第6章 難病患者調査 1.難病患者調査の結果のまとめ (1)病気や医療の状況(173ページ〜177ページ) ・難病患者福祉手当を受給している対象の疾病は、「潰瘍性大腸炎」、「全身性エリテマトーデス」が多くなっています。 ・難病患者福祉手当を受けている病気を発病した時期は、「40歳以上」が52%ですが、「18〜39歳までの間」も38%となっています。 ・医療機関の受診状況は、「通院している」が92%で最も多くなっています。 ・医療機関を受診している方の医療機関の所在地は、「他区」が71%で最も多く、「豊島区内」は23%となっています。 ・医療機関を受診している方の通院の頻度は、「1か月に1回程度」が46%で最も多くなっています。 ・最近3か月に通院した方の医療機関への交通手段は、「電車・バス・地下鉄」、「タクシー」が多くなっています。 ・過去3年以内の入院経験は、「入院したことがある」が23%で、入院したことがある方の入院回数は、「1回」が49%となっています。 ・過去3年以内に入院したことがある方の通算入院期間は、「1か月以内」が59%で最も多くなっています。 ・難病患者福祉手当を受けている病気の治療で、保険外治療を受けた経験は、「受けたことはない」が90%と多くなっています。   (2)介助(178ページ〜179ページ) ・介助の必要性は、「介助は特に必要ない」が82%と多くなっています。 ・介助、手助けを必要とする方の介助を必要とすることは、「外出」が最も多く、以下、「入浴」、「食事」、「衣類の着脱」、「室内の移動」などとなっています。 ・介助、手助けを必要とする方の主な介助者は、「配偶者(夫または妻)」が最も多く、以下、「子ども(子どもの配偶者)」、「ホームヘルパー」などとなっています。   (3)日常生活の状況や就労状況(180ページ〜183ページ) ・日常生活の状況は、「職業に就いている」が45%、「家事をしている」が33%、「療養をしている」が16%などとなっています。 ・職業に就いている方の現在の就労の形態は、「常勤雇用」が47%、「パ−ト・アルバイト」が30%などとなっています。 ・職業に就いている方の現在の月収は、「20万円以上」、「10万円以上20万円未満」がともに36%などとなっています。 ・職業に就いている方の現在の仕事・作業等を見つけた方法は、「直接自分で探した」が最も多く、以下、「家族、知人の紹介」、「公共職業安定所(ハロ−ワ−ク)で探した」などとなっています。 ・職業に就いている方の仕事を休む頻度は、「たまに休む」が30%、「1か月に1回以上」が20%となっています。また、「ほとんどない」が27%となっています。 ・家事、あるいは療養をしている方の仕事・作業等をしていない理由は、「病状がよくないから」、「家事があるから」などが多くなっています。 ・家事、あるいは療養をしている方の今後希望する就労の形態は、「特に働きたくない」、「パート・アルバイト」などが多くなっています。 (4)住居の状況(184ページ) ・住居形態は、「持ち家(一戸建)」が最も多く、以下、「民間借家(アパ−ト・マンション等)」、「持ち家(分譲マンション等)」などとなっています。 ・住まいについて困っていることは、「家賃の負担が大きい」が最も多くなっています。また、「特にない」が36%となっています。   (5)外出の状況(185ページ〜191ページ) ・外出の頻度は、「ほぼ毎日」が50%となっています。 ・より利用する外出手段は、「電車・地下鉄」、「徒歩(歩行器・杖を含む)」、「自転車」などが多くなっています。 ・外出時にけがをした経験は、「ある」が19%となっています。 ・外出時にけがをしたことがある方の理由は、「歩道などの段差」、「歩道ですべって」などが多くなっています。 ・外出時にけがをしたことがある方のけがの種類は、「打ぼく、うちみ」、「きり傷、さし傷、すり傷」などが多くなっています。 ・外出時に危険を感じたことは、「自転車の通行」が最も多く、以下、「歩道の段差」、「自動車・バイクの通行」などとなっています。 ・自宅内でけがをした経験は、「ある」が21%となっています。 ・自宅内でけがをしたことがある方の自宅内の場所は、「居間」、「台所」、「浴室」などが多くなっています。 ・自宅内でけがをしたことがある方のけがの種類は、「打ぼく、うちみ」、「きり傷、さし傷、すり傷」などが多くなっています。 ・まちのバリアフリーについての満足度は、「とても満足している」と「おおむね満足している」をあわせた《満足》が42%、「とても不満である」と「やや不満である」をあわせた《不満》が52%となっています。 ・急いでバリアフリーを進めてほしい施設は、「歩道」、「電車・バス等の公共交通機関」の2項目が多くなっています。   (6)福祉に関する相談や情報(192ページ〜194ページ) ・健康・福祉に関する情報の入手手段は、「広報紙(東京都・豊島区)」が最も多く、以下、「病院・診療所」、「テレビ・ラジオ」、「インターネット(携帯電話利用を含む)」、「一般の新聞・雑誌」などとなっています。 ・よく利用する相談窓口は、「病院・診療所」が最も多くなっています。また、「特にない」が46%となっています。 ・病気についての相談相手は、「医療機関(医師等)」が81%で最も多くなっています。 ・相談窓口の対応の満足度は、「とても満足している」と「おおむね満足している」をあわせた《満足》が73%となっています。 ・相談対応に不満を感じる理由は、「十分な助言が得られない」が最も多く、以下、「曜日・時間が限られている」、「窓口がわかりにくい」などとなっています。   (7)社会参加等(195ページ〜198ページ) ・近所つき合いは、「あいさつ程度はしている」が53%で最も多くなっています。 ・現在楽しんでいる余暇活動は、「テレビや音楽の鑑賞」が最も多く、以下、「家族や友人などとの外出(食事、買い物など)」、「インタ−ネット」などとなっています。 ・地域の方々の障害・疾病に対する理解は、「よく理解を得られている」と「おおむね理解を得られている」をあわせた《得られている》は38%となっています。「理解を得られていない」と「あまり理解を得られていない」をあわせた《得られていない》は54%となっています。 ・運動やスポーツへの活動意向と現況は、「運動やスポーツに興味があり、すでに行っている」が29%となっています。 ・運動やスポーツを行っている方の実施頻度は、「週に1〜2日」が49%、「週に3日以上」が36%となっています。 ・運動やスポーツを行いにくいと感じることは、「体調や体力に不安がある」が最も多く、以下、「費用が高い」などとなっています。 (8)障害者の権利(199ページ〜205ページ) ・障害者の権利を守るために充実すべき内容は、「あらゆる障害に対する差別がなくなること」、「誰にでも平等に機会があること」などが多くなっています。 ・成年後見制度の利用意向は、「今後利用したい」が10%となっています。 ・虐待を受けた経験は、「ある」が10%となっています。 ・虐待を受けたことがある方の虐待の内容は、「心理的虐待(怒鳴る、悪口を言う、仲間に入れない、わざと無視するなど)」が最も多くなっています。 ・虐待を受けたことがある方の虐待を受けた相手は、「養護者(家族、親族、同居人など)」、「使用者(働いている場所の事業主など)」などが多くなっています。 ・虐待を受けたことがある方の虐待について相談をした相手は、「家族」、「友人」が多くなっています。また、「相談していない」が50%となっています。 ・障害者に対する差別を「よく感じる」と「時々感じる」をあわせた《感じる》は22%、「全く感じない」と「あまり感じない」をあわせた《感じない》は69%となっています。 ・障害者に対する差別を感じる方がどのようなときに差別を感じるかでは、「公共施設や交通機関を利用するとき」、「働きたいとき、働いているとき」の2項目が多くなっています。 ・差別の相談経験は、「ある」が2%となっています。 ・選挙投票への参加状況は、「毎回行く」と「時々行く」をあわせた《行く》は84%となっています。 ・選挙に行かない方の理由は、「選挙に関心がない」が最も多く、以下、「投票所に行くための移動を介助する人がいない」などとなっています。   (9)サービスの利用状況や今後の利用意向(206ページ) ・サービスの利用状況について「今後利用したい」はいずれも1割台ですが、“通所サービス(就労継続支援、生活介護など)”、“日常生活用具の給付”が比較的多くなっています。 (10)豊島区等への要望(207ページ) ・行政に対する要望は、「給付金や手当の充実」、「医療費の軽減等医療制度の充実」、「道路や交通機関、公共施設の整備(バリアフリ−化)」などが多くなっています。 2.回答者の属性 (1)調査票記入者 問41 ご記入者は、調査票のあて名になっていた方からみて、どなたにあたりますか。 (○は1つ)    調査票記入者は、「あて名のご本人が記入した」が85.8%となっています。 (2)性別・年齢 問1 あなたの性別と年齢(本日の満年齢)を教えてください。    性別は、「男性」が25.7%、「女性」が72.8%となっています。  年齢は、「70歳以上」(25.1%)、「60〜69歳」(22.3%)が2割台、「40〜49歳」(19.4%)、「50〜59歳」(17.9%)、「30〜39歳」(10.4%)が1割台となっています。   (3)同居家族 問2 あなたと一緒に住んでいるご家族に○をつけてください。(あてはまるものすべてに○)    同居家族は、「配偶者」が47.1%で最も多く、以下、「子ども(子どもの配偶者を含む)」が32.4%、「ひとり暮らし」が26.0%で続いています。   (4)主な収入 問3 あなたの主な収入は何ですか。(あてはまるもの3つまで〇)    主な収入は、「ご本人の給与または資産収入」(43.6%)、「年金」(43.1%)が4割台、「手当(難病患者福祉手当等)」(35.5%)、「ご家族の給与等の収入」(30.3%)が3割台で続いています。   (5)居住地区 問4 あなたのお住まいの地区はどこですか。    居住地区は、「東部地区2」(16.8%)、「西部地区1」(14.2%)、「中央地区4」(12.4%)、「西部地区2」(11.6%)、「東部地区1」(10.7%)が1割台となっています。(居住地区の内訳は5ページを参照)     (6)医療券の種類 問5 医療券はどれをお持ちですか。(○は1つ)    医療券の種類は、「指定難病(うすオレンジ色)」が91.3%を占めています。 (7)他に取得している手帳等 問6 他にお持ちの手帳、障害等があれば教えてください。(あてはまるものすべてに○)    他に取得している手帳等は、「身体障害者手帳」が13.6%となっています。また、「特にない」が61.3%となっています。  愛の手帳所持者の等級は「4度」が1名のみとなっています。(図省略)  精神保健福祉手帳所持者の等級は「2級」が1名、3級が「1名」、無回答が1名となっています。(図省略)  身体障害者手帳は「3級」が34.0%、「4級」が25.5%となっています。   3.病気や医療の状況 (1)難病患者福祉手当を受給している対象の疾病   「潰瘍性大腸炎」が19.9% 問7 難病患者福祉手当を受給している対象の疾病はどれですか。(あてはまるものすべてに○)    難病患者福祉手当を受給している対象の疾病は、「潰瘍性大腸炎」が19.9%で最も多く、これに「全身性エリテマトーデス」が12.4%で続いています。   (2)難病患者福祉手当を受けている病気を発病した時期   「40歳以上」が52.0% 問8 難病患者福祉手当を受けている主な病気を発病したのはいつ頃ですか。(○は1つ)    難病患者福祉手当を受けている病気を発病した時期は、「40歳以上」が52.0%、「18〜39歳までの間」が37.9%となっており、約9割の人が18歳以上での発病となっています。 (3)医療機関の受診状況   「通院している」が92.2% 問9 この病気のために、現在、継続的に医療を受けていますか。(○は1つ)    医療機関の受診状況は、「通院している」が92.2%を占めています。また、わずかですが「医療を受けていない」(2.9%)もみられます。      (4)医療機関の所在地   「他区」が71.4% 【問9で、「入院している」「通院している」「往診してもらっている」「通院と往診の両方をしている」に回答した方のみにおうかがいします。】 問9−1 その医療機関はどこにありますか。(あてはまるものすべてに○)    医療機関を受診している方の医療機関の所在地は、「他区」が71.4%と特に多く、これに「豊島区内」22.8%で続いています。   (5)通院の頻度   「1か月に1回程度」が45.6% 【問9で、「入院している」「通院している」「往診してもらっている」「通院と往診の両方をしている」に回答した方のみにおうかがいします。】 問9−2 最近3か月程度の通院の頻度を教えてください。(○は1つ)    通院している方の通院の頻度は、「1か月に1回程度」が45.6%、「2〜3か月に1回程度」が38.0%となっています。      (6)医療機関への交通手段   「電車・バス・地下鉄」が51.9% 【問9−2で、「1週間に2回以上」「1週間に1回程度」「2週間に1回程度」「1か月に1回程度」「2〜3か月に1回程度」「半年に1回以下」に回答した方のみにおうかがいします。】 問9−3 主にどんな方法で通院していますか。(○は主なものに1つ)    最近3か月に通院した方の医療機関への交通手段は、「電車・バス・地下鉄」が51.9%で最も多く、これに「タクシー」が28.3%で続いています。 (7)過去3年以内の入院経験   「入院したことがある」は23.4%、入院回数は「1回」が49.4% 問10 難病患者福祉手当を受けている病気のために、過去3年以内に入院しましたか。 (○は1つ)    過去3年以内の入院経験は、「入院したことがある」が23.4%、「過去3年以内には、入院していない」が72.3%となっています。入院したことがある方の入院回数は、「1回」が49.4%、「2回」が34.6%となっており、平均の入院回数は1.9回となっています。      過去3年以内に入院したことのある方の入院回数 平均値:1.9回 (8)過去3年以内の通算入院期間   「1か月以内」が59.3% 【問10で、「入院したことがある」に回答した方のみにおうかがいします。】 問10−1 過去3年以内の入院期間は通算どのくらいですか。(○は1つ)    過去3年以内に入院経験のある方の通算入院期間は、「1か月以内」が59.3%、「1〜3か月以内」が22.2%、「3〜6か月以内」が13.6%となっています。 (9)保険外治療を受けた経験   「受けたことはない」が89.6% 問11 過去3年以内に、難病患者福祉手当を受けている病気の治療で健康保険がきかない治療を受けたことがありますか。