第7回豊島区障害者地域支援協議会 会議録 附属機関又は会議体の名称 第5期 第7回豊島区障害者地域支援協議会事務局(担当課) 障害福祉課 開催日時 平成29年12月19日火曜日 午後6時30分から8時30分 開催場所  豊島区役所本庁舎 5階 509・510会議室 議題 (1)会議録の確認について (2)専門部会からの報告について @相談支援部会 A就労支援部会 (3)豊島区における障害者就労施設等からの物品等の調達について (4)地域生活支援拠点の整備について (5)その他公開の可否 会議 公開 傍聴人数3人 会議録 公開 出席者 委員  田中 英樹、城田 晴男、近藤 淳、初瀬 勇輔、木村 泉、安井 敦子、礒ア たか子、徳光 昌代、田中 道子、儀武 直樹、日渡 典子、田中 慎吾 オブザーバー  池袋保健所健康推進課 精神保健担当係長、障害福祉サービス担当課長、障害福祉課 心身障害者福祉センター所長、障害福祉課 障害者在宅支援グループ係長、 事務局 障害福祉課長、障害福祉担当係長、障害福祉課主事 審議経過 (1)第6回会議録の確認について 前回の会議録の確認。承認される。 (2)専門部会からの報告について 報告 @相談支援部会 資料第2、3-1、3-2、4号に基づき、相談支援部会部会長・副部会長・部会委員より報告。 相談支援部会第3回事業所研修会報告 ・11月22日(水)午後6時から、区役所本庁舎5階会議室にて開催した。 ・内容は、障害種別毎の事例検討会で、身体・知的・精神・児童の4つに分かれて実施。 ・事業所種別や専門を越えて様々な立場の方が集まり一つの事例について検討を行う事で、様々な発想や面白いアイデアが出てきて、とても良かった。 ・事例検討を行う上でのルールや進め方については事前にファシリテータ―の方と打ち合せを行い、形式を統一するようにした。 ・アンケート回答者の6割近くが研修会に初めて参加すると回答したことから、様々な方が相談支援部会や協議会に関わりつつあるのではないだろうか。 ・事例検討の内容について、ほぼ全員の方が「とても良かった」「良かった」と回答しており、また自由記載には「普段機会の少ない事例検討ができ、貴重な時間となった」「とても勉強になった」といった意見が多くあり、概ね良い研修会となったのではないかと思う。 ・今回のアンケートにて研修会の企画等に興味ある方・関わってみたい方を募集したところ、20名以上の方が集まった。 ・今年度は部会中心で研修会を実施していたが、来年度以降はこのPTを中心に研修会等の顔を合わせる機会を作り、現場での事例を部会に挙げていく仕組みができればと思う。 ・今後の予定は、来年に重複障害の事例検討を野中式で実施予定。 ・豊島区精神障がい者事業所連合会主催の自立生活援助事業に関する研修会について、相談支援部会とも協力という形で周知等を行う予定。 民生・児童委員協議会 障がい福祉部会との意見交換会について ・12月1日(木)、南池袋ミーティングルームにて実施。 ・参加者は相談支援部会より3名、事務局より1名。 ・まず簡単に協議会や相談支援部会の位置付けや取組みを説明し、その後意見交換を行った。 ・普段から障害のある方と関わる機会のある方、そうでない方、どちらもいるようであった。 ・地域にどんな方がいて、普段はこういうことで困っていて、障害のある方とどう接している、という話が出た。 ・その他は、障害者施設ではどんなことをしているのか/相談するにはまずどの窓口に行けば良いのか/難病や精神の方は外見からは分かりづらい/災害時要支援者名簿については8〇5〇問題等について、といった質問や意見があった。 ・民生委員の担当の地域にはどんな福祉施設があるのかを知り、普段から少しでも挨拶する、困った時は相談できるような関係ができてくると良いのではないかと思った。 ・可能であれば今後もこの様な場を継続的に作っていただきながら、障害に対しての理解や、障害のある方も地域で暮らしているという認識を今後深めていければ良いと思った。 つながるツールについて ・前回の部会で、支援者がつながるという方向性に決まった。 ・様々な資料を参考に、サイズ感やイメージ、内容等を検討した。 ・デザイン等、手に取りたくなるようなものにしていきたい。 ・詳細については引き続き部会にて検討していきたい。 質疑・意見交換 ・相談支援部会副部会長より 今期の相談部会はどちらかというと悩みながら進めてきているが、様々な方が集まる場を提供でき、その方たちがつながり始めているのではないかと思う。