資料第2号 全36ページ 抜粋版 豊島区障害者等実態・意向調査 報告書 令和5年3月豊島区 1ページ目 1 調査の目的 豊島区障害者計画・第7期障害福祉計画・第3期障害児福祉計画の改定を行うにあたり、障害者等の実態を把握・分析し、改定作業に向けて必要となる基礎資料を得ることを目的として実施しました。 2 調査の設計 (2)対象者の抽出方法 @身体障害者 身体障害者手帳所持者(視覚障害、聴覚障害、平衡機能障害、音声・言語・そしゃく機能の障害、肢体不自由、内部障害)のうち、対象者の偏りをなくすため、障害等級・障害種別を調整して抽出しました。 ※18歳以上65歳未満 1,800人  ※65歳以上 600人 A知的障害者 愛の手帳所持者のうち、18歳以上を対象に偏りをなくすため、障害程度を調整して抽出しました。 B精神障害者 自立支援給付受給者は全員対象とし、その他各関係機関を通じて承諾を得られたかたに調査票を配付しました。 C難病患者 難病患者福祉手当受給者から抽出しました。 D障害児 児童通所支援(児童発達支援・医療型児童発達支援・保育所等訪問支援・居宅訪問型児童発達支援・放課後等デイサービス)の利用者全員を対象としました。 E事業所は全事業所に配付しました。 1ページ目終わり 2ページ目始まり (3)調査方法及び調査期間 @調査方法 郵送調査方式(調査票の封書による郵送配付・郵送回収) A調査期間 令和4年11月1日(火)〜令和4年11月22日(火) ※「調査ご協力へのお礼とお願い」のはがきを11月17日(木)に発送済 3 回収結果 回収状況は以下の通りです(令和4年11月30日時点)。 調査人数 身体障害者2,400人 知的障害者500人 精神障害者354人 難病患者400人 障害児541人 事業所170件 合計4,365件 有効回収数 身体障害者1,161人 知的障害者272人 精神障害者191人 難病患者211人 障害児305人 障害児14件 合計2,254件 有効回収率 身体障害者48.4% 知的障害者54.4% 精神障害者54.0% 難病患者52.8% 障害児56.4% 事業所67.1% 合計51.6% 前回回収率 身体障害者43.4% 知的障害者48.4% 精神障害者36.6% 難病患者52.7% 障害児51.0% 事業所57.3% 合計46.0% 小数点以下四捨五入 2ページ目終わり 3ページ目始まり 1 障害者・難病患者・障害児調査 1-1 回答者の属性 まとめ 生活しているところは、全体では在宅のかたが8割強と多い。知的・精神障害のかたは、グループホームの入所がそれぞれ1割程度。知的障害のかたは、施設入所も1割程度。 調査票の記入者は全体の7割強が本人。知的障害のかたは、5割強は本人以外(「本人と相談の上で」を含む)が記入。 性別は、男性が5割強、女性が4割強。障害児では回答者の7割程度が男性という結果。 年齢は、身体障害のかたは50歳以上が7割程度、知的・精神障害のかたはそれぞれ50歳未満が5割以上を占める。難病のかたは、30代から60代のかたが比較的バランスよく回答。 同居家族がある場合は、全体では配偶者(パートナー)が多いが、知的障害のかたは父親・母親との同居が多い。精神障害のかたは同居家族なしでひとり暮らしが、難病のかたは配偶者(パートナー)との同居が、それぞれ5割以上と多い。 居住地区に大きな偏りは見られないが、知的障害のかたの2割弱は不明・無回答。 主な収入は年金が最も多いが、難病のかたの5割以上は給与(福祉就労によるもの等を含む)による収入が主。 身体・知的・精神障害のかたの8割程度以上がそれぞれ手帳を持っているのに対し、難病のかたの9割程度は持っていない。障害児では、5割弱が手帳の存在も知らないと回答。 その他の障害としては発達障害があるかたが多く、障害児では約5割に発達障害があるという結果。 3ページ目終わり 4ページ目始まり 問 あなたの主な収入は何ですか。(複数回答可) 調査対象:身体、知的、精神、難病、児童 全体では、1,835件のうち、「年金」が45.0%と最も多く、次いで「給与(福祉就労によるもの等を含む)」が37.9%となっています。 