第6期豊島区障害者地域支援協議会(第2回)会議録 全8ページ 1ページ目はじめ 別記第1号様式(第7関係)会議録 附属機関又は会議体の名称 第6期 第2回豊島区障害者地域支援協議会 事務局(担当課) 障害福祉課 開催日時 令和2年2月7日金曜日午後2時から4時 開催場所 区役所本庁舎8階807・808会議室 議題 1 開会 2 傍聴について 3 議事 (1)専門部会からの報告について  @相談支援部会                 A就労支援部会             (2)第6期豊島区障害者・障害福祉・障害児福祉計画について (3)地域生活支援拠点整備PTの経過について                 (4)その他  4 閉会 公開の可否 会議公開 傍聴 なし 会議録公開 出席者 委員 田中 英樹・沖倉 智美・近藤 淳・近藤 友克・河野 直樹・初瀬 勇輔・三輪 緑・礒アたか子・徳光 昌代・天羽 瞬一・垣沼有紀子・田中 慎吾・鈴木崇弘 オブザーバー 障害福祉サービス担当課長 障害福祉課施設・就労支援グループ係長 障害福祉課身体障害者支援第一グループ係長 障害福祉課心身障害者福祉センター所長 事務局 障害福祉課長 障害福祉担当係長 障害福祉課主事 1ページ目おわり 2ページ目はじめ 1 開会 2 傍聴  会議、会議録は公開することに決定  傍聴希望なし 3 議事  (1)専門部会からの報告について @相談支援部会 資料第1号から6号に基づき説明 ・第5期の際に 災害時の援護体制について整理し、町会に報告したが、町会にはうまく伝わっていなかったのではとの懸念。今後の課題としたい。 ・第6期相談支援部会として取り上げていく内容について。 重度障害を持つ方へのケアについて 重度の定義が難しく、また必要な支援が難しいという課題がある。 医療的ケアについて 医療的ケアをしているヘルパー事業所の把握が進んでいない、計画は進んでいるものの、実態として地域の中での看護師不足の問題がある。 施設の問題について グループホームを出た後に一人暮らしをしようとしても、障害を持つが故に物件を借りられない現状がある。 グループホームの職員より、卒業後に、アパートをどのように確保しているかの説明。もともとのつながりなどがないと、住居を見つけることが難しいとの現状がある。 また、住宅課を通じて、居住支援協議会にも話を聞き、現状の把握を行った。 障害者福祉計画について 区内の実態調査のアンケート結果を踏まえて、計画に反映できるような意見出していく。 重度や住まいについても入れ込めないか。 国の資料も見て、今後どのように豊島区で社会資源を作っていくか、どうネットワークを作っていくかについて議論を続けていく。 ・研修PTについて 障害があるなしに関わらず、市民として暮らしていく中で必要となる関わりについて、人と関わっていく上で必要な社会資源について考える勉強会を行った。 また、包括ケアや地域生活支援拠点という地域のネットワークを作っていく中で、基幹相談支援事業の役割や、豊島の中で基幹相談というものをどこが担っていくのかということを他区の事例から検討を行った。 2ページ目おわり 3ページ目はじめ 今後開催を予定している研修は、基幹相談支援センターとの共催で相談支援事業、相談支援専門員を対象にした勉強会と、就労支援の事業所が集まり、就労系のネットワーク作りや、B型から就労移行、就労移行から就職への繋がり等についての事例を挙げた研修会を行う予定。 ・就労定着の事例検討会(研修PT)について、どの程度の事業所が中心となっているのか →現在は就労移行支援事業所2事業所が中心となって動いている。さらに会場を提供した事業所や、部会の委員などが加わって進めていく予定。 A就労支援部会   資料第7号から9号に基づき説明 ・5期までの振り返り 共同受注の担当者会の実施、東大先端研の近藤先生による超短時間雇用の講演会の実施、受注パンフレットの改訂を行った。 持ち越しの課題としては、障害者雇用の優良企業認証制度創設、工賃向上に向けての検討、超短時間雇用などの新しい雇用形態についての検討、ソーシャルファームについての学習及び取入れの検討など。 ネットワーク作りについて 豊島区では自主製品販売のネットワーク「はあとの木」が出来ているが、軽作業のネットワークができないか検討を始めている。東京都では、作業に関してのネットワーク作りを日本セルプセンターに委託して進めているため、セルプセンターの方を講師に勉強会を開催した。自主製品ネットワークを日本セルプセンターに登録しているため、軽作業の情報も流れてきている。その情報を活かして、もう少しタイムリーに作業できるようなネットワーク作りを目指す。 企業認証制度について 豊島区には労働の部署がなく、企業情報を集めにくいため、区と連携して進めていくことが困難な状況で止まっている。東京都産業労働局に伺い、情報収集を行う。 超短時間雇用について 東大先端研と契約をすると、初年度は無料でも、2年目に150万円掛かるということで、この予算問題がクリアできずに保留になっている。 