その場の中で、こういうサービスがあると良い、こういうことができると良い、というような良い意見が湧き出てくるの感じている。ツールが完成したり、今後もつながる場を設けることによって、発展していければと思う。 ・相談部会委員より 副部会長のとおり、進行はゆっくりだが、着実に綿々と一生懸命取り組んでいると感じる。 ・民生委員との意見交換会について、報告書を読み、驚くほど内容の濃い話ができたのだと思った。障がい福祉部会の26名全員が参加し、かつ事前の資料をきちんと読み、これを知りたい、という気持ちがとても伝わり驚いた。本当に良い会となったのだと思った。 ・後日の民生・児童委員協議会でも、障がい部会の方が当日はとても良い話し合いでした、と報告しており、実りある会となったのではないか。 ・民生委員の方は専門家ではないが、地域の第一線で活動しており、そこでニーズや相談を拾い、その上で専門職と連携し、相談を取りこぼさない、困り事を見逃さない仕組みが、少しずつできてきていると思う。 ・研修会では普段あまりお会いしない方のお話を聞く事ができ良い機会となっている。つながり構築は時間がかかるものではあるので、着実に少しずつ進めていければと思う。 ・研修会を通じて、多様な視点を参加者で共有しながら一つの事例について考えることができ、充実した場となっていると感じる。 ・顔が見える関係の構築というテーマで研修会を始めたが、もちろん研修を一回受けてすぐに支援力が上がるものではないが、繰り返し集まる場を設け研修を行う中で、つながりだけでなく、支援を考える上での様々な視点も培っていけるのではないかと思っている。 ・次回の開催はいつごろの予定か。 部会は1月と2月、研修会は2月に開催する予定である。 A就労支援部会  資料第5,6号に基づき事務局より報告 報告 ・第5期就労支援部会は主に企業向け認証と超短時間雇用について取り上げている。 ・企業認証について、前回の協議会で審査会についてご意見をいただき修正して、要綱の内容がほぼ固まった。 ・次回就労支援部会にて、平成30年度からの事業実施に向けたスケジュール案や様式等の案を提示予定。 ・超短時間雇用に関して、これまで事業実施の可能性について検討してきたが、平成30年や31年からの事業とすることは難しく、部会での検討を一時保留とすることとした。 ・理由としては、すぐに予算や人員の確保をすることが難しい点や、先行自治体の規模と豊島区のそれが大きく異なることから、費用対効果も見えにくい点を考慮してである。 ・福祉的就労に関して、以前作成した受注用パンフレットを校正するという話が挙がっている。前回発行版から項目等も見直し、平成30年度に改定版を発行したい。 ・豊島区では自主製品に関する事業所間のネットワークはあるが、軽作業に関するそれはなく、今後どのようにしていくか要検討。 ・自主製品のはあとの木ネットワークでは、販売会やコーディネーターによる勉強会等を行いレベルアップを図っているところである。 ・(就労支援部会副部会長より) 前向きな保留という形で、可能性が0ではないことはひとつ救いであると思う。豊島区では商店街での取組み等の類似の事例があるので導入はしやすいと思うが、少し横断的な取組みになるので、一度保留となるが、ぜひ前向きに考えていただけたらと思う。 ・実施企業では先日グッドデザイン賞の特別賞を受賞されており、これからの広がりもある雇用の仕方だと思う。20時間以上働くことが難しい方にとって救いの一つと成り得る働き方なので、いずれ前進することを期待したい。 質疑・意見交換 ・優先調達や受注拡大についてどのような議題が挙がっているのか。 魅力ある製品づくりについて、「福祉施設が作った」というだけでなく、付加価値が必要である。各事業所単独の力では販路拡大やスキルアップが難しければ、事業所間で連携を取っていくことも必要だろう。はあとの木のネットワークや部会等を活用し、課題を整理しつつ連携をとれると良いのでは、ということが話題として挙がっている。 ・魅力ある商品づくりについて、新しい製品の開発などの動きはあるのか。 現在は個々の事業所で商品開発やスキルアップを行っている状態であり、共同で何かを開発する、といった動きはまだない。はあとの木ネットワークでは、コーディネーターを雇い、商品の見せ方やディスプレイの勉強会などを行ってはいる。 会長より 福祉施設の製品だから、という感覚ではなく、共同で商品開発を行う等して商品そのもの価値を高め、勝負していくことが望まれる。 ・北海道の役所の例として、障害者の作業所で作っていたお弁当が人気ナンバーワンとなっていたことがあった。その人気の秘訣を調査しにいったところ、確かにおいしかった。その上、栄養価が計算されており、温かく、安く、とても手が込んでいた。そこに障害者であることは全く関係なかった。また、お弁当のアンケートモニターが500人程おり、味などのご意見を頂き、それを基に毎週金曜日に次週のお弁当について議論をするそうだ。この様に商品として魅力を持つには並大抵の努力ではないが、ぜひそれぞれの事業所が協力し合って取り組んでいただきたい。 ・超短時間雇用について、事業を始める為には、まだ準備不足ということか。 先行自治体である川崎では、産業精神保健の流れが伝統的にあり、古くから繋がりのある企業が多い。その中で施設外就労やグループ就労、過渡的雇用等、様々な雇用形態を実施してきた経緯があり、超短時間雇用もその一環として取り組んでいる。そのような経過や繋がりの基盤がない場所で始めるのは、大変な部分もあるだろう。クラバースモデルのように板橋のように何かの実践があれば導入しやすいかもしれないが、そういう面でも、導入にはクリアすべき課題があるのではと報告を聞いて感じていたが、どうだろうか。 事務局より 一番の理由は受け皿の問題である。部会では事業の提案や構築を行うが実際に事業をまわ す訳ではなく、現状この事業をまわす体制をとることは難しい。また川崎の例をみると、区と大学の間にコンサルを入れているようであり、そこまでの予算を確保することも厳しい。事業設計するために、部会では区内大学にニーズ調査を依頼できないか、といったような様々なご意見も出ていた。部会での検討は一時停止するが、一応前向きな保留という形とする。引き続きご意見等があればお寄せいただきたい。 (3)第6回本協議会でのご質問の回答  資料第7号に基づき事務局より説明 ・前回の地域支援協議会での質問について「豊島区における障害者就労施設等からの物品等の調達実績」の区内と区外に分けた実績についてを示したものが資料第7号である。  グラフのとおり、物品と役務を合わせた各年度の金額は区内実績が大きく、件数は区外実績が多い。物品と役務に分けて見ると、物品は区外からの調達が多く、役務は区内の方が多い。物品は防災用品等を区外の大きな事業所から調達しているため実績も大きく、清掃や印刷は納品等の関係もあり区内での調達が多くなっている。 質疑・意見交換 ・報告を受けて、物品と役務の実績で、調達先の所在によってここまで差が出る事に驚いた。 (4)地域生活支援拠点施設の整備について  資料第8号に基づき事務局より説明 ・地域生活支援拠点の整備に関して、重度心身障害者を対象とした池袋2丁目グループホームを拠点として整備する予定である。開設時期について、既存の建物の解体や補助金申請の関係があり、当初予定していた平成31年4月から1年延びた、平成32年4月に延期されることとなった。 ・前回の協議会では、整備類型について、このグループホームに短期入所と相談支援事業所を併設し多機能拠点整備型として整備する一方で、精神障害者に関して地域資源を活用しながら面的整備を図る形とすることを報告し承認された。 ・前回の報告後、豊島区精神障がい者事業所連合会の協力を得て、アンケートを実施した。これは支援者に対してだけでなく、おそらくミーティングのような形で利用者から聞き取りをしていただいた事業所もある。それらをまとめたものが資料第8号である。 設問は、精神障害者の地域におけるニーズや不足しているサービス、社会資源は何かということと、地域生活支援拠点に必要な機能やコーディネート方法の案についての、この大まかに2点である。出たご意見は資料第8号を参照。 ・ご意見を受けて、多様なニーズをどの位解決できるかは分からないが、拠点の面的整備の中で、インフォーマルサービスの拡充も必要だと感じた。 ・今後の検討は、12月下旬に事業所連合会の方と区職員で大田区の障害者総合サポートセンタ―を訪問する。これは主に、相談支援部門の見学と、面的整備に必要なコーディネートを見に行く予定である。 ・これを受けて、豊島区としての面的整備について、事業所連合会と検討PTを隔月で実施していく予定のため、今後も地域支援協議会の中で報告をしていきたい。 質疑・意見交換 ・知的障害に関しては多機能型のグループホームをベースに整備していくが、精神に関してはどのような構想があるのか。 具体的なものはこれからであり、来年6月末頃までには大枠を出すという予定だと聞いている。