(○は1つ)    保険外治療を受けた経験は、「受けたことがある」が7.2%、「受ける必要があったが、受けるのを断念した」が1.4%、「受けたことはない」が89.6%となっています。 4.介助 (1)介助の必要性   「介助は特に必要ない」が82.1% 問12 あなたの普段の生活は、次のどれにあたりますか。(○は1つ)    介助の必要性は、「介助は特に必要ない」が82.1%と多くなっています。「生活の一部に介助、手助けが必要である」は14.5%となっています。   (2)介助が必要なこと   「外出」が75.4% 【問12で、「生活の一部に介助、手助けが必要である」「生活のほぼすべてに介助、手助けが必要である」に回答した方のみにおうかがいします。】 問12−1 介助が必要なことにはどのようなものがありますか。(あてはまるものすべてに○)    介助、手助けが必要とする方がどのような場面で必要とするかでは、「外出」が75.4%で最も多く、以下、「入浴」が42.1%、「食事」(22.8%)、「衣服の着脱」、「室内移動」(ともに21.1%)が2割台で続いています。   (3)主な介助者   「配偶者(夫または妻)」が40.4% 【問12で、「生活の一部に介助、手助けが必要である」「生活のほぼすべてに介助、手助けが必要である」に回答した方のみにおうかがいします。】 問12−2 主な介助者(あなたをいちばん長い時間、介助している方)はどなたですか。 (○は1つ)    介助、手助けが必要とする方の主な介助者は、「配偶者(夫または妻)」が40.4%、「子ども(子どもの配偶者)」が17.5%、「ホームヘルパー」が12.3%となっています。   5.日常生活の状況や就労状況 (1)日常生活の状況   「職業に就いている」が45.4% すべての方におうかがいします。 問13 あなたは、日常生活を主にどのようにおすごしですか。(○は1つ)    日常生活の状況は、「職業に就いている」が45.4%、「家事をしている」が32.9%、「療養をしている」が15.6%となっています。      (2)現在の就労の形態   「常勤雇用」が46.5% 【問13で、「職業に就いている」に回答した方のみにおうかがいします。】 問13−1 どのように働いていますか。(○は1つ)    職業に就いている方の現在の就労の形態は、「常勤雇用」が46.5%で最も多く、これに「パート・アルバイト」(29.9%)、「自営業」(15.9%)が続いています。 (3)現在の月収   「10万円以上20万円未満」、「20万円以上」が35.7% 【問13で、「職業に就いている」に回答した方のみにおうかがいします。】 問13−2 仕事・作業等で得る1か月の収入はおおよそどれくらいですか。(○は1つ)    職業に就いている方の現在の月収は、「20万円以上」、「10万円以上20万円未満」がともに35.7%、「5万円以上10万円未満」が17.2%となっています。  (障害の種類別の調査結果は18ペ−ジ3−(2)を参照)   (4)現在の仕事・作業等を見つけた方法   「直接自分で探した」が42.0% 【問13で、「職業に就いている」に回答した方のみにおうかがいします。】 問13−3 今の仕事・作業等は、どのような方法で見つけましたか。(○は1つ)    職業に就いている方の現在の仕事・作業等を見つけた方法は、「直接自分で探した」が42.0%で最も多く、以下、「家族、知人の紹介」が17.2%、「公共職業安定所(ハロ−ワ−ク)で探した」が14.0%で続いています。 (5)仕事を休む頻度   「たまに休む」が29.9% 【問13で、「職業に就いている」に回答した方のみにおうかがいします。】 問13−4 通院や体調不良で仕事を休むことはありますか。(○は1つ)    職業に就いている方の仕事を休む頻度は、「たまに休む」が29.9%、「1か月に1回以上」が20.4%、「2〜3か月に1回程度」が16.6%となっています。また、「ほとんどない」が27.4%となっています。     (6)仕事・作業等をしていない理由   「病状がよくないから」が27.4% 【問13で、「家事をしている」「療養をしている」に回答した方のみにおうかがいします。】 問14 働いていない理由を教えてください。(○は1つ)    家事、あるいは療養をしている方の仕事・作業等をしていない理由は、「病状がよくないから」が27.4%で最も多く、以下、「家事があるから」(11.9%)、「働くと、体調が悪いときに休みにくいから」(9.5%)が1割前後で続いています。 (7)今後希望する就労の形態   「特に働きたくない」が28.6% 【問13で、「家事をしている」「療養をしている」に回答した方のみにおうかがいします。】 問14−1 あなたは、今後どのような仕事・作業等をしたいですか。(○は1つ)    家事、あるいは療養をしている方の今後希望する就労の形態は、「特に働きたくない」が28.6%、「パート・アルバイト」が19.6%となっています。   6.