身体障害のかたは、1,161件のうち、「年金」が49.3%と最も多く、次いで「給与(福祉就労によるもの等を含む)」が35.8%となっています。 知的障害のかたは、272件のうち、「年金」が50.7%と最も多く、次いで「手当(障害者手当・福祉手当等)」が46.0%となっています。 精神障害のかたは、191件のうち、「年金」が35.1%と最も多く、次いで「生活保護」が32.5%となっています。 難病のかたは、211件のうち、「給与(福祉就労によるもの等を含む)」が51.7%と最も多く、次いで「ご家族の収入」が32.7%となっています。 複数回答形式の設問のため、各選択肢の回答比率の合計は100%を超える値となります。 4ページ目終わり 5ページ目始まり 問 あなたは、障害者手帳を持っていますか。(複数回答可) 調査対象:身体、知的、精神、難病、児童 全体では、2,140件のうち、「身体障害者手帳を持っている」が52.4%と最も多く、次いで「愛の手帳(療育手帳)を持っている」が19.0%となっています。 身体障害のかたは、1,161件のうち、「身体障害者手帳を持っている」が90.6%と最も多く、次いで「愛の手帳(療育手帳)を持っている」が5.0%となっています。 知的障害のかたは、272件のうち、「愛の手帳(療育手帳)を持っている」が85.3%と最も多く、次いで「精神障害者保健福祉手帳を持っている」が6.6%となっています。 精神障害のかたは、191件のうち、「精神障害者保健福祉手帳を持っている」が78.5%と最も多く、次いで「持っていない(手帳の存在は知っている)」が8.4%となっています。 難病のかたは、211件のうち、「持っていない(手帳の存在は知っている)」が80.6%と最も多く、次いで「持っていない(手帳の存在は知らない)」が9.0%となっています。 障害児は、305件のうち、「持っていない(手帳の存在は知らない)」が46.6%と最も多く、次いで「愛の手帳(療育手帳)を持っている」が37.4%となっています。 ※複数回答形式の設問のため、各選択肢の回答比率の合計は100%を超える値となります。 5ページ目終わり 6ページ目始まり 1-2 病気や医療など まとめ いずれの障害のかたも通院しているかたが多く、身体障害のかたの7割程度、知的障害のかたの6割程度、精神障害・難病のかたの9割程度が通院。知的障害のかたは医療を受けていないかたも多く、その割合は3割弱。 健康診断の受診率は、毎年と時々を合わせると7割程度が受けているが、精神障害のかたは受診率が低く、毎年受けている割合は4割弱。 がん検診の受診率は、全体では毎年と時々を合わせて受けているかたが4割弱、受けていないかたが6割弱。特に知的障害のかたの受診率が低く、5割強が全く受けていないという結果。 生活習慣病の有無では、いずれの障害も高血圧のかたが多いが、知的・精神障害のかたは肥満も多い。 日常的な医療的ケアは、全体の1割程度が受けていると回答。受けている内容としては経管栄養・胃ろうが多い。 かかりつけ医を持っているかたは全体の7割強、持っていないかたが2割弱。持たない理由としては見つけられないという回答が多いが、知的障害のかたは(今は)必要としていないかたが多い。 高次脳機能障害と診断されたことがあるかたは、全体の6.9%。そのうち脳血管障害を原因とするものが9割程度。 コロナ禍で生じた新たな困りごととしては、社会参加の場・機会の減少、運動不足になったがそれぞれ全体の3割弱と多い。障害別では、視覚障害のかたのオンライン手続き、聴覚障害のかたのマスク着用による意思疎通、音声・言語・そしゃく機能障害のかたの介助者が感染した際の問題などが特徴的。 7ページ目から8ページ目 問 新型コロナウイルス感染症が拡大する中、新たな困りごととしてどのようなものがありますか。(複数回答可) 調査対象:身体、知的、精神、難病、児童 全体では、2,140件のうち、「社会参加の場・機会が減少した」が27.8%と最も多く、次いで「運動不足になった」が25.6%となっています。 