年2回の会議実施ではなかなか議論が進まないため、作業部会、ワーキンググループをという形で動いていく。ソーシャルファームに関しては、10月の時点では条例を作成中であったため、今後、状況を見ながら検討していく。 3ページ目おわり 4ページ目はじめ 障害者福祉計画について 委員から、質問項目や質問のポイントを知りたいとの意見が出たため、配布可能か確認している。部会では、精神の福祉手帳の所持者全体の把握、支給決定をしている方以外は保健所管轄になり把握が難しいとの報告を受けている。 (質疑応答・意見交換) ・共同受注については、作業所が行って成果を上げてきたという経緯がある。豊島区の場合はどのようなとらえ方をされているのか。 →事業所により温度差があるのが現状。たくさん作業を受けたい事業所もあれば、何らかの作業を少し欲しいという事業所もある。負担感を感じる部分すべての事業所が足並みを揃えてスタートすることが難しいため、まずはしっかり仕事をしたいという2、3事業所で進めて行きたいと考えている。その中で、例えば派生する仕事に少しだけ関わりたい事業所があれば、一緒にやっていくような緩やかなネットワーク作りをしていく方が良いという意見が上がっている。 ・今後どのように企業認証を進めていくのか。 →他区ではどのようなやり方をしているのか参考に聞いて、切り口を考えないといけない。足立区では、認証までは行っていないものの、障害福祉課の中で労働部局的な動きがあり、企業と接点を持って進めていると聞いているため、一度話を聞きに行く予定。 ・共同受注について。中野区で以前共同受注をやっていたときは、作業を回す専門の人員が配置されて、要になる部署があったと聞いている。豊島区で行うとなると、受注窓口となる場所の費用や負担感は必ず発生するため、役割をある程度整理しなければ、事業所が非常に大変になってしまう。 ・障害者が作ったものについて蔑視するような傾向があるのか。 →共同受注についてはない。ただ、仕事の受注ということについては、どのような作業所であっても、受注を受けた内容で、納期までに行わなければならない。 ・医療的ケアについて。現在、医療的ケアに対応できる事業所が非常に少ない。日中は施設で行い、土日は親が行っているケースも多いが、親がいつまでも対応できる訳ではない。医療ケアをどの辺までやっていただけるのかということが非常に気がかりである。 短期入所や入所施設に入ったときに、夜のケアが非常に薄手であるという現行の制度に問題があり、国や都に言っていく必要がある。 4ページ目おわり 5ページ目はじめ ・相談支援部会には、今後医療関係者や重度に関わる方を入れていく必要があると感じる。新しいグループホームもできるため、多少の受け入れ等が変わってくるのか、観ていく必要がある。 ・20時間以上働く意欲がある人は働くことができるのか。 →現時点の大きな問題は、20時間以下の勤務を希望する方の働く場所がないということである。障害者雇用率が来年上がり、民間の雇用率が2.3%になることで更に雇用は進んでいくことを期待している。今は働き方が多様化しており、農場で働くようなサテライト型の雇用も少し進んでいる。そちらの方が重度の方とには働きやすいのかもしれないが、みんなでまとまって行こうという社会の中で、障害のある方の職場を分けるという雇用方法については疑問を感じている。一方で、雇用が生まれない地域で雇用が生まれていたり、一般就労が難しい重度の方が大企業に就職できている面もあるので、流れに注目していきたい。 ・短時間雇用を雇用として認めていければ環境もよくなる。 ・例えば区内の仕事を時間ではなくジョブ対人で対応できるようなやり方を始めるという発想を持ったほうがいい。 ・精神の就労は伸びているが、一時的な傾向ではないか。特に長期の就労が難しい。 ・医療との連携について。ニーズがありながらも人員の問題で実現できていない事情がある。施設としてはニーズがあったとしても、その中の人件費で回していかなければいけない。さらに報道もされているように、看護師の確保が非常に難しい。今後は、例えば医師会から派遣を依頼するような、別の視点からの考えていく必要がある。 →医療的ケアや、重度心身障害者の方のために支援を行っていくという方針は国の中でも出ている流れであり、資料にも反映されている。 ・今後、令和5年度に向けて、医療計画と福祉計画を連動させていきながら、各自治体も、協議会を設置する流れになってくるのではないか。ただ、豊島区でも新規拡充事業が認められなかった経緯などもあり、予算の援助がない中で国から方針や目標だけを示されたとしても、結局その区の財政状況に左右される形になってしまうのではないかと懸念している。 →まず一つのステップとして、協議会を設置するということが必要だと国は考えている。 ・可能であれば、協議会として予算を要望することも行いたい。 →協議の場とは別に、要望を出すこともできるのでは。 ・例えば、医療的ケアの必要なお子さんがいた際に、まずは保育園、続いて小学校へと看護師の配置等の措置が必要となり、子育て支援課、学校、保健所が連絡を取り合って支援した経緯がある。