住居の状況 (1)住居形態   「持ち家(一戸建)」が37.9% 問15 あなたのお住まいは、次のうちどれですか。(○は1つ)    住居形態は、「持ち家(一戸建)」が37.9%、「民間借家(アパ−ト・マンション等)」が29.2%、「持ち家(分譲マンション等)」が20.2%となっています。 (2)住まいについて困っていること   「家賃の負担が大きい」が23.1% 問16 お住まいについて、困っていることは何ですか。(あてはまるもの3つまで〇)    住まいについて困っていることは、「家賃の負担が大きい」が23.1%で最も多く、これに「防犯や防火について不安」(14.5%)、「トイレ、お風呂が使いにくい」(11.3%)、「床に段差がある」(11.0%)が1割台で続いています。また、「特にない」が36.4%となっています。 7.外出の状況 (1)外出の頻度   「ほぼ毎日」が49.7% 問17 外出の頻度は、どのくらいですか。(○は1つ)    外出の頻度は、「ほぼ毎日」が49.7%、「週に3〜4回」が18.8%、「週に1〜2回」が15.3%となっています。 (障害の種類別の調査結果は12ペ−ジ2−(1)を参照)     (2)外出をしない理由 【問17で、「まったく外出しない」に回答した方のみにおうかがいします。】 問17−1 外出しない理由は、次のうちどれですか。(あてはまるもの3つまで○)   (3)よく利用する外出手段   「電車・地下鉄」が43.4% 問18 あなたがもっともよく利用する外出の方法は何ですか。(○は1つ)    よく利用する外出手段は、「電車・地下鉄」が43.4%で最も多く、以下、「徒歩(歩行器・杖を含む)」が15.6%、「自転車」が12.4%で続いています。 (4)外出時にけがをした経験   「ある」は18.8%  豊島区では、平成24年5月にWHO(世界保健機関)による「セーフコミュニティ」の認証を取得しました。  セーフコミュニティとは、「けがや事故等は、偶然の結果ではなく、予防できる」という考え方のもと、地域コミュニティの力を活用して、安全と健康の質を高めていくまちづくり活動です。  以下、「けが」についてのご質問にお答えください。 問19 外出時に、ここ1年以内に「けが」をしたことがありますか。(○は1つ)    外出時にけがをした経験は、「ある」が18.8%、「ない」が78.9%となっています。  (障害の種類別の調査結果は13ペ−ジ2−(2)を参照) (5)けがをした理由   「歩道などの段差」が38.5% 【問19で、「ある」に回答した方のみにおうかがいします。】 問19−1 「けが」をした理由は何ですか。(あてはまるものすべてに○)    外出時にけがをしたことがある方の理由は、「歩道などの段差」が38.5%で最も多く、以下、「歩道ですべって」(27.7%)、「歩道上の障害物によって(放置自転車、はみ出し商品など)」(12.3%)、「自転車に接触して」(10.8%)が1割台で続いています。     (6)外出時のけがの種類   「打ぼく、うちみ」、「きり傷、さし傷、すり傷」が5割台 【問19で、「ある」に回答した方のみにおうかがいします。】 問19−2 どのような「けが」をしましたか。(あてはまるものすべてに○)    外出時にけがをしたことがある方のけがの種類は、「打ぼく、うちみ」(56.9%)、「きり傷、さし傷、すり傷」(50.8%)が5割台で特に多くなっています。   (7)外出時に危険を感じたこと   「自転車の通行」が62.1% 問20 最近、外出時に危険を感じたことは何ですか。(あてはまるものすべてに○)    外出時に危険を感じたことは、「自転車の通行」が62.1%で最も多く、以下、「歩道の段差」が44.8%、「自動車・バイクの通行」が31.2%、「通行人」(22.5%)、「歩道がすべりやすい」(21.4%)が2割台で続いています。   (8)自宅内でけがをした経験   「ある」は20.8% 問21 自宅内で、ここ1年以内に「けが」をしたことがありますか。(○は1つ)    自宅内でけがをした経験は、「ある」が20.8%、「ない」が76.6%となっています。  (障害の種類別の調査結果は14ペ−ジ2−(3)を参照)   (9)けがをした自宅内の場所   「居間」、「台所」が2割台後半 【問21で、「ある」に回答した方のみにおうかがいします。】 問21−1 けがをした場所は、どこですか。(あてはまるものすべてに○)    自宅内でけがをしたことがある方の自宅内の場所は、「居間」(29.2%)、「台所」(27.8%)の2項目が僅差で多く、以下、「浴室」が20.8%、「寝室」(18.1%)、「階段」(15.3%)が1割台で続いています。     (10)自宅内のけがの種類   「打ぼく、うちみ」が52.8%、「きり傷、さし傷、すり傷」も45.8% 【問21で、「ある」に回答した方のみにおうかがいします。】 問21−2 どのような「けが」をしましたか。