記入者は、「あて名のご本人が書いている」が32.1%、「あて名のご本人とご本人以外の方が一緒に書いている」が26.6%、「あて名のご本人以外の方が書いている」が39.4%となっています。   (3)性別・年齢 問2 あなたの性別と年齢を教えてください。    性別は、「男性」が57.3%、「女性」が41.3%となっています。  年齢は、「18〜29歳」(24.8%)、「40〜49歳」(23.9%)、「30〜39歳」(22.9%)が2割台となっています。 (4)同居家族 問3 あなたと一緒に住んでいるご家族に○をつけてください。(あてはまるものすべてに○)    同居家族は、「母」(64.7%)と「父」(50.0%)が多く、これに「兄弟姉妹」が31.2%で続いています。 (5)収入 問4 あなたの主な収入は何ですか。(あてはまるもの3つまで)    主な収入は、「年金」(58.3%)、「手当(障害者手当、福祉手当等)」(52.3%)が5割台で多く、これに「本人の給与または資産収入」が41.3%、「家族の給与等の収入」が21.6%で続いています。   (6)居住地区 問5 あなたのお住まいの地区はどこですか。    居住地区は、「西部地区2」(17.4%)、「東部地区1」(14.2%)、「東部地区2」、「西部地区1」(ともに12.4%)、「中央地区1」、「中央地区2」(ともに10.1%)が1割台となっています。(居住地区の内訳は5ページを参照)   (7)愛の手帳の等級 問6 愛の手帳(療育手帳)の等級は何度ですか。(○は1つ)    愛の手帳(療育手帳)の等級は、「4度」が50.5%、「3度」が25.7%、「2度」が19.7%となっています。   (8)手帳の取得時期 問7 初めて手帳をとったのは何歳のときですか。(○は1つ)    手帳の取得時期は、「6〜17歳までの間」が41.3%、「18〜39歳までの間」が30.7%となっており、「0〜5歳までの間」も15.1%となっています。 (9)他に取得している手帳等 問8 他に持っている手帳、障害等があれば教えてください。(あてはまるものすべてに〇)    他に取得している手帳等は、いずれも1割未満となっており、「特にない」が52.8%となっています。 (10)介護保険の認定状況 問9 あなたは、介護保険の認定を受けていますか。(○は1つ)    介護保険の認定の状況は、「介護保険の認定を受けている」が6.9%、「介護保険の対象者ではあるが、認定は受けていない」が16.1%となっています。「介護保険の対象者ではない(40歳以下)」は46.3%となっています。 3.福祉に関する相談や情報 (1)健康・福祉に関する情報の入手手段   「区役所窓口」、「広報紙」が3割台 問10 健康や福祉に関することについて主にどのようなところで知りますか。 (あてはまるもの3つまで○)    健康・福祉に関する情報の入手手段は、「区役所窓口(障害福祉課、東部・西部障害支援センター、保健所、健康相談所を含む)」(37.2%)、「広報紙(東京都・豊島区)」(33.5%)が3割台で多くなっており、以下、「通っている学校、事業所など」(26.1%)、「障害者福祉のしおり」(25.2%)、「家族・親戚」(22.5%)が2割台で続いています。 (障害の種類別の調査結果は9ペ−ジ1−(1)を参照) (2)よく利用する相談窓口   「障害福祉課」が25.7% 問11 よく相談するところはどこですか。(○は1つ)    よく利用する相談窓口は、「障害福祉課」が25.7%で最も多く、これに「通っている学校、事業所など」が19.7%で続いています。また、「特にない」が25.7%となっています。  (障害の種類別の調査結果は10ペ−ジ1−(2)を参照)   (3)相談対応の満足度   《満足》が63.8%、《不満》が12.4% 問12 相談について満足していますか。(○は1つ)    相談対応の満足度は、「とても満足している」は15.6%、「だいたい満足している」は48.2%で、両者をあわせた《満足》は63.8%となっています。一方、「とても不満である」(3.2%)と「少し不満である」(9.2%)をあわせた《不満》は12.4%となっています。  (障害の種類別の調査結果は11ペ−ジ1−(3)を参照) (4)不満を感じる理由   「十分なアドバイスがもらえない」が55.6% 【問12で「少し不満である」「とても不満である」に答えた方だけに聞きます。】 問12−1 不満な理由は何ですか。