精神に関して、先述の報告のように取り上げていただき、精神の支援者としては非常にうれしく思っている。精神障害者の地域包括ケアシステムと拠点の事業がゆるやかに繋がっていけるような仕組みをイメージしながら進めていきたい。地域包括ケアシステムがどのようなものになるかまだ不明瞭であるが、本来的には医療との関わりがあるものであり、また4月以降入所施設等への看護師配置等の医療的ケア児者に対する支援の充実が検討されており、どのように取り組むか今後の課題である。 ・日本の場合、精神保健福祉センターが都道府県・指定都市に69カ所程あるが、海外と比較すると少ない。例えばイタリアは人口7万人に対しセンターを1つ設置、トリエステは人口18万人に4カ所設置、つまり人口4〜5万人に1つは設置している。また一つのセンタ−に対し医師が4、5人、看護師が20人程、ソーシャルワーカーや臨床心理士は複数おり、24時間体制、休息ベッドが8床程あり、食事も無料である。精神科の入院機関はないが、イタリア全体が入院を廃止しており、総合病院にわずかだけ入院の受入れがある程度だが、それでもまわっており、国の違いを実感した。 日本のACTも現在30チーム程できてきており、クリニックや訪問看護ステーションとも結びつけることができれば、それなりの資源もあり実現不可能ではないと思っている。 国は当初精神障害者も含めた地域包括ケアシステムの構築を謳ったが、それは法改正前提であった為、それが流れた今は仕切り直しとなっている。国の動向を待ってではなく、各団体等で豊島区なりの構想を作っていけると良いと思っている。 ・アメリカの場合も精神保健福祉センターの数が多く、クライシスユニットという地域の中に、医療ケア・一時的ケアをするところがある。これはやはりクリニック単位ではできず。行政が後押ししている。この一時的ケア、病院ではない中間施設があることによって、安心して精神疾患に罹れるという。まず大きな目標として、このような一時的な精神医療を受けられるクライシスユニットができると、随分安心できると思う。 ・この案はやはり医師会のご協力などが必要になると思うが、豊島区の医師会が実施する訪問看護ステーションに精神を対象としたものはなかったと思うが、どの様な状況か。 池袋保健所健康推進課より 精神の訪問看護について、10年前は0だったが、現在は24のステーションの内1/3程は受けていただいている。池袋周辺には50近くクリニックがあるが、医師会に入っている方は40%ほどだった。またステーションからも精神障害について学びたいということで、勉強会等を実施した。区内に精神科の入院病棟がなく、他区と比較し遅れをとっている部分もあるが、少しずつ整備していきたいと思っている。 ・地元に近い精神のクリニックが医師会に入っていないのはどの地域でもあることだが、豊島区は大分改善されているようである。 なぜ入っていないのか。 様々な経過があるが、昔はほとんどの精神科は勤務医の病院中心主義で、精神科のクリニック自体がなく、精神科医の開業が始まったのも1980年代後半位からであった。そのような背景もあり。伝統的な医師会とは距離ができてしまったようである。 (5)豊島区障害者計画 第5期障害福祉計画・第1期障害児福祉計画(素案)について 参考資料,事前配付資料に基づき事務局より説明 第5期障害福祉計画・第1期障害児福祉計画(素案)について、構成や策定にあたって、概略、方向性等、計画の概要について説明。詳細は資料のとおり。現在パブリックコメントを実施中であり、ご意見があればぜひいただきたい。 質疑・意見交換 ・素案に対しての意見等はどのように出せば良いか。 パブリックコメントまたは別紙の意見提出用紙にてご提出いただきたい。 ・出された意見はどのように計画に反映されるのか。 パブリックコメントや別紙の意見提出用紙、本日のご意見等を受けて素案を修正し、それを2月の計画推進会議に挙げ、2月末頃には計画の最終案を出せるように予定している。 ・計画そのものは推進会議で策定しているが、地域支援協議会では計画をチェックしていただく役割があるため、是非ご意見をいただきたい。 質疑・ご意見 ・自立訓練の機能訓練と生活訓練について、今後種別での分け方がなくなるが、サービス提供見込み量はこの点は考慮されているのか。 見込み量等は現行の制度での数値を掲載している。 ・就労支援について、68ページから、移行・A型・B型・定着の3年間の目標値が出ているが、実際にこのように増えていければ良いが、全国的にもA型の閉所等様々な問題や動きがでてきている。