(あてはまるものすべてに○)    自宅内でけがをしたことがある方のけがの種類は、「打ぼく、うちみ」が52.8%、「きり傷、さし傷、すり傷」が45.8%とこの2項目が特に多く、これに「骨折、ひび」が23.6%で続いています。   (11)まちのバリアフリーについての満足度   《満足》は42.2%、《不満》は52.3% 問22 まちのバリアフリーについて満足していますか。(○は1つ) ※バリアフリーとは、障害者や高齢者等が社会生活をしていく上で、障壁(バリア)となるものを取り除くという意味です。例えば、歩道の段差や駅のエレベーター、わかりやすい掲示板等です。    まちのバリアフリーについての満足度は、「とても満足している」が2.9%、「おおむね満足している」は39.3%で、両者をあわせた《満足》は42.2%となっています。一方、「とても不満である」(9.2%)と「やや不満である」(43.1%)をあわせた《不満》は52.3%となっています。  (障害の種類別の調査結果は15ペ−ジ2−(4)を参照) (12)急いでバリアフリーを進めてほしい施設   「歩道」、「電車、バス等の公共交通機関」が5割台後半 問23 今後、区内で急いでバリアフリーを進めていくべきと思う施設は何ですか。 (あてはまるもの3つまで〇)    急いでバリアフリ−を進めてほしい施設は、「歩道」(59.0%)、「電車・バス等の公共交通機関」(56.1%)が5割台で特に多くなっています。 8.福祉に関する相談や情報 (1)健康・福祉に関する情報の入手手段   「広報紙」が51.7% 問24 健康や福祉に関する情報を主にどのようなところから得ていますか。 (あてはまるもの3つまで○)    健康・福祉に関する情報の入手手段は、「広報紙(東京都・豊島区)」が51.7%で最も多く、以下、「病院・診療所」(29.5%)、「テレビ・ラジオ」(26.9%)、「インターネット(携帯電話利用を含む)」(24.6%)、「一般の新聞・雑誌」(22.3%)が2割台となっています。  (障害の種類別の調査結果は9ペ−ジ1−(1)を参照)   (2)よく利用する相談窓口   「病院・診療所」が24.0% 問25 よく利用する相談窓口はどこですか。(○は1つ)    よく利用する相談窓口は、「病院・診療所」が24.0%で最も多く、これに「保健所・保健相談所」が10.1%で続いています。また、「特にない」が46.0%となっています。  (障害の種類別の調査結果は10ペ−ジ1−(2)を参照) (3)病気についての相談相手   「医療機関」が81.2% 問26 難病患者福祉手当を受けている病気について、主に相談する相手はどなたですか。 (あてはまるもの3つまで〇)    病気についての相談相手は、「医療機関(医師等)」が81.2%で特に多くなっており、それ以外の相談先は1割未満となっています。 (4)相談対応の満足度   《満足》が73.1%、《不満》が18.2% 問27 相談について満足していますか。(○は1つ)    相談対応の満足度は、「とても満足している」は10.4%、「おおむね満足している」は62.7%で、両者をあわせた《満足》は73.1%となっています。一方、「大変不満である」(1.7%)と「やや不満である」(16.5%)をあわせた《不満》は18.2%となっています。  (障害の種類別の調査結果は11ペ−ジ1−(3)を参照)   (5)不満の理由   「十分な助言が得られない」が68.3% 【問27で、「やや不満である」「大変不満である」に回答した方のみにおうかがいします。】 問27−1 不満な理由は何ですか。(あてはまるもの3つまで○)    相談対応に不満を感じる理由は、「十分な助言が得られない」が68.3%で特に多く、以下、「曜日・時間が限られている」が25.4%、「窓口がわかりにくい」が17.5%で続いています。   9.社会参加等 (1)近所つき合い   「あいさつ程度はしている」が53.2% 問28 ご近所とのおつき合いは、次のうちどれにあてはまりますか。(○は1つ)    近所つき合いは、「積極的に行っている」は5.5%とわずかですが、「必要に応じて行っている」が27.5%、「あいさつ程度はしている」が53.2%となっています。また、「ほとんど行っていない」が11.8%となっています。 (障害の種類別の調査結果は19ペ−ジ4−(1)を参照)   (2)現在楽しんでいる余暇活動   「テレビや音楽の鑑賞」が62.4% 問29 あなたが今楽しんでいる主な余暇活動は何ですか。(あてはまるもの3つまで○)    現在楽しんでいる余暇活動は、「テレビや音楽の鑑賞」が62.4%で最も多く、以下、「家族や友人などとの外出(食事、買い物など)」が46.8%、「インタ−ネット」が28.9%、「各種の趣味活動」が19.1%で続いています。(障害の種類別の調査結果は20ペ−ジ4−(2)を参照)   (3)地域の方々の障害・疾病に対する理解   《得られている》が37.5%、《得られていない》が54.3% 問30 地域で暮らす上で、障害や疾病に対して理解を得られていると感じていますか。 (○は1つ)    地域の方々の障害・疾病に対する理解は、「よく理解を得られている」が2.0%、「おおむね理解を得られている」が35.5%で両者をあわせた《得られている》は37.5%となっています。「理解を得られていない」(15.9%)と「あまり理解を得られていない」(38.4%)をあわせた《得られていない》は54.3%となっています。 (障害の種類別の調査結果は21ペ−ジ4−(3)を参照) (4)運動やスポーツへの活動意向と現況   「行っている」が28.9% 2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に向け、運動やスポーツに関する意識や、現在の活動状況をお伺いします。 問31 運動やスポーツを行いたいと思いますか、また、行っていますか。(○は1つ) ※ここでの「運動やスポーツ」は、競技スポーツだけでなく、ウォーキングや体操、ストレッチなどの軽い運動も含みます。    運動やスポーツへの活動意向と現況は、「運動やスポーツに興味があり、すでに行っている」が28.9%となっています。「運動やスポーツに興味があるが、行っていない」は52.3%と多くなっています。 (障害の種類別の調査結果は22ペ−ジ4−(4)を参照) (5)運動やスポーツの実施頻度   「週に1〜2日」が49.0% 【問31で、「運動やスポーツに興味があり、すでに行っている」に回答した方のみにおうかがいします。】 問31−1 運動やスポーツをどれくらいの頻度で実施していますか。(○は1つ)    運動やスポーツを行っている方の実施頻度は、「週に1〜2日」が49.0%、「週に3日以上」が36.0%となっており、「月に1〜3日」が11.0%となっています。   (6)運動やスポーツを行いにくいと感じること   「体調や体力に不安がある」が47.1% 問32 運動やスポーツをする際に、何か困ること、行いにくいと感じることはありますか。 (あてはまるもの3つまで○)    運動やスポーツを行いにくいと感じることは、「体調や体力に不安がある」が47.1%で最も多く、以下、「費用が高い」が20.2%、「一緒に運動やスポーツができる友人がいない」が11.0%で続いています。 (障害の種類別の調査結果は23ペ−ジ4−(5)を参照)  10.障害者の権利 (1)障害者の権利を守るために充実すべき内容   「あらゆる障害に対する差別がなくなること」が42.2% 問33 平成18年(2006年)に、国連では、「障害者の権利に関する条約」が採択されました。今後、障害者の権利を守るために、特に充実させるべき内容はどれですか。 (あてはまるもの3つまで○)    障害者の権利を守るために充実すべき内容は、「あらゆる障害に対する差別がなくなること」が42.2%で最も多く、以下、「誰にでも平等に機会があること」(32.9%)、「自分のことは自分で決められること」(25.7%)、「希望する施設やサービスの利用が可能であること」(25.4%)、「障害の違いを互いに認め合えること」(24.0%)、「多様な活動に参加し、社会に受け入れられること」(22.8%)、「障害者自身の能力が認められること」(22.0%)が2割台で続いています。  (障害の種類別の調査結果は24ペ−ジ5−(1)を参照)   (2)成年後見制度の利用意向   「今後利用したい」が9.5% 問34 成年後見とは、障害などで判断能力が不十分な人の「財産」や「権利」を保護し、支援していく制度です。あなたは、成年後見制度を利用したいですか。(○は1つ)    成年後見制度の利用意向は、「今後利用したい」が9.5%となっています。また、「利用したくない(利用する予定はない)」が41.9%となっています。     (3)虐待を受けた経験   「ある」は9.8% 問35 あなたは、いままでに自分の体や心を傷つけられた(虐待された)ことがありますか。(○は1つ)    虐待を受けた経験は、「ある」が9.8%、「ない」が84.1%となっています。  (障害の種類別の調査結果は25ペ−ジ5−(2)を参照)   (4)受けたことがある虐待の内容   「心理的虐待」が67.6% 【問35で、「ある」に回答した方のみにおうかがいします。】 問35−1 虐待の内容はどのような内容ですか。(あてはまるものすべてに○)    虐待を受けたことがある方の虐待の内容は、「心理的虐待」が67.6%で特に多く、これに「身体的虐待」が26.5%で続いています。         *心理的虐待:怒鳴る、悪口を言う、仲間に入れない、わざと無視するなど     *身体的虐待:殴る、蹴る、縛りつける、閉じ込める、不要な薬を飲ませるなど     *経済的虐待:十分なお金を与えない、勝手に財産や預貯金を使うなど     *性的虐待:性交、性器への接触、裸にする、わいせつな話をするなど     *放棄・放任(ネグレクト):十分な食事を与えない、不潔な住環境で生活させるなど   (5)虐待を受けた相手   「養護者」、「使用者」が2割台 【問35で、「ある」に回答した方のみにおうかがいします。】 