資料第4号 第7期豊島区障害者地域支援協議会 第3回精神障害者包括支援部会会議録 全7ページ 1ページ目始まり 別記第1号様式(第7関係) 会議録 附属機関又は会議体の名称 第7期豊島区障害者地域支援協議会 第3回精神障害者包括支援部会 事務局(担当課) 障害福祉課 開催日時 令和5年6月12日月曜午後6時半から午後8時半まで 開催場所 区役所本庁舎8階レクチャールーム 議題 1. 開会 2. 報告事項 (1) 委員自己紹介、出席者紹介 (2) 前回部会振り返り (3) 前回本協議会報告 (4) 豊島区障害者実態・意向調査報告 (5) 地域生活支援拠点等事業報告 3. 検討事項 (1) にも包括構築後のイメージについて (2) 私たちが目指す地域のあるべき姿(テーマ)の共有と今年度の取り組みについて (3) その他 4. 閉会 公開の可否 会議 非公開 非公開・一部非公開の場合は、その理由 協議の中で、具体的な個人名や団体名が出てくるので、個人及び団体の個人情報を保護するため、会議は非公開とする。 会議録 非公開 非公開・一部非公開の場合は、その理由 協議の中で、具体的な個人名や団体名が出てくるので、個人及び団体の個人情報を保護するため、会議は非公開とする。 出席者 委員 田中 慎吾、古俣 孝浩、蓮沼 和音、中野 学、内田 暁彦、小澤 元美、久野 明美、川口 竜弥、竹村 敏 オブザーバー 沖倉 智美、山本 賢、岩ア 美那 事務局 障害福祉課長、障害福祉担当係長、健康推進担当係長、 長崎健康相談所主事、障害福祉課主事 1ページ目終わり 2ページ目始まり 1 開会 2 報告事項 (1)委員自己紹介、出席者紹介 資料第1号に基づき、オブザーバー紹介。 ・オブザーバーとして、にも包括構築支援事業広域アドバイザー山本賢氏、東京都地域移行事業受託事業者相談支援センターくらふと岩ア美那氏、本協議会より沖倉智美会長が参加。 ・山井委員が欠席。 (2)前回部会振り返り 資料第2号に基づき、内容を確認。 ・前回の部会は、研修の実施報告とともに、研修に関する協議を行った。 (3)前回本協議会報告 資料第3号-1、第3号-2に基づき、内容を確認。 ・各部会から報告と出席委員からの質疑、意見交換を行った。精神障害者部会からは、前回部会の報告や研修の報告を行った。 ・令和5年度に向けた豊島区障害者地域支援協議会全体テーマについて「見直そう・知り合おう・支え合おう わがまち豊島区の障害者福祉」に決定された。各部会の共通する事項から、テーマが設定されている。議論の都度、立ち返えることを共有。 ・「見直そう」とは、法改正や国の新しい制度がつくられた際に、既に豊島区にある資源や取り組みで対応できるよう、今できていることを確認し、ないものを知り、地域の方や当事者の方が中心となり、福祉の状況を確認できるようにすること。 ・「知り合おう」とは、お互いに顔を合わせながら知り合っていくことで、紙面では分からないことを知ることができるということ。 ・「支えあおう」とは、福祉には関係ないと感じている方にも参加していただきたいという思いが込められている。 ・テーマを受けて、精神障害者部会からは、資料第3号-2に基づき、「豊島区での「にも包括」構築に向けたロードマップの検討」と「地域アセスメント」を提案した。 2ページ目終わり 3ページ目始まり (4)豊島区障害実態・意向調査報告 資料第4号に基づき、事務局から報告。 ・令和6年3月の障害者計画、障害福祉計画、障害児福祉計画に策定に向けて、当事者の方に事前アンケートを取ったものから、精神障害者の内容を抜粋した。 ・調査対象は自立支援給付受給者全員。精神障害者は354人を対象に調査を行い、191人(54%)から回答があった。 ・年齢構成は、障害のある方全体では50歳以上が多いが、精神障害のある方は50歳未満が5割以上となっている。 ・その他、調査項目ごとに説明を行った。 (5)地域生活支援拠点等事業チラシ 資料第5号に基づき、事務局から報告。 ・令和5年度より、緊急時の備えとして、区から拠点コーディネーターを配置する事業を開始した。拠点コーディネーターは、事前登録をした方を対象に、緊急時に受け入れ施設やホームヘルパーに繋げて支援するとともに、緊急後は地域の生活に戻れるように暮らしのサポートを行う。現在は、事前登録を進めている段階。 【質疑・意見交換】 ・豊島区障害者実態・意向調査について、精神障害者は65歳以上の割合が低く、若い人に偏っているが、区としてどのような評価としているか。 →・(事務局)対象者が、障害福祉サービスの自立支援給付を受けている方としているため、高齢者の割合は元々低かったことが考えられる。高齢者は介護保険の範囲で取り扱われており、障害福祉課としては、障害サービスを受けている方のために、何ができるかというところにフォーカスをしている。 ・(部会長)障害実態・意向調査は何年に1回実施しているのか。また、計画に反映するための基礎データであるのか。 →・(事務局)3年に1回実施しており前回は令和元年に実施した。また、本調査は、計画に反映するための基礎データとして活用する。 ・障害実態・意向調査の年齢の範囲に偏りがあることは課題であるが、3年前に比べて回答者の割合が増えたことは評価できる。3年前の調査の際も、就労関係の部分が課題であったので、どのように対応していくべきなのか考えていかなければいけない部分と認識している。 3ページ目終わり 4ページ目始まり ・(部会長)「障害への理解を得られていない」という割合などは、豊島区をどのようなまちにしていきたいかといった指標にもつながる。この後の議論にも繋がっていくので、こういった調査があったということを念頭に置いて議論していただきたい。 ・(部会長)地域生活支援拠点等事業は、実際に動き出しているという認識で良いか  →・(事務局)拠点コーディネーターを配置して、本年4月より動き出している。現在、事前登録を促し始めているが、実際の登録にはまだ至っていない。計画相談の対象者からピックアップしていく流れで考えている。 3 検討事項 (1) にも包括広域ADから    資料第6号に基づき、にも包括構築支援事業広域アドバイザーから説明。 ・にも包括構築後のあるべき姿をどう共有していくか、をテーマに講義 ・愛媛県愛南町の実施事例の紹介。住民と行政だけでなく、医療も一体となって同じ方向を目指している。障害者ではなく、住民が安心して暮らせるまちを目指している。 ・2040年までに目指すべき姿とどのように取り組んでいくべきかを説明。4つの要素、3つのシステムを作りこみながら、福祉と保健を一体化させていくことの必要性について説明。 (2)私たちが目指す地域のあるべき姿(テーマ)の共有と今年度の取り組みについて    当日配付資料に基づき、意見交換。 ・(部会長)あるべき姿、どんな姿になっているのが良いか、皆で意見を共有したい。出てきた意見を今後の部会のテーマとして整理していく。今後の流れは、現在の状況を把握したうえで、あるべき姿との差を課題として確認したうえで、あるべき姿に近づくにはどうすればいいのか具体的な方法を考え、実行していく。 【意見交換】 ・いろんな状況の違いはあるが、みんなが安心して心豊かに暮らし続けられるまちを目指していきたい。同じ地域住民が、立場が違っても、支え、支えられ続けられる。生活の中で困っていたら助け合い、一緒に取り組んでいける関係を築いていく。病院も一つの資源として、病気があっても暮らし続けられる地域が望ましい。 4ページ目終わり 5ページ目始まり ・高齢の独居の方は、情報の入手方法が限られており、サポートが必要である。障害福祉サービスや訪問看護、医療が行き届く豊島区であってほしい。 ・地元に住んでいる人が発信する地域の中からの視点が必要である。地域で行われる運動会の中にもコミュニティがあり、差別なく、社会的バランスが取れている。地域から自然と地域全体を支える気持ちや優しく助ける思いが育まれれば、自然に共生社会に近づくことができるのではないか。 ・障害福祉サービスを利用していなかったり手帳を持っていなくても、支援が必要な方がたくさんいる。精神障害者と一緒に暮らす共生社会を考えたときに、調査だけでは見えないところにも問題があり、民生委員はその部分に対応していかなければならない。障害者がいる家庭を、暖かく見守る地域だけではない。どのような解決策が良いかはわからないが、良いアイデアが出しあっていきたい。 ・小さなコミュニティの重なり合いや繋がりあいがとても大切。安心安全な豊かなまちづくりには地道な積み重ねが必要である。 ・リラックスしてまちを歩ける状態で、誰かが支援してくれているという雰囲気だけでも感じることができると良い。まちのいたるところで、助け合いを少しでも広げ、地域で実践して伝わっていくような雰囲気を作りあげていきたい。 ・困ったときに、受け入れてくれる場所があると良い。普段から助けたり助けられたりする関係づくりが大切である。コミュニケーションは、疲れることもあるが、お互いに力をもらえる。お互いに元気がもらえるような取り組みを皆さんと一緒に行っていきたい。 ・障害の有無にかかわらず、だれもが豊かな気持ちで暮らしていきたい。共生社会を目指していくことでも同じである。一人ひとりが個性を発揮して、それぞれの役割があり活躍できる豊島区になると良い。一方で、地域の中で出会ったことがなかったり、調査などにも回答いただけず、困っていることが表面的には表れてこない方もいるので、そういう方にとっても住みやすい社会を目指していきたい。 ・共生は良い言葉だが、長期入院者を社会・地域で引き受けていくのには覚悟が必要である。長期入院者には、どうしても退院できない人がいる。そういう人が、どのような人なのか知ってもらうことから始めなければならない。長期入院者を社会を戻すことはハードルが高いので、入院者となる前に社会で受けていてもらう必要がある。