(あてはまるもの3つまで○)    相談対応に不満を感じる理由は、「十分なアドバイスがもらえない」が55.6%で最も多く、以下、「曜日・時間が限られている」(25.9%)、「窓口がわかりにくい」(22.2%)が2割台で続いています。 4.介助 (1)介助の必要性   「外に出かける時に必要である」が28.4% 問13 あなたは、普段の生活の中で、手助けが必要ですか。(○は1つ)    介助の必要性は、「家の中で必要である」が16.5%、「外に出かける時に必要である」が28.4%となっています。また、「必要でない」は45.4%となっています。   (2)主な介助者   「父・母」が68.4% 【問13で「家の中で必要である」「外に出かける時に必要である」に答えた方だけに聞きます。】 問13−1 主な介助者(あなたをいちばん長い時間、手助けしている方)はどなたですか。   (○は1つ)    主な介助者は、「父・母」が68.4%となっており、「その他の家族・親戚」が10.2%となっています。   5.サービスの利用状況や今後の利用意向 (1)サービスの利用状況   「今後利用したい」は“グループホーム”が30.3% 問14 あなたは次のサービスを利用したことがありますか。(各項目につき○は1つ)    サービスの利用状況について「今後利用を増やしたい」は、“ショートステイ(福祉ホームさくらんぼの利用を含む)”(12.8%)、“移動支援”(11.5%)が1割台となっています。「今後利用したい」は、「グループホーム」が30.3%、“移動支援”(18.8%)、“ショートステイ(福祉ホームさくらんぼの利用を含む)”(17.4%)、“ホームヘルプサービス(介護保険サービスを含まない)”(13.8%)、“通所サービス(就労継続支援、生活介護など)”(11.5%)が1割台となっています。   (2)サービスについての考え   「満足している」が28.9% 問15 利用しているサービスについて、どのように感じていますか。 (あてはまるもの3つまで○)    サ−ビスについての考えは、「満足している」が28.9%で最も多く、以下、「急に使いたい時に利用できない」(19.7%)、「時間や曜日が決まっている」(10.6%)が1割台で続いています。また、「特にない」が22.5%となっています。   6.外出の状況 (1)外出の頻度   「ほぼ毎日」が65.1% 問16 外にどのくらい出かけますか。(○は1つ)    外出の頻度は、「ほぼ毎日」が65.1%、「週に1〜2回」が13.8%となっています。  (障害の種類別の調査結果は12ペ−ジ2−(1)を参照)   (2)外出しない理由 【問16で「まったく出かけない」と答えた方だけに聞きます。】 問16−1 出かけないのはどうしてですか。(あてはまるもの3つまで○)   (3)よく利用する外出手段   「電車・地下鉄」が46.8% 問17 あなたが出かける時に、もっともよく利用するのはどれですか。(○は1つ)    よく利用する外出手段は、「電車・地下鉄」が46.8%で最も多く、以下、「歩き(歩行器・杖を含む)」が18.3%、「バス」が12.8%で続いています。 (4)外出時にけがをした経験   「ある」は6.0%  豊島区は、「セーフコミュニティ」の認証を取得しました。セーフコミュニティとは、「けがや事故等は、防ぐことができる」という考え方のもと、地域のつながりを活用して、安心、安全なまちづくりを目指す活動です。  以下、「けが」についてのご質問にお答えください。 問18 外に出かけた時に、ここ1年以内に「けが」をしたことがありますか。(○は1つ)    外出時にけがをした経験は、「ある」が6.0%、「ない」が81.7%となっています。  (障害の種類別の調査結果は13ペ−ジ2−(2)を参照) (5)けがをした理由 【問18で「ある」と答えた方だけに聞きます。】 問18−1 「けが」をしたのはどうしてですか。(あてはまるものすべてに○)   (6)外出時のけがの種類 【問18で「ある」と答えた方だけに聞きます。】 問18−2 どのような「けが」をしましたか。(あてはまるものすべてに○)     (7)外出時に危険を感じたこと   「走っている自転車」が50.9% 問19 最近、外に出かけた時に危ないと感じたことは何ですか。(あてはまるものすべてに○)    外出時に危険を感じたことは、「走っている自転車」が50.9%で最も多く、以下、「走っている自動車・バイク」が30.3%、「歩道の段差」が22.9%、「自転車置き場以外の自転車」(17.0%)、「歩いている人」(14.7%)が1割台で続いています。     (8)自宅内でけがをした経験   「ある」は6.4% 問20 ご自分の家の中で、ここ1年以内に「けが」をしたことがありますか。