複数回答形式の設問のため、各選択肢の回答比率の合計は100%を超える値となります。 7ページ目から8ページ目終わり 9ページ目始まり 1-3 福祉に関する情報や相談 まとめ 福祉に関する情報は、いずれの障害のかたも広報誌、行政の窓口等で入手しているかたが多く、次いでインターネットの順だが、障害児はインターネットから入手しているかたが多い。 よく利用する相談窓口は、いずれの障害のかたも区の障害福祉課が多いが、精神障害のかたは事業所・施設、病院・診療所、難病のかたは保健所・健康相談所もよく利用。 相談窓口については、いずれの障害のかたも6割程度は満足いただいているが、障害児の2割程度はやや不満と回答。 9ページ目終わり 10ページ目始まり 1-4 日常生活 まとめ いずれの障害のかたも、普段の介助を必要としないかたが多く、その割合は全体で6割弱。視覚障害のかたは、5割程度が外出時に介助が必要という結果。また、身体・知的障害のかたの一定数は、家の中でも介助が必要と回答。 身体障害・難病のかたは配偶者・パートナーによる介助が多く、知的障害のかたは父母による介助が多い。 介助者の年齢は、いずれの障害のかたも40〜64歳、65〜74歳の順に多い。 10ページ目終わり 11ページ目始まり 問 前設問で回答した介助している方の年齢はいくつですか。 調査対象:身体、知的、精神、難病、児童 全体では、488件のうち、「40歳〜64歳」が49.2%と最も多く、次いで「65歳〜74歳」が23.8%となっています。 身体障害のかたは、359件のうち、「40歳〜64歳」が51.3%と最も多く、次いで「65歳〜74歳」が23.7%となっています。 知的障害のかたは、105件のうち、「40歳〜64歳」が45.7%と最も多く、次いで「65歳〜74歳」が24.8%となっています。 難病のかたは、24件のうち、「40歳〜64歳」が33.3%と最も多く、次いで「65歳〜74歳」が20.8%となっています。 複数回答可として扱ったため、各選択肢の回答比率の合計は100%を超える値となる場合があります。 11ページ目終わり 12ページ目始まり 1-5 就労の状況 まとめ 身体障害のかたの4割弱、知的障害のかたの6割、精神障害のかたの5割強は仕事・作業を行っており、今後も継続を希望。一方、全体の3割弱は仕事・作業を行っていないが、精神障害のかたの2割程度が、今は行っていないが今後希望すると回答。 難病の方の日常生活の過ごし方は、職業に就いているが5割という結果。 身体障害・難病のかたは正規の社員としての就業が多く、知的・精神障害のかたは福祉作業所・就労支援B型・地域活動支援センターでの就業が多い。特に精神障害のかたは、6割強が福祉作業所・就労支援B型・地域活動支援センターという結果。 1か月のおおよその収入は、20万円以上、10万円以上が多いが、知的障害のかたの3割弱は1万円未満、精神障害のかたの6割が2万円未満という結果。 仕事・作業は、区の機関、家族・知人の紹介、情報誌や情報サイト等で見つけているかたが多く、いずれの障害のかたもハローワークの回答は少ない。 今後の仕事・作業としては、パート・アルバイト等の非正規雇用かつ短時間就労、障害者雇用による就労を希望するかたが多い。 12ページ目終わり 13ページ目始まり 問 あなたは、どのような仕事・作業をしていますか。(複数回答可) 調査対象:身体、知的、精神、難病、児童 「仕事・作業をしている」と回答(難病のかたを除く)した806件のうち、「会社員・公務員・団体職員等の正規雇用」が30.3%と最も多く、次いで「福祉作業所・就労支援B型(雇用契約を結んでいない)・地域活動支援センター」が22.7%となっています。 身体障害のかたは、503件のうち、「会社員・公務員・団体職員等の正規雇用」が44.9%と最も多く、次いで「自営業」が17.1%となっています。 