資料第6号 令和元年度 障害者等実態・意向調査の実施状況 1. 調査の目的 豊島区障害者・障害福祉・障害児福祉計画の策定及び改定を行うにあたり、障害に関する手帳所持者や難病患者等を対象に、生活の実態やサービスへの要望などについて調査し、計画改定の基礎資料を得ることを目的とする。 2. 平成元年度実態意向調査の概要 調査対象者 調査対象人数 調査地域 調査方法 調査期間 有効回収数 有効回収率 身体障害者 豊島区に住所を有する身体障害者手帳所持者(令和元年10月1日現在)より対象者の偏りをなくすため、障害等級・障害種別を調整して抽出。介護保険対象者の割合をサービス利用の実態に合わせるため、下記の年齢層内にて無作為抽出。 18歳以上65歳未満:1,750人 65歳以上:250人 2,000人 豊島区 郵送配布・回収 868 43.1% 知的障害者 豊島区に住所を有する愛の手帳所持者(平成元年10月1日現在)より18歳以上を対象に偏りをなくすため、障害程度を調整して抽出。 500人 242 48.4% 精神障害者 自立支援給付受給者より無作為抽出。 500人 183 36.6% 難病患者 悉皆 700人 369 52.7% 障害児 児童通所支援(児童発達支援・医療型児童発達支援・保育所等訪問支援・居宅訪問型児童発達支援・放課後等デイサービス)の利用者全員。 500人 255 51.0% 事業者 悉皆 164人 164 57.3% 3. 令和元年度実態意向調査の結果 ○地域の方々の障害・疾病に対する理解 地域の方々の障害・疾病に対する理解は、全体では≪得られている≫が37.4%となっている一方、≪得られていない≫は53.0%となっている。 障害区分別にみると、≪得られている≫は平衡機能障害が53.9%、音声・言語・そしゃく機能の障害が50.0%、知的障害が51.2%だが、それ以外の区分では≪得られていない≫が多く、特に視覚障害、聴覚障害、内部障害、精神障害、難病患者では5割以上となっている。 ⇒「1新たな支え合いの推進とコミュニティソーシャルワーク機能の強化」に反映     ○支援体制等  よく利用する相談窓口について障害区分別にみると、身体・知的障害では「区の障害福祉課」がいずれも2割以上と最も多く、精神障害では「事業所・施設」が22.4%、難病患者では「保健所・健康相談所」が16.3%となっている。  また、豊島区の取り組みで重要だと思うことについて、「医療費の軽減等医療相談」が全体では29.7%となっており、特に内部障害、難病患者では4割を超えています。 ⇒「2包括的な相談支援体制の構築」「3ニーズの早期発見・早期対応の強化」「4地域生活支援の充実」に反映 ○就労状況  「今、仕事・作業をしており、今後も続けたい」と回答した割合は49.3%と、5割近くになっている。  一方で月収について障害区分別にみると、平衡機能障害、知的障害は「10万円以上20万円未満」が最も多く、精神障害では「1万円未満」が最も多く46.6%となっている。 ⇒「5就労支援の強化」に反映 ○障害者の権利  障害者の権利を守るために特に充実させるべき内容について、「あらゆる障害に対する差別が無くなること」がいずれの障害においても最も多くなっています。 障害者への差別を感じた経験について、≪感じる≫は33.0%、≪感じない≫は58.2%となっており、前回調査との比較では、≪感じる≫はやや増加し、≪感じない≫がやや減少している。 ⇒「6権利擁護の推進」に反映 ○福祉人材の育成とサービスの質の確保・向上  事業所運営上の課題について、「職員の確保」が64.9%と最も多く、次いで「職員の資質向上」が57.4%となっています。  また、区の障害者施策に期待することについて、「福祉人材確保のための方策」が55.3%となっています。 ⇒「7保健福祉人材の育成ろサービスの質の確保及び向上」に反映 ○防災意識・対策の有無  防災意識・対策の有無について、全体では「防災について多少は意識しているが、具体的な対策は行っていない」が最も多く、53.7%となっている。  また、災害時を想定した対応方法に関する安心度合いについて、全ての障害において「やや不安である」が最も多く、次いで平衡機能障害、内部障害を除く全ての障害が「とても不安である」と回答している。7割近くが「やや不安である」「とても不安である」と回答している。 ⇒「8災害時の福祉・医療・保健衛生体制の整備」に反映 ○福祉のまちづくり  外出時にけがをした経験について、全体では「ない」と回答した割合が多く全体では7割を超えている。一方で、まちのバリアフリーについての満足度について、44.3%が不満に思っていると回答している。特に障害区分別にみると、「やや不満である」「大変不満である」が肢体不自由では56.9%、難病患者では51.8%となっている。 ⇒「9福祉のまちづくりの推進」に反映 ○社会参加の促進  「ほぼ毎日外出する」と回答した割合が全体では半数を超えている。 また、運動やスポーツの活動状況について、「興味があるが、行っていない」が42.4%と多くなっている。 ⇒「10福祉と文化の融合」に反映