(○は1つ)    自宅内でけがをした経験は、「ある」が6.4%、「ない」が83.5%となっています。  (障害の種類別の調査結果は14ペ−ジ2−(3)を参照) (9)けがをした自宅内の場所 【問20で「ある」と答えた方だけに聞きます。】 問20−1 けがをした場所は、どこですか。(あてはまるものすべてに○)   (10)自宅内のけがの種類 【問20で「ある」と答えた方だけに聞きます。】 問20−2 どのような「けが」をしましたか。(あてはまるものすべてに○)     (11)まちのバリアフリーについての満足度    問21 まちのバリアフリーについて満足していますか。(○は1つ) ※バリアフリーとは、障害者や高齢者が生活の中で、不便になるもの(バリア)を取り除き、生活しやすくするという意味です。例えば、歩道の段差をなくすことや駅のエレベーター、わかりやすい掲示板をつくることなどです。    まちのバリアフリーについての満足度は、「とても満足している」が7.3%、「おおむね満足している」は26.1%で、両者をあわせた《満足》は33.4%となっています。一方、「とても不満である」(5.5%)と「やや不満である」(22.0%)をあわせた《不満》は27.5%となっています。  (障害の種類別の調査結果は15ペ−ジ2−(4)を参照)   (12)急いでバリアフリーを進めてほしい施設   「歩道」、「電車、バス等の公共交通機関」が4割台 問22 区内の施設で、早くバリアフリーをすすめてほしいと思うものは次のどれですか。 (あてはまるもの3つまで○)    急いでバリアフリーを進めてほしい施設は、「歩道」(45.9%)、「電車・バスなどの公共交通機関」(45.0%)の2項目が4割台で特に多くなっています。また、「特にない」が25.7%となっています。 7.住居の状況 (1)住居形態   「持ち家(一戸建)」が43.1% 問23 あなたの住んでいる家は、次のうちどれですか。(○は1つ)    住居形態は、「持ち家(一戸建)」が43.1%、「借りている家(アパ−ト・マンションなど)」が19.3%、「持ち家(分譲マンションなど)」が16.1%となっています。 (2)住まいについて困っていること   「家事や泥棒などについて不安」が14.2% 問24住んでいる家について、困っていることは何ですか。(あてはまるもの3つまで○)    住まいについて困っていることは、「火事や泥棒などについて不安」が14.2%で最も多く、これに「家賃が高い」(11.0%)、「トイレ、お風呂が使いにくい」(9.6%)が1割前後で続いています。また、「特にない」が56.0%となっています。 8.就労の状況 (1)現在の就労状況と今後の就労意向   「今、仕事・作業などをしており、今後も続けたい」が68.8% 問25 あなたはいま、仕事・作業などをしていますか。また、これからはどうしたいと考えていますか。(生活介護・就労移行支援・就労継続支援A型/B型・地域活動支援センターでの作業も入ります。家事は仕事・作業には入りません。また今仕事を休んでいる方も仕事をしているを選んでください。)(○は1つ)    現在の就労状況と今後の就労意向は、「今、仕事・作業などをしており、今後も続けたい」が68.8%、「今、仕事・作業などをしていないが、今後仕事をしたい」は7.3%となっています。また、「今、仕事・作業などをしていないが、今後も仕事をしない」は12.8%となっています。  (障害の種類別の調査結果は17ペ−ジ3−(1)を参照)     (2)現在の就労の形態   「福祉作業所・就労継続支援B型等」が50.9% 【問25で「今、仕事・作業などをしており、今後も続けたい」「今、仕事・作業などをしているが、仕事は変えたい」「今、仕事・作業などをしているが、やめたい」と答えた方だけに聞きます。】 問25−1 あなたは、どのような仕事・作業などをしていますか。(○は1つ)    今、仕事・作業などをしている方の現在の就労の形態は、「福祉作業所・生活実習所・生活介護・就労移行支援・就労継続支援B型・地域活動支援センター」が50.9%、「契約社員・パ−ト・アルバイト」が34.0%となっています。 (3)現在の月収   「1万円未満」が35.8% 【問25で「今、仕事・作業などをしており、今後も続けたい」「今、仕事・作業などをしているが、仕事は変えたい」「今、仕事・作業などをしているが、やめたい」と答えた方だけに聞きます。】 問25−2 仕事・作業などでもらう1か月のお給料はどれくらいですか。