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心臓弁膜症の新しい治療

 心臓の弁が機能しなくなる病気を心臓弁膜症と言います。最も多いのが大動脈弁(左心室と大動脈の間にある弁)が固くなって開かなくなり、息苦しさや失神などの症状が出る大動脈弁狭窄症です。

原因は動脈硬化によるもので、わが国には約100万人の患者がいます。今までは動きが悪くなった弁を人工弁に取り替える手術をしていました。これは胸を大きく切って、心臓を一時的に止めて行なう手術で、時間もかかり、手術に耐える力のある方(比較的若い方)にしか行なえませんでした。

しかし最近になってカテーテルを用いて人工弁を入れる手術(経カテーテル的大動脈弁留置術:TAVI)が行なわれるようになって来ました。この方法だと今まで手術が出来なかった高齢者の方にも安全に短時間で治療できます。主に80歳以上の1万例近くの高齢者の方がこの手術を受けています。今後、超高齢者社会を迎えるわが国にとってTAVIは、高齢者に恩恵をもたらすに違いありません。 

南池袋介護老人保健施設アバンセ施設長 折目 由紀彦

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更新日:2019年11月11日