知的障害のかたは、173件のうち、「福祉作業所・就労支援B型(雇用契約を結んでいない)・地域活動支援センター」が38.7%と最も多く、次いで「障害者雇用による就労」が27.2%となっています。 精神障害のかたは、130件のうち、「福祉作業所・就労支援B型(雇用契約を結んでいない)・地域活動支援センター」が62.3%と最も多く、次いで「障害者雇用による就労」が16.2%となっています。 複数回答可として扱ったため、各選択肢の回答比率の合計は100%を超える値となる場合があります。 13ページ目終わり 14ページ目始まり 問 今の仕事・作業は、どこで見つけましたか。 調査対象:身体、知的、精神、難病、児童 「仕事・作業をしている」と回答(難病のかたを除く)した806件のうち、「区の機関(障害福祉課、東部西部障害支援センター、施設・就労支援グループ等)」が18.5%と最も多く、次いで「家族、知人の紹介」が15.5%となっています。 身体障害のかたは、503件のうち、「家族、知人の紹介」が17.9%と最も多く、次いで「情報誌や情報サイト、チラシ、ポスター」が15.9%となっています。 知的障害のかたは、173件のうち、「区の機関(障害福祉課、東部西部障害支援センター、施設・就労支援グループ等)」が38.2%と最も多く、次いで「学校の紹介」が31.2%となっています。 精神障害のかたは、130件のうち、「区の機関(障害福祉課、東部西部障害支援センター、施設・就労支援グループ等)」が41.5%と最も多く、次いで「家族、知人の紹介」が13.8%となっています。 その他では、「自営業(自身で起業)、家業を継いだ」「障害認定を受ける以前から働いている会社」「インターネット求人サイト、もしくは会社のHPを見て」「障害者向けの転職エージェント」「病院、支援者、通っている施設による紹介」などの回答がありました。 ※複数回答可として扱ったため、各選択肢の回答比率の合計は100%を超える値となる場合があります。 14ページ目終わり 15ページ目始まり 1-6 サービスの利用状況 まとめ 身体障害では、補装具費の給付を利用しているかたが最も多い。今後の利用意向としては、日常生活用具・補装具費といった給付のほか、移動支援も多く選ばれている。 知的障害では、通所サービス、移動支援、計画相談支援、自立支援医療などを利用しているかたが多い。今後の利用意向としては、共同生活援助(グループホーム)、福祉ホームさくらんぼ、短期入所(ショートステイ)などが多く選ばれている。 知的障害・精神障害のかたは、いずれも今後の利用意向として、共同生活援助(グループホーム)が最も多く選ばれている。 精神障害では、自立支援医療(精神通院)を利用しているかたが最も多く、6割強が利用。今後の利用意向としては、共同生活援助(グループホーム)のほか、通所サービスも多く選ばれている。 難病・障害児では、いずれも移動支援を利用しているかたは多くないが、今後の利用意向としては、移動支援が多く選ばれている。 障害児では、約5割が放課後等デイサービスを利用しているほか、児童発達支援の利用も5割弱と、この2つが突出して多い。今後の利用意向としては、短期入所(ショートステイ)も多く選ばれている。 15ページ目終わり 16ページ目始まり 1-7 意思疎通 まとめ 身体障害のかたで意思疎通に困難を感じているのは1割強。 日常的に使う意思疎通の手段・支援者としては家族が多く、次いで携帯・スマホ・パソコン等となっているが、聴覚障害のかたは筆談が最も多い。 視覚障害のかたのうち、点字を読めるかたは2割程度、8割程度は読めないという結果。 点字を読めないことの不便さとしては、点字が読めない人のためのサービスが少ないことがあげられた。 聴覚障害のかたのうち、手話ができるかたは3割強、5割強はできないという結果。 手話ができないことの不便さとしては、手話ができないひとのためのサービスが少ないこと、情報が入ってくるのが遅いこと、コミュニケーションが難しいことがあげられた。 16ページ目終わり 17ページ目始まり 問 あなたは、電話リレーサービスを利用したことがありますか。 