(○は1つ)    今、仕事・作業などをしている方の現在の月収は、「1万円未満」が35.8%、「5万円以上10万円未満」が27.0%、「10万円以上20万円未満」が16.4%となっています。  (障害の種類別の調査結果は18ペ−ジ3−(2)を参照) (4)現在の仕事・作業などを見つけた方法   「区の機関」、「学校の紹介」が3割台 【問25で「今、仕事・作業などをしており、今後も続けたい」「今、仕事・作業などをしているが、仕事は変えたい」「今、仕事・作業などをしているが、やめたい」と答えた方だけに聞きます。】 問25−3 いまの仕事・作業などは、どのような方法で見つけましたか。(○は1つ)    今、仕事・作業などをしている方の現在の仕事・作業などを見つけた方法は、「区の機関(障害福祉課、障害支援センター・就労支援グループなど」が39.0%、「学校の紹介」が32.1%で多くなっています。 (5)現在の仕事・作業などに対する悩みや不満   人間関係、賃金・待遇等、障害への理解が1割台 【問25で「今、仕事・作業などをしており、今後も続けたい」「今、仕事・作業などをしているが、仕事は変えたい」「今、仕事・作業などをしているが、やめたい」と答えた方だけに聞きます。】 問25−4 いまの仕事・作業などについて、悩みや不満などはありますか。 (あてはまるもの3つまで○)    今、仕事・作業などをしている方の仕事・作業などに対する悩みや不満は、「人間関係がうまく行かない」、「給料や仕事の時間などに不満がある」(ともに11.3%)、「障害に対する理解が足りない」(10.1%)が1割台となっています。また、「特に悩みや不満はない」が59.7%となっています。 (6)現在仕事・作業などをしていない主な理由   「障害の程度にあった仕事がないため」が29.5% 【問25で「今、仕事・作業などをしていないが、今後仕事をしたい」「今、仕事・作業などをしていないが、今後も仕事をしない」と答えた方だけに聞きます。】 問26 仕事・作業などをしていない主な理由は何ですか。(あてはまるもの3つまで○)    今、仕事・作業などをしていない方のその主な理由は、「障害の程度にあった仕事がないため」が29.5%で最も多く、以下、「病気のため」、「自分の生活にあった仕事がないため」がともに25.0%、「重度の障害のため」が18.2%で続いています。 (7)今後希望する就労の形態   「福祉作業所・就労継続支援B型等」が37.5% 【問25で「今、仕事・作業などをしていないが、今後仕事をしたい」と答えた方だけに聞きます。】 問26−1 あなたは、今後どのような仕事・作業などをしたいですか。(○は1つ)     9.社会参加等 (1)最近1年間に行った活動   「買い物」、「外食」が63.8%、「散歩」も59.6% 問27 最近1年間に、どのような活動をしましたか。(あてはまるものすべてに○)    最近1年間に行った活動は、「買い物」、「外食」(ともに63.8%)、「散歩」(59.6%)の3項目が特に多く、以下、「区・社会福祉協議会の行事、イベント」(27.5%)、「趣味・サークル活動」(24.3%)、「障害者団体の活動」(23.4%)、「スポーツ」(20.6%)が2割台で続いています。 (2)活動しにくい理由   「友人がいない」、「興味を感じる活動がない」が1割台 問28 活動する際に、何か困ること、活動しにくいと感じることはありますか。 (あてはまるもの3つまで○)    活動しにくい理由は、「友人がいない」(13.3%)、「興味を感じる活動がない」(12.8%)が1割台、これに「健康状態が良くない」、「つき添ってくれる人がいない」がともに9.6%で続いています。また、「活動しにくいと感じない」が31.2%となっています。   (3)近所つき合い   「あいさつ程度はしている」が58.7% 問29 ご近所とのおつき合いは、次のうちどれにあてはまりますか。(○は1つ)    近所つき合いは、「積極的に行っている」が3.2%、「必要があれば行っている」が6.9%と1割未満となっていますが、「あいさつ程度はしている」は58.7%となっています。また、「ほとんど行っていない」が27.5%となっています。 (障害の種類別の調査結果は19ペ−ジ4−(1)を参照) (4)現在楽しんでいる余暇活動   「テレビを見る、音楽を聴く」が72.5% 問30 休みの日にあなたが楽しんでいることは何ですか。(あてはまるもの3つまで○)    現在楽しんでいる余暇活動は、「テレビを見る、音楽を聴く」(72.5%)、「家族や友人などとの外出(食事、買い物など)」(51.4%)の2項目が特に多くなっています。  (障害の種類別の調査結果は20ペ−ジ4−(2)を参照) (5)地域の方々の障害・疾病に対する理解   《わかってもらえている》が55.5%、《わかってもらえていない》が38.6% 問31 地域で生活する中で、周りの人に障害や病気に対して分かってもらえていると感じていますか。(○は1つ)    地域の方々の障害・疾病に対する理解は、「わかってもらえている」が17.4%、「だいたいわかってもらえている」が38.1%で両者をあわせた《わかってもらえている》は55.5%となっています。一方、「わかってもらえていない」(13.8%)と「あまりわかってもらえていない」(24.8%)をあわせた《わかってもらえていない》は38.6%となっています。  (障害の種類別の調査結果は21ペ−ジ4−(3)を参照)   (6)運動やスポーツへの活動意向と現況   「行っている」が26.6% 2020年オリンピック・パラリンピック東京大会があります。運動やスポーツについてお聞きます。 問32 運動やスポーツをやりたいと思いますか、また、運動やスポーツをしていますか。 ※ここでの「運動やスポーツ」は、ウォーキングや体操、ストレッチなどの軽い運動も含みます。(○は1つ)  運動やスポーツへの活動意向と現況は、「運動やスポーツに興味があり、すでに行っている」は26.6%となっています。「運動やスポーツに興味があるが、行っていない」は28.0%、「運動やスポーツに興味がないため行っていない」は39.0%となっています。  (障害の種類別の調査結果は22ペ−ジ4−(4)を参照) (7)運動やスポーツの実施頻度   「週に1〜2日」が48.3% 【問32で「運動やスポーツに興味があり、すでに行っている」と答えた方にお聞きします。】 問32−1 運動やスポーツをどれくらい行っていますか。(○は1つ)  運動やスポーツを行っている人の実施頻度は、「週に1〜2日」が48.3%と多く、「週に3日以上」(25.9%)、「月に1〜3日」(20.7%)が2割台となっています。 (8)運動やスポーツを行いにくいと感じること   感じることでは、「一緒に運動やスポーツをする友人がいない」が21.6% 問33 運動やスポーツをする際に、何か困ること、行いにくいと感じることはありますか。 (あてはまるもの3つまで○)    運動やスポーツを行いにくいと感じることは、「一緒に運動やスポーツをする友人がいない」が21.6%で最も多く、以下、「運動やスポーツに興味がない」(16.5%)、「教えてくれる人がいない」(12.4%)、「スポーツや運動を手助けする人がいない」、「体調や体力に不安がある」(ともに11.5%)、「お金がかかる」(10.6%)が1割台で続いています。また、「行いにくいと感じていない」が21.6%となっています。 (障害の種類別の調査結果は23ペ−ジ4−(5)を参照) 10.障害者の権利 (1)障害者の権利を守るために充実すべき内容   「いろいろな障害への差別がなくなること」が41.7% 問34 平成18年(2006年)に、「障害者の権利に関する条約」という国際的な約束が作られました。今後、障害者の権利を守るために、特に必要だと思うことは次のどれですか。 (あてはまるもの3つまで○)    障害者の権利を守るために充実すべき内容は、「いろいろな障害への差別がなくなること」が41.7%で最も多く、以下、「自分が希望する施設やサービスの利用ができること」が31.2%、「いろいろな活動に参加し、社会に受け入れられること」が26.1%、「障害の違いを認め合えること」が25.2%と続いています。 (障害の種類別の調査結果は24ペ−ジ5−(1)を参照)   (2)成年後見制度の利用意向   「今後利用したい」が30.7% 問35 成年後見とは、障害などで自分で判断することが難しい人の「財産」や「権利」を守り、手助けする制度です。あなたは、この制度を利用したいですか。(○は1つ)    成年後見制度の利用意向は、「今後利用したい」が30.7%となっています。また、「利用したくない(利用する予定はない)」が11.5%となっています。   (3)虐待を受けた経験   「ある」は13.8% 問36 あなたは、いままでに自分の体や心を傷つけられた(虐待された)ことがありますか。 (○は1つ)    虐待を受けた経験は、「ある」が13.8%、「ない」が72.5%となっています。  (障害の種類別の調査結果は25ペ−ジ5−(2)を参照)   (4)受けたことがある虐待の内容 【問36で「ある」と答えた方だけに聞きます。】 