数字にとらわれず、慎重に取り組んでいただきたい。 ・71ページの自立生活援助について、精神障害の方だけでも、この目標値を上回るのではないかと予測している。 ・58ページの入院中の精神障害者の地域生活への移行について、32年度末までに都は49人という目標値を示しているが、サービスや相談支援事業所などが連動して増えていかないと、この数値は達成できないのではないかと思う。事業者の誘致など、地域移行できる体制が豊島区全体で出来てくると良いと思う。 ・生活介護は今後伸びが見込まれる為、区立施設を中心にサービスの提供体制を整備していくということで、多機能拠点も見込んだ数値が示されているのだと思う。現在施設では高齢化の問題に直面しており、通所ができない方も出てきている。しかし事業所に来れば、生産力や意欲も十分にある、という方がいる。3年間でどれだけ目標値に届くか分からないが、このような課題に直面している、という現実があることだけでもお伝えしておく。 ・また就労移行支援について、正直なところ68ページの目標値はハードルが高いのではないかと思う。就労移行支援事業所がどんなに尽力しても、企業の受入れや定着に対しての取組みなどについて、就労支援の事業所のみの問題ではなく、行政からもっと異なる形で企業に対してのアプローチもしないと、目標値の達成は難しいのではないかと思う。就労定着支援事業についても、どの位の数の事業所が実施するかまだ分からないが、定着はそんなに簡単ではないのではないかと思う。 ・会長より 障害福祉計画は、地域保健福祉計画に組み込まれた分野別計画であり、今回は新たに障害児計画が入る点や、目標数値を細かく設定し3年で進捗をはかる点が特徴となっている。それに伴いこれまでの5年の計画期間から、3年+3年の6年計画になっている。 数値目標を細かく出しているが、これ自体が大変な目標ではある。前計画では施設や病院に入院している方を地域に移行しよう、というものを基本にしたが、これがなかなか難しい。知的障害者の入所に関しては全国の施設にお願いしている状況で、そこからまた豊島区に戻すという至難の業に近い事をやろうとしている。精神も同様で、長期入院している方が高齢化しており、10年間で7・8万人は病院で亡くなっている。2004年に精神保健福祉ビジョンが掲げられてから10年程で病床が30万床を切ったのも、地域に戻れた患者はごく一部で、病院で亡くなった方が多かった為という状況である。その上で地域生活を支援する、ということが目標の中心になっているが、そうなると精神障害者も、ただ町に住む、住宅に暮らす、というわけではなく、市民の一人として街に暮らす、という意味合いの地域支援をどのようにしていくか、これからの課題であろう。町で暮らすには、仕事に就くというのは大きなファクターになり、幸い4月からは精神障害者も法定雇用率の算定基礎に入るため、条件としては良い流れである。今後精神障害者の就労の件数は大幅に伸びているため、そこで新しいチャレンジや取組みを行っていかなければいけないだろう。これらも踏まえて目標設定したつもりではあるので、これが必ず計画通りに実現するという意味の目標ではなく。これを実現するためには、様々な努力を、現場レベルから、政策レベルから取り組んでいくことを前提として、よく精査していただきたい。 (6)その他 次回日程について ・次回は平成30年3月27日(火)、午後6時30分〜区役所本庁舎会議室にて開催予定。 提出された資料 資料第1号 第6回豊島区障害者地域支援協議会 会議録(案) 資料第2号 第7回相談支援部会 会議録(案) 資料第3-1号 相談支援部会 第3回事業所研修会 報告 資料第3-2号 相談支援部会 第3回事業所研修会 アンケート結果 資料第4号 民生・児童委員協議会障がい福祉部会との意見交換会 報告 資料第5号 第7回就労支援部会会議録(案) 資料第6号 区内受注施設パンフレット修正案 資料第7号 豊島区における障害者就労施設等からの物品等の調達実績(区内外別) 資料第8号 地域生活支援拠点の整備について 団体意見まとめ 別紙 豊島区障害者計画 第5期障害福祉計画・第1期障害児福祉計画に対するご意見の提出について 参考資料 平成32年度末の長期入院患者の地域生活への移行に伴う地域の精神保健医療福祉体制の基盤整備量(利用者数)について(通知) 事前配付資料 第5期障害福祉計画・第1期障害児福祉計画(素案) その他 次回は平成30年3月27日(火)午後6時30分〜開催予定。