区民意識・意向調査報告書 (抜 粋) ◆調査概要 対象  豊島区内在住の20歳以上の区民3,000名 調査方法  郵送によるアンケート調査 調査期間  平成28年10月12日(水)〜10月28日(金)   ◆回収状況 発送数  3,000件  回収数  922件   回収率 30.7% ◆資料を見る上での注意事項 ・この資料は、「豊島区地域保健福祉計画改定のための区民意識・意向調査 報告書」から、障害者・障がい福祉計画推進会議用に関連する項目を抜粋した資料です。報告書本編とは項目の並びなど、一部内容が異なるものがあります。 ・本文、表、グラフなどに使われる「n」は、各設問に対する回答数です。 ・百分率(%)の計算は、小数第2位を四捨五入し、小数第1位まで表示しています。したがって、単数回答(1つだけ選ぶ問)においても、四捨五入の影響で、%を足し合わせて100%にならない場合があります。 ・複数回答(2つ以上選んでよい問)においては、%の合計が100%を超える場合があります。 ・本文、表、グラフは、表示の都合上、調査票の選択肢等の文言を一部簡略化している場合があります。 住民同士の支え合いや助け合いの意識について ◇支え合いや助け合いの必要性 問 地域で起こるさまざまな生活の課題について、住民同士が自主的に支え合ったり、助け合ったりすることは必要だと思いますか。(○は1つのみ)  住民同士の支え合いや助け合いについては、54.7%の人が「まあまあ必要だと思う」と回答しており、「とても必要だと思う」(29.5%)と合わせた《必要だと思う》層は約8割となっています。     ◇必要な取り組み 【前問(支え合いや助け合いの必要性)で「とても必要だと思う」、「まあまあ必要だと思う」とお答えの方に】 問 住民同士が自主的に支え合ったり、助け合ったりするためには、どのような取組みが特に必要だと思いますか。(○はいくつでも)  住民同士が自主的に支え合ったり、助け合ったりするために必要な取組みとしては、「地域の人が気軽に集まれる場所をつくること」をあげる人が41.1%と最も多く、次いで「町会や自治会が中心となって住民相互の交流活動を進めること」(40.3%)、「自ら進んで日頃から住民相互のつながりを持つよう心がけること」(34.8%)と続いています。   ◇手助けしていること 問 近隣の高齢者等の家庭に対し手助けてしていることはありますか。(○はいくつでも)    近隣の高齢者等の家庭に対して手助けしていることについては、「あいさつや声かけ」をあげる人が38.9%と最も多く、次いで「話し相手」(10.2%)、「具合が悪くなった時の手助け」(3.9%)と続いています。一方、約5割の人は「特に何もしていない」(54.7%)と回答しています。   ・住民同士の支え合いの必要性は、区民の8割が認めています。また、そのための必要な取り組みは、「地域の人が気軽に集まれる場所をつくること」「町会や自治会が中心となって住民相互の交流活動を進めること」が多くなっています。 ・過去の調査結果と比べると、「住民相互の交流活動を進めること」の割合が減る一方、「行政において、地域活動をする上での相談体制や地域活動への支援を充実させていく」との回答が増えており、行政支援の存在感が増しているようです。 ・実際の手助けの状況としては「あいさつや声かけ」が中心で、「特に何もしていない」という回答も54.7%ありました。 ◇外出先で障害のある人などが困っているのを見かけた経験 問 外出先で障害者の方などが困っているのを見かけたことがありますか。(○は1つのみ)    外出先で障害者の方などが困っているのを見かけたことを尋ねたところ、「ある」との回答が55.0%となっています。   ◇困っていたこと 【前問(外出先で困っているのを見かけた経験)で「ある」とお答えの方に】 問 困っていたのは、どのようなことでしたか。(○はいくつでも)    外出先で困っている人を見かけたことがある人に、その状況を尋ねたところ、「人ごみや路上等の障害物等で歩きづらそうだった」をあげる人が44.6%と最も多く、次いで「歩いているすぐそばをスピードを出した自転車等がすれ違っていった」(41.0%)、「横断歩道や踏切などを渡るのに苦労していた」(35.3%)と続いています。   ◇その時にしたこと 【前問(外出先で困っているのを見かけた経験)で「ある」とお答えの方に】 問 その時あなたはどうしましたか。(○は1つのみ)    外出先で困っている人を見かけた時にどうしたかと尋ねたところ、「自分のできる範囲で進んで手助けした」が53.1%で最も多く、次いで「声をかけたかったが、どのように声をかければよいのかわからなかった」(20.3%)と続いています。   ・障害者等実態調査においては、外出時の危険には「自転車の通行」が多くあげられています。 ・区民意識においても、外出先で障害のある人が「路上の障害物」や「スピードを出して走ってくる自転車」などで困っているのを見かけ、「自分のできる範囲で進んで手助けした」人は多くを占めています。 ・その一方、「声をかけたかったが、どのように声をかければよいのかわからなかった」(20.3%)という声も少なくありません。 ・障害のある人がどのようなことに困っているのか、どのように声をかければよいのかを、引き続き、しっかりと伝えていく必要がありそうです。 ボランティア活動について ◇ボランティア活動等の参加経験 問 過去1年くらいの間に、以下のような地域活動やボランティア活動に参加したことがありますか。(○はいくつでも)    最も活動した人が多い地域活動・ボランティア活動は「町会・自治会の活動」で、17.8%の人が活動していますが、約6割の人は「いずれにも参加していない」(63.2%)と回答しています。   ◇参加したい内容 問 今後、どのような地域活動やボランティア活動に参加したいと思いますか。(○はいくつでも)    今後、参加したい地域活動・ボランティア活動について、「町会・自治会の活動」をあげる人が22.3%と最も多く、次いで「運動・スポーツ・文化に関する活動支援」(20.5%)、「公園や近隣の清掃活動やリサイクル活動」(18.7%)と続いています。   ◇参加に必要なこと 問 あなたは、お住まいの地域の活動に、より多くの人が参加できるようにするためには、どのようなことが必要だと思いますか。次の中から、あなたのお考えに近いものの番号に○をつけてください。(○はいくつでも)    地域の活動に、より多くの人が参加できるようにするために必要だと思うことは、「参加する方法についての具体的情報を広く紹介する」との回答が50.8%と最も多く、次いで「活動についての具体的な情報を広く紹介する」(45.2%)、「活動に参加できる「ゆとり」や「時間」のある社会をつくる」(30.2%)と続いています。 ・区民の約6割はボランティア活動に「参加していない」と回答しています。 ・しかし参加意向はどの項目も現状を大きく上回っています。特に「運動・スポーツ・文化に関する活動支援」(20.5%)は第2位と人気があります。 ・参加するに際しては、参加方法や活動内容についての「具体的な情報」を求めている人が多くなっています。 ・障害者実態調査では、「運動やスポーツへに興味があるが、行っていない」(45%)が多くなっています。ボランティアに限らず、一緒に運動やスポーツに参加する機会を増やしていくこ、その機会を通じて具体的に障害理解を進めていことも一つの方策として考えられます。   バリアフリーについて ◇まちのバリアフリー満足度 問 あなたが日常生活を送る範囲で、まちのバリアフリーについて満足していますか。    (○は1つのみ)    まちのバリアフリーの満足度について、「どちらともいえない」が42.6%で最も多くなっています。《満足》より《不満》との回答のほうが上回っています。     ◇バリアフリー化を進めてほしい施設 問 公共施設、生活関連施設や鉄道等のバリアフリー化の整備が進んでいますが、これからバリアフリー化を進めてほしい施設等はありますか。(○はいくつでも)    これからバリアフリー化を進めてほしい施設は、「歩道」をあげる人が48.6%と最も多く、次いで「鉄道駅などの旅客施設」(36.8%)、「電車・バスなどの公共交通機関」(35.1%)と続いています。     ◇心のバリアフリー普及に必要な仕組み 問 障害者や高齢者への理解など、心のバリアフリーを普及させるにはどのような仕組みが特に必要だと思いますか。(○はいくつでも)    心のバリアフリーを普及させる仕組みとして特に必要だと思うものは、「学校教育において子どもたちが「心のバリアフリー」を学ぶ機会を充実する」をあげる人が62.1%と最も多く、次いで「生涯学習において誰もが「心のバリアフリー」を学ぶ機会を充実する」(42.3%)、「健常者と障害者等のコミュニケーションの機会を増やし、相互理解を進める」(33.4%)と続いています。   ・バリアフリーについては「どちらともいえない」が多いですが、満足と不満足で見ると《不満》の方が多く、「歩道」(48.6%)の他、「鉄道駅などの旅客施設」、「電車・バスなどの公共交通機関」のバリアフリー化を求める声が多くなっています。 ・バリアフリーへの満足については障害者等実態調査の方がより明確な回答となっているようです。なお、推進すべき施設として「歩道」や「公共交通機関」が多い点は区民意識と共通しています。 ・心のバリアフリーには「学校教育」や「生涯学習」の他、「健常者と障害者等のコミュニケーションの機会を増やし、相互理解を進める」(33.4%)が多くあげられています。 ・障害者等実態調査では、差別は感じないという意見が多数となりましたが、地域の障害理解は得られていないという意見が約半数を占めており、引き続き理解・啓発が必要です。 地域保健福祉の推進について ◇地域の保健福祉の推進で力をいれてほしいこと 問 豊島区では、地域の保健福祉の推進に取り組んでいますが、あなたはどのようなことに力を入れてほしいですか。(○はいくつでも)    地域の保健福祉の推進で力を入れてほしいこととしては、「いつでも気軽に相談できる相談体制の充実」との回答が54.2%と最も多く、次いで「認知症高齢者に係る支援の充実」(33.6%)、「保健・福祉に関わる専門性の高い人材の育成と確保」(29.4%)と続いています。