調査対象:身体、知的、精神、難病、児童 聴覚障害者手帳を所持していると回答した93件のうち、「ない」が74.2%、「ある」が14.0%となっています。 17ページ目終わり 18ページ目始まり 1-8 外出の状況 まとめ 全体ではほぼ毎日外出しているかたが5割強と最も多く、障害児では8割弱がほぼ毎日外出。 外出の方法は、全体では電車・地下鉄が4割弱と多く、次いで徒歩が2割強。バス・タクシーの利用も多いが、精神障害・難病のかたは自転車もよく利用。障害児は徒歩が8割強と最も多い。 1年以内に、外出時にけがの経験があるのは全体の1割強。その理由としては歩道の段差・すべってが多い。 外出時に危険を感じたことは、いずれの障害においても自転車の通行が最も多く、全体では5割程度。次いで、歩きスマホを含む通行人が4割強。 1年以内に、自宅内でけがの経験があるのは全体の1割強。けがをした場所は居間・台所・階段が多い。 まちのバリアフリーに対する満足度は、全体でおおむね満足が4割程度、やや不満が3割強。視覚障害・平衡機能障害・肢体不自由のかたは、やや不満がおおむね満足の割合を上回る。 18ページ目終わり 19ページ目から20ページ目 問 外出しない理由は、次のうちどれですか。(複数回答可) 調査対象:身体、知的、精神、難病、児童 全体では、32件のうち、「障害が重いため」が46.9%と最も多く、次いで「つき添ってくれる人がいないため」「特に外出する用がないため」「新型コロナウイルス感染防止のため」が25.0%となっています。 身体障害のかたは、22件のうち、「障害が重いため」が45.5%と最も多く、次いで「特に外出する用がないため」が31.8%となっています。 知的障害のかたは、4件のうち、「つき添ってくれる人がいないため」「道路が歩きにくいため」「障害が重いため」「新型コロナウイルス感染防止のため」がそれぞれ1件ずつとなっています。 精神障害のかたは、回答は1件のみで、「つき添ってくれる人がいないため」「移動の手段がないため」「道路が歩きにくいため」となっています。 難病のかたは、4件のうち、「障害が重いため」が3件と最も多く、次いで「つき添ってくれる人がいないため」「移動の手段がないため」「バスや電車が利用しにくいため」「特に外出する用がないため」「新型コロナウイルス感染防止のため」が1件となっています。 障害児は、回答は1件のみで、「障害が重いため」となっています。 ※複数回答形式の設問のため、各選択肢の回答比率の合計は100%を超える値となります。 19ページ目から20ページ目終わり 21ページ目始まり 1-9 防災の意識・対策 まとめ 区の防災対策のうち、ヘルプマークへの認知度は全体で6割程度と高いが、次に高いのがヘルプカードの3割弱、その他の項目についての認知度は高くない。安心安全メールへの認知度は、障害児のみが高く4割程度。 全体の7割弱のかたが、普段からヘルプマーク・ヘルプカードを身に付けていると回答。障害別では、難病のかたが8割程度と最も多い。 日常的な防災への意識・対策では、意識はしているものの具体的な対策は行っていないかたが全体の5割強、意識して具体的な対策も行っているかたが2割程度。身体障害のかたの一部、知的・精神障害のかたでは、ほとんど意識していないかたも多い。 災害時を想定した具体的な対策を行っているかたで、具体的な準備としては全体の9割程度が持ち出し物品等の準備をしているほか、家族との連絡方法を決めている、避難場所や経路の確認を行っているかたが多い。 災害時の避難場所は自宅・避難所が多いが、全体の2割は決めていない・わからないと回答。 災害時を想定した自身の対応方法については、やや不安・とても不安の合計が全体の7割強と、不安に感じているかたが多い。 具体的に不安に感じることは、医療のこと、情報入手方法、一人では避難できないこと、避難所の設備などが多い。 21ページ目終わり 22ページ目始まり 問 あなたは災害時に、どこに避難しますか。 