世界規模の話でもあるし、教育分野から改善が必要であり、大変大きな話で、どこから手を付ければ良いかわからない。長期入院ゼロの達成は無理であるが、社会で受け入れていくシステムを作っていくことで、20年後30年後に5分の1は達成できるのではないかと考えている。大変大きな話ではあるが、自身が担える役割があるのであれば果たしていきたい。 ・家族会は入院している方はおらず40代、50代の男性が多い。講演会にいくと、精神障害者は普通の方より20倍疲れると言われている。社会・地域に入って行ける方もいる一方で、苦手な方もいる。そういった方を豊島区としてどうしていくのか、 5ページ目終わり 6ページ目始まり 今後勉強していきたい。家族としては、地域に係わってくれれば嬉しいが、ストレスを抱えて再発してしまうことの方が怖いと感じている。地域に係わることが苦手な人もいるということを理解していただきたい。 ・区役所には障害福祉サービスを使いたい方が相談に来る一方で、地域には障害未満であったり、手帳がない、病院に通っていない方などがたくさんいる。そういった人達のためにも、区役所に行かなくても困ったことや辛いことを相談できる身近な場所があると良い。近所付き合いが苦手な人や声のかけ方がわからない人もいるので、地域の誰でも相談窓口のように、歩いているところでふと相談できるようなまちであってほしい。また、高齢者の例では、「家に帰りたい」「施設に行きたくない」といった気持ちがモチベーションとなっている。入院した人が帰りたいと思える豊島区になってほしい。 ・それぞれの生き方や権利や主体性を大事にし、関わりたくないという気持ちも尊重しながら、それでも困ったときには手を差し伸べてくれるまちであってほしい。支援者のネットワークや地域のネットワークで、SOSを出せない人をキャッチできる、温かい支援と見守りのある地域になってほしい。「障害は特殊なこと」ということではなく、地域になじめるようになれば良いのではないか。 ・日々の生活の中で、相互に助け合えることがあるということを大事にしながら、まちづくりを進めている。どんな方でも、障害あるなしではなく、自分の得意なこと苦手なことがあり、それぞれに支えあい繋がりあいながら暮らせるようなまちが良いのではないか。 ・居心地が良いまちとはどんなまちかと考えたときに、生活している皆さんが障害のあるなしに関わらず、「互いを気にかけられるようなまち」というのが素敵なことだと考えている。ただ、体調面の不安や地域に出ていくことが苦手で、気にかけることができない方もいるので、地域の要になるような「おせっかいさん」に生き生きと、おせっかいをやいてもらい、表面的には出ていない困っている人の声を行政や関係機関に届けてもらえるまちが素敵なまちであると考えた。 ・(オブザーバー)この部会は、他区のモデルになったら良いと思えるくらい、とても良い雰囲気で話し合いができている。皆にとっての共生社会を目指せば良いという話しが出たことはとても有意義であった。一方で、地域移行してきたけど、やはり地域ではどうしようもできない方もいるという現実もある。今後、豊島区の地域アセスメントを取らせてもらいながら、感じたことなどを伝えさせてもらいたい。 ・(部会長)共生という視点で見たときには、「障害者」や「障害」という言葉は使わなくても良いということは、皆さん共通するものがあった。 6ページ目終わり 7ページ目始まり ・(部会長)皆さんがお話しいただいたことを整理したうえで、具体的な取り組みを行っていきたい。 今年度の取組みとしては「見直そう」をテーマに、部会として実行し、どんな取り組みをしているかを見える化しながら足りない部分を共有していく。 方法としては、地域資源を出し合うワークショップや研修、事例検討などが考られるが、何をどのように整理していくか、進め方の部分を宿題として意見をいただきたい。次回の部会は1〜2月にあり、部会の前の秋くらいに研修会等を実施する予定である。 (3)その他    参考資料に基づき事務局から就労支援部会の研修について案内 4 閉会 ※ 審議経過の記載が2頁以上にわたる場合は、右肩にb付す。 提出された資料 資料第1号  第7期豊島区障害者地域支援協議会 精神障害者包括支援部会委員名簿 資料第2号  第2回精神障害者包括支援部会会議録(案) 資料第3号-1  第7期豊島区障害者地域支援協議会(第3回)会議録(案) 資料第3号-2 精神障害者包括支援部会 今後の方向性・取り組み 資料第4号  豊島区障害者実態・意向調査報告(精神障害者抜粋版) 資料第5号  地域生活支援拠点等事業チラシ 資料第6号 にも包括〜みんなで考え・つくる みんなが主役のまち〜 の取組を あと一歩前へ 当日配付  私たちが目指す地域のあるべき姿(テーマ)の共有と今年度の取り組み 参考資料 第7期豊島区地域支援協議会 令和5年度スケジュール 別紙  就労支援部会研修の案内 別紙  振り返りシート その他 全7ページ終わり