問35−2 誰から虐待を受けましたか。(あてはまるものすべてに○)    虐待を受けたことがある方の虐待を受けた相手は、「養護者(家族、親族、同居人など)」(26.5%)、「使用者(働いている場所の事業主など)」(20.6%)が2割台となっています。   (6)虐待について相談した相手   「家族」が32.4% 【問35で、「ある」に回答した方のみにおうかがいします。】 問35−3 虐待を受けた時、だれ(どこ)に相談しましたか。(あてはまるものすべてに○)    虐待を受けたことがある方の虐待について相談をした相手は、「家族」が32.4%で最も多く、これに「友人」が23.5%で続いています。また、「相談していない」が50.0%となっています。   (7)障害者への差別を感じること   《感じる》は22.3%、《感じない》は68.5% 問36 平成28年4月に障害者差別解消法が施行されましたが、障害者への差別を感じることはありますか。(〇は1つ)    障害者への差別を「よく感じる」は2.6%、「時々感じる」は19.7%で、両者をあわせた《感じる》は22.3%となっています。一方、「全く感じない」(14.7%)と「あまり感じない」(53.8%)をあわせた《感じない》は68.5%となっています。 (障害の種類別の調査結果は26ペ−ジ5−(3)を参照)     (8)差別を感じるとき   「公共施設や交通機関を利用するとき」、「働きたいとき、働いているとき」が4割台 【問36で、「よく感じる」「時々感じる」に回答した方のみにおうかがいします。】 問36−1 どのようなときに差別を感じますか。(あてはまるもの3つまで〇)    障害者に対する差別を感じる方がどのようなときに差別を感じるかでは、「公共施設や交通機関を利用するとき」(49.4%)、「働きたいとき、働いているとき」(42.9%)が4割台で多くなっています。   (9)差別の相談経験   「ある」は2.3% 問37 障害者への差別を感じたときに、相談をしたことはありますか。(〇は1つ)    差別の相談経験は、「ある」が2.3%、「ない」が77.2%となっています。  (障害の種類別の調査結果は27ペ−ジ5−(4)を参照)   (10)差別についての相談先 【問37で、「ある」に回答した方のみにおうかがいします。】 問37−1 どこに相談しましたか。(あてはまるものすべてに〇)       ※回答者が少ないため、図は参考程度となります。 (11)選挙投票への参加状況(18歳以上の方)   《行く》は83.7% 問38 あなたは選挙に行っていますか。(○は1つ)    選挙投票への参加状況は、「毎回行く」が63.1%、「時々行く」が20.6%となっており、両者をあわせた《行く》は83.7%となっています。一方、「行っていない」(6.2%)と「ほとんど行かない」(5.3%)をあわせた《行かない》は11.5%となっています。     (12)選挙に行かない理由(18歳以上の方)   「選挙に関心がない」が46.2% 18歳以上の方のみ 【問38で、「ほとんど行かない」「行っていない」に回答した方のみにおうかがいします。】 問38−1 選挙に行かない理由は、次のうちどれですか。(あてはまるものすべてに○)    選挙に行かない方の理由は、「選挙に関心がない」が46.2%で最も多く、これに「投票所に行くための移動を介助する人がいない」が23.1%で続いています。 11.サービスの利用状況や今後の利用意向 (1)サービスの利用状況   「今後利用したい」は、“通所サービス”、“日常生活用具の給付”が2割弱 問39 あなたは次のサービスを利用したことがありますか。(各項目について○は1つ)    サービスの利用状況については、いずれの項目も「今後利用を増やしたい」はわずかで、「今後利用したい」が1割台となっており、その中では“通所サービス(就労継続支援、生活介護など)”(18.8%)、“日常生活用具の給付”(18.5%)が比較的多くなっています。   現在利用している 現在利用していない   12.豊島区等への要望 (1)行政に対する要望   「給付金や手当の充実」、「医療費の軽減等医療制度の充実」が5割台 問40 行政(豊島区)は次のうちどのようなことに取り組むことが望ましいと思いますか。(あてはまるもの5つまで○)    行政に対する要望は、「給付金や手当の充実」(56.1%)、「医療費の軽減等医療制度の充実」(53.8%)が5割台で多く、以下、「道路や交通機関、公共施設の設備(バリアフリー化)」が32.7%、「制度やサービスについての情報提供」(27.7%)、「障害者や難病患者への理解を深めるための啓発・広報活動」(24.9%)、「病気の人や障害者、高齢者に配慮した防犯・防災対策の推進」(23.4%)が2割台で続いています。 (障害の種類別の調査結果は28ペ−ジ6−(1)を参照)