調査対象:身体、知的、精神、難病、児童 全体では、2,140件のうち、「自宅」が38.3%と最も多く、次いで「避難所」が30.1%となっています。 身体障害のかたは、1,161件のうち、「自宅」が40.8%と最も多く、次いで「避難所」が25.2%となっています。 知的障害のかたは、272件のうち、「自宅」が31.6%と最も多く、次いで「避難所」が30.1%となっています。 精神障害のかたは、191件のうち、「避難所」が41.4%と最も多く、次いで「自宅」が25.1%となっています。 難病のかたは、211件のうち、「自宅」が37.9%と最も多く、次いで「避難所」が35.1%となっています。 障害児は、305件のうち、「自宅」が43.0%と最も多く、次いで「避難所」が38.4%となっています。 ※複数回答可として扱ったため、各選択肢の回答比率の合計は100%を超える値となる場合があります。 22ページ目終わり 23ページ目始まり 1-10 社会参加等 まとめ 近所付き合いの程度は、あいさつ程度が全体の5割強、ほとんど行っていないが2割強。よく行っているという回答は全体の1割に満たない。 休日の過ごし方は、テレビや音楽鑑賞、買い物が多く、知的障害・難病のかたは、家族や友人と外出するかたも多い。 障害や疾病に対しては、地域であまり理解を得られていないと感じるかたが全体の3割強、おおむね理解を得られていると感じるかたが3割程度だが、精神障害のかたに限っては理解を得られていないと感じるかたが3割強という結果。 障害者団体の活動については、団体の存在を知らないために活動に参加しない、活動内容が分からないために参加しないといった、団体の認知に関する回答が多い。 運動やスポーツに対しては全体の7割弱が興味を持っており、3割弱がすでに取り組んでいる。肢体不自由・知的障害のかたは興味がないという回答も多い。 文化芸術活動に対しては全体の6割弱が興味を持っており、1割強がすでに取り組んでいる。知的障害のかたは興味がないという回答が多い。 23ページ目終わり 24ページ目始まり 問 地域で暮らす上で、障害や疾病に対して理解を得られていると感じていますか。 調査対象:身体、知的、精神、難病、児童 全体では、1,835件のうち、「あまり理解を得られていない」が34.9%と最も多く、次いで「おおむね理解を得られている」が30.4%となっています。 身体障害のかたは、1,161件のうち、「あまり理解を得られていない」が36.4%と最も多く、次いで「おおむね理解を得られている」が32.5%となっています。 知的障害のかたは、272件のうち、「おおむね理解を得られている」が29.8%と最も多く、次いで「あまり理解を得られていない」が26.1%となっています。 精神障害のかたは、191件のうち、「理解を得られていない」が32.5%と最も多く、次いで「あまり理解を得られていない」が31.9%となっています。 難病のかたは、211件のうち、「あまり理解を得られていない」が40.8%と最も多く、次いで「おおむね理解を得られている」が25.6%となっています。 24ページ目終わり 25ページ目始まり 1-11 障害者の権利 まとめ 障害者の権利を守るために充実させるべきこととしては、あらゆる差別がなくなることが全体の4割強、自分のことは自分で決められることが3割強。精神障害・難病のかたは、誰にでも平等に機会があることも重視。 障害者虐待防止センターは、全体の8割強が知らなかったと回答。難病のかたでは9割以上が知らなかったという結果。 虐待された経験は、全体の7割強がない、2割弱があると回答。精神障害のかたは、5割弱があると回答。 障害を理由とした差別については、あまり感じない・全く感じないを合わせ、感じないが全体の6割強。精神障害のかたの3割強、障害児の2割強は時々感じると回答。 差別を感じる場面としては、公共施設・交通機関の利用時、働きたいとき・働いているときが多いが、聴覚・音声・言語・そしゃく機能の障害のかたなどはコミュニケーションをとりたいときも多い。 