問36−1 虐待の内容はどのような内容ですか。(あてはまるものすべてに○)    虐待を受けたことがある方の虐待の内容は、「心理的虐待」が70.0%で特に多くなっています。         *心理的虐待:怒鳴る、悪口を言う、仲間に入れない、わざと無視するなど     *身体的虐待:殴る、蹴る、縛りつける、閉じ込める、必要のない薬を飲ませるなど     *性的虐待:性交、性器への接触、裸にする、いやらしい話をするなど     *放棄・放任(ネグレクト):十分な食事をさせない、きたない場所で生活させるなど     *経済的虐待:必要なお金を与えない、勝手にあなたのお金を使うなど (5)虐待を受けた相手 【問36で「ある」と答えた方だけに聞きます。】 問36−2 誰から虐待を受けましたか。(あてはまるものすべてに○)    虐待を受けたことがある方の虐待を受けた相手は、「働いている場所の人など」が36.7%で最も多くなっています。   (6)虐待について相談した相手 【問36で「ある」と答えた方だけに聞きます。】 問36−3 虐待を受けた時、だれ(どこ)に相談しましたか。(あてはまるものすべてに〇)    虐待を受けたことがある方の虐待について相談をした相手は、「家族」が60.0%で特に多くなっています。また、「相談していない」は23.3%となっています。   (7)障害者への差別を感じること 問37 障害者差別解消法ができましたが、障害者への差別を感じることはありますか。 (○は1つ)    障害者への差別を「よく感じる」は5.5%、「時々感じる」は27.5%で、両者をあわせた《感じる》は33.0%となっています。一方、「全く感じない」(14.2%)と「あまり感じない」(39.9%)をあわせた《感じない》は54.1%となっています。 (障害の種類別の調査結果は26ペ−ジ5−(3)を参照)    (8)差別を感じるとき   「区の施設や電車やバスを使うとき」が43.1% 【問37で「よく感じる」「時々感じる」と答えた方だけに聞きます。】 問37−1 どのようなときに差別を感じますか。(あてはまるもの3つまで〇)    障害者に対する差別を感じる方がどのようなときに差別を感じるかでは、「区の施設や電車やバスを使うとき」が43.1%で最も多く、これに「病院にかかるとき」、「働きたいとき、働いているとき」がともに29.2%で続いています。   (9)差別の相談経験   「ある」は8.3% 問38 障害者への差別を感じたときに、相談をしたことはありますか。(○は1つ)    差別の相談経験は、「ある」が8.3%、「ない」が67.9%となっています。  (障害の種類別の調査結果は27ペ−ジ5−(4)を参照)   (10)差別についての相談先    【問38で、「ある」と答えた方だけに聞きます。】 問38−1 どこに相談しましたか。(あてはまるものすべてに○)   「区の障害福祉課」が38.9% (11)選挙投票への参加状況(18歳以上の方) 問39 あなたは選挙に行っていますか。(○は1つ)    選挙投票への参加状況は、「毎回行く」が45.1%、「時々行く」が14.1%となっており、両者をあわせた《行く》は59.2%となっています。「行っていない」(32.0%)と「ほとんど行かない」(7.8%)をあわせた《行かない》は39.8%となっています。   (12)選挙に行かない理由(18歳以上の方)   「選挙や候補者のことが分からない」が72.0% 18歳以上の方だけ 【問39で、「ほとんど行かない」「行っていない」に回答した方だけに聞きます。】 問39−1 選挙に行かない理由は、次のうちどれですか。(あてはまるものすべてに○)    選挙に行かない方の理由は、「選挙や候補者のことが分からない」が72.0%で特に多く、これに「選挙に関心がない」が30.5%で続いています。    11.豊島区等への要望 (1)行政に対する要望   「身を守るための取組み」、「グループホームなどを作る」が3割台 問40 豊島区役所は次のうちどのようなことに取り組んでほしいと思いますか。 (あてはまるもの5つまで○)    行政に対する要望は、「病気の人や障害者、高齢者が、地震や火事などの災害や事件、事故の時に身を守るための取組み」(33.9%)、「グループホームなどを作る」(33.5%)が3割台と多く、以下、「障害を理解してもらうための活動」(28.9%)、「給付金や手当の充実」(26.6%)、「道路や電車やバス、公共施設を使いやすくする」(20.2%)が2割台で続いています。 (障害の種類別の調査結果は28ペ−ジ6−(1)を参照)