ホーム > 健康・福祉 > 健康・医療 > 歯と口の健康 > 妊産婦歯科講演会を開催しました

ここから本文です。

妊産婦歯科講演会を開催しました

鬼子母神プロジェクト妊産婦歯科講演会を開催しました。
テーマ「妊産婦の歯科治療~マイナス1歳からのオーラルケア」
日時 平成27年6月5日金曜日
講師 日本歯科大学附属病院総合診療科マタニティ歯科外来 代田あづさ先生

内容

(1)妊娠中の口の中は?
~妊娠すると口の中はむし歯や歯周病などにかかりやすくなります~
【原因】
① ホルモンバランスが悪くなる
② 唾液が酸性になり、粘っこくなる
③ つわりなどで食事の回数が増え口の中が汚れやすくなる
④ 歯ブラシを入れると気持ちが悪くなる(清掃不良)
⑤ 歯科治療を敬遠、中断しやすい
【予防】
① 歯磨き
・食べたら磨く習慣をつけて口の中を常に清潔にしておく
・磨き方→バス法、スクラッピング法
・持ち方→ペングリップ式
・補助道具→フロス 歯間ブラシ
② 食生活
・乳歯が形成される妊娠中はバランスの良い食事を心がける
(良質のたんぱく質 カルシウム ビタミン)
・乳歯歯胚形成 妊娠7週頃
乳歯の石灰化形成
・甘い飲み物、お菓子の食べ過ぎに注意する
砂糖が細菌の栄養源になり、むし歯・歯肉炎の原因になる
③ 歯科健診
・歯石除去
・早期のむし歯発見
・歯周病の予防
【妊娠性歯肉炎】
一時的にホルモンのバランスが崩れたときや抵抗力が低下している時に感染しやすい。
歯肉腫脹、発赤、出血
※出産後は治る場合が多い
【歯周病菌による影響】
口腔ケアはむし歯菌と歯周病菌以外にも全身疾患との関連で大切な意味があることがわかってきた
早産・低体重児
妊娠期に歯周病に罹患すると早産、低体重児出産のリスクが高くなる可能性がある。そのリスクはたばこやアルコール、高齢出産などよりもはるかに高いといわれている。
【母子感染】
カリエスの原因菌ミュータンスレンサ球菌の唾液を介した母から子への感染。
・感染時期は1歳7か月~2歳7か月頃
・感染はコップ、スプーン、箸など日常生活の中で起きる。
(特に歯の萌出期は離乳食を始める時期と重なるため感染の機会が多い)
予防・・・母親となる人の口から原因菌を減らす
① ブラッシング
② 食生活・甘味制限
③ 定期健診
④ フッ化物利用
⑤ キシリトール摂取
(2)妊娠期の歯科治療について
【治療時期について】
・一般的には安定期(5か月~,16週~)に歯科治療を行いますが、その他の時期でも母体の状態や治療内容によっては可能です。
【エックス線撮影について】
・妊娠初期3カ月(11週まで)は50mGy以下におさえることが望ましいとされています。通常胸部エックス線写真1枚の撮影での胎児被曝は0.01mGy以下と考えられています。
・歯科用のエックス線撮影は腹部からも離れており、胎児への放射線の影響は無視できるレベルです。(Dental1枚で0.01mSvとほとんど0に近い)さらに防護エプロンの着用で被曝量を軽減できます。
またエックス線撮影から得られる情報によって正しい診断、治療ができることも事実です。
【麻酔について】
・歯科治療で使用する局所麻酔は胎児への危険性はほとんどないことが報告されています。疼痛によるストレスを考えると適切に使用した方がよいでしょう。
【抗菌薬、鎮痛剤について】
・基本的には妊娠中は薬を内服しない方向で考えます。ですが、薬を使用しないことで母体に悪影響があると考えられる場合には胎児への影響が少ない薬を必要最小限処方することがあります。
【治療に使う材料について】
・歯科材料は生体には為害性がほとんどないとされています。通常使用する材料(レジン、印象材、セメント)は母体や胎児に影響がありません。
(3)子どもの歯について

講演会資料


 
【上皮真珠】
歯が生える前、歯肉に真珠のような白い粒ができることがあります。大きさはさまざまで、数も1個から数個みられるものもあります。自然に消えていくので、心配ありません。
【先天性歯】
出生時や生まれてすぐ歯が生えてくるときがあります。これを先天性歯と言います。早めに生えたので小さかったり、黄色がかっていることもあります。
【子どもの歯のケア】
歯ブラシは1本目の歯が生えてきた時期から行いましょう。
【歯磨き剤の量】
2歳まで爪を切った量くらい
3歳まで0.5cm
6歳~12歳 1cm
13歳 2cm

お問い合わせ

更新日:2015年6月25日