成年後見制度は、全体では利用する予定はないが4割強と多いが、知的障害のかたの2割強、精神障害のかたの2割弱は利用意向がある、もしくはすでに利用している。 選挙には毎回行くかたが全体の5割強。知的障害のかたは行っていないかたが多く、ほとんど行かない・行っていないを合わせると3割強が行っていないと回答。 選挙に行かない理由は関心がないが多いが、知的障害のかたは自分で記入することができないが最も大きな理由。 25ページ目終わり 26ページ目始まり 問 あなたは、いままでに自分の体や心を繰り返し傷つけられた(虐待された)ことがありますか。 調査対象:身体、知的、精神、難病、児童 全体では、1,835件のうち、「ない」が71.9%、「ある」が17.7%となっています。 身体障害のかたは、1,161件のうち、「ない」が76.7%、「ある」が12.8%となっています。 知的障害のかたは、272件のうち、「ない」が63.2%、「ある」が19.9%となっています。 精神障害のかたは、191件のうち、「ある」が48.7%、「ない」が44.0%となっています。 難病のかたは、211件のうち、「ない」が82.0%、「ある」が13.3%となっています。 26ページ目終わり 27ページ目始まり 問 平成28年4月に障害者差別解消法が施行されましたが、あなたは障害を理由とした自身への差別を感じることはありますか。 調査対象:身体、知的、精神、難病、児童 全体では、2,140件のうち、「あまり感じない」が42.7%と最も多く、次いで「全く感じない」が20.5%となっています。 身体障害のかたは、1,161件のうち、「あまり感じない」が42.4%と最も多く、次いで「全く感じない」が22.7%となっています。 知的障害のかたは、272件のうち、「あまり感じない」が36.8%と最も多く、次いで「時々感じる」が16.9%となっています。 精神障害のかたは、191件のうち、「あまり感じない」が38.2%と最も多く、次いで「時々感じる」が32.5%となっています。 難病のかたは、211件のうち、「全く感じない」が44.5%と最も多く、次いで「あまり感じない」が39.3%となっています。 障害児は、305件のうち、「あまり感じない」が54.1%と最も多く、次いで「時々感じる」が23.3%となっています。 27ページ目終わり 28ページ目始まり 問 どのようなときに差別を感じますか。(複数回答可) 調査対象:身体、知的、精神、難病、児童 全体では、465件のうち、「公共施設や交通機関を利用するとき」が49.7%と最も多く、次いで「働きたいとき、働いているとき」が41.1%となっています。 身体障害のかたは、285件のうち、「公共施設や交通機関を利用するとき」が54.7%と最も多く、次いで「働きたいとき、働いているとき」が39.6%となっています。 知的障害のかたは、74件のうち、「公共施設や交通機関を利用するとき」が55.4%と最も多く、次いで「働きたいとき、働いているとき」が33.8%となっています。 精神障害のかたは、84件のうち、「働きたいとき、働いているとき」が46.4%と最も多く、次いで「情報を得たいとき、コミュニケーションをとりたいとき」が34.5%となっています。 難病のかたは、22件のうち、「働きたいとき、働いているとき」が63.6%と最も多く、次いで「公共施設や交通機関を利用するとき」が31.8%となっています。 ※複数回答形式の設問のため、各選択肢の回答比率の合計は100%を超える値となります。 28ページ目終わり 29ページ目始まり 問 具体的にあればご記入ください。 調査対象:身体、知的、精神、難病、児童 具体的に差別を感じる場面としては、下記のような回答がありました。 外出先で心無い言葉を浴びせられたり、嫌な顔をされたりする。 ジロジロ見られる。 保育園・幼稚園・小学校や学童保育など、障害があることによって入園・入学を拒否されたり、短時間での利用しかできなくなったりする。利用していた保育園の一時保育サービスも、愛の手帳を取得したことを伝えた途端に利用ができなくなった。 