こういった連絡の場を将来的に発展させて横断的な取り組みを行っていきたいと考えている。 5ページ目おわり 6ページ目はじめ (2)第6期豊島区障害者・障害福祉・障害児福祉計画について 資料第10号、11号、参考資料に基づき説明 ・現在策定している豊島区障害者・障害福祉・障害児福祉計画に関わる、厚労省の成果目標、 活動指標について情報提供。成果目標の中で、施設入居者の6%以上を地域生活へ移行する という成果目標を掲げており、豊島区もこれに従って目標を立てていく。精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築についても、豊島区においてどのように協議をすすめ、落とし込んでいくのか、というのは喫緊の課題である。実態調査や地域支援協議会の意等も併せながら、第6期の計画策定していく。 ・今後の予定について。年度内に報告書が完成するため、年度明けから順にお渡しする。推進協議会と連携しながら、意見を反映させていく。 (質疑応答・意見交換) ・施設や病院を退所する場合の多くは亡くなったことが原因である。 ・障害者が高齢者となっていく際、高齢者福祉と障害者福祉は、福祉計画の中で、どう関わっていくのか。 →原則として、65歳以上については介護保険が優先される。 ・新しい計画には、障害者サービスと介護サービスの重複部分についてはどのように扱われるのか。 →障害福祉課・高齢者福祉課・介護保険課での協議の場が必要。最近動き始めたところであるが、包括ケアなどと含めて連携して考えていく必要がある。 ・年齢で分けることには限度があり、事情によって配慮が必要である。 ・障害のある方が高齢者のサービスを使っていくという考え方が多くなってくると考えていたが、認知症のある高齢者が精神科にかかり、障害者のサービスを使っていくということも増えてくるのではないか。そういった視点も計画に反映されていくと良い。 ・今回の指針で、就労継続支援事業所A型、B型に数値目標が出されたことで、将来報酬改定の際に、工賃や就職者数等で基本単価を分けてくるということを懸念している。 →企業就労だけ、工賃だけが障害者就労ではない。 6ページ目おわり 7ページ目はじめ (3)地域生活支援拠点整備PTの経過について 資料第12号に基づき説明 ・第5期障害福祉計画にて、地域計画支援拠点を整備することになっている。地域生活支援拠点整備については、 (仮称)池袋2丁目グループホームを中心にした多機能拠点整備型と、精神障害者に関しては、社会資源に拠点の機能をもたせる面的整備型の併営をすることに決定している。整備類型を変更後、精神障がい者事業連合会と検討PTを作り、話合いを継続している。多機能拠点である(仮称)池袋2丁目グループホームについては、令和2年7月に開設予定で、現在、入居者を選考中である。 また、去年東京都精神障害者地域移行促進事業、地域移行に関係職員に対する研修があり、精神B型の事業所、精神のグループホームの職員、障害福祉課職員の官民共同で5名が参加した。今後は、地域包括ケアシステムの構築等に合わせて整備していく。 ・地域生活支援拠点等の整備に向けた取組について、成果目標の案として、令和5年度末までには、各市町村又は各圏域に1つ以上の地域生活支援拠点等を確保することとなっている。機能の充実のため、年1回以上運用状況を検証、検討することを基本とし、地域支援協議会を利用して、運用状況等を報告していく。 ・来年度の新規拡充事業として、新規生活支援拠点にコーディネーターを配置を目指していたが、不採択であった。令和2年度以降の設置を進めていく。 (質疑応答・意見交換) ・不採択ということになったコーディネーターについて、どのような役割を担う予定であったのか。 →厚労省は、相談、緊急時の受入れ、対応、障害者が自立するための訓練の場、専門的人材養成・確保、地域の体制づくりと定めているが、基本的にはコーディネーターは相談の事業を担い、緊急時にはショートステイ先に繋ぐような役割を持たせることを考えている。 (4)その他   次回は6月26日午後2時より開催する。 (5)閉会 7ページ目おわり 8ページ目はじめ 提出された資料 資料第1号 第1回相談支援部会 会議録 資料第2号 第2回相談支援部会 会議録 資料第3号 研修PT(第1,2回)開催チラシ 資料第4号 研修PT(第3回)開催チラシ 資料第5号 第1回相談支援部会 作業部会会議録 資料第6号 第2回相談支援部会 作業部会会議録 資料第7号 第1回就労支援部会 会議録 資料第8号 第2回就労支援部会 会議録 資料第9号 就労支援部会勉強会チラシ 資料第10号 障害福祉計画及び障害児福祉計画に係る成果目標及び活動指標について(概要) 参考資料 障害福祉計画及び障害児福祉計画に係る基本指針の見直し 障害福祉計画及び障害児福祉計画に係る成果目標及び活動指標について 資料第11号 豊島区障害者等実態・意向調査の実施状況 資料第12号 地域生活支援拠点整備PTの経過 参考資料 第1回豊島区障害者地域支援協議会 会議録 8ページ目おわり 以上