アミューズメント施設や美容院、タクシーなど、健常者が当たり前に利用できる場所でも立ち入ることを拒まれる。 障害の程度が重くなっていくほどに、余暇活動の場や習い事、就労先などの選択肢が少なくなり、チャレンジの場がなくなっていく。 29ページ目終わり 30ページ目始まり 1-12 療育、保育・教育 まとめ 3割強のかたが、日頃、お子さんをみてもらえる親族・知人がいないと回答。 平均就業日数では、父は9割弱が週5日以上、母は4割弱が週5日以上、3割強が就業していないと回答。1日の平均就業時間では、父は8時間以上が多い一方、母は4〜8時間が多い。 7割強のかたが、お子さんの育児や教育のことで困っていると回答。 0〜6歳の障害児の8割程度は幼稚園・保育園・認定こども園に通園。通園していないと回答したかたは1割強。 幼稚園・保育園・認定こども園での困りごと、学校での困りごととしては、ともに発達・発育面で感じるギャップが多くあげられている。 放課後・休日の過ごし方(7〜18歳)では、放課後等デイサービスが8割強、家族と過ごしているが約7割となっている一方、2割弱は一人で過ごすと回答。 30ページ目終わり 31ページ目始まり 問 お子さんのことで現在困っていることはありますか。(複数回答可) 調査対象:身体、知的、精神、難病、児童 305件のうち、「育児や教育のこと」が73.1%と最も多く、次いで「福祉サービスのこと」が27.5%となっています。 ※複数回答形式の設問のため、各選択肢の回答比率の合計は100%を超える値となります。 31ページ目終わり 32ページ目始まり 1-13 豊島区の今後のありかた まとめ 給付金や手当、医療費の軽減等医療制度は、いずれの障害のかたも重要と感じている。 身体障害・難病のかたは、福祉タクシー券、道路や交通機関、公共施設の整備が重要との回答が多い。 知的障害・精神障害のかたは、障害者差別解消への啓発・広報活動が重要との回答が多い。 知的障害では、グループホームの整備が重要との回答が多い。 障害児では、5割を超えるかたが家族への支援が重要と回答。 難病・障害児では、制度やサービスについての情報提供が重要との回答が多い。 このほか、障害ごとに特徴がみられた回答は次の通り。 知的障害:自転車や車の危険運転防止等の安全対策が重要。 精神障害:就労の支援や職業訓練が重要。 障害児 :通所施設の整備、土日・休日の支援、早朝・夜間の支援が重要。 32ページ目終わり 33ページ目始まり 2 事業所調査 2-1 事業運営について 問 貴事業所の運営上の課題をお聞きします。(複数回答可) 運営上の課題は、「職員の確保」が61.4%と最も多く、次いで「職員の資質向上」が50.9%となっています。 ※複数回答形式の設問のため、各選択肢の回答比率の合計は100%を超える値となります。 33ページ目終わり 34ページ目始まり 2-2 職員について 問 貴事業所の職員充足状況についてお聞きします。 職員充足状況は、「やや不足している」が36.8%と最も多く、次いで「十分である」が28.1%となっています。 問 貴事業所の人材確保のための取り組みについてお聞きします。(複数回答可) 人材確保のための取り組みは、「賃金の改善」が50.9%と最も多く、次いで「様々な媒体を使った求人広告」が44.7%となっています。 ※複数回答形式の設問のため、各選択肢の回答比率の合計は100%を超える値となります。 34ページ目終わり 35ページ目始まり 問 貴事業所の人材育成のための取り組みについてお聞きします。(複数回答可) 人材育成のための取り組みは、「事業所内外での研修(事例検討会)の実施」が79.8%と最も多く、次いで「資格取得支援(休暇や費用)」が41.2%となっています。 ※複数回答形式の設問のため、各選択肢の回答比率の合計は100%を超える値となります。 35ページ目終わり 36ページ目始まり 問 第三者評価を受けたことがありますか。 ○第三者評価受審の有無は、「ない」が66.7%、「